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伊勢志摩(4) ミキモト真珠島 (MIKIMOTO PEARL ISLAND)

翌日は、鳥羽にある「ミキモト真珠島」を訪れました。ここは1893(明治26)年に御木本幸吉(みきもと・こうきち)さんが世界で初めて真珠の養殖に成功した島です。鳥羽駅からは歩いて5分ほど、橋を渡って島に入ることができます。

島全体がミュージアムになっていて、御木本幸吉さんの生涯や、養殖真珠のメカニズム、ネックレスになるまで、また養殖真珠を支えてきた海女さんたちの作業の実演などを見ることができました。

20090503141_convert_20090509081443 御木本幸吉の生家 「阿波幸」の復元

御木本幸吉さんは、鳥羽にある大きなうどん屋さん「阿波幸」の長男として生まれ、小さい頃から商才に長けた子どもだったそうです。18歳の時、横浜で小粒の真珠が高値で取引されているのを見たのをきっかけに、その後、養殖真珠への道を歩いていきました。

妻のうめさんに支えられながらも、その道は困難を極めましたが、とうとうこの真珠島で、世界で初めて5粒の半円真珠を作ることに成功しました。その後は、真珠の養殖とともに、宝飾デザインにも力を入れ、真珠のミキモトとして銀座に店舗を持ち、世界へと羽ばたいていきました。

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日本では「あこや貝」を使って真珠を養殖していますが、殻の裏側が虹色になっている貝ならば、どれでも真珠を作ることができるそうです。(左)は直径30cmほどもある、アジアの熱帯海域で取れるシロチョウガイ! 大きな真珠を作ることができます。殻は貝ボタンを作るのに使われているそうです。

(右)あこや貝を海から集めたり、それを沈めたりするのは、もともとは海女さんが手作業で行っていましたが、今はこうした網や籠を使って行われています。後で訪れる英虞湾(あごわん)では、この籠がいかだのように並べて沈められている独特の風景を見ることができました。

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(左)今でも真珠の養殖は難しく、施術をした貝の50%ほどしかできないそうです。その中で商品にならないもの、品質の劣るものをはずしていくと、完璧な真珠は全体の5%ほどだそうです。

(右)真珠の大きさはセンチ、ネックレスの長さはインチが使われていますが、御木本幸吉さんに敬意を表して、重さは匁(もんめ)が国際的な単位として使われているそうです。1匁は5円玉1枚分です。

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養殖真珠を世界にアピールするため、御木本幸吉さんは美術工芸品にも力を入れ、 各国の万国博覧会に積極的に出品したそうです。(左)は真珠でできた王冠、(右)はニューヨーク万国博覧会に出品した「自由の鐘」です。

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あこや貝を海から採ったり、施術をした貝を海に沈めたり…養殖真珠の発明を支えてきたのは海女さんたちです。島では、昔ながらの磯着を身につけた海女さんたちの実演を見ることができました。

この日の水温は15℃でしたが、海女さんたちはにこやかに元気よく海に潜っていました。海女さんが深い海からあがると、呼吸を整えるためにひゅ~ひゅ~という独特の哀愁のある音が響き渡りました。この「磯笛」は、日本の音風景100選にも選ばれているそうです。

故郷を愛し、世界に目を向けた御木本幸吉さんのバイタリティのある生き方、美しい真珠が生まれるまでの苦労、そして自然の神秘が作り出す真珠の輝くような美しさに感動しました。

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コメント

ミキモトと言えば海外でも充分通用する真珠の代名詞ですよね。
真珠と言えばミキモト!と言っても過言ではないかも。
中学3年の時に修学旅行で行ったはずなのですが
残念ながらもう40年も前の事で記憶が薄いぃ~~~
拝見していると色々な楽しみ方のできるミュージアムですね☆
真珠って私の世代では大人になって最初に身に付けるアクセサリー。
私も20歳の時に父にイヤリングとチョーカーを買って貰った事を
懐かしく思い出しました。

投稿: ゆず | 2009年5月11日 (月) 12時10分

今晩は~~。

わ~、私も「ミキモト真珠島」行きましたよ~。happy02
あ、でも島には渡らなかったので、セレンディピティさんの記事を読んで後悔しています。(笑)
その時は、メインが鳥羽水族館だったのですが、真珠のお店を見て回るのもとても楽しかったです。淡水パールのイヤリングを買ったのですが、すぐに無くしてしまいました。(-_-;)で、思い切ってピアスをあけたのが懐かしい想い出です。

海女さんの実演があるのははじめて知りました。海女さんって凄いですよね~。見たら感動しちゃいそう!heart02

投稿: ごみつ | 2009年5月12日 (火) 00時10分

☆ ゆずさま ☆
40年前でしたら、覚えていなくてもしかたがないですよ~。
まして修学旅行となれば、観光よりもお友だちとはしゃぐ方が
ずっと楽しいですから。
私も20年ほど前に行ったのですが、海女さんの実演以外、
ほとんど覚えていなくて…。今回はこうして記録にしているから
少しは記憶に残ってくれるかしら…?
真珠って、日本人にとっては特別な存在かもしれないですね。
私も、大切な節目の記念の品といえば、やはり真珠のアクセサリーを
いただくことが多かった気がします。

投稿: セレンディピティ | 2009年5月12日 (火) 07時47分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます♪
ごみつさんもミキモト真珠島行かれたのですね。
でも島には入られなかったのかな…?
なかなか見応えのある楽しいミュージアムでした。
私たちは逆に鳥羽水族館には行かなかったのですが
こちらもジュゴンがいたり…となかなかおもしろそうですね☆
イヤリング、すぐになくしてしまって残念でしたね…。weep
島にはミキモトのショップがあるのですが、ミュージアムで感動すると
やはりつい記念に…と思ってしまうんですよね。なかなか商売上手です。

海女さんの実演は感動的でしたよ。lovely
島では海女さんといっしょに写真を撮ったり、
海女さんの磯着を着て写真を撮ったりすることもできます。
清らかさとたくましさのある海女さん、とてもすてきでした。

投稿: セレンディピティ | 2009年5月12日 (火) 08時18分

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受信: 2014年1月 1日 (水) 17時47分

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