国立科学博物館 「大哺乳類展 陸のなかまたち」
招待券をいただいて、上野の国立科学博物館で開催されている「大哺乳類展 陸のなかまたち」を見に行きました。
世界の哺乳類の化石や、剥製、骨格標本など約280点が集められ、「種」をテーマとした展示内容となっていました。子どもが理解しやすいよういろいろな工夫がありましたが、大人の視点から見ても初めて知ることがいろいろあって、興味深かったです。
(右)会場を入ると、レオポン(ヒョウとライオンの雑種)がお出迎え。
化石のコーナーを抜けると、世界の動物たちの剥製が一同に展示されていました。こちらは、世界三大珍獣のオカピ(左)、コビトカバとパンダ(右)です。
ウシとシカの仲間たちのコレクションは圧巻でした。見た目はよく似ていますが、ウシの方は一本のツノ、シカの方は枝分かれしたツノになっていることが、並べてあるとよくわかりました。動物たちのツノの芸術的な美しさに目を奪われました。
中には、ワインのコルクを抜くのにぴったりなのでは?と思うような、美しい螺旋を描いて伸びるツノもありました。草食動物は弱いから、こうして身を守るためのツノが与えられたのだなあと、自然の摂理に素直に感動しました。
いくつかのツノに、実際に触ることができました。かなり大きなツノも、中は空洞になっていることがわかりました。頭にのっていると見た目は重そうに見えますが、実際にはそれほどでもないんだなあと、納得しました。
このほか、動物の毛皮に触れることができるコーナーもありました。毛足の短いのからぼわぼわに伸びているものまで、ごわごわした毛からほわほわした毛と、それぞれ特徴が体感できておもしろかったです。
(左)動物の骨格標本のコーナーも迫力がありました。ゾウの骨格標本はマンモスの化石のように見えました。霊長類の骨格標本は人間の骸骨によく似ているので、ひと目見てすぐにわかりました。骨格の形が動物の種を特徴づけていることを実感しました。
このあと、動物の仲間ごとに展示された展示は、パネルによってそれぞれの特徴がわかりやすく説明されていて、興味深かったです。(右)はネコの仲間です。このほか、ウサギ、イタチ、モグラ…と小動物のコーナーが続いていました。
今年はシートン生誕150周年にあたるそうですが、「シートン動物記」を使っての動物の生態の説明に懐かしい気持ちでいっぱいになりました。動物写真家の星野道夫さんが撮られた、野生の中でのびのびと生きる動物たちの写真もすばらしかったです。(このコーナーのみ写真撮影不可です。)
国立科学博物館はかなり混みあっていたので、展示を見た後は、隣の国立西洋美術館内にあるミュージアムカフェ「すいれん」でひとやすみしました。
美しい中庭が見渡せて落ち着ける、私のお気に入りの空間です。
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コメント
これ!!!見に行きたいんです~!!!
「飛び出せ・科学くん」っていうTV番組、ご存知ですか?
その番組でこのゾウの骨格標本の組み立ての様子を放送していたんです。
子供向けに楽しく?撮影されたものだったので、お勉強に疎い私も興味津々。
セレンディピティさんのお話をうかがってますます行きたくなってしまいました。
春休みで混んでいそうだけど・・・行けるようにがんばってみます☆
投稿: ルプレ | 2010年3月29日 (月) 20時25分
☆ ルプレさま ☆
「飛び出せ!科学くん」この展示とコラボになっていて
音声ガイドにも番組の二人の解説が使われているようでした。
この番組は今回初めて知ったのですが、見てみたくなりました。
私、しょこたん意外と好きなんです。(笑)
展示は子どもがわかるように工夫されていましたが
大人のお客様が多かったような気がします。
なかなか見応えがあって楽しめました♪
ちょうど連休だったので、入場制限をするほど混みあっていましたが
春休みが終わったら少し落ち着くかしら…?
もしお時間がありましたら、足を運ばれてみてください☆
投稿: ☆ ルプレさま ☆ | 2010年3月30日 (火) 01時07分
こんばんは!
楽しそうな展示ですね。
子供の頃、こういった展示を見に行けるとウキウキしたものです。
シートン動物記!
今となっては遠い昔を思い起こす殺し文句です(笑
行ってみたいですね~
投稿: イザワ | 2010年3月30日 (火) 02時43分
☆ イザワさま ☆
博物館は私も大好きです。
骨格や剥製の標本を見て、動物の美しさに感動しました。
どの動物にも、生きるための知恵が備わっているところが
すばらしいと思いました。
シートン動物記、懐かしいですね!
オオカミ王ロボなど、展示から感動がよみがえってきました。
投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年3月30日 (火) 07時48分
面白そうですね!
私も結構好きなんですが、絵画展の方を優先してしまい
なかなか観る事が出来ません〜
国立科学博物館で随分前に確か、恐竜展の様なのを見た様な覚えがあります
実際に触る事が出来るって凄くいいですね!
日本では、撮影禁止が多いのですが、写真も撮る事が出来たんですね♪
モンブランんをいただいて、過ごすひと時いいな〜^^
素敵な時間を過ごされましたね♪
投稿: Rei | 2010年3月30日 (火) 09時35分
私と次男が里帰りをすると、幼馴染が必ずこの博物館に連れて行ってくれます。そして、休憩は必ずとなりの美術館のこの喫茶です(笑)友達はいつもここのモンブランと決まっていて、私はショートケーキに紅茶と、これも昔から決まっているんです。
博物館内で帰る光る(蛍光)Tシャツが帰るんですが、これは息子の大のお気に入りでした。
上野の森、とってもだいすきです。またまた懐かしいなぁ~(しみじみ)
投稿: Schatzi | 2010年3月30日 (火) 11時49分
☆ Reiさま ☆
私も絵を見ることの方が多いのですが
国立科学博物館は時々興味深い企画展をやっているので
注目しています。常設展の恐竜の化石のコレクションも
すばらしいですね。実際に触れるのは、特に子どもたちには
いい経験になると思いました。
企画展で写真が撮れるというのは、めずらしいかもしれませんね。
結構混んでいて、人ごみに疲れてしまったので
コーヒーとケーキがとてもおいしかったです☆
投稿: ☆ Reiさま ☆ | 2010年3月30日 (火) 15時31分
☆ Schatziさま ☆
Schatziさん、一時帰国されるときには、
お友だちとこちらの博物館に行かれるのですね。
ここは特にサイエンスの好きな子どもたちには魅力的な場所なので
次男くんもきっとお気に入りなのでは?
お茶をする場所も同じとはびっくり! 偶然ですね。
ここは中庭が美しくて、落ち着ける雰囲気が気に入っています。
光るTシャツ、子どもはこういうの好きですね。
息子もたしか、アメリカの国立公園かどこかでおみやげに買った
光るTシャツを持ってます。
上野の森、どこかスミソニアンに通じる雰囲気があって好きです。
投稿: ☆ Schatziさま ☆ | 2010年3月30日 (火) 16時03分
こんばんは!
わ~、私、科博でこんな面白そうな展示をやってるの、はじめて知りました!私も是非、行きたいな!6月までやってるんですね!ご紹介、有難うございます。
記事の中の、様々な動物達の写真を見てるだけで、楽しい気持ちになってきます。

しかも、見終わったらモンブランなんて・・最高~~。
(笑)
投稿: ごみつ | 2010年3月31日 (水) 00時35分
☆ ごみつさま ☆
私は、購読している新聞がこの企画展のスポンサーに
なっていたので知っていて、前から楽しみにしていました。
今回は陸の動物たちですが、夏には海の動物たちを予定しています。
動物たちはとても生き生きとしていて、今にも動き出しそうでした。
動物好きのごみつさんは、きっと気に入られるのでは?と思います。
お時間がありましたら、是非ご覧になってみてください☆
ちょっと疲れたあとのモンブラン、最高でした♪
投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年3月31日 (水) 01時00分