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「君のためなら千回でも」 / いちごのロールケーキ♪

Schatziさんに教えていただいて、「君のためなら千回でも」(旧題:カイト・ランナー)を読みました。アフガニスタン出身のアメリカ人作家、カーレド・ホッセイニ氏のデビュー作で、全世界で800万部のベストセラーになった長編小説です。

The_kite_runner_book君のためなら千回でも

アフガニスタンの裕福な家庭に生まれた少年アミールと、召使いの子どもハッサンは、生まれた時からの大の仲良し。ところが、12歳の冬の凧揚げ大会の日、アミールは父の愛を得るために、そして勇気がないために、ハッサンを傷つけ、ついには家から追い出してしまいます…。

ハッサンはハザラ人という少数民族の子ども。今の日本にいるとなかなか理解しにくいけれど、世界には絶対的な立場の違いが存在する社会があるということを、今更ながら思い知らされました。そして、それを生まれながらにして受け入れているハッサンがいじらしく、とても愛おしく思いました。

小説の前半では、「あの12歳の冬…」ということばが繰り返し登場するので、その箇所が近づくにつれて、いったい何が起こるんだろう…と心臓が爆発しそうなくらいに激しくどきどきしてしまいました。小説を読んで、こんなに興奮したのは久しぶりかもしれません。

その後、ソ連によるアフガニスタン侵攻がはじまり、アミールと父親はアメリカに亡命します。20年の時を経て、アミールは、父の親友で一番の理解者だったラヒム・ハーンから「(ハッサンと)もう一度やり直す道がある」という電話を受け、タリバン政権下のアフガニスタンへと向かいます。

昔の面影は全くなく、すっかり荒れ果ててしまった故郷、アフガニスタン。そして、その地でわかった真実、起こったできごとは、「12歳の冬」以上に衝撃的でした…。

この小説の魅力はとてもひとことでは言い表せないのですが、ひとつの扉を開けると次のドラマが待っていて、その扉を開けると、また次のドラマが待っている…といった感じで、最後まで心を惹きつけてやみませんでした。読み終わった後にはあふれるような感動に包まれました。

小説を読んだ後に、映画化された作品も見てみたくなりました。

The_kite_runner_dvd 君のためなら千回でも

もとが長編小説なので、かなり急ぎ足にはなっていましたが、印象的なエピソードは取り入れられていて、小説の余韻にひたりながら再び感動を味わうことができました。

アフガニスタンは私にとっては遠い存在の国なので、小説だけではなかなか想像がつかない部分がありました。どのような風景で、どのような街で、どのような顔で、どのような服装で…と映像を通じて具体的なイメージを描くことができたので、映画を見てよかったと思いました。

          cake          cake          cake

おまけです♪ おやつに、いちごのロールケーキを作りました。

002_convert_20100518085953

スポンジは、シフォンケーキの生地で作ったので、しっとりふわふわに仕上がりました。いちごと生クリームは、定番ながら誰もが大好きな味。おいしくいただきました。

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コメント

アフガニスタンは難治の地ですね。主に三つの民族(言葉も違う)が山脈にさえぎられていることを幸いに、分かれて暮らしてきました。しかし、ソ連の南下政策と侵略に晒され、イスラム原理主義に壟断され、中央アジアの石油パイプルートとしてアメリカの差し出口に奔放される悲劇の国でもあります。
私の知る限り、この地を完全に支配、統治できた国はありません。アレキサンダーもイスラムも、そしてモンゴルさえも失敗しています。貧しさゆえに麻薬の産地にならざるえず、隣国(イランやパキスタン)からも嫌がられる惨状は、言語に絶するものだと思います。
この本は、是非読んでみたいですね。

投稿: ヌマンタ | 2010年5月18日 (火) 17時47分

今晩は。

"Kite Runner"はとっても話題になった作品ですよね。セレンディピティさん、小説も映画もご覧になったんですね。私もとりあえず映画は早く見てみたいです。happy01

ヌマンタさんのコメント、勉強になりましたね。民族の問題がベースになった作品を見たり、読んだりする時にはホントに歴史の知識が必要だな~って痛感しますよね。

さて、イチゴのロールケーキ、凄い美味しそう!だけどさ~、生クリームって何であんなに美味しいんでしょうね~。罪つくり。(笑)cake

投稿: ごみつ | 2010年5月19日 (水) 01時19分

わぁ、読まれたんですね~この本。
実は私、ドイツ語で読んだので一語一句が分かっていたか?と言われれば自身がありません(汗)私もちょっと苦労したのが、情景です。中東はまったく想像がつかないので、あの凧揚げ大会の広々とした乾いた感じ…というのがどうも想像が着きませんでした。映画を観れば解消されそうです!英語は英語ですかね?それとも字幕ですか?
アラビックが日本語に訳されて…となると、もっと程遠い感じがしますが、本や映画で違和感はありませんでしたか?映画、探してみますね!

ロールケーキ、乳製品アレルギーの友達がいまして、彼女が来るときはいつも卵と砂糖だけで出来るビスキュイのロールケーキに、ジャム(生クリームももちろんダメですから…)をぬったり、マンゴーの裏ごしを巻いたりしていました。しかし、やっぱり生クリームですよね。私も作ろう~っと!

投稿: schatzi | 2010年5月19日 (水) 06時21分

☆ ヌマンタさま ☆
私、アフガニスタンは中東の暑い国と勝手に思い込んでいたのですが、小説の中で雪のシーンがあったので地図を見ると、チベットの山脈が迫る位置にあるのですね。
北は旧ソ連に接し、西は中東に接し…地理的に微妙な位置にあったことが歴史的に悲劇の道をたどる運命になってしまったのでしょうか。
この小説は、政治的な問題にはあまり触れられず、人間ドラマが中心になっていますが、ドラマティックな展開がとてもおもしろかったです。機会がありましたら、是非お読みになってみてください☆

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2010年5月19日 (水) 08時55分

いつも思いますけど、セレンディピティさんは作品の紹介がとてもお上手ですね。
映画は海外の作品は大好きですが、小説は苦手なんです。
でもこの記事を読んですごく読んでみたくなりました。
普段なかなか本を読む余裕がない私ですが、こうやって作品の感想を聞くことによって「また本を読もう!」という気持ちにならせていただけるのは本当にいい刺激になっています。(実際読めるかはまたベツとして…)
映画からの方が作品の世界に入りやすそうですね。

ロールケーキとっても美味しそう☆
ふんわりしっとりした食感がお写真からもはっきりとわかりますよ。
キレイに巻けているし、いちごと生クリームのバランスもバッチリですね。
うー、これは食べたい!

投稿: olive | 2010年5月19日 (水) 09時06分

☆ ごみつさま ☆
この作品、小説も映画もすばらしかったです。映画は展開が速いので、
小説に比べると扉が開かれたときのあっという驚きは
少し薄れてしまうかもしれませんが、きっと楽しめると思います。
アフガニスタンというあまりなじみのない国が舞台になっていたので、
小説を通じて異文化に触れられたことも興味深かったです。
作者の方はアフガニスタン出身ですが、きっと冒険小説が大好きな
少年時代をすごされたのだろうなあ、と想像しました。
ドラマティックな展開がとてもおもしろかったです。

いちごのロールケーキ、ふわふわでとてもおいしかったです。cake
生クリーム…特にいちごと組み合わせると危険ですね。bomb

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年5月19日 (水) 09時30分

☆ Schatziさま ☆
すてきな本を紹介していただいて、ありがとうございました♪
どきどきしながら楽しく読みました。
お気に入りの一冊になりましたよ。
Schatziさんは、ドイツ語で読まれたのですね…。す、すごい。
これ原作は英語ですが、日本語訳はとてもナチュラルで読みやすかったです。エスニックな特殊な言葉は、日本語訳の横に現地語のカタカナ表記がルビでされていました。
映画はアメリカ製作ですが、音声は英語と現地語が使われていて違和感なかったです。字幕は私は日本語をつけましたが、たしか4言語くらいから選べるようになっていました。おそらくアメリカ版は、英語以外の会話には、英語の字幕が付くのではないでしょうか。
よかったら、映画の方もご覧になってみてください☆

このロールケーキの生地、シフォンの生地なのでバターではなくサラダ油を使っているんですよ。だから、冷蔵庫に入れても硬くならず、ふわふわにできたのがうれしかったです。
シンプルにジャムをぬったロールケーキもおいしそうですね!

投稿: ☆ Schatziさま ☆ | 2010年5月19日 (水) 09時57分

☆ oliveさま ☆
そんな風に言っていただけて、うれしいです。
私も以前は海外の小説は、なかなかその世界に入り込めなかったりして
苦手だったのですが、この作品はとても読みやすかったです。
展開がドラマティックなので、わくわくしながら
読み進めることができました。
映画はちょっと駆け足 run ですが、よくまとまっていて
小説の感動を再び味わうことができました。
よかったらご覧になってみてください☆

甘いものが苦手とおっしゃるoliveさんから
そのようなことばをいただけて、光栄です♪
ロールケーキを巻くのは難しいのでいつもどきどきしてしまいますが
今回はきれいに巻くことができました☆

投稿: ☆ oliveさま ☆ | 2010年5月19日 (水) 10時20分

あらすじを拝読させて頂いただけで、とても興味深い内容ですね。
最近、小説を読むことがなかったのですが、読んでみたくなりました。
流石に内容的に映画にもなっているんですね。
私は今、龍馬ブームの中、龍馬について色々なものを読んだり
調べたりして楽しんでいます。
今までの龍馬のイメージとは違った文献などもあり
明治維新の舞台裏と合わせて考えるととても面白いです^^

いちごのロールケーキまでつくられるんですね^^
とても美味しそう!!

投稿: イザワ | 2010年5月19日 (水) 12時15分

☆ イザワさま ☆
この小説、とてもドラマティックなお話なので、
映画化されたというのも納得です。
小説も映画も、わくわくどきどきしながら、
楽しむことができました。
イザワさんは今龍馬ブームなのですね!
私は大河ドラマは見ていないのですが
たしかに今までTVや本などで取り上げられている姿を見ると
なかなか魅力的な人物だったのだろうな…と想像しています。
いろいろな文献を読み比べてみるのも、おもしろそうですね。

ロールケーキにもうれしいことば、ありがとうございます♪

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年5月19日 (水) 12時42分

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