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「レオン」 「俺たちに明日はない」

ナタリー・ポートマンの12歳の時のデビュー作、「レオン」(原題:Léon 英題:Léon: The Professional)を見ました。この作品、ずいぶん前にネットレンタルで予約していたものの、人気が高くてなかなか順番が回ってこなかったのですが、先日ようやく見ることができました。

     Leon_1

リュック・ベッソン監督のハリウッド・デビュー作とのことですが、たしかに最近のリュック・ベッソン作品に較べると、ニューヨークが舞台なのにもかかわらずヨーロッパの雰囲気が色濃く残っていて、独特の陰影が感じられる作品という印象を受けました。

ジャン・レオ演じる殺し屋が渋くてかっこいいですが、それと対等に渡り合う若干12歳のナタリー・ポートマンの強烈な存在感が魅力的。映像では魔法にかけられたように、彼女から目が放せませんでした。

Leon_3_2 Leon_2

ナタリー・ポートマン演じるマチルダの、この髪型にもしびれました。意志の強さが伝わってくる、力強い眼差しが印象的でした。

家族を殺されたマチルダは、隣室のレオン(ジャン・レオ)のもとに身を寄せます。レオンがプロの殺し屋と知ったマチルダは、殺された4歳の弟の敵を討つために、レオンに弟子入りさせて欲しいと頼みます。

正体を知られ、殺し屋のセオリーにしたがって寝ているマチルダに一度は銃口を向けるレオン。しかし天涯孤独で観葉植物が唯一の友だちというとレオンと、家族を失って同じくひとりぼっちのマチルダは徐々に心を通い合わせ、レオンにとってマチルダはかけがえのない存在となっていきます…。

殺し屋とはとても思えない、繊細で哀しい目をした、もの静かなレオンと、頭の回転が速くて口が達者、お茶目なマチルダとの凸凹ぶりが、見ていてほほえましい。「俺は一人でしか仕事はしない」というレオンに、マチルダは「ボニーとクライドだって、いつもいっしょだったでしょ?」と食い下がります。

ボニーとクライドは、大恐慌時代にアメリカ中西部の銀行を荒らしまわっていた、英雄的な強盗。二人をモデルにした映画、「俺たちに明日はない」(原題:Bonnie and Clyde)を以前ごみつさんがご紹介されていたのを思い出して、こちらも見てみたくなりました。

     Bonnie_clyde

ジョニー・デップ主演の「パブリック・エネミーズ」も大恐慌時代の銀行強盗がモデルでしたが、それと較べるとこの作品は、強盗の場面にもどこかほのぼのとした雰囲気が感じられ、楽しく見ることができました。

当時の街並みや味わいのあるクラシックカーを堪能できたのも、古いものが大好きな私には魅力でしたし、フェイ・ダナウェイ演じるボニーのファッションもすてきでした。

こういう虚無的な犯罪に共感はできないけれど、それでも銀行にさっそうと現れてはお金を奪い鮮やかに去っていく二人は、スタイリッシュでかっこよくて、行き場のない鬱屈した時代に民衆のヒーローとなっていったのは、よくわかる気がしました。

破滅への道をどうしようもなく突き進んでいく二人の生き方が、鮮やかな印象を残しました。

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コメント

開拓時代のアメリカにおいて、ユダヤ系の銀行がどれほど苛烈な仕事をしていたかを知れば、銀行強盗がヒーロー扱いされる理由が分かると思いますよ。ただ、ご多分にもれず、ユダヤ系に対する非難はタブー視されているので、事実はなかなか伝わりません。

投稿: ヌマンタ | 2011年3月 4日 (金) 12時57分

レオンは私も大好きです。何度みても飽きないのは、きっと監督マジックなんだと私も思います。レオンがいつも牛乳を飲んでいたり、観葉植物をどこへでも持って移動したり、彼の人物像が丁寧に描かれているのが泣けますよね(爆)ナタリーも少女の色気がありましたよね。あの後、どう脱皮するか皆が注目していたと思います。さすが天才少女、ジョディー・フォスターみたいですね。

銀行強盗ものは私も大好きです。B&Cも大好きですし、キム・べイシンガーと当時の夫、マイケル・ボールドウィンとのThe Getawayという、現代版B&Cも好きです。あと、最近はThe Bank Jobという、ロンドンで本当にあった銀行強盗の映画(Jason Statham主演)なんかもすきです。まだご覧になっていなかったら絶対おススメです!なぜおススメかというと、どちらも成功しているからです(笑)

投稿: schatzi | 2011年3月 5日 (土) 06時39分

書き忘れました(汗)the Getawayはその昔、スティーブ・マックイーン(女優さんは忘れました…)のオリジナルバージョンがあるんです。両方見比べるとほとんど同じストーリーで、興味深かったです。どうせなら、両方見てください(苦笑)

投稿: schatzi | 2011年3月 5日 (土) 06時45分

☆ ヌマンタさま ☆
アメリカでは、金融界のみならずですが、
ユダヤ系が非常に力を持っていますから…
表面にはなかなか見えてこない問題もあるのでしょうね。
銀行強盗そのものはほめられた行為ではありませんが
彼らは人々の鬱屈した気持ちを吹き飛ばしてくれる
格好のヒーローだったのだと思います。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2011年3月 5日 (土) 08時38分

☆ schatziさま ☆
レオン、心に響くいい作品ですね。
そうそう、大の男がミルク…っていうのがおかしかったですね。
ソーダは体に悪いし、アルコールは勘を鈍らせるからかしら?
ナタリー・ポートマンは、ほんとうにいい女優さんになりましたね。
美しさ、演技力もですが、あの存在感がすばらしいです。
少女時代のジョディ・フォスターも印象的でした。
私は「白い家の少女」というサスペンス映画が好きでした☆

銀行強盗もの、おもしろいですよね。
私は最近では、The Townというのを見ましたよ。
The Gateway、The Bank Job、どちらも知らなかったですが
おもしろそう! 早速調べてみますね。
「レオン」にも出てきた、テルマ&ルイーズというのはご存知ですか?
私はこれも気になっています。(笑)

投稿: ☆ schatziさま ☆ | 2011年3月 5日 (土) 08時53分

こんにちは~。sun

今回は、ちょっと「犯罪・・」な2本ですね!(笑)

「レオン」私も大好きです。J・レノとN・ポートマンの2人のドラマが何とも言えず良いんですよね。私は、悪い警官のゲイリー・オールドマンもお気に入りです。

ジャン・レノが古い映画が好きで、ジーン・ケリー(ローラースケートしながら歌う)の映画を見ながらとっても楽しんでるシーンがあったでしょう?私、あのシーン大好きです。

L・ベッソンもこの頃は良かったんですよね~。彼の最高傑作は「グラン・ブルー」だと思ってるのですが、もし未見だったら是非!またまたジャン・レノ(イタリア人の役です)が凄く良いですよ!映像表現も見事です。fish

「俺たちに明日はない」、楽しんで見ていただけた様で良かったです。schatzi さんがご紹介されてる「ゲッタウェイ」もオリジナルのマックィーン版は同じくサム・ペキンパー監督なので、ちょいとバイオレンスです。coldsweats01

またTBさせていただきますね!

投稿: ごみつ | 2011年3月 5日 (土) 14時18分

再びすみません。

訂正です。
「俺たちに明日はない」はアーサー・ペン監督でした。ラストシーンのせいで勘違いしてました~。

すみません~。coldsweats01

投稿: ごみつ | 2011年3月 5日 (土) 16時13分

☆ ごみつさま ☆
レオン、すてきな映画ですね。
麻薬取締官役のゲイリー・オールドマン、
ちょっといかれちゃっている感じがよかったですね!

「グラン・ブルー」は見たい見たいと思いながら見逃していた作品。
これも機会を作って是非見てみようと思います。

「俺たちに明日はない」おもしろかったです。
ご紹介くださって、ありがとうございました。
この二人、ほんとうにカリスマ的…というか
いろいろなところで名前が出てきますね。
「ゲッタウェイ」も調べましたよ。
こちらも旧作・新作、どちらも気になります!

TB、ありがとうございました。
私もTBさせていただいちゃいます。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年3月 6日 (日) 01時48分

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Bonnie And Clyde1967年/アメリカ (監)アーサー・ペン(演) [続きを読む]

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