「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで」
DVDで映画「レボリューショナリーロード 燃え尽きるまで」(原題:Revolutionary Road)を見ました。
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの主演ということで話題になっていたこちらの映画は、1950年代のニューヨーク郊外の住宅街を舞台に、ある中流家庭の夫婦が陥っていく悲劇を描いた作品です。
人間の内面を間接的に描いているので、監督のメッセージが伝わりにくい、ある意味難しい映画でしたが、さすがは演技派で知られるベテランの2人だけあってみごとに演じていました。映画というよりは、生の舞台を見ているような迫力に圧倒されました。
ストーリについて言えば、私はケイト・ウィンスレット演じるエイプリルに対して、その傲慢さと甘さにどうしても厳しい目を向けてしまい、最後まで共感を覚えることができませんでした。
自分が「特別」であるというといことが、映画のキーワードにもなっていましたが、これは半分正しく、半分間違っていると思いました。それは私は、「人は誰もがみんな特別なのだ」と思うからです。その一方で、社会では自分の代わりになる人はいくらでもいるのも事実です。
社会では一人のメンバーにすぎなくても、少なくとも家族にとってはかけがえのない特別な存在であるはず。どうしてそのことに気付かないのだろう…とやきもきしてしまいました。ほんとうに大切なことは、なかなか目には見えにくいのだと改めて思いました。
映画には、マンハッタンのグランドセントラル駅、郊外にあるコミューターの駅、郊外の住宅街の風景が登場し、私にとってはどれも懐かしいものばかりでした。特にびっくりして息を呑んだのが、2人の住む家が、白い壁、赤い鎧戸…と以前住んでいた家(上の写真)にそっくりだったことです。
ニューヨーク郊外の住宅街は古く、どの家も築50年、60年以上のものばかりですから、ちょうど映画の時代背景にぴったりと一致し、納得しました。そういう意味でも映画の世界に入りやすく、楽しみながら見ることができました。
☆ ☆ ☆
【 おまけ 】 週末のランチに「ベーコンとかぶの葉とキャベツのパスタ」を作りました。家にあった材料で適当に作りましたが、とてもおいしくいただきました。
- にんにくと赤唐辛子をオリーブ油で炒め、香りがたってきたら、ベーコン、かぶの葉を入れて、いっしょに炒めていきます。
- パスタがゆであがる最後の2分弱くらいのところで、キャベツを入れていっしょにゆでます。
- ゆであがったら、1のフライパンに入れて全体に塩こしょうし、オリーブ油を回しかけてできあがり。
生から炒めたかぶの葉の香りとしゃきしゃきした食感が、とても気に入りました☆
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コメント
こんにちは。
セレンディピティさん、偶然!私も週末にこの映画をDVDで観たところでした。
さすがに二人とも演技が上手だなあと私も思いました。
若い頃にやりたいと思ったことを十分にやりとげられなかった、という思いを残して結婚するカップル、少なくないと思うのですが、結婚生活に新しい幸せを見つけられる人とそうでない人といるのだということを見せつけられた思いでした。
二人とも、こんなはずじゃなかった、とお互いに言う一方で、そこにいたるまでの決断をしたのは自分自身だということ、忘れてしまいがちなことなのかも知れませんね。
今度は、同じくケイト・ウィンスレット主演の“The Reader”を観てみたいと思ってます。
ご覧になられましたか?
投稿: reiko | 2009年7月 2日 (木) 11時55分
こんばんは!
写真のお家、NYの時に住んでいたお家ですか!? 素敵!
映画に出て来るお家と良く似ていますね♪
大切なもの、幸せである事は、当の本人にとって
なかなかわからない物ですね。
ヤキモキする気持ち映画を見ていませんが、わかる様な気がします。
カブの葉を使った事ありませんが、美味しそうですね!
今度使ってやってみますね!
投稿: Rei | 2009年7月 2日 (木) 21時52分
☆ reikoさま ☆
reikoさんもこの週末にご覧になったのですね! 偶然ですね!
少々重いけれども、何かを考えさせてくれる作品でしたね。
エイプリルは女優という道をあきらめて、
そのかわりに自分を輝かせてくれる何かを探していたのだと思いますが、
だれもが一生のうちにそういうものに出会うとは限らないと思うのです。
だからあきらめた方がいい、というのではなく、
それを探し続けることに意味があるのでは…と思いました。
The Reader(邦題:愛を読むひと)は、ちょうど今日本で公開されていて、
私も気になっている映画です!
スケジュール的に劇場にはいけないかもしれませんが、
DVDになったら是非見てみたいと思っています♪
投稿: セレンディピティ | 2009年7月 3日 (金) 01時27分
☆ Reiさま ☆
ありがとうございます。
ここに写真をのせることはちょっとためらったのですが
あまりに映画の家に似ていてびっくりしたので…。
映画のストーリーを書いていないので、見ていない方には
ちょっとお伝えしにくかったと思いますが、
温かいコメントありがとうございます。
いつも遠くを見ていると、近くの幸せに気付かないのでは…
とちょっと感じてしましました。
かぶの葉があまっていたので、パスタに入れてみました。
かぶの葉独特の味と食感が楽しめて、おいしくいただきました☆
投稿: セレンディピティ | 2009年7月 3日 (金) 01時36分
今晩は~。
レオ様のおっかけ続いてますね~。(笑)
記事を読ませていただくと、この作品は主演の二人にかなりの演技力が必要とされそうですね。
ケイトは、今までもこういうドラマはけっこう出てるけど、レオ様は初挑戦かも?夫婦の心理のドラマを演じるディカプリオの演技、見たいです!私も、今度是非借りてきてみますね。
今回のパスタも文句なく美味しそうですが、↑の記事のお料理は凄いですね。特にかぶのスープ!どんなお味なんだろう。白い色がとってもきれいですね。トマトもお魚も美味しそうだな~~~。
投稿: ごみつ | 2009年7月 4日 (土) 01時16分
☆ ごみつさま ☆
こんばんは♪ おっかけ、続いていますよ~☆ (笑)
たしかにレオさんにはめずらしく、生活感のある役かもしれないですね。
でも、どんな役を演じても彼らしいところがすごいと思います。
なかなか見応えがありましたよ。
うれしいことば、ありがとうございます。
かぶのスープ、かぶの味を凝縮したような濃厚な味でした。
牛乳や豆乳が入らないのに、クリーミィになのが不思議でした。
野菜中心の食事は、体にも優しい気がして、うれしいですね。
投稿: セレンディピティ | 2009年7月 4日 (土) 23時55分