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「彼女が消えた浜辺」

最近、私の中ではちょっとしたミニシアターブームです。先週は、イラン映画の「彼女が消えた浜辺」(英題:About Elly)を見に行きました。2009年ベルリン国際映画祭の銀熊賞(監督賞)を受賞した作品です。

     About_elly

夫婦3組を含む男女8人(+子どもたち)が、カスピ海にバカンスへ出かけるところから物語は始まります。主人公のセピデーは、最近離婚したばかりのアーマドに、子どもの保育園の先生であるエリを紹介しようと彼女をこの旅に誘います。

清楚でかわいらしいエリをアーマドは気に入り、仲間たちもいい雰囲気に…。ところが2日目、子どもが海でおぼれかけたところから話は急展開。子どもをようやく助けると、今度はエリがいなくなっていました。彼女は子どもを助けようとしておぼれたのか、それともどこかへ行ってしまったのか…。

エリがいなくなってからの展開は、ミステリーというよりは心理劇といった雰囲気で、舞台作品を見ているようでした。

それまでエリに対して好意的だった仲間たちが、彼女のことを何も知らないがゆえに疑いの目を向けたり、お互いの言動を責めたり、エリを誘ったセピデーを非難したり…。誰の心にも潜む保身本能が、むき出しになっていきます。

見ているこちらも事情がわからないので、不安な気持ちのまま映画の世界に引き込まれますが…結末は意外にあっけないことでした。

旅している彼らは、女性の頭を覆うヴェール以外は、意外にも私たちの生活とそれほど変わらないように思いますが、最後になって、彼らがイスラムの戒律の中で生きている、ということに改めて気付かされます。

心理戦が長く、誰にでもお勧めできる作品ではありませんが、異文化に興味のある方には、なかなか楽しめるのではないかな?と思います。

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映画の後、映画館と同じフロアのすぐ向かいにある「トラットリア コルティヴォーノ 東京」でパスタのランチをいただきました。雨がようやくあがり青空が広がっていたので、外のテラス席で食事をすることにしました。

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有楽町駅前のイトシアの中にあるこちらのお店、なんと目の前に山手線、京浜東北線、東海道線、東海道新幹線…と電車がひっきりなしに通る様子が見渡せ、鉄道好きが興奮しそうな?ヴューポイントでした。

一番手前の線路を走るのは東海道新幹線。何度も前を通る700系のかっこいい姿に、私もわくわくしてしまいました。思ったよりもずっと本数が多く、このあたりが日本の鉄道の大動脈であることを改めて実感しました。

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前菜に、ミネストローネかバーニャカウダをいただいた後、メインのパスタが運ばれてきました。

(左)私は、手打ちタリアテッレのフレッシュトマトと帆立のクリームソースをいただきました。タリアテッレは、きしめん風の平たいパスタです。トマトの色が移ったピンクのソースがかわいらしく、生のトマトと帆立がサラダ感覚で、さっぱりおいしくいただきました。

(右)は手打ちのピッチというパスタ。日本の讃岐うどんのような食感です。鶏肉と野菜のラグー(煮込みソース)は、家庭的な素朴な雰囲気があっておいしかったです。秋らしさが感じられるパスタでした。

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コメント

こんばんは。

イラン映画とは珍しいですね。最近は中東映画も公開される様になったけど、単館でひっそりというケースが多いでしょうし、情報も気をつけてないとなかなか入ってきませんよね。

これはイトシアの中の映画館かしら?一度行きましたが、小規模な劇場ながらマイナーでも良い作品を公開してますよね。

この映画も、心理描写が中心の作品みたいで面白そうです!
イラン映画は、昔「運動靴と赤い金魚」っていう映画を見た事がありますが、イランの普通の家族と、幼い兄妹の愛情を描いたとても良い作品でした。shoe

新幹線を眺めながら、映画鑑賞後のパスタ、美味しかったでしょうね~~。bullettrain

投稿: ごみつ | 2010年10月 4日 (月) 23時48分

☆ ごみつさま ☆
イラン映画、めずらしいですよね。
この作品は、新聞のレビューを読んで気になっていました。
日本ではあまり公開されていなくて、都内でもここ一箇所だけです。
イトシアの映画館、初めて入りましたが、なかなかよいですね。
私は心理的な駆け引きを描いた作品が結構好きなので楽しめました。

「運動靴と赤い金魚」私もずいぶん前に見ましたよ~!
実は今回の記事の中でも触れようと思ったのですが、
話が長くなるのでやめました。
「運動靴~」は私が思い描くところのイランらしい作品でしたが
この作品に登場する人たちは、比較的新しい層?という気がしました。
「運動靴~」とはまた違う、イランの別の面を知ることができて
興味深かったです。

ふらっと入ったお店でしたが、新幹線をたくさん見ることができましたし
手打ちのパスタがおいしかったです♪

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年10月 5日 (火) 02時05分

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