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「アクロス・ザ・ユニバース」

ごみつさんがご紹介されてから気になっていた映画、「アクロス・ザ・ユニバース」(原題:Across the Universe)をようやく見ました。監督は、ミュージカル「ライオン・キング」の演出で知られるジュリー・テイモア。おなじみのビートルズ・ナンバー33曲にのって繰り広げられるミュージカルです。

     Across_the_universe

いかにもアーティストが作った作品だなあと感じさせる、ビジュアルへのこだわりにあふれた作品でした。60年代のファッションや色彩感覚(パステル、サイケなど)が新鮮で、とってもおしゃれです。

私はビートルズ世代より少し下なので、ビートルズの来日や解散の熱狂ぶりは、リアルタイムには知らないのです。ビートルズへの思い入れもそれほどないので、作品に使われている歌はどれも聞き知ってはいましたが、新鮮な感覚で受け止めることができました。

内容はビートルズとは関係なく、60年代のアメリカを舞台にした青春群像劇です。登場する若者たちが歌うビートルズナンバーは、若さゆえの夢や迷いが感じられ、きらきら輝いていてすてきでした。ビートルズ、ベトナム戦争、キング牧師の暗殺…60年代という時代の鼓動が、彼らの姿を通じて伝わってきました。

そして、恋人が戦死したり、兄が徴兵されたりしていく中で、革命という名の反戦運動に身を投じていくルーシーや、そんな彼女に「革命だって破壊じゃないか」と疑問を投げかけるジュードに、当時の若者たちの気持ちや行動がほんの少しわかったような気がしました。

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おなじみのビートルズナンバーを、ストーリーの中でどのように生かし、表現していくか、そのアイデアの数々にも驚かされました。私が圧倒されたのは、ルーシーの兄、マックスの徴兵検査の場面です。

かつて募兵のキャラクターとして使われたアンクル・サムに「I want you.」と歌わせ、その後、徴兵された若者たちに自由の女神を担いで「She's so heavy.」と歌わせるその発想にノックアウトされました。舞台演出家ならではのユニークな映像表現がおもしろかったです。

movie Across the Universe - "I Want You (She's So Heavy)"

「Strawberry Fields Forever」の歌とともに、ジュードが投げたいちごが、いつしかベトナム戦争の戦場の場面とリンクしていく表現もすばらしかったし、他にも、ポップなシーンや、幻想的なシーンなど、映像の楽しさや美しさが印象に残りました。

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ジュリー・テイモアといえば「ライオン・キング」が有名ですが、彼女が舞台演出を手がけているニューヨークのメトロポリタンオペラ(MET)の「The Magic Flute」(モーツァルトの「魔笛」)も気になります。

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毎年年末年始に上演されているこのオペラは、ファミリー向けに90分ほどにまとめられている作品です。きっと彼女の才能が存分に生かされている舞台だと思うので、いつか見てみたいです。

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映画」カテゴリの記事

コメント

今晩は~~~。

わ~、これご覧になったんですね!
私は見てからけっこう時間が断ってますが、今思い返してみると、なかなかの佳作だったな~っていう思いがします。

記事では、ちょこっとけなし気味に書いちゃったけどcoldsweats01、若々しく、監督独自の感性で描かれていましたよね。とにかくビートルズが好きなら絶対に楽しめる映画だろうと思います。

写真もアップされてる"Because"のシーンは忘れ難いし、"Strawberry Fields Forever"のシーンは私も大好きです!

記事で紹介していただいてるのにしつこいけど、TBさせていただきますね!wink

ご紹介されてる「魔笛」の舞台面白そうですね!オペラは敷居が高いけど、この舞台はファミリー向けなんですね。見てみたいな~。notes

投稿: ごみつ | 2010年11月 2日 (火) 00時28分

こんばんは!
私もリアルビートルズの世代ではありませんが
友達のお兄さんやお姉さんたちが、好きだ!
という話は良く聴いていました。
なので、良くビートルズの曲は耳にしていたのを覚えています。
ビートルズのナンバーを33曲も使うなんて贅沢な映画、
また、将来みたい映画が一つ増えました^^

投稿: イザワ | 2010年11月 2日 (火) 04時07分

☆ ごみつさま ☆
ずっと気になっていたのですが、最近になってようやく見ました。
記事を書いてから、改めてごみつさんの記事を探しましたら、
一年以上も前でびっくりしました。月日がたつのは、早いですね。

記事でも書きましたが、私はあまりビートルズには思い入れがなくて
あくまでジュリー・テイモアの作品として見たので
その発想や、映像表現に感動しましたが
ビートルズとともに青春をすごした人たちには
ビートルズの歌がパズルのピースのように扱われることに
ひょっとしたら抵抗感を覚えるかもかもしれませんね。
とはいえ、あちこちに意味のあるシーンが隠れているようですし
ファンにとっても、きっと楽しめる作品だろうなと思います。

The Magic Fluteは、見たいと思いながら見逃してしまった作品です。
子どもも楽しめるように作られていながら、子どもだましでなく
ほんものの芸術に触れられるところが、すばらしいな~と思います。
いつか見てみたいです。

TB、ありがとうございます♪
私も後ほどTBさせていただきますね☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年11月 2日 (火) 08時20分

☆ イザワさま ☆
ビートルズ世代でなくても、誰もが彼らの歌を知っていますよね。
時代を超えて受け継がれていくって、すごいことだなと思います。
33曲登場しましたが、ほとんどが一度は耳にしたことのある歌で
心地よかったですし、また映画のストーリーとともに、
新しい印象を持って聴くことができました。
映像もすばらしかったです。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年11月 2日 (火) 08時40分

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Across The Universe2007年/アメリカ (監)ジュリー・テイ [続きを読む]

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