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「ジュリー&ジュリア」

DVDで、メリル・ストリープ主演の映画「ジュリー&ジュリア」(原題:Julie & Julia)を見ました。

          Julie_julia

メリル・ストリープ演じるジュリア・チャイルドは、アメリカで、家庭で作れる本格的なフランス料理を初めて紹介した伝説的な料理研究家。そしてエイミー・アダムス演じるジュリーは、ジュリア・チャイルドに憧れ、彼女の524のレシピに挑戦することを決意する、今を生きる女性です。

映画では、50年前のパリ、コルドンブルー料理学校でフランス料理を学ぶジュリアと、ニューヨークの自宅のキッチンでジュリアのレシピに挑戦するジュリー、二人の奮闘ぶりが交互に展開していきます…。

全くタイプの違う二人ですが、実は多くの共通点があります。食べることが大好きということ、最初はお料理に関しては全くの素人だったということ、そして二人とも理解あるだんなさまに恵まれていたということ。

ジュリアが手動のこし器を使えば、ジュリーがフードプロセッサを使う。ジュリアがタイプライターでレシピを打てば、ジュリーはPCでブログを書く…といった映像表現は、とても楽しく思いながら見ました。

そしてこの映画の魅力は、なんといってもジュリア・チャイルドその人が現れたか、と思うような、メリル・ストリープのすばらしい演技です。

     Julia_julia

左は映画のメリル・ストリープ、右はジュリア・チャイルドご本人ですが、容姿から声までよく研究されていてそっくり! それでいてメリル・ストリープならではの、チャーミングなジュリアに仕上がっていました。

おおらかで豪快、細かい失敗を気にしないジュリアですが、本の出版に関しては妥協を許しませんでした。彼女のレシピをもとに実際にお料理を作ってみて、「これはきっとアメリカの女性たちに受け入れられるはずです」という女性編集者がようやく現れた、というエピソードは心に残りました。

Julias_kitchen

映画にも登場しましたが、ジュリアのキッチンは、彼女が実際に使っていたお料理道具とともに、スミソニアンの国立アメリカ歴史博物館(The National Museum of American History)に大切に保存されています。私もバージニアに住んでいた頃に何度か訪れたことのある、懐かしい大好きな空間です。

博物館でも人気のコーナーですが、アメリカの普通の人々の生活の歴史の中で、ジュリアがいかに多くの人々に影響を与え、愛されてきたかが伝わってきます。

(以上、画像は全てネットよりお借りしました。)

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コメント

あら?セレンディピティさんはまだこの映画ご覧になってなかったんでしたっけ?
私はすっかりご覧になっていたとばかり思い込んでいました。

この映画、私すごく好きです。
見終わった後、とーっても幸せな気持ちになったのをよく覚えています。
お料理が好きだったり、ブロガーだったりするところも親近感を覚えてしまっていたのかも。

ジュリアは大柄な方だったんですよね?
映画でもそれがよく表現されていて、どうやって撮影したんだろう?と思いながら見ていたことを思い出しました。

投稿: olive | 2010年8月 5日 (木) 14時44分

今晩は。

わ~、今サイト見てみたら、これノーラ・エフロン作品なんですね!
見たい、見たい!

私、メグとのコンビの「めぐり逢えたら」「恋人たちの予感」「ユー・ガット・メール」は大好きなんですよね~。

前作の「奥様は魔女」はちょっといまひとつではあったけど、嫌いな雰囲気の作品じゃなかったです。N・キッドマン可愛かったし。

ちかいうちに私もDVD借りたいな~。

投稿: ごみつ | 2010年8月 5日 (木) 23時28分

☆ oliveさま ☆
私、まだ見ていなかったんですよ。
以前、映画に登場する「ブフ・ブルギニョン」は記事にしたことが
ありますが…。
DVDの予約が廻ってきて、ようやく見ることができました。

とても楽しい作品でしたね。
ただ私、映画のジュリーにはいまひとつ共感できなかったんです。
ジュリアの威光を借りているような気がしてしまって…。
でも、ジュリアへの思いは伝わってきましたね。

映画のメリル・ストリープ、大きく写っていましたね。
彼女が演じるジュリアは、おおらかで茶目っ気があってかわいくて
でも負けず嫌いで、意外とがんこなところもあって…
ほんとうにこういう女性だったんだろうな、という気がしてきました。

投稿: ☆ oliveさま ☆ | 2010年8月 6日 (金) 00時47分

☆ ごみつさま ☆
私も「ユー・ガット・メール」は大好きな作品です♪
メグ・ライアンも大好きな女優さんですが
なぜか他の2作品は、見逃してしまっています。
機会があったら、是非見てみたいです。

ユーガット…にちょっと似た風合いの作品だと思いました。
時代の小道具をうまく散りばめつつ
女性ならではの細やかな感性で描いていて…。

見た後に、ほんわかハッピーな気分になりました。
機会がありましたら、是非ご覧になってみてください☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年8月 6日 (金) 01時19分

こんばんは!
実際にアメリカ時代に行かれたことのある場所が映画になるなんて
楽しいですね!
私なんて「ちい散歩」(俳優の地井武男さんが散歩する番組)で
行ったことがある場所が映っただけで嬉しくなっちゃいます(笑
ご紹介に中にあった
>全くの素人だったということ、
>そして二人とも理解あるだんなさまに恵まれていたということ。
この2か所にとても共感を覚えました。
私の写真に対する境遇にとても似ているかもと・・・(笑

投稿: イザワ | 2010年8月 6日 (金) 03時15分

☆ イザワさま ☆
そうですね。懐かしかったのと
何か自分の中でつながる思いがあって
とてもうれしくなってしまいました。

映画はお料理が題材になっていますが
どんな世界にもいえることだと思います。
イザワさんにそんな風に感じていただけて、とてもうれしいです。
ご主人の赴任先の異国の地で
ひとりで新しい世界に飛び込んだこと…
ジュリアとはくらべものになりませんが、
私も昔の自分を思い出して、少し共感を覚えました。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年8月 6日 (金) 07時58分

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