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「ニュー・シネマ・パラダイス」

DVDで、イタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」(原題:Nuovo Cinema Paradiso 英題:Cinema Paradiso)を見ました。先日見た「海の上のピアニスト」と同じ、ジュゼッペ・トリナトーレ監督×エンリオ・モリコーネ音楽の作品。'89年のヒット作です。

映画へのあふれる愛情と、主人公トトと映写技師アルフレードとの深い友情、そしてシチリア出身という監督の故郷への温かい思いが伝わってくる、すてきな作品でした。ノスタルジーをかきたてるシチリアの素朴な田舎の風景が、とても美しかったです。

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映画監督として成功している主人公トトのもとに、ある日故郷のシチリアから「アルフレードが亡くなった」という知らせが届きます。トトの胸に、30年間帰っていない懐かしい故郷での、甘くて切ない、少年~青年時代の思い出があふれます。トトの回想によって物語は始まります…。

DVDはディレクターズカット版で3時間近くあり、トトは少年期、青年期、壮年期とそれぞれ違う俳優さんが演じますが、どの俳優さんもそれぞれ魅力的ですばらしかったです。特に少年期を演じた男の子の豊かな表情、映画を見ている時のきらきら輝く眼差しが印象的でした。

大の映画好きのトトは、村で唯一の映画館で映写技師として働く、親子以上に年の離れたアルフレードと仲良くなり、深い友情で結ばれていきます。映画が村人たちにとって何よりの娯楽だった時代の、エピソードの数々が楽しかったです。

例えば、当時村では映画に検閲があって、キスシーンをカットして上映していたため、その箇所になると観客たちがあ~あとがっかりしたこと。またある人気映画では、何度も見てセリフを覚えてしまった人が先回りしてセリフを言うので、観客たちがかんかんに怒ってしまったこと、などなど…。

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青年になったトトは、村に越してきたエレナという美しい女性に一目惚れします。二人はその後恋に落ちますが、エレナが引越したり、トトが徴兵されたりする中で、仲を引き裂かされてしまいます。

火事で盲目になったアルフレードに代わって、映写技師となるトトですが、アルフレードは「君は他にやるべき仕事がある。二度と故郷に帰ってくるな。」と激励し、エレナを忘れさせるべく、トトをシチリアから送り出します。

トトにとっては親友であると同時に、戦死した父親の代わりでもあったアルフレード。アルフレードに背中を押され、映画監督として成功したトトですが、エレナのことが忘れられず、プライベートではいつも満たされない思いを抱いていた彼は、はたして幸せだったのかな?…とふと思いました。

30年ぶりに故郷に帰り、昔の面影の残る風景を眺めながら、懐かしい村人たちと再会するトト。彼はそこで、アルフレードの遺品としてフィルムを受け取りますが、そこには二人だけに通じ合う、ある映像が残されていました。

ユーモアに包まれたこの贈り物を見た時、アルフレードのトトへの深い深い愛情が伝わってきました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

この映画大好きです♪音楽もすごく好き。
海の上のピアニストと同じ監督さんだとは知りませんでした。

少年時代のトト、本当にかわいいですよね。
ラストが印象的で今もよく覚えています。

もう20年も前の映画なんですね。
今みたらまた違った感想を持てるかも。
もう一度みたくなりました。

投稿: olive | 2010年12月 3日 (金) 09時24分

こんばんは!cherry

「ニュー・シネマ・パラダイス」、私見たのがだいぶ前で細かいところをよく覚えてないんですよね~。

この映画、絶対に私好みのタイプの映画なのに、なぜか見た当時インパクトがあんまりなかったんですよね・・。何でなんだろう。こんなに名作の呼び声が高いのに~~。coldsweats01

で、再見しなきゃ、しなきゃと思って今に至ってるので、今度是非見直してみたいと思ってます!

ラストにもらった贈り物って何だっけ???present???
あ、絶対に教えないでね!(笑)

投稿: ごみつ | 2010年12月 3日 (金) 22時34分

この映画、確か始めて外国語映画がオスカーのメイン賞(何か忘れましたが)をとったんですよね?この映画がハリウッドに旋風を巻き起こした…と記憶しています。(←あいまいですが・苦笑)

シチリア、2度ほど休暇で滞在しましたが、また訪れたいところの一つです。確か、あそこを訪れるに辺り、この映画と山猫(ルキノ・ヴィスコンティのビデオ(!)でおさらしてから出向いた私です(苦笑)もう10年以上前に観た映画なので、私もまた観て見たいです。さっそくNetflixのリストに入れました♪

投稿: schatzi | 2010年12月 3日 (金) 23時20分

☆ oliveさま ☆
「海の上のピアニスト」が気に入ったので
こちらの映画も見たくなりました。
かなりヒットしたようですが、なぜか見ていなかったので…。
いい作品ですね。トト役の男の子もかわいかった~☆
ラストがユーモアで落としてあるところがまたよかったですね。

DVDはディレクターズカット版で、
映画館では上映されていないシーンが50分ほど含まれています。
エレナとどうして別れることになったのか、といういきさつと
エレナとのその後を描いていますが…
よかったら是非ご覧になってみてください。

投稿: ☆ oliveさま ☆ | 2010年12月 4日 (土) 01時58分

☆ ごみつさま ☆
「ニュー・シネマ・パラダイス」ミニシアター系の作品としては
異例のヒットだったようですが、なぜか私は見ていなかったんです。
どうしてかしら~?

物語はわりと淡々と進むので、記憶に残りにくいかもしれませんね。
DVDでは、当時上映されなかった部分が50分ほど含まれているので
(この部分については、賛否両論あるようですが)
よかったら是非再見されてみてください☆
最後の贈り物は、その時のお楽しみに。wink

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2010年12月 4日 (土) 02時07分

☆ schatziさま ☆
この作品、イタリア国内外でヒットしたそうで
その年のアカデミー外国語映画賞を受賞しています。
イタリア映画復興か?!と当時話題になったようですよ。(by Wikipedia)

この映画を見て、ますますシチリアに行きたくなりました。
映画の舞台となった村は、パレルモから車で1時間半くらい
かかるようですが、そこにも行ってみたいな~。
私も旅行前に、その土地が舞台になった映画を見たり
小説を読んだりするの好きです☆
「山猫」はどんな映画でしょう? 早速チェックしてみます☆

投稿: ☆ schatziさま ☆ | 2010年12月 4日 (土) 02時34分

こんばんは!
随分前に観ました・・・
もう、正直細かいストーリーは覚えていないほどですが^^;
でも当時、少しシナリオの勉強もしていたこともあり、
ニューシネマパラダイスというタイトルには惹かれました。
当時の自分の行動や友達のことがとても思い出されました。

投稿: イザワ | 2010年12月 5日 (日) 01時38分

☆ イザワさま ☆
おはようございます。sun
イザワさんも、この作品をご覧になったのですね。
この映画のノスタルジックな色彩、
なんとなくイザワさんがお好きそうな気がします!
映画の細かいところを忘れてしまっても
その映画を見た時の自分の状況とかシーンとかは
意外と覚えていたりするものですね。
そこがまた映画のすてきなところかもしれませんね。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2010年12月 5日 (日) 08時46分

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