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「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン」展

パナソニック電工 汐留ミュージアムで開催されている「バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン」展を見に行きました♪

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バウハウスは、1919年からわずか14年間だけ ドイツに存在した造形芸術学校で、現代のデザインや建築に多大な影響を与えたと言われています。(バウハウスについては以前記事にしているので、よかったらご参照ください。 → コチラ

バウハウスは機能的で無駄のないデザインで知られており、ともすれば男性的と見られがちですが、実は多くの女子学生たちが学んでいて、特に女子学生の多かった織物工房で生み出された衣服や敷物などの作品は、多くの収益を上げていたのだそうです。

今回の企画展では、バウハウスで学ぶことが女性の職業的な自立を促し、またバウハウスが生み出した機能的なキッチン用品が、女性を家事労働から解放しようとしたということが示されていて、女性の私にとって興味深い展示内容となっていました。

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バウハウスで学ぶ女性たちの生き生きとした姿や、彼女たちが作ったテキスタイル(織物)の作品などが展示されていましたが、私にとって最も興味深く、見て楽しかったのは、バウハウスデザインのキッチン用品や食器の数々です。

意外に思ったのは、モノトーンで厚みのある素朴な陶器で、どこか和食器に通じる温もりと親しみを感じました。またガラス器やポットなどは、今のデザインにつながるものも多く、バウハウスのデザインが当時からいかに先進的であったかを改めて実感しました。

そして最後のコーナーでは、バウハウスとパナソニック電工の協力によって、バウハウスの教授たちが暮らしていたという「マイスターハウス」のキッチンが、そのままの大きさで見事に再現されていました。

白い無機質的なキッチンは、私にとっては正直、病院か理科実験室のように見えてしまいましたが(笑)、調理によく使われる道具が最初から作りつけになっていたり、収納や動線が配慮されていたり…と、特にドイツ式の食生活を送るのには、合理的にできていて使いやすそうだと思いました。

なによりも、キッチンやダイニングルームを家の中心に配し、お料理をサーヴしやすく、家族が集まりやすい場所にするべきだという発想に、おおいにうなずきました。

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バウハウス展を見た後は、2階のカフェでひと休みしたました。オフィスビルの中でがらんとしていますが、どこかバウハウスの影響を彷彿とさせるモダンファニチャーで、展覧会の余韻をそのまま楽しむことができました。

窓からは、汐留再開発地区の無機質的な風景が、未来都市のように見えます。この後は、1階のパナソニック電工のショウルームで、最新型のオーディオビジュアルシステムやキッチンなどを見学させていただき、楽しい時間をすごしました。

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美術館・博物館」カテゴリの記事

コメント

面白そうな展示会ですねぇ! 
ドイツの家庭用品や電化製品って優秀ですものね、
これは見ていて楽しそう☆
家庭用品の進化、興味津々ですぅ。
夏にオットが渡独した際、色々家庭用品で頼みたい物が
あったのですがさすがにかわいそうなので諦めました。
高層階に繋がるエレベーターから1階のショールームを
見下ろし、一度入ってみたいって私も思ってました☆

投稿: ゆず | 2010年9月27日 (月) 10時56分

こんばんは!
この展示はセレンディピティさんにとってとても楽しい展示
だったことと思います。
お写真を拝見するとちょっとレトロでお洒落でしかも機能的と
いった感じがなんとなく分かります^^
がらんとしたカフェ、広告や雑誌の表紙や対談の撮影などでも
使えそうなスペースですね。
インプットさせていただきました^^v

投稿: イザワ | 2010年9月27日 (月) 22時12分

こんばんは!

へ~、こんな展覧会が催されてたのですね。気がつきませんでした~。

私、実はバウハウスは大好きなんですよ!芸術学校としてのありかたが理想的なんですよね。残念ながら、ナチスに解散させられてしまい、大多数のマイスター(教授陣)は、アメリカやら他国へ亡命してしまいました。

そうそう、ずいぶん前に見に行ったバウハウス展で、写真工房の男の子達が撮ったテキスタイル工房の女の子達の写真があって、若々しさに溢れたステキな写真だったのを思い出しました。

この頃のモダンデザインって斬新だし、今見ても「新しさ」を感じさせてくれるところなんかも凄いですよね。
この展覧会は、キッチンにテーマを絞っているところが興味深いですね。私も行ってみたくなりました~。

投稿: ごみつ | 2010年9月28日 (火) 00時50分

東京は本当になんでも体験できますね~。NYに続いて、住んだら飽きない街だろうとつくづく思います。

バウハウステイストの展示なんて面白そうですね。ドイツの機械が内蔵された機能的なキッチンは我が家にもありましたが、初めてデザインをお願いしたときは大掛かりだったのを覚えています。お肉屋さんにあるようなハムやパンのスライサーなんかも内蔵していて、あれは機能的だなぁと感心しました。毎日使うから当たり前といったらそれまでなんですけどね…。

古くは「ドイツの主婦は3K(Kirche/教会 Kinder/子供 Kueche/キッチン)とは切っても切れない関係といわれていましたが、最近はどれにも属さないという女性も多いですよ(爆)

セレンディピティさんは建築がお好きなんですね!私は建物もすきですが、空間に存在感をポッと示す家具がとっても好きです。とくに、美しい証明などに出会った日には鳥肌が立つ事もありますよ(爆)

投稿: schatzi | 2010年9月28日 (火) 05時45分

上のコメント、「証明」は「照明」の間違いです(笑)

投稿: schatzi | 2010年9月28日 (火) 05時47分

☆ ゆずさま ☆
もともとインテリアやデザインのものを見るのは好きですが
今回の展示は女性やキッチンがテーマということで
より身近な感覚で楽しむことができました。
ゆずさんは、ご主人様に頼みたいものがあったのですね。
私はドイツのキッチン用品では、フィスラーのお鍋や
ヘンケルの刃物などを愛用していますが、
どれも丈夫で機能的で、一生ものだと実感しています。
パナソニック電工のショウルームも楽しかったです。
スタッフが多く、親切に対応してくださいました。

投稿: ☆ ゆずさま ☆ | 2010年9月28日 (火) 10時40分

☆ イザワさま ☆
もともと、インテリアやデザインを見るのは好きなのですが
今回の展示は女性やキッチンがテーマということで、
より身近な感覚で楽しむことができました。
モダンデザインのルーツというもいうべきキッチン用品は
レトロでありながら、今の時代にも通用するおしゃれなデザインで
すてきだなあと思いながら見入ってしまいました。

まだ新しいオフィスビルなので、きれいだったです。
機能的なモダンテイストで統一されたインテリアがすてきでしたよ。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年9月28日 (火) 10時50分

☆ ごみつさま ☆
バウハウス展、新聞で知って楽しみにしていました。
今回は女性やキッチンをテーマにしていたので
より身近な感覚で楽しむことができました。
最後のマイスターハウスのキッチンの再現などは
システムキッチンを扱っているパナソニック電工ならではの企画で
おもしろいなあと思いました。
バウハウスはクローズした後、シカゴに分校?ができたと思いますが
オールド・パイレックスを彷彿とさせるデザインの保存容器などもあり
ルーツを見る思いで、興味深かったです。
まだ始まったばかりなので、
お時間がありましたら、足を運ばれてみてください☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年9月28日 (火) 11時14分

☆ schatziさま ☆
たしかに東京は、NY以上に世界中のものが集まってくる街ですね。
逆に情報があまりにも多すぎるので、自分に合った
取捨選択が必要だな~とも思います。

バウハウス展、おもしろかったです。
schatziさんのドイツのお家も機能的な作りになっていたのですね。
夫が1年ほどドイツに住んでいたことがあるのですが
やはりキッチンにスライサーが内臓されていたと言っていました。
きっとドイツでは一般的なのでしょうね。
日本と比べると調理方法がシンプルなので
目的に合わせてキッチンを作りやすいのかなとも思いました。
再現して展示されていたキッチン、やはりドイツの女性の体形に
合わせてあるのか、かなりカウンターが高めでした。(笑)

建築やインテリア、素人ですが私も見るのは大好きです!
自分が身を置くのにはアンティーク家具が落ち着きますが
洗練されたモダンデザインには、はっとする美しさがありますね。

投稿: ☆ schatziさま ☆ | 2010年9月28日 (火) 11時37分

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