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日本郵船歴史博物館 「船→建築」展

雪がそぼ降る中、横浜の海岸通りにある日本郵船歴史博物館で開催されている、「船→建築」展を見に行きました。

近代建築の巨匠ル・コルビジェをはじめとする建築家たちが、船の持つ機能性、合理性に着目して、それを”陸の”建築に生かしたということを、さまざまな事例を通して紹介するユニークな企画展。とてもおもしろかったです。

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乗り物好きとしても知られるル・コルビジェは、自身の建築作品に、随所に船のデザインを取り入れたそうです。企画展では、その代表例として、マルセイユにある集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」を取り上げていました。

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豪華客船をイメージして設計されたというこの集合住宅には、客船と同じく都市機能、すなわち、食堂、美容室、診療所、託児所などが備えられているそうです。

また屋上には、客船と同じように屋上デッキが備えられ、屋上プールが作られていました。船の煙突を思わせる塔のようなものも取り付けられました。

また各階の平面設計には、客船と同じように廊下をはさんで両側に各部屋が並ぶアイデアが取り入れられていました。廊下もまるで船のデッキのように見えました。

展示では、船の写真とル・コルビジェの作品と、それぞれの特徴が対比できるように並べてあったので、とてもわかりやすく、興味深く見ることができました。

またル・コルビジェの影響を受けて、船のデザインを取り入れた、国内外の建築家の作品例も示されていました。例えば、それは船のブリッジ(操舵室)を思わせる流線型のデザインであったり、船室と同じような作りつけの家具のついた部屋であったり…。

特に1920~30年代は、船を思わせる丸い窓のついた建築が、日本で流行したそうです。そういえば子どもの頃に、曲面に丸い窓のついた建物を見たことがあると思い出して、はっ!としました。

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(左)はル・コルビジェ設計のサヴォア邸。ル・コルビジェが好んだ白い箱のような外観は、豪華客船に使われることの多い白い船体塗装の影響を受けているのだそうです。

(右)日本にあるル・コルビジェ作品といえば、上野の国立西洋美術館。この階段は、船のタラップをイメージして設計されたそうです。

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最後に、船のデザインが現代建築に取り入れられている例が紹介されていました。代表的なものは、(左)船の帆の形をしたシドニーのオペラハウスがありますが、(右)アムステルダムのサイロ=ダムという水辺の建物は、積み重なったコンテナをイメージしているそうです。

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(左)日本郵船歴史博物館は、日本郵船横浜支社の1階にあります。常設展も、日本の海船の歴史や、輸送用の専用船などが紹介されていて、興味深かったです。横浜の官庁街は、こうした味わいのある古い西洋建築が多く、建築ウォッチングが楽しい♪

(右)あいにくのお天気で、ランドマークタワーの上の方が霧の中にすっぽりと隠れていました。左に見える流線型の古い建物は、旧横浜銀行本店ビルです。

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美術館・博物館」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!

これはテーマ的に面白いし、興味深い展覧会ですね。

私、今の職場に復帰する前に(出戻った。笑)10年ほど建築デザインをメインにしたデザイン洋書の輸入会社にいたので、ちょっとだけ建築デザイン知ってるのですが、コルビュジェが船のデザインをモチーフにして、ユニテやサヴォア邸をデザインしたっていうお話は今回はじめて知りました!shipflair

面白いですね~。

シドニーのオペラハウスはデンマークのヨルン・ウッツォンっていう建築家さんの代表作。
サイロ=ダムは初めて見たので誰の作品かと思って調べたら、オランダの有名なデザイングループ「MVRDV」ですね!ちょっと感動~。

今回の記事私も久しぶりで、建築デザインの面白さを思い出させてくれて、とても楽しく読ませていただきました。happy02

写真で見てもお天気は悪かったみたいですけど、素敵な休日になりましたね。snow

投稿: ごみつ | 2011年2月12日 (土) 16時27分

面白そうですね~!!
お気に入りの建築を見ていると気分が洗われるように感じるのですが、
ただ見るだけではなく、船という切り口で建築を見るとは・・・楽しそう!!
そういえば、昨年立ち寄った銀座の古いビルも1930年代に作られたもので、丸い窓がありました。
当時としてはすごく凝った、おしゃれなデザインだったんですね。

投稿: ルプレ | 2011年2月12日 (土) 21時59分

☆ ごみつさま ☆
ごみつさんは、本の輸入のお仕事もされていたことがあるのですね。
建築デザインの本とはおもしろそうです!

私も建築やデザインを見るのが好きで、
この企画展は是非見に行きたいと思っていました。
それほど大きな企画展ではありませんが、
船の博物館ならではのおもしろい切り口で、内容もわかりやすく、
充実していてなかなか見応えがありました。
はじめて知ったことも多く、目が見開かれる思いでした。

寒い一日でしたが、街の建築ウォッチングも楽しかったです♪

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年2月13日 (日) 01時49分

☆ ルプレさま ☆
建築ウォッチングは楽しいですね。
今回の展示は、船の機能性や合理性が、建築のデザインに
生かされているという視点がおもしろく、とても興味深かったです。
展示の仕方もわかりやすく、楽しめました。

ルプレさんが以前ご紹介してくださった、
銀座のビルのことは、よく覚えています。
あのビルにも円い窓が使われていましたね!
私も、あの建物は、この建物は…と記憶をたぐりよせながら
思いを馳せて見るこことができて楽しかったです。
(横浜は場所柄、船をモチーフにした建築が多いです。)
例えば、横浜市庁舎もそうなのでは…と後で調べてみましたら
やはり船をイメージして設計されたことがわかって、興奮しました!

投稿: ☆ ルプレさま ☆ | 2011年2月13日 (日) 02時08分

面白い展示ですね。
船をコンセプトに設計された建物・・・
豪華客船とかは(乗ったことありませんが(笑))その船
そのものが一つの街のようだと聞いたことがあります。
ちょっと、違うかもしれませんが・・・
おじさんの街、新橋駅前の雑居ビルがありますが、
あそこは、雑居ビルの中に行けば、色々な店や事務所など
入っていて、まさしく、一つの街(笑
面白いビルです。
(ちょっと違った話ですみません・・・頭にすぐに浮かんできた
身近なビルでした^^)

投稿: イザワ | 2011年2月13日 (日) 08時23分

☆ イザワさま ☆
この展示、興味深い切り口で、とてもおもしろかったです♪
最近は多機能型の集合住宅も珍しくなくなりましたが
(温泉がついているマンションもあるとか!)
ル・コルビジェの集合住宅が豪華客船のコンセプトにヒントを得て
設計されたと知り、その発想に感動しました。

新橋駅前の雑居ビル、入ったことはありませんが
TVで見たことがあります。
なかなかエネルギッシュでおもしろそうですね☆

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2011年2月13日 (日) 10時04分

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