« ポルトガル料理を楽しむ | トップページ | チキンのフリカッセ & ピーマンのマリネ »

「沈まぬ太陽」

週末、映画「沈まぬ太陽」を見に行きました。

Photo

山崎豊子さんのベストセラー小説を映画化したもので、途中10分間の休憩を入れて、約3時間半の長編です。それでも時間の経過を感じないほど、最後までぐいぐいと引き込まれました。原作の魅力を損なわない、見ごたえのある作品に仕上がっていました。

舞台となっている企業は、今、渦中にある某航空会社です。労使問題、政官界との癒着、御巣鷹山で起こった未曾有の航空機墜落事故…などなど、この作品が描いている世界はとても一言では語れませんが、今回映画を見て、私は「家族の物語」として感じるものがありました。

10年間、海外、それも日本人にとっては決して暮らしやすいとはいえない場所を転々としながらも、気持ちを高く持って懸命に生きる主人公とその家族の姿に、心を揺さぶられました。

期間限定であれば、アフリカの大地に沈む太陽を見ながら暮らすのも悪くないかも?などと思ったりもしますが、教育のこと、日本に残している家族のこと…私自身も直面するかもしれない問題なだけに、とても他人事とは思えませんでした。

渡辺謙さんの誠実でまっすぐな眼差しが、主人公の恩地の清潔なイメージと重なり印象的でしたが、妻を演じる鈴木京香さんの、家族を支え、全てを包み込む、たくましいお母さんの姿も、心に残りました。すてきな女優さんだなあと改めて思いました。

          ☆          ☆          ☆

映画の後は、六本木ヒルズにあるロイズ東京バー&グリルで、遅めのランチをいただきました。なにしろ映画が長かったので、とてもおなかがすいてしまいました。

020_convert_20091126081445  021_convert_20091126081613

私は(左)のシーフードオムレツをいただきました。卵を4個くらい使っているのでは?という大きなオムレツ。中には海老、蟹肉などのシーフードのほか、きのこが入っていました。上にかかっているソースは、ロブスターか蟹のミソを使っているようでした。

(右)はロコモコ。いわゆるハンバーグ丼ですが、しっかり焼き上げた固めのパティがアメリカンなお味でした。見えませんが、アボカドものっています。

大きな窓からは正面に東京タワーが見え、夜はきっと夜景がきれいだろうなと思います。

|

« ポルトガル料理を楽しむ | トップページ | チキンのフリカッセ & ピーマンのマリネ »

映画」カテゴリの記事

グルメ」カテゴリの記事

コメント

今晩は!

あ、「沈まぬ~」見にいかれたんですね!
ちょっと映画としては説明不足なところも多い気がするけど、次から次へと恩地に、事件が起きるのでその緊張感で、見ている間は細かい事を気にせずに楽しめますよね。渡辺謙は本当に好演だと思います。
またTBさせていただきました。

今、原作の2巻目のはじめ位を読んでいるところですが、カラチでは印パ戦争が起きたりとかして「ドヒャ~」でした。 今はテヘランです。これからどうなっていくのか楽しみです。

やっぱり、原作読まないとダメですね~。

「ロイズ」懐かしい!昔、何度かお食事にいきました。
長い映画の後だと、ホッとして美味しかったでしょうね~。私も、久しぶりで行きたいな~。

投稿: ごみつ | 2009年11月27日 (金) 01時58分

☆ ごみつさま ☆
ようやく「沈まぬ太陽」見に行けました。
渡辺謙さん、すごくよかったですね☆
原作も楽しまれているようで、なによりです。
先が気になって、止まらなくなりますよね。
私も困ったことに、映画を見たら、また改めて原作を読んでみたくなりました。
もうずいぶん前に読んだので、記憶が薄れているところもあるし…。
前回は知り合いにお借りして読んだのですが、文庫も出ていることだし
思い切って買っちゃおうかしら。
TB、ありがとうございます。私もさせていただきますね。

ロイズ、窓からの眺めがすばらしいですね!
夜はきっときれいでしょうね。
お料理も私の好きなど~んとしたアメリカンで、おいしくいただきました☆

投稿: セレンディピティ | 2009年11月27日 (金) 09時12分

沈まぬ太陽、気になってるんですよ。おもしろそうですよね。
そしてご覧になった皆さんが原作の素晴らしさ、原作者山崎豊子さんの取材力を賞賛されていますね。お話しを聞くと原作を読んでみたくなりますが、以前もお話しした通り、なかなか読む時間もなくて…。

少し前に「クライマーズ・ハイ」という、やはり御巣鷹山の事故をテーマにした映画を観たのですが、それもいい映画でした。当時私は小学生だったので、なんとなくしか覚えてないのですが、大人になって色んな形で振り返ると見えてくることがあるんだなぁと思います。渡辺謙さんが、御巣鷹山事故の収録のときはほとんど日常会話ができなかったっておっしゃってました。棺が体育館に並ぶそのセットに入るだけで何ともいえない重い辛い気持ちになった、と。この映画の完成試写会か記者会見で渡辺謙さんが「完成を誇りに思う」と男泣きしていたのも印象的でした。

投稿: olive | 2009年11月27日 (金) 10時02分

「沈まぬ太陽」、映画化されたんですか!
全く知りませんでした。
私もだいぶ前に原作を読んだのでかなり記憶が薄れているのですが
小学生の時に起きた御巣鷹山の事件の背景で、凄いことが
起きているんだな、と衝撃を受けました。
とても観てみたいです。
「This is it」も英語だとあまり理解出来なさそうなので
日本に一時帰国する12月中旬まで待って見たいな、と思っているんです。
でもそんなに映画に時間が割けるかどうか・・・

日本に居る間に映画を見たい、なんて思うの初めてです。

投稿: oldmoon | 2009年11月27日 (金) 14時35分

☆ oliveさま ☆
私は、山崎豊子さんが大好きなので、この映画も是非見たいと思っていました。原作がすばらしいだけに、映画だとどんな風になるのか心配でしたが、心に残るいい作品になっていましたよ。上映時間が長いですが、お時間があれば是非ご覧になってみてください☆

私も実は最近「クライマーズ・ハイ」を見たところです。同じ事故を違う視点から見ているので、なかなか興味深かったです。私は御巣鷹山事故の時はoliveさんよりももう少し大きかったですが(笑)やはりいろいろな経験を経た今の方が、感じることが多いですね…。渡辺謙さん、記者会見でそんな風におっしゃっていたのですね。謙さんの思いが伝わってくるすばらしい演技でした。

投稿: セレンディピティ | 2009年11月28日 (土) 00時16分

☆ oldmoonさま ☆
oldmoonさんも、原作を読まれたのですね。
御巣鷹山の事故は、今思い出しても衝撃的でしたね…。
「沈まぬ太陽」今まで圧力があって決して映画化されないだろうと言われていたようですが、今回ようやく実現化しました。そちらにもニュースが届いているかもしれませんが、モデルとなった航空会社は、今公的資金を投入して再建する云々…という話になっていまして、結局すごいタイミングでの公開になってしまいました。
上映時間が長いので、なかなかお時間を取るのが難しいかもしれませんが、
ご帰国中にご覧になれるといいですね。
日本には2週間くらい滞在されるのでしょうか。
限られた時間ですが、今から何をしようかいろいろ考えるのもまた楽しみですね☆
充実した滞在となりますように。

投稿: セレンディピティ | 2009年11月28日 (土) 00時52分

こんばんは!
観たい映画ですが、残念ながらまだ観に行けていません^^;
日本企業戦士の姿が家族も含めて描かれているそうですね。
原作が原作なだけに映画化が難しかったと思いますが、
結構評判もいいようなので、やはり観てみたいです!

六本木ヒルズはまだ勤めていたころは結構行ってましたが
最近ご無沙汰してます^^;
また機会があれば行ってみたいと思います。

投稿: イザワ | 2009年11月28日 (土) 02時06分

☆ イザワさま ☆
上映時間が長いので、今のお忙しい時期、なかなか見に行くのは
難しいかと思いますが、機会があれば是非…。
六本木は、家から一番近いシネコンなので行く機会が増えました。
この日はちょうどクリスマスマーケットの準備をしていましたが
そのうちにゆっくりイルミネーションを楽しみたいと思います♪

投稿: セレンディピティ | 2009年11月28日 (土) 08時02分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「沈まぬ太陽」:

» 沈まぬ太陽 [ごみつ通信]
2009年/日本 (監)若松節朗(演)渡辺謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 石坂 [続きを読む]

受信: 2009年11月27日 (金) 01時49分

« ポルトガル料理を楽しむ | トップページ | チキンのフリカッセ & ピーマンのマリネ »