帝国ホテル 「レ セゾン」
帝国ホテルのフレンチレストラン「レ セゾン」でランチをいただきました。伝統を大切にしながらも、新しい感覚がプラスされたお料理は、ひとつひとつが驚きに満ちていて、フランス料理の奥深さに改めて感動しました。スタッフの温かいおもてなしもうれしく、楽しい時間をすごしました。
(左)ほんとうはシャンパンといきたいところですが、車ででかけたので、かわりにスペインで人気というVICHY CATALAN(ヴィッチーカタラン)というスパークリングウォーターをいただきました。温泉をそのまま冷やしたというお水は、ミネラルの風味が豊かで、食事によく合いました。チップスとともに。
(右)前菜の前菜です。小さなフルート状の器には、ういきょうのムースと赤座海老のジュレが入っていました。コースのお料理は、それぞれ2つずつオーダーし、お行儀が悪いですが、途中でお皿を交換して、両方楽しみました。
(左)前菜のエスカルゴのラビオリです。クレープのような薄い大きめのパスタでラフに包んでありました。泡だてたクリーミィなソースといっしょに、スープのような感覚でいただきました。
(右)鶏肉と赤座海老のティラミスです。鶏肉のおだしの効いたムースの上にコンソメのジュレがのっていて、グラスの底にはハーブのソースが敷いてあり、3層のお味のコンビネーションが楽しめました。
(左)的鯛のポワレです。ぎりぎりに火を通しただけのミディアムレアに仕上げてあって、とろけるような食感でした。サフランのソースが、異国情緒を感じる複雑な味わいでした。
(右)アイナメのロティです。こちらは逆に、しっかりと焼き色のついたアイナメが、むっちりとしておいしかったです。カレー風味のキューブや、極薄にスライスしてプレスしたお野菜がアクセントを添えていました。
(左)黒豚のエマンセです。貝類のスープが、ハムのようにスライスしたお肉にたっぷりかかっていて、お肉と魚介、両方のお味が楽しめました。スパイスのせいか、なぜか中華風にも感じられ、お肉も金華ハムに思えてきました…。
(右)子羊とフォアグラのローストです。子羊肉の上にフォアグラがぴったりと重なり、一体になっていました。個性の強い2つのお味を、濃厚なソースがうまくまとめていると感じました。
(左)デザートの前に、小さなお菓子の盛り合わせが運ばれてきましたが、そのかわいらしさに思わず歓声をあげました。どれも直径数センチほどの小さな小さなプチフール。小粒ながらもひとつひとつが、きらりと光るおいしさでした。
(右)洋梨のタルトとくるみのシブーストを重ねたデザートです。2つの食感のちがいが楽しめました。右は洋梨のソルベですが、アニスが効いた大人のお味。極薄の洋梨のチップが飾ってありました。
(左)白桃の赤ワイン煮です。数種類のスパイスの複雑で濃厚な味わいが、桃のすみずみにまで行き渡っていました。上にのっているのはラベンダーのグラニテ(かき氷)。独特な香りがミステリアスな雰囲気をプラスしていました。
(右)最後に深煎りのコーヒーとチョコレートをいただきました。食事の後はしばらくお料理の余韻にひたりながら会話を楽しみ、ゆっくりくつろぎました。
食事の後は、ショッピングアーケードをのぞいてから銀座の方まで足を伸ばし、ウィンドウディスプレイを見ながら、初秋の街の雰囲気を楽しみました。
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コメント
フルコースだったんですね!
帝国ホテルのフレンチはきっと、伝統があって、味にもサービスにも信頼のおけるレストランなのでしょうね。貝類のエマンセというのに一番惹かれました。お肉と魚介の両方の味を一緒に楽しめるお料理ってなかなかないですよね。しかも少しスパイシーというのもポイント高いですね。大人のデートでしたね♪
投稿: olive | 2009年9月30日 (水) 11時08分
こんにちは。
お料理の説明を読むとどれも美味しそうなのはもちろんのこと、盛り付けが繊細で美しいですよね。
おっしゃる通り、長い伝統を大切にしつつも、新しいものも取り入れる姿勢が感じられるのが嬉しいところですよね。
うちも同じですよ、お皿を交換して相手が頼んだものも試してみるの(笑)。
ちょっとお行儀は悪いですが、やっぱりどんな味か試してみたくなりますよね。
白桃の赤ワイン煮!、桃で、というのはやったことありませんでしたが、プラムがありなら、白桃でもアリでしょうね。
ラベンダーのグラニテ、というところもとってもおしゃれです!
投稿: reiko | 2009年9月30日 (水) 12時12分
☆ oliveさま ☆
こちらのレストランは、久しぶりでしたが、私たちがNYにいる間に、内装が変わり、新しいシェフに変わっていました。でもお料理のクオリティの高さと、心のこもったおもてなしは変わらず、すばらしかったです。実はアニバーサリーだったのですが、幸せな時間をすごすことができましたよ。
豚肉のエマンセに目が行くとは、oliveさんはやはり食通ですね。これは今までいただいたことがないようなお料理でした。私はどことなく中華風にも思えましたが、とにかく不思議なお味でした。
投稿: セレンディピティ | 2009年10月 1日 (木) 07時53分
☆ reikoさま ☆
お料理の説明って難しいですが、少しでもお伝えできたらうれしいです。フランス料理はよくソースが命といいますが、どのソースもそれぞれのお料理をひきたてる絶妙なお味で感動しました。盛り付けも美しく、お料理のふたが開いた時のインプレッションがすばらしかったです。
reikoさんもやはりお皿を交換されるのですね! やはりどちらもいただいてみたいですよね。2種類のお料理を味わって、2倍楽しめました。
桃をこういう風にいただくのは、めずらしいですね。スパイスが効いていて、ラベンダーの香りがして…これはフランス人シェフならではのアイデアだと感心しました。
投稿: セレンディピティ | 2009年10月 1日 (木) 08時05分
セレンディピティ様
初めまして。坂本と申します。
セレンディピティ様の撮影された写真について、お伺いしたいことがありましたのでコメントを書かせていただきます。
お伺いというよりお願いということなんですが。
もしよろしければ、メールに返信いただけたらと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: さかもと | 2009年10月16日 (金) 16時36分