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伊勢志摩(5) 小説「潮騒」の舞台 神島へ♪

島のもつ独特の雰囲気が好きです。今回の旅行では、是非離島に行ってみたいと思っていました。私たちが訪れたのは、三島由紀夫さんの青春小説「潮騒」の舞台となった神島です。

鳥羽から神島まで約50分、市営連絡船が一日4便出ています。ちょうど島に1時間半停泊する便があったので、それに合わせて島内を散策してみることにしました。小さな漁港に着くと、早速小説の舞台を訪ね歩きました。

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小さい島ながら、いきなり急勾配が続きます。(左)は小説にも出てくる洗濯場。その昔、島には水道がなく、島の女性たちはここに集まって洗濯をしていたそうです。

急な階段を上ると、漁港が見渡せるところに出ました。思ったよりも家が多いのに驚きましたが、ほとんどは漁港に近いこのエリアに集中しているようです。途中、三島由紀夫さんが小説を書くために1ヶ月滞在したというお家の前を通りました。

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小説に何度となく登場する「八代神社」。島の人々の海の安全を祈る守り神です。この鳥居の先に約200段の急な石段が延々と続き、ようやく本殿にたどり着きました。神社を過ぎると島をぐるりと回るように、海が見え隠れする道が続きます。

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やがて、島の灯台に着きました。今は建替えられて無人の灯台になっていますが、小説では、かつてここに住んでいた灯台長さん一家がキーパーソンとなっています。

ここからは、三島由紀夫が小説の中で「最も美しい場所」と絶賛した風景を見ることができました。残念ながら曇り空でしたが、彼方まで続く海、のんびりと行き交う船の穏やかな風景を眺めることができました。

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小説のクライマックスの舞台となる監的哨(かんてきしょう)跡です。 嵐の日、主人公の2人はここで待ち合わせをしました。かつて陸軍が射砲訓練に使ったとされるこの施設は廃墟のようでしたが、絶壁海岸と水平線まで広がる美しい海の景色が見渡せました。

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監的哨を過ぎると、景色はやがてカルスト地形の神島不動岩、ニワの浜と続きます。荒々しい景色に圧倒されました。

ここまでのんびり歩いてきましたが、気がつくと連絡船が出航する時間まであと10分しかないことに気付いて大慌て! アップダウンのある約1キロの道のりを全速力で走りました。なんとか船の時間に間に合って(ひょっとしたら待っててくれたのかも)ほっとしました。

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旅行に先立って、久しぶりに「潮騒」を再読しました。若い頃にはわからなかった感情に気付かされ、心が揺さぶられました。ドラマティックな展開あり、ほろりとさせる場面あり…今まで何度も映画化されているというのも納得です。

実際に島を歩いてみると、地理描写が正確なのに驚きました。散策しながらそのまま小説の世界に入ることができました。

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コメント

どの記事も日本らしい風景がたくさんですね。
セレンディピティさんの今回の旅の目的にぴったり!
ミキモトの養殖真珠のお話も、潮騒の舞台となった神島のお話も、興味深く拝見させていただきました。風景を楽しむだけではなく、歴史やその街の人々の暮らしにも触れられて、充実した旅ですね。続きも楽しみにしています。

投稿: olive | 2009年5月12日 (火) 13時24分

今日は!sun

今回の旅行はとっても充実してますね!
「潮騒」の舞台になった島にも行ってらしたのですね~。天気が良かったらもっときれいな景色が眺められたでしょうね!wave

私も「潮騒」を読んだのは、けっこう前なので、ディテールを忘れてしまいましたが、記事の写真を見て、色々なシーンが目の前に蘇ってきました。happy01

帰りの船に乗り遅れなくって良かったね。(笑)
みんなで走るシーンが、けっこうサスペンスでした。coldsweats02 (笑)

投稿: ごみつ | 2009年5月12日 (火) 15時28分

よく描かれていて、ミキモト真珠、神島の記事を一気に読んでしまいました。
間に合って良かったですね、でもきっと待っていてくれたのでしょう
読んでいて、一緒に走った気になりました^^*
私も離島に行ってみたいと前から思っていましたよ!
セレンディピティさんの様にその土地のちなんだ本等を読むとその土地の事を
より深く理解し、また逆に小説の中に入り込める様な楽しみが増えていいですね。
私も今回京都旅行で五木寛之の百寺巡礼を読みました。
より深く理解でき、いつもと違った楽しみ方が出来ました^^*

投稿: Rei | 2009年5月12日 (火) 17時48分

こんばんは!
大好きな小説の場所に行かれたんですね!
そしてその描写がリアルに迫ってきたことでしょう^^v

お写真を拝見させて頂いていていると、とても素敵で
いいところですね。
私も離島のあの独特の雰囲気が好きです。
なにか、物語が起きそうな・・・^^

投稿: イザワ | 2009年5月13日 (水) 02時34分

☆ oliveさま ☆
ここは地形としては、去年の夏に旅したケープコッドに
どことなく似ていると思うのですが、風景やかもしだす雰囲気が
まるで違うのが不思議な気がしました。
やっぱり日本なんだな~と思いました。
長文が続いていますが、読んでくださってありがとうございます。
子どもがいると旅にもつい教育的要素?を盛り込んでしまいますが
私にとっても学ぶことが多く、楽しい旅行になりました。

投稿: セレンディピティ | 2009年5月13日 (水) 07時57分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます♪ この日は船のスケジュールに合わせて
朝、真珠島を途中まで見て神島へ行き、その後また真珠島にもどって…
と慌しくなりました。お天気がいまひとつなのが残念でしたが
島の素朴な風景を楽しむことができました。

「潮騒」は私も細かいところは忘れていたので、今回改めて
読み直してみてよかったです。小説に書かれている通りの島なので
数々のシーンがはっきりとよみがえりました。

すっかりのんびりくつろいでいたので、時間に気がついた時は
あせりました。ほんとうに間に合ってよかった~。

投稿: セレンディピティ | 2009年5月13日 (水) 08時08分

☆ Reiさま ☆
長文が続いていますが、読んでくださってありがとうございます。
最後はほんとうにあせりました! この便をのがすと
夕方まで島に残っていなくてはならなかったので…。
あきらめずに走ってよかったです。
Reiさんは山歩きをされますし、きっと離島の雰囲気も
お好きだろうな~と思っていました。
Reiさんも、今回のご旅行の前に京都にちなんだ本を読まれたのですね。
旅行前にその土地にちなんだ本を読んだり映画を見たりすると
また一味違う楽しみ方、感じ方ができますね☆

投稿: セレンディピティ | 2009年5月13日 (水) 08時29分

☆ イザワさま ☆
おはようございます。
お忙しいところコメントをくださって恐縮です。
お疲れは取れましたか~? どうぞご無理をされませんように。

小説に書かれている通りの島だったので、歩いてみて
数々のシーンが鮮やかによみがえりました。
小説で描かれている世界そのままの、素朴で美しい島でした。
離島って外と隔絶された世界のせいか、独特の雰囲気がありますね。
こういう小さな島にも人々の静かな生活があって…
とあたりまえのことですが、不思議な気持ちになりました。

投稿: セレンディピティ | 2009年5月13日 (水) 08時37分

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