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「ハートロッカー」

DVDで、映画「ハートロッカー」(原題:The Hurt Locker)を見ました。2004年のイラクの戦場を舞台に、アメリカ軍爆弾処理班の活動を描いた作品。昨年のアカデミー賞受賞作品です。

ハートロッカーとは、脚本のMark Boal氏によると「究極の苦痛に晒される場所、いるだけで心が痛む場所」のことだそうです。(こちらのサイトより) また軍用スラングで「棺おけ」を意味することもあるようです。

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戦争を描いた映画は、戦争の悲惨さや戦場の厳しさの中にも、人間ドラマがあったり、エンターテイメントの要素があったり、物語的な展開があるものですが、この作品は爆弾処理班の活動を冷静な目で追っていて、ドキュメンタリーフィルムのような作りになっていました。

激しい戦闘シーンや残酷な場面がほとんどないのにもにもかかわらず、戦争の恐ろしさが、静かに胸に迫ってくる作品でした…。

イラクの戦場に爆弾処理班のメンバーとして新しく赴任してきたジェームズ軍曹は、爆弾処理のプロ。これまでに873もの不発弾を処理してきたという実績を持っていて、どんなに危険な状況であっても、ロボットを使わず自らの手で処理することにこだわりをもっています。

爆弾処理をする姿は、まるで職人のよう。いくつもの爆弾が芋づる式になっているような難しい処理に遭遇すると、むしろ自分への挑戦と受け留めて闘志を燃やしているようにも見えます。

宿舎でくつろいでいる時でさえも、戦争のビデオゲームに興じている様子は明らかに異常です。…そう、彼は戦争という極度な緊張状況に身を置くことに自分のアイデンティティを見出している、戦争依存症あるいは戦争中毒者なのです。

ここは戦場。いつ攻撃を受けるかわからない状況の中で、ジェームズ軍曹が爆弾処理に集中している間、二人の兵士が見張りにつきます。遠巻きにこちらをじっと見ている市民が、ただの見物人か、それともテロリストなのかわからないという恐怖…。

この作品では、戦闘や爆発のシーンよりも、「何かが起こるかもしれない」という、その沈黙の時間の緊張感が、何より恐ろしく感じました。

エンターテイメントではないのでお勧めはしづらいですが、戦場で何が起こっているのか、戦争は人をどう変えるのか…考えさせられる作品でした。

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気分転換にお花の写真を…。

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実りの秋をイメージした、赤を基調にしたテーブルフラワーです。姫りんごがかわいらしいですが、紅葉したぶどうの葉っぱがお気に入りです♪

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映画」カテゴリの記事

コメント

この映画、観ておきたいですね。実は現在、アメリカは軍事作戦の一部を民間企業(軍事サービス会社)に委託することを始めています。地雷処理のような危険な仕事さえ、専門性の高い民間会社にやらせているらしいです。経費削減の一環らしいのですが、失敗した死傷者は民間人にカウントされるとか。つまり米軍兵の死傷者数は減る訳です。個人的な観測ですが、機雷処理のような日本が得意な業務を、日本に押しつけられる可能性は高いかな、と思っています。

投稿: ヌマンタ | 2010年11月 8日 (月) 16時04分

今晩は。

「ハートロッカー」、もうDVDレンタルになってるんですね。
私も是非見たいと思ってます。

内容をうかがうと、テーマとしてはかなりシリアスですよね。どんな風に映像化されてるのか興味深々です。

爆弾処理のシーンは、他の映画とかでも見ていて本当に怖いです。処理班の人は精神をやられないのかしら?ロボットが処理できるなら、機械にまかせるべきですよね。bombsweat01
とにかく映画を見るの楽しみにしますね。

テーブルフラワー、きれいですね。セレンディピティさんが生けたのかしら?秋らしくてステキです。apple

投稿: ごみつ | 2010年11月 8日 (月) 22時20分

☆ ヌマンタさま ☆
この映画、お時間のある時に是非ご覧になってみてください。
以前、ヌマンタさんが軍の仕事を民間に委託するお話を
されていましたが、見た目上は米軍の死傷者は減ることに
なるのですね。なるほど…。
ところで日本って機雷処理が得意なのですか?
主に技術面でのバックアップになるのでしょうか。
映画を見ると、この爆弾処理という危険な仕事は
エンドレスに続くような気がしてきました…。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2010年11月 9日 (火) 07時57分

☆ ごみつさま ☆
DVD、予約を入れていたのが、先日ようやく廻ってきました。
お時間がある時に、是非ご覧になってみてください☆

この作品、エンターテイメントの部分は極力排して
ドキュメンタリーのように作られていました。
ビグロー監督の意気込みが伝わってくるような作品でしたよ。

映画では、ジェームズ軍曹は自分を極限状況におくことに高揚する
戦争中毒のようになってしまっていて、ロボットでできるところも、
自分でやろうとするので、周りの兵士たちがそれに巻き込まれて
しまう…という設定でした。
周りの兵士たちは、恐怖につぶれそうになっていました。
たぶん任期終了までの一日一日を、恐怖と戦いながら
毎日を祈るような気持ちで送っているのでしょうね…。

テーブルフラワーは、ミニブーケとして売っていたものを
ただ挿しただけなのですがsweat01 秋のお花、きれいですよね☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年11月 9日 (火) 08時31分

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» ハート・ロッカー [ごみつ通信]
The Hurt Locker 2008年/アメリカ (監)キャサリン・ビグロー [続きを読む]

受信: 2012年9月 3日 (月) 03時48分

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