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「作家の使命 私の戦後」 / ストロベリーチーズケーキ

山崎豊子さんの新刊、「作家の使命 私の戦後」を読みました。

Toyoko_yamazaki1作家の使命 私の戦後

作家の山崎豊子さんが、自作について、またご自身について、これまで雑誌の取材やインタビューでお話されてきた記事を3冊にわたってまとめた、「山崎豊子 自作を語る」シリーズの第一弾です。

今回は、山崎豊子さんの戦後三部作「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」、またその後に書かれた長編「沈まぬ太陽」「運命の人」に関する記事がまとめられていました。どれも私が感動し、打ちのめされた作品なので、懐かしく思い出しながら楽しく読み進めることができました。

作品のタイトルや主人公の名前にはどのような思いが込められているのか、また作品を書くにあたってその取材がいかにたいへんであったかのエピソードが紹介されていて、ファンにとってはたまらなく魅力的な内容でした。

山崎豊子さんは膨大な取材で知り得た事実をもとに、フィクションを構築する独特の手法で小説を書かれていますが、冷戦下のソ連、秘密主義の中国、環境の厳しい中東やアフリカでの取材など、想像を超えるご苦労と努力、エネルギーに圧倒されました。

また国内においては、政界をバックに持つ航空会社や、秘密は墓場までといわれる外務官僚に関する取材は、ある意味海外での取材以上にたいへんだった、という話も興味深かったです。

山崎豊子さんの小説には、正義感あふれる主人公が登場しますが、その一方でダーティーヒーローにも愛情を注ぎ、作品の中でちょっとしたいたずらを忍ばしていることがわかってうれしくなりました。ダーティーヒーローは私たちのもうひとつの姿で、だから読む人が自分を投影するのだ、ということばに納得しました。

戦争中に大学に入学し、勉強どころか毎日軍需工場で弾磨きばかりさせられていたという山崎豊子さんの、学ぶことへの渇望、「私の青春を返して」という悲痛な叫びが、作家としてのエネルギーになっていることに、改めて感銘を受けました。

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小粒の甘いいちごを入れて、ストロベリーチーズケーキを焼きました。

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いちごにレモン汁とグラニュー糖をかけたら、電子レンジに入れて柔らかくし、ミキサーにかけてピュレーにします。チーズケーキの生地に混ぜ込んで焼きました。

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写真ではわかりにくいですが、ほんのりいちごのピンク色。食べるといちごの甘酸っぱい味が楽しめました。

お皿に切り分けたらいちごをのせて、粉砂糖をふるいました。見た目もかわいらしい、春の気分いっぱいのチーズケーキになりました。tulip

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コメント

山崎豊子の作家としての力量はさすがだと思います。私は案外と、初期の関西の商人たちを描いた作品が好きです。
ただ・・・瀬島龍三には見事にたぶらかされていますね。それが不愉快なので、どうしても反感(寄生虫・瀬島に対してですが)が募ってしまいます。まあ、フィクションとして楽しめばいいのですが、あまりに美化され過ぎ。あれほど厭らしいエリートをあそこまで美化することはないと確信しているが故ですが、山崎女史の作家としての力量を疑っているわけではありません。

投稿: ヌマンタ | 2010年4月27日 (火) 17時57分

今晩は~。

あ、これちょっと前に出た新刊ですよね。山崎豊子さんのファンなら必読でしょうね!bookshine
記事を読ませていただくと、あれこれと創作の裏話なんかも聞ける様で、面白そうですね。とにかく作品を読むだけでも、取材にどれだけのエネルギーを要しただろう・・ってめまいがしそうになります。coldsweats01

山崎さん言うところのダーティーヒーローって、「沈まぬ太陽」で言うと、行天みたいなキャラクターの事かしら?普通の人間のありのままの姿を凝縮させた様なキャラクターですもんね、彼は。

ところで、大好きなチーズケーキにこれまた大好きないちごの組み合わせ・・・。たまらないです・・・。ここでもめまいが・・。(笑)
cake

投稿: ごみつ | 2010年4月27日 (火) 23時44分

☆ ヌマンタさま ☆
初期の関西ものもいいですね~。
なんといっても、山崎豊子さんのルーツですものね。

瀬島さんにたぶらかされているかどうかは、わかりませんが(笑)
瀬島さんに関していえば、山崎豊子さんは「原型となる人物はいるけれど、他のいろいろな方々の体験を肉付けし、私が作り上げた全く別の人物」というような言い方をされていました。モデルとなる人物だと言われて、私もその人もとまどっている、とも書かれていました。

山崎作品は、事実の部分と人間ドラマの部分とが違和感なく噛み合っていて、そこが読者にとってはリアリティが感じられておもしろいところですが、描かれた当事者にとっては複雑な思いかもしれませんね。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2010年4月28日 (水) 01時23分

☆ ごみつさま ☆
この本、過去の雑誌記事を集めたものですが、いろいろおもしろい話が聞けて楽しめました。
取材に3年、執筆に5年…とか気の遠くなるようなペースで小説を書かれていて、どんなに危険な場所や開かれていない場所であっても、必要とあれば訪れ、ねばり強く取材するバイタリティに圧倒されました。

そう、ダーティヒーローって「白い巨塔」の財前や「沈まぬ太陽」の行天のことです。恩地は理想の人物だけど、誰も彼にはなれないですものね…。だから行天のようなキャラクターが必要なのでしょうね。(どちらも極端ですが)

だんだんいちごが甘く、おいしくなってきましたね。
ほんのりいちごの風味が効いたチーズケーキ、
おいしくいただきました♪

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年4月28日 (水) 02時03分

こんばんは!
とても興味深い本ですね。
裏話的な要素が沢山あるようで、山崎豊子さんのファンでなくても
楽しめそうですね。
最近本を読めていないので、この連休で何か読んでみようと
思っています。

投稿: イザワ | 2010年4月29日 (木) 03時12分

☆ イザワさま ☆
こんにちは♪
この本、山崎豊子さんのファンはもちろんですが
映画やドラマを通じて彼女の作品に触れたことがある方にも
きっと楽しめるのではないかと思います。

イザワさんは、GW中は少しお休みできるのでしょうか。
楽しい、よい休暇をおすごしくださいませ☆

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年4月29日 (木) 08時24分

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