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2011年4月

沖縄(15) 壺屋やちむん通り

公設市場でお昼を食べたあとは、そのまま市場本通りを抜け、「壺屋やちむん通り」へと向かいました。

「やちむん」とは、焼き物のこと。壺屋は17世紀の頃、琉球政府によって各地の陶工が集められ、焼き物の町となりました。比較的戦災の被害の少なかったこの地域には、今も当時の古い町並みが残っていて、数多くの窯元や焼き物屋さんがあります。

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やちむん通りは石畳に整備されたすてきな散歩道。焼き物屋さんが並んでいて、一軒一軒見て歩くのが楽しい。

(右)壺屋焼とよばれる沖縄独特の焼き物。ぽってりとした土の温もりを感じる、素朴な風合いの器に心がなごみます。

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器屋さんのほか、この通りにはシーサーのお店もたくさんありました。(もちろん、両方置いてあるお店も。) 素焼きのもの、釉薬のかかった彩色したもの、カラフルな粘土細工のようなもの…と、個性がいろいろあって楽しい。

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沖縄の集落を歩くとよく見かける「石敢當」(いしがんとう)。何か意味があるのだろう、と思っていましたが、やちむん通りでようやく謎が解けました。

シーサーと同じく、これも魔除けのひとつだそうです。魔物はまっすぐ進む性質があるため、三叉路や突き当りにこれを置いて、魔物が入ってこないようにするのだとか。(実際には、壁に表札のように埋め込まれていることが多かったです。)

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古い建物のもつ優しい表情が、壺屋焼の雰囲気にあって、またすてきでした。やちむん通りを終点まで歩いたら、また同じようにお店をゆっくり見ながらもどりました。

旅の記念に、私たちもシーサーと壺屋焼の器を買おうと思っていましたが、迷いに迷って、なかなか決まりません。結局、最初に見た、やちむん通りに入って比較的すぐのところにある、おばあちゃんがひとりで開いているお店(名前は失念しました)にもどりました。

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(左)シーサーは、オーセンティックな素焼きのものにしました。それでも、表情や大きさがいろいろあって、ここに行き着くまでにさんざん迷いました。ほんとうは外に置くべきものですが、今は大切に、玄関の内側に飾っています。

(右)壺屋焼の器は、銘々のお皿にしようかと迷いつつ、大皿を買うことにしました。このお皿の、おおらかな青い模様に惹かれました。焼きの具合や絵筆のさばきがひとつひとつ違うので、選ぶのにずいぶん時間がかかってしまいました。お料理はもちろんのこと、素朴なクッキーをのせても絵になりそうです。

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帰りは、車を停めた県庁前まで「ゆいレール」に乗ってもどりました。47都道府県中、唯一鉄道のない沖縄県ですが、那覇市街周辺はモノレールが走っています。たった2駅でしたが、わくわくしながら車窓の風景を楽しみました。

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沖縄旅行記はこれでおしまいです。長くなりましたが、最後までおつきあいくださり、どうもありがとうございました。

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沖縄(14) 那覇 国際通り ~ 第一牧志公設市場

最後の日は、チェックアウトの時間までホテルでゆっくりすごしてから、一気に那覇市街へと向かいました。県庁近くに車を停めて、まずは国際通りへ。

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おみやげ屋さんが軒を連ねる、那覇のメインストリートです。何十種類もの泡盛をおいた酒屋さん、老舗のお菓子屋さん、民芸品のお店などなどあり、とても賑やか。最後の日なので、私たちもまとめてお買い物をしました。

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国際通りをしばらく歩き、途中でアーケードの小路を曲がります。昭和の懐かしい雰囲気を感じさせるここは市場本通り。「まちぐゎー」とよばれる、昔ながらの商店街です。左に三線(沖縄の楽器)のお店も見えます。

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途中に、「第一牧志公設市場」(だいいちまきし・こうせついちば)という看板を見つけたので、入ってみました。倉庫のような大きな建物の中は、細い通路に沿って、お肉屋さん、お惣菜屋さん、漬物屋さん…とお店がびっしりと並んでいます。アジアのマーケットのような、ディープな世界に圧倒されました。

お肉屋さんも、いつも行くお店とはかなり雰囲気が違っています。なにしろ、見たことのないお肉や部位のオンパレード。 (右)東京では珍しいテビチ(豚足)も、ここではそのへんにごろんと、普通に売られています。

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お魚もいかにも南国らしい、色鮮やかな珍しいものばかり。皮を剥がれたハリセンボンがなんだかおかしい。思わず見入っていると、お店のおばさんが、「お昼はまだ? じゃあ、お魚食べてったら?」と話しかけてきました。なんとお魚を選ぶと、それを2階の食堂で調理してくれるのだそうです。

「え~っ?!」ともじもじしている間に、おばさんのペースで商談成立。左奥に見えるブルーのお魚、「イラブチャー」を食べてみることになりました。おばさんのアドバイスで、半身はお刺身、あとの半身は揚げ魚のあんかけでいただくことに。

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こちらが2階の食堂です。ここで、普通にお料理をオーダーすることもできますが、1階で買ったお魚を、お好みに調理してもらえます。ごはんやお味噌汁を追加することもできます。

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じゃ、じゃ~ん。初めて食べる、イラブチャーのお刺身です。おばさんが、海ぶどうと、いかのお刺身もサービスしてつけてくれました。からし酢味噌は海ぶどう用。お刺身はおしょうゆでいただきました。

イラブチャー。最初はあのグロテスクな外見が頭をよぎりましたが、食べてみると、これが淡白で、ぷりっとしてとってもおいしい。自分で選んだお魚だと思うと、なおのこと、おいしく感じられました。

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お刺身を食べている間に、今度は残りの半身が、揚げ魚のあんかけになって運ばれてきました。 お刺身ではぷりっとしていたイラブチャーですが、揚げると身がほろりと柔らかくほぐれて、こちらもおいしい。甘酢あんによく合いました。

思いがけない展開でしたが、楽しいお昼になりました。

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沖縄(13) ザ・ブセナテラスの休日

今回の旅行では、西海岸北部の部瀬名岬にあるリゾートホテル、ザ・ブセナテラスに滞在しました。

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泳ぐにはまだ早く、外での観光がメインだったので、あまりゆっくりすごせなかったのが残念でしたが、毎日、朝食の後に散策するのを楽しみにしていました。春の柔らかい陽射しの中、淡いエメラルドグリーンの海が美しく輝いていました。

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朝食はテラスレストランでバイキングを楽しみました。私はホテルのオムレツが大好き。目の前でシェフがフライパンをとんとんとたたきながら作るのを見るのが好きです。シークワーサーのマーマレードや、ゴーヤのジュースなど、沖縄ならではの味も楽しみました。

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一日は和食のレストランで朝食をいただきました。紅芋や島豆腐の煮物、いんげんの煮浸し、なます、ごまあえ、ししゃもの干物など、どこか沖縄らしさが感じられるお料理がうれしい。白いごはんの代わりに、薬膳粥をいただきました。

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食事の後は、ビーチを散歩しました。浜辺の植物の柔らかい緑が美しい。

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ビーチを中心とした一帯は、部瀬名海中公園となっています。岬には船着場があり、グラスボトムボートが停泊していました。

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桟橋の先には海中展望塔があります。下を覗き込むと、南国らしい大きな魚がたくさん泳いでいる様子が見えました。

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桟橋から見る海は、美しく青すぎて恐いほどでした。

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沖縄(12) 浜比嘉島 ~ どなんち食堂

離島のもつ独特の雰囲気が好きです。沖縄本島からは日帰りで気軽に行ける離島がたくさんありますが、フェリーで行くのは時間的に難しかったので、橋を渡って行ける島を訪れてみることにしました。

私たちが目指したのは浜比嘉島(はまひがじま)。本島中部にある与勝半島から東へ、海中道路、浜比嘉大橋と渡り継いだところにある、小さな島です。

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本島からは、こんな感じの長い海中道路を渡ります。どことなく、フロリダのキーウェストへと向かうセブンマイルブリッジに似ているような…。

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浜比嘉島は、琉球創世のアマミキヨとシルミキヨ、男女二人の神様が暮らしていたとされる神話の島です。二人はここで子供たちをもうけ、それが沖縄の人々の祖先となったといわれています。写真の奥の石段を登ったところには、二人のお墓もありました。

波に浸食された、きのこ形の小島が点在する風景は、神話の島にふさわしく、厳かな雰囲気に満ちていました。

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島には古い集落がありましたが、ここの集落では、門の向こう側にヒンプンと呼ばれる目隠しの壁があるのが特徴的でした。ヒンプンは魔除けの役割もはたしているそうです。

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島内を走っていると、あちこちに「廃校反対!」の立て札があり、掲示板に集会のお知らせが貼ってありました。美しく素朴な島ですが、離島ならではの問題をかかえていることを知りました。

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この日はホテル近くの沖縄料理のお店、「どなんち食堂」で夕食をいただきました。最初の日に行った「居食屋 おBAR」の向かいにあります。ちなみに「どなんち」とは、与那国の家という意味だそうです。

最後の夜だったので、何か食べ忘れたものはないか?と、目を皿のようにしてメニューを見ました。(食い意地が張ってます。(笑))

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沖縄生まれのタコライスは、タコスの具をごはんにのせて目玉焼きをトッピングし、レタスサラダを組み合わせたワンプレートディッシュ。タコスのロコモコ風といった感じのお料理です。

(左)こちらのお店のタコライスは、それをさらに韓国系に進化させた「石焼タコライス」でした。石焼ビビンバの熱々の器の中に、ごはん、タコスの具、刻んだレタス、トマト、温泉たまごがトッピングされていて、全体を混ぜていただきます。まさに食文化のメルティングポットといったお料理でした。

(右)このお店で一番人気の、紅芋コロッケです。断面の写真がなくて残念ですが、鮮やかな紫色がとても美しいコロッケ。お味も人気のほどが納得できるおいしさでした。

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(左)あぐー豚のスタミナ焼き。

(右)そうそう、これを忘れていた、とテビチの煮込みをオーダーしました。テビチとは豚足のことで、沖縄ではポピュラーな食材です。こちらのお店はあっさり味のおでんに煮込んでありました。私はこういう特殊な部位は苦手ですが、ぷるぷるとしたゼラチン質の皮は意外と食べやすかったです。中のお肉も美味でした。

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旅行中は車で移動していたので、食事の時にお酒が飲めないのが残念でしたが、そのかわり、部屋にもどってからいただくオリオンビールが、格別においしかったです。

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沖縄(11) カフェ 風樹 ~ 斎場御嶽

本島南端にある平和祈念公園から、東海岸に沿って北へと向かいます。途中、海の見えるカフェでお昼をいただくことにしました。

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カフェ 風樹」(ふうじゅ)というこちらのお店は、高台の崖からせり出すように建っていて、食事をしながら遠くに海の風景が眺められます。ハーブガーデンのアプローチからお店に入ると、吹き抜けの気持ちのよい空間が広がっていました。階段をとんとんと登って2階へ…。

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海に向かって3人並んで座れるテラス席がありましたが、肌寒かったので中の大きなテーブルで食事をすることにしました。春のうす曇りの空の下、南国らしいコバルトブルーの海とはいかなかったですが、春浅い海というのも風情があってなかなかよいものです。

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こちらはお店の名物、「チキンのてりてりチーズ焼き」です。トマトソースとチーズでいただくチキンのピッツァ風は家でも時々作りますが、照り焼きチキンとチーズという組み合わせが新鮮。今度、家でもまねしてみようと思います。

下に敷いてある葉っぱがすてきだなあと思ってお店の方にお聞きしたところ、サンニンの葉といって沖縄ではポピュラーな植物だそうです。お店には緑が鬱蒼としたお庭があったので、そこから取ってきたのかもしれません。

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私は、「ソーキのトマト煮込み」をいただきました。つまりは豚スペアリブのトマト煮込みですが、ソーキというだけで沖縄気分になるから不思議です。家庭菜園でしょうか。上にのった大きな三つ葉がかわいいアクセントになっていました。

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食後においしいコーヒーを飲んでゆっくり休んだ後は、ここからすぐ北に行ったところにある聖地、「斎場御嶽」(せーふぁ・うたき)を訪れました。

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ここは、琉球創世の神アマミキヨが南西諸島に作った7つの御嶽の中で、最高の聖地とされているそうで、首里城跡とともに世界文化遺産に指定されています。

鬱蒼とした森の中はいくつかの神域に分かれていますが、中には首里城の部屋と同じ名前を持つものがあり、両者には深い関わりがあるとされています。

神道でいうところの神宮のような存在かな?と思いましたが、自然の姿をそのままに残した聖地には、より純粋で素朴な信仰が感じられました。二つの巨岩が互いを支えあう風景は、神秘的な静謐さに満ちていました。

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沖縄(10) ひめゆりの塔 ~ 平和祈念公園

翌日は、沖縄戦の足跡をたどって、「ひめゆりの塔」(ひめゆり平和祈念資料館)を訪れました。

映画「ひめゆりの塔」に出演したことがきっかけで、ひめゆりの働きを語り継ぐ活動を続けていらっしゃる女優の香川京子さんの著書「ひめゆりたちの祈り - 沖縄のメッセージ」を読んで以来、いつか訪れたいと思っていた場所です。

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ひめゆりとは、沖縄師範学校女子部(白百合)と沖縄県立第一高等女学校(乙姫)を合わせた愛称で、沖縄戦では、両校の240名の女生徒・教師が陸軍病院の看護要員として動員されました。

ここには、沖縄戦で亡くなったひめゆりたちの慰霊碑があり、奥の資料館では、生存者の方たちによる証言映像や、ひめゆり学徒隊の遺品、沖縄戦に関する資料などを見ることができました。

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沖縄は、本土決戦前の最後の砦として持久戦を強いられ、最も激しい戦地となった場所です。ひめゆりたちが配属された陸軍病院は、病院とは名ばかりで、実際には40ほどの壕に簡単なベッドを取り付けただけの施設で、壕を一歩出れば、いつ弾が飛んでくるかもわからない戦場でした。

次々と搬送されてくる負傷兵たちの看護や、死体埋葬に追われるひめゆりたちは、徐々に南下してくる米軍に、日本軍とともに本島最南端へと追い詰められます。そこに突然、日本軍からの解散命令があり、武器を持たないひめゆりたちは、米軍の砲撃の中、逃げ惑うしかなく、多くの命が失われました。

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ひめゆりたちは、今でいう高校生くらいの年頃でしょうか。将来に夢をふくらませ、友情をはぐくみ、毎日が楽しくてしょうがない時代。パネルで見る少女たちの天真爛漫な笑顔や、かわいらしい持ち物(遺品)を見ると、同じ女性としてなおのこと、胸がつまる思いでした。

生存者の方が語りかける、ことばのひとつひとつが心に沁みました。その中で、兵士たちは亡くなる間際に、誰もが天皇陛下ではなく、「おかあさん!」「〇〇!」と愛する人の名前を呼んだ、という話が心に残りました。

沖縄戦で亡くなった227名のひめゆりたちの遺影に、心の中で静かに手を合わせました。なお沖縄では、ひめゆりだけでなく、他にも数多くの学徒隊が組織され、学徒隊だけで1998名という尊い命が失われた、ということです。

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ひめゆりの塔を訪れた後は、ここからほど近い「平和祈念公園」に立ち寄りました。

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沖縄戦最後の激戦地となった場所が、公園として整備されています。(左)の広々とした芝生のエリアでは、戦没者追悼式などの式典が行われます。

(右)また、ここには、沖縄戦で亡くなった全ての軍人と民間人、約24万人の名前が刻まれた石碑があり、訪れる人の祈りの場となっています。

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沖縄(9) 万座毛 ~ 南国ダイニング 海の家

ルート58を北へと向かって目指したのは、この日最後の目的地、「万座毛」(まんざもう)です。日が暮れるまでに、なんとかたどり着くことができました。

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海岸の切り立った崖に打ちつける強い波が、長い年月を経て、このような奇妙な形の洞穴を作りました。この角度から見ると、象の鼻のような形にも見えます。

私たちが訪れた時はまだ冬枯れていましたが、この岬には芝の野原が広がっています。「万座毛」とは「一万人が座ることができる野原」という意味で、琉球国王によって名付けられました。

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ざば~んと大きな波がやってくる度、洞穴を大量の海水が通り抜けます。いつかはこの洞穴がさらに浸食され、また違った風景を見せてくれるのでしょうね。

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(左)岬はかなりの絶壁です。足元を見ると恐~い。><

(右)万座毛の反対側は入り江になっていて、万座ビーチが広がっています。入り江の向こう側に、ANAインターコンチネンタルホテルが見えます。

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夕食は、万座毛の近くにある「南国ダイニング 海の家」という居酒屋さん風のカジュアルなお店でいただきました。その名の通り、海岸にせり出すように建てられていて、目の前に絶景の海を見ながら食事ができます。

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とはいえ、私たちが着いた時にはすっかり日が暮れて、暗くなっていました。

お店の入り口には生簀があり、海の幸を中心とした沖縄料理が食べられます。フラッシュをたかずに撮ったので、ちょっとボケボケの写真になってしまいましたがsweat01 おつきあいくだされば幸いです。

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(左)ふーチャンプルー。チャンプルーにもいろいろな種類がありますが、これは大きな車麩を使ったチャンプルーです。ランチョンミート(SPAM)、たまごといっしょに炒めてありました。

以前、マクロバイオティックのお店で車麩のフライを食べて、その鶏ひき肉のような食感に驚きましたが、今回も高野豆腐のような、厚揚げのような独特の食感に驚きました。車麩ってなかなか奥の深い食材だなあと思いました。

(右)近海魚のバター焼き。この日のお魚は、フエフキダイでした。スズキに似た白身のお魚で、身がほろほろに柔らかくほぐれました。淡白でおいしかったです。フエフキダイは沖縄ではタマンとよばれる、ポピュラーなお魚だそうです。

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(左)ゴーヤのサラダ。旅行中、ゴーヤがすっかり気に入ってしまった私は、生のゴーヤにもチャレンジしてみました。ゴーヤはごく薄くスライスされていて、他の生野菜といっしょにいただくと、いいアクセントになっていました。

(右)ヒラヤーチー。沖縄風お好み焼きです。キャベツを入れずに薄く仕上げてあるところは、関西のお好み焼きよりも、韓国のチジミに似ていると思いました。素朴なスナックという感じです。

ちょっと調べましたら、ヒラヤーチーは家にあるもので簡単に作れるので、沖縄では外に出られない台風の時に食べる風習があるそうです。

このほか、あぐー豚のステーキや、焼きそばなどをいただきました。

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屋根の上にはおもしろい表情のシーサーがたくさんのっていて、賑やかに歓迎してくれました。

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沖縄(8) ルート58 ~ 美浜アメリカンビレッジ

金城町の石畳道を散策した後は、車で市街地を抜け、国道58号(ルート58)を北へと向かいました。宜野湾市(ぎのわんし)のあたりまでくると、近くに米軍の普天間飛行場があり、英語で書かれた看板が目立つようになります。どことなくアメリカの地方都市にも似た風景が広がります。

このあたりには、アメリカンなアンティークショップやインテリアショップが点在しています。懐かしい雰囲気に惹かれて、気になるお店を見つけては、いくつかのぞいてみました。

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50~70年代頃のアメリカの雑貨やインテリア、食器、古着などなど、ノスタルジックな雰囲気にあふれたアンティークショップは、見ているだけで楽しかったです。私はルート58沿いにあった、写真(右)の「Grace Land」というお店が特に気に入りました。

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味わいのあるアンティークの輸入家具ですが、日本の居住空間にも合うデザインのものが多かったです。どれもきれいにリストアされていて、お値段も良心的に抑えられていました。赤ちゃんを連れたアメリカ人の女性が、ふらりとやって来て椅子を買っていきました。

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宜野湾市でアンティーキングを楽しんだあとは、そのままルート58を北上し、北谷町(ちゃたんちょう)にある美浜アメリカンビレッジを訪れました。

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ここは、アメリカンな雰囲気にあふれたテーマパークといった感じでした。お店には、カジュアルなTシャツとか、ジャンクな雑貨とか、米軍のTシャツ、スウェット、ワッペンなどなど… ごちゃごちゃしているところが楽しかったです。

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沖縄発のアイスクリーム、「ブルーシール」でひと休みしました。ここのアイスクリームはさっぱりとした口当たりで甘すぎないところがうれしい。たくさんフレーバーがありましたが、私たちは、紅芋、シークワーサー、塩ちんすこう、と観光客らしく(笑)それぞれ沖縄らしいフレーバーを選びました。

(右)私は塩ちんすこうをいただきましたが、これはまさに、クッキー&クリームの塩ちんすこう版! わずかな塩味がアクセントになって、とてもおいしかったです。一日の疲れも吹き飛びました。

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この後、駐車場にもどって出発しようとすると、ごお~~っというものすごい飛行機の轟音が聞こえました。ここは、沖縄最大の米軍基地、嘉手納基地(かでなきち)のすぐ近くなのです。

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広い道路にパームツリー。これで青空が広がっていれば、カリフォルニアかフロリダといった風景ですが…。(笑) 右側にずっと続く金網の向こうには、嘉手納基地が広がっています。アメリカに一番近い県、ということを改めて実感しました。

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沖縄(7) 瑞泉酒造見学 ~ 金城町の石畳道

お昼を食べた後は、首里城近くにある泡盛の酒蔵、「瑞泉酒造」(ずいせん・しゅぞう)を訪れました。

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首里城にある龍樋の泉に由来するこちらの酒蔵は、創業120年という泡盛の老舗です。行く前に電話で予約して、工場の中を見学させていただきました。

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泡盛は、15世紀初頭にタイから伝わったラオロンというお酒が起源となっています。そのため、泡盛作りには今もタイ米が使われています。日本は(国内の農家の保護のため)米の輸入を制限していますが、泡盛作りに使われるタイ米については例外的に認められているそうです。

泡盛は、このタイ米に、黒麹(くろこうじ)を使うのが特徴的で、それによって泡盛独特の風味と香りが生まれます。黒麹を使う技術は九州に伝わり、焼酎作りにも使われるようになりました。

古酒は、素焼きの甕(かめ)を使って貯蔵することで、よりおいしく熟成されます。古酒を汲み出した際には、それより少し新しい酒を注ぎ足すことによって、古酒を活性化させ、古酒のおいしさをいつまでも変わらずに楽しむことができるそうです。

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工場を見学した後は、3種類ほど泡盛を試飲させていただきながら、お話をうかがいました。泡盛はクセがあるという思い込みがありましたが、工場を見学してからは、逆にそのクセが泡盛らしくておいしい!と感じるようになりました。我ながら単純ですが、これも旅のマジックでしょうか。

沖縄伝統の泡盛は、贈答にもよく使われますが、沖縄らしくてすてきだなあと思ったのは、赤ちゃんが生まれると、お祝いに名前と誕生日を刻んだ甕の泡盛を贈る風習があるそうです。成人すると、ちょうど20年の古酒ができる、というわけです。

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見学の記念に、こちらのお酒を買い求めました。ハイビスカスという沖縄限定の泡盛ですが、古酒でありながらさっぱりとした口当たりで飲みやすく、おいしかったです。

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瑞泉酒造を訪れた後は、ここからほど近い、金城町の石畳道を歩いてみました。

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王朝時代には首里城から那覇まで続いていましたが、沖縄戦でほとんどが破壊され、今は金城町に300mほどのみ残っています。味わい深い石畳、石垣の道に沿って、昔ながらの家並みがところどころに残っていて、沖縄らしい風景を見ることができました。

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かなり勾配のある坂道ですが、途中には休憩所があったり、大きな木が枝を広げていたり…と、気持ちのよい散歩道となっていました。

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沖縄(6) 琉球茶房 あしびうなぁ

首里城を訪れた後は、すぐ近くにある沖縄料理のお店、「琉球茶房 あしびうなぁ」でお昼を食べました。

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王朝時代の高級官吏の屋敷跡に建てられた民家を改築したお店だそうです。門から玄関へのアプローチには、亜熱帯植物が気持ちのよい木陰を作っていました。

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古い木戸を引いて玄関を入ると、すぐ横の窓際に何種類もの泡盛の古酒の壷(かめ)が並んでいました。

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店名の「あしびうなぁ」は、あしび=遊ぶ・楽しむ、うなぁ=庭という意味で、「私のお庭に遊びにおいで」「ようこそ私のお庭へ」といった気持ちが込められているそうです。その名の通り、L字形の建物に面して、手入れの行き届いたすてきな中庭が広がっていました。

白い小石を敷き詰め、水の波紋が描かれているところは日本庭園のようですが、その奥にベゴニアの花や南洋系の植物が植えられているところが、和琉折衷?といった感じでおもしろいです。

お庭に面して、眺めのよい広い縁側のお席がありましたが、まだ肌寒かったので、中のお部屋で食事することにしました。私たちは、メインのお料理に小鉢などがつく、お昼のセットを注文しました。

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こちらは、沖縄そばのセットです。沖縄そばは、日本のおそばとも、中華そばとも違う独特のおそばで、麺はうどんに似ていて、スープはかつおだしと豚のおだしを合わせたような、あっさりとした味わいでした。ラフティー(豚三枚肉の角煮)とかまぼこがのっていていました。

左に見えるのは、じゅーしーという沖縄の炊き込みご飯です。このほかもずく酢、こんぶとこんにゃくの煮物、デザートのパイナップルがついていて、素朴な沖縄らしい味が満喫できるセットでした。

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こちらは、ソーキそばのセットです。沖縄そばの一種ですが、ラフティーではなく、ソーキ(豚スペアリブ)がのっています。

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私は、ゴーヤチャンプルーのセットをいただきました。ゴーヤがこれでもか!というくらいたくさん入っていましたが、これがとてもおいしかったです。

実は以前は、ゴーヤはどちらかというと苦手だったのですが、今回の旅行がきっかけで大好きになりました。お店で何度か食べるうちに、かなり薄くスライスした方がいい等、ちょっとしたお料理のコツがわかってきて、勉強になりました。

お刺身は、何のお魚かうかがうのを忘れましたが、淡白でぷりっとして柔らかかったです。沖縄の素朴な器でいただく家庭的なお料理はどれもおいしく、ほっとしてくつろげました。

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沖縄(5) 首里城

翌日は、首里城を訪れました。1429年から1879年までの約450年間、沖縄に存在した王制の国、琉球王国のお城(グスク)です。中国や朝鮮、日本、東南アジアの交通の要所という絶好のロケーションにあった琉球王国は、貿易国として栄えました。

首里城はかつて数度にわたって焼失し、その度に再建されてきました。1945年の沖縄戦で全焼した後は琉球大学が建てられましたが、大学の移転に伴い、現在の首里城が復元されました。2000年には、首里城跡が沖縄の他のグスクや遺跡とともに、世界文化遺産に登録されています。

首里城は小高い丘の上にあります。入り口から正殿まで、いくつもの門をくぐりながら緩やかな坂を登っていきました。

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(左)城郭の手前にある守礼門(しゅれいもん)。櫓には「守禮之邦」(琉球は礼節を重んじる国である)と書かれています。二千円札にも描かれている首里城のシンボルです。

(右)歓会門(かんかいもん)。城壁の入り口にある門。両脇にはシーサーが鎮座しています。

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階段を登ったところにある瑞泉門(ずいせんもん)。瑞泉とは「すばらしい泉」という意味で、すぐ横に龍樋(りゅうひ)とよばれる湧き水があることから名付けられています。

泡盛に「瑞泉」というお酒がありますね。余談ですが、首里城のお手洗いの蛇口は、この龍樋の形を模してありました。(笑)

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(左)瑞泉門からの城壁の眺め。

(右)漏刻門(ろうこくもん)。櫓の上に水時計があることから、名付けられました。この門をくぐったところには、日時計もあります。

この後、広福門(こうふくもん)、奉神門(ほうしんもん)とくぐって…

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ようやく正殿にたどりつきました。ここは、王と家族が居住する王宮であり、王国統治の行政機関の本部であり、宗教儀式の場でもありました。公式行事は、正殿前の御庭(うなー)で行われました。

中国と日本の建築様式が取り入れられているということですが、色彩の鮮やかさは中国の影響をより強く受けていると感じました。復元にあたっては、中国の紫禁城などを視察し参考にしたということです。

中も見学することができますが、ちょっと驚いたのは国王の任命を中国の皇帝が行っていたということです。(冊封(さくほう)) 廃藩置県で沖縄が日本となるまでは、どちらかというと中国との結びつきが強かったのかもしれません。

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正殿の横の南殿は、木目をそのまま生かした、趣が少し違う建物です。これは朱に塗り忘れたわけではなくて(笑)薩摩藩の接待に使われたため、日本風に作られたのだそうです。

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守礼門のすぐ横にある、園比屋武御嶽石門(そのひゃん・うたき・いしもん)。門の向こうは聖なる森(御嶽)であり、国王が外出する際は、ここで安全祈願をしたそうです。

実は世界遺産に登録されているのは、首里城跡であり、復元された正殿や門などは含まれていません。ただ、この園比屋武御嶽石門は崩れた残石をもとに復元されているため、世界遺産として認められているのだそうです。

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沖縄(4) 居食屋 おBAR

ホテルにはいくつかレストランが入っていましたが、なぜか沖縄料理のお店がない… というわけで、荷物をお部屋まで運んでくださった女性スタッフの方にお聞きして、近くの沖縄料理のお店を教えていただきました。

居食屋 おBAR」(いしょくや・おばー)という店名は、沖縄方言のおばぁ(おばあちゃんという意味)とかけているのでしょうか。黒を基調にした店内は、きれいな居酒屋さんという雰囲気。沖縄名物あぐー豚のしゃぶしゃぶのほか、家庭的な沖縄料理が楽しめました。

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(左)最初に運ばれてきたフルーツほおずきと、苦菜のごまあえ。どちらも初めての食材です。フルーツほおずきは見た目はプチトマトのようですが、さわやかな甘さはまさにフルーツ。苦菜は春菊のような味わいでした。どちらも気に入ったので、後で買って帰りたいと思いましたが、結局探せなくて残念でした。

(右)島らっきょう。おかかとおしょうゆでいただきます。最近は東京のスーパーでも時々見かけますが、私は初めて食べました。さわやかな辛味で、エシャロットの味に似ていました。

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オム焼きそば(という名前だったかな?)。中の焼きそばは、沖縄特有の少し幅広いおそばを使っていましたが、これがソース味によく合っていました。B級グルメといった感じですが、ボリュームがあってとてもおいしかったです。

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(左)チャンプルーは5種類くらいありましたが、この日はお豆腐のチャンプルーをいただきました。ほっとする家庭的なお味でした。

(右)これも初めての食材。以前から気になっていた海ぶどうです。海藻の一種で、それ自体はほとんど味はないのですが、プチプチした食感がおもしろい。少し甘さのあるポン酢につけていただくと、ゼリーのようにも感じられました。止まらなくなるおいしさです。

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最後に、こちらのお店の名物、あぐー豚のしゃぶしゃぶをいただきました。一枚一枚くるりと巻かれた、ピンク色のあぐー豚が美しい。緑の野菜は、今そこで摘んできました、といったみずみずしさでした。

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最初に野菜を入れて、だいたい火が通ったら、お肉をくぐらせていっしょにいただきます。野菜はポン酢、お肉はごまだれでいただきましたが、どちらもおいしい~♪ 最後はうどんを入れて、少し味付けしていただきました。

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(左)店内には、紅型染めの着物が飾られて。

(右)お店の前では、大きなシーサーがお出迎え。粘土細工のような素朴な風合いに、カラフルな絵付け。おいしそうに、ごはんを食べています。底抜けに明るい、ユーモラスな表情に心が和みました。

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沖縄(3) 備瀬のフクギ並木

沖縄旅行記の続きです。

沖縄美ら海水族館で夕方までゆっくりすごした後は、そのすぐ北にある備瀬(びせ)という集落まで足を伸ばしてみました。ここにはフクギの木が防風林としてたくさん植えられていて、昔ながらの沖縄らしい風景を見ることができます。

一般の住宅街ですが、無料の駐車場があり、散策コースを示した看板が立っていました。水牛車に揺られながら、集落をまわることもできるようです。私たちは順路に沿って歩き始めましたが、時々コースをはずれつつ、のんびり散策を楽しみました。

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集落に入ってすぐに現れたこの風景に、思わず「わあ、すてき!」と声をあげました。どこまでも続く緑のトンネルの美しさに、吸い込まれるように歩き始めました。

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(左)フクギはフィリピン原産の常緑広葉樹。まるいカーブの葉っぱは厚みがあって、なかなか丈夫そう。500年ほど前に、東南アジアから移植され、沖縄の家々を台風などの災害から守ってきました。

(右)フクギの木々の間から見えるお家は、どれも瓦屋根の伝統的な沖縄らしい造り。色あせた古い家々には、昔の時代にふっと入り込んだようなノスタルジーを感じました。

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(左)どこのお家の入り口にも必ずあるシーサー。沖縄では魔除けとして飾られています。ひとつひとつ、焼きやデザイン、大きさ、表情などが違っておもしろい。

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道は迷路のように入り組んでいて、どこまでも続きます。

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コースの終点近くで道を左に折れると、海に出ました。春先の夕暮れの海は、誰もいなくて、寄せては返す波の音だけが静かに響いていました。海沿いにも気持ちよさそうな散歩道が続いています。

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帰りは、行きとは違う道を適当に歩いてもどりました。途中で古民家のすてきなお宿を見つけました。

178_convert_20110410020842 朽ちた蔵にも趣が感じられて…

日が暮れるまで短い時間でしたが、心に残るお散歩となりました。

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井の頭公園の桜

今日は、沖縄旅行記はお休みして、桜便りをお届けします。

先週都内の桜が満開を迎えました。気持ちよく晴れた日曜日、吉祥寺の井の頭公園に桜を見に行きました。この日は絶好のお花見日和。覚悟はしていたものの、駅から公園方面にかけて、たくさんの人であふれていました。混雑を少しでも避けようと、吉祥寺通り側の入り口から入りました。

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井の頭公園には瓜のような形の細長い池が大きく横たわっていて、その池を取り囲むようにして枝を伸ばして咲いている桜の花がみごとです。

満開の桜だけでももちろん美しいのですが、私は薄桃色の桜と、今萌え出たばかりの薄緑色の新芽の木々とのコンビネーションが大好きです。公園全体が、霞のように柔らかく美しいグラデーションに彩られていました。

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(右)公園内にある神社。桜の花って、こういう和の風景にほんとうによく似合います。日本人にとっての心像風景でしょうか。

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池に沿って進むと、桜の木がだんだんと増えてきます。それにしたがって、お花見の宴会を楽しむ人たちもますます増えてきました。

どこかの首長さんから「今年は花見を自粛するように」というお達しがありましたが、誰も聞いちゃいない。(笑) 桜を愛で、春の喜びを分かち合う気持ちは、誰にも止めることはできませんね。

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池の先の方はだんだん細長くなり、そのまま神田川へとつながっていきます。写真で見ると悠久の流れ、といった穏やかな風景に見えますが…

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この日はボートも大渋滞でした。慣れない人混みでちょっと疲れましたが、満開の桜を心ゆくまで堪能しました。

南の方から回ってきた桜のバトンを、今度は北へとつないでいきます。

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沖縄(2) 沖縄美ら海水族館

森の中のカフェでお昼を食べた後は、「沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」を訪れました。美らとは沖縄の方言で美しい、という意味。その名の通り、沖縄周辺の美しい海(サンゴ礁・黒潮・深海)が、できるだけ自然に近い状態で再現されています。世界最大規模の水槽の中で繰り広げられる海のドラマに圧倒されました。

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(左)美ら海水族館は、かつて沖縄海洋博が開かれた、広大な海洋博公園の一角にあります。入り口は3階、(右)は1階海側からの眺めです。

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入り口に入ってすぐのところに、「イノーの生き物たち」というタッチプールがありました。イノーとは沖縄の方言で、サンゴ礁に囲まれた浅瀬のこと。ここでは、イノーに生息するさまざまなヒトデやニセクロナマコに触ることができました。

ヒトデは以前他の水族館で触ったことがありましたが、ナマコに触ったのは初めて!緊張しました。スライムのようにぷにょぷにょしていますが、押し返すような弾力が感じられて… 忘れられない感触でした。

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タッチプールに続いて、サンゴの森の上をひらひらと泳ぐ、色とりどりの美しい熱帯魚たちを観察しました。同じ種類の熱帯魚が集団で泳ぐ様子に、童話の「スイミー」を思い出しました。かわいらしいお魚たちに交じって、ふてぶてしい面構えの巨大魚も。(笑)

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サンゴでかくれんぼしながら泳ぐお魚たち。美ら海水族館では、サンゴが大規模に飼育されていて、将来は繁殖したサンゴを海に返す計画が進められているそうです。(右)ニモ(カクレクマノミ)も、いっぱい♪

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美ら海水族館の一番のみどころは、黒潮を模した大水槽です。ここではジンベイザメ3匹とマンタ(エイの仲間で最大のもの)6匹の他、約16000匹もの大小の魚たちが気持ちよさそうに泳いでいました。

全長9mのジンベイザメが立って泳げるほどに大きい水槽の深さは10m。水槽のアクリルグラスの厚さは、60cmもあるそうです。スケールの大きさに圧倒されました。

ジンベイザメへのエサやりの時間になると、水槽の中がが急に騒がしくなりました。ジンベイザメは大量の水をざばっと吸い込み、えらにあるフィルターでこして、小魚やプランクトンなどのえさを取り込むのだそうです。

サメといっても人を襲ったりするのは一部の危険ザメだけで、これらの種は別の水槽で飼育されていました。この後は、発光したり、特別な器官が発達したりしている独特の生態を持つ深海魚のコーナーを観察してから、建物の外に出ました。

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外ではイルカたちのショウを見て…

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ウミガメやマナティのいる水槽を訪れました。(右)メキシコから贈られたというマナティたちが、こちらに向かって「こんにちは」というようにポーズしてくれました。

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マナティ館の横から、そのままビーチに出られました。3月の海は泳ぐにはまだまだ寒そうでしたが、曇り空の下、エメラルドグリーンがとても美しかったです。

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沖縄(1) Cafe ハコニワ

先月、学校のお休みに合わせて、沖縄(本島)に旅行してきました。少し遅れましたが、忘れないうちに記録に残しておきたいと思います。しばしおつきあいいただけたら幸いです。

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羽田空港から全日空の始発便に乗って那覇へ。車を借りて、沖縄自動車道を終点許田(きょだ)まで一気に北上し、まずはお昼をいただくことにしました。

冬枯れの寒い東京から見る沖縄は、思ったより肌寒かったものの、ちょうど若葉の季節。黄緑色の葉を揺らした木々が、島をみずみずしく彩っていました。見慣れない植物も多く、亜熱帯の島にやってきたんだなあ、と実感しました。

県道から森の中のがたごと道をどこまでも進み、ようやくたどり着いたのは、築50年の古民家を改造したという、素朴な雰囲気にあふれるカフェ、「Cafe ハコニワ」です。

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「沖縄に住むおばあちゃんのうちにやってきました」といった感じの、どこか懐かしい、ほっとする佇まいです。お家を包み込む、雨にぬれた緑が美しい。

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(左)店内は薄暗く、古民家ならではのひやっとした空気を感じました。木枠の窓、手作りの四角いテーブル、ひとつひとつ違う古い椅子。どれもこの空間によく合ってすてきでした。

(右)ランチのメニューは3種類あって、どれもおいしそうでした。私はまだ、それほどおなかがすいていたかったので、ペーストしたアボカドとかりかりベーコンのサンドウィッチをいただくことに。コールスローと小さなバナナケーキがついていました。サンドウィッチを和のざるにのせるアイデアが新鮮。

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沖縄といえば豚肉。これは豚肉のカレーですが、スパイスから作った本格的な味わいでした。ターメリックライスとともにいただきます。沖縄らしい素朴な器もすてきでした。デザートはカレーに合わせて、フルーツヨーグルトのシナモンがけです。

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こちらは本日のランチプレート。メインのお料理は奥の豚肉とピーマンの炒め物です。いんげんとトマトのサラダ、コールスローサラダ、もやしナムル、大根の甘酢漬けがワンプレートでサーヴされました。どれも野菜を中心としたヘルシーなお料理。ごはんは黒米です。

食後のコーヒーもおいしく、ゆっくりとくつろげました。

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お店のエントランスには、いつの間にか看板娘?息子?のワンちゃんが。おとなしく、お行儀のいい、とてもかわいいワンちゃんでした。

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駐車スペースに咲き乱れていた薄紫色の花。旅行中、あちらこちらで見かけました。後で調べましたら、メイフラワー(別名フブキバナ)と言って、沖縄では春を告げる花だそうです。

おなかがいっぱいになったら、次の目的地に出発です。

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ぎょうざの蒸し鍋

先日の蒸し鍋がおいしかったので、今度は作り置きして冷凍したぎょうざを使って、蒸し鍋を楽しみました。同じ「蒸しなべレシピ」の本から、アイデアをお借りしました。

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お鍋にスープの材料(中華スープの素・水・酒)を入れて、ひと煮立ちしておきます。スチーマーに野菜(白菜・もやし・えのき・しめじ)を敷いて、その上にぎょうざを凍ったまま放射状に並べます。お鍋にスチーマーをセットして、ぎょうざに火が通るまで蒸したらできあがり。

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先日作った中華ポン酢と中華ごまだれがおいしかったので、この日もこの2つのたれを使っていただきました。

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ぎょうざと野菜をいただいた後は、スチーマーをはずして、しめを楽しみました。今回はスープ(+蒸し汁)に、スチーマーに残った野菜、あらかじめゆでておいた春雨、冷凍したぎょうざをさらに加えて火が通るまで煮込み、中華スープにしました。

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途中で味見して、必要であればウェイパアを少し足して味を調えます。器によそってあさつきを散らしました。

わんたんスープのようなほっとする味わい。おいしくいただきました。

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昨夜は、カナダ・モントリオール発のアクロバット集団、シルク・ドゥ・ソレイユの「KOOZA」(クーザ)を見に行く予定でしたが、今週の土曜日まで公演中止が延長されることになりました。

今なお余震が続いている状況では、当然のことと納得せざるを得ません。アクロバティックなショウなので、もしも途中で余震が起きたら、パフォーマーにとっても危険ですし…。楽しみにしていたので残念ですが、次の機会を気長に待ちたいと思います。

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「トゥルー・グリット」 「勇気ある追跡」

ジェフ・ブリッジス主演、コーエン兄弟監督の映画、「トゥルー・グリット」(原題:True Grit)を見に行きました。映画を見ている途中でまたもや余震があり、少し劇場がざわつきましたが、なんとか無事に最後まで見ることができました。

「トゥルー・グリット」は、同じ原作で1969年にも映画化されています。(ジョン・ウェイン主演「勇気ある追跡」(原題:True Grit)) 私は予習を兼ねて’69年版も見てみましたが、’69年版を見るか、見るとしたらどちらを先に見るか、は好みの分かれるところかもしれません。

どちらもストーリーの流れはだいたい同じですが、ラストの場面が大きく違いました。今回はちょっぴり哀愁のある、ほろ苦い終わり方で、’69年版を知っていると、どうも後味が悪い…。とはいえ、両方の作品を較べながら、2倍楽しむことができました。

     True_grit トゥルー・グリット(2011)

舞台は西部開拓時代のアーカンソー州フォートスミス。父親を使用人のチェイニーに殺されたマティは、復讐のため連邦保安官のコグバーンを雇い、先住民居留地に逃げたチェイニーを追います。別の犯罪でチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフと3人で、長いハードな旅に出かけます…。

マティを演じるのは、弱冠14歳のヘイリー・スタンフィールド。ベテラン俳優たちに交じって、勇敢で意志の強いマティを熱演していました。馬商人を相手に一歩も引かないタフな交渉をする場面は、この作品一番の見どころのひとつです。(余談ですが、ヘイリーの顔立ちと落ち着いた声は、どこか蒼井優さんに似ているような…)

旅の間、何かと衝突するコグバーン(ジェフ・ブリッジス)とラビーフ(マット・デイモン)を無邪気に取りなすマティ。二人の大の男が、それぞれマティにいいところを見せようと張り合うところが、おかしかったです。

’69年版はなんといってもジョン・ウェインがヒーローであり、銃を両手にくるくる回しながら悪党たちをやっつける場面は彼のかっこいい最高の見せ場でしたが、’11年版は、ジェフ・ブリッジスが主演ではありますが、マット・デイモンとかっこいい役回りを分け合っていたように思いました。

     True_grit_1969 勇気ある追跡(1969)

コグバーンとラビーフは、新旧の間であまり違和感がありませんでしたが、一番雰囲気が違ったのはマティです。’69年版のマティは、しっかりしていてたくましいながらも、おっとりとして天真爛漫。コグバーンに対する態度は、どこか母親か世話女房のようにも感じられました。(笑)

しかし、しっかりしていてもやっぱり子ども。何かというと「弁護士のダゲット先生」を持ち出すところが、小さい女の子がよく言う「先生に言いつけるから!」みたいで、おかしかったです。

True_grit_book トゥルー・グリット(原作)

原作はしばらく絶版だったようですが、今回の映画化に合わせて、新訳が出版されました。早速図書館に予約を入れたので、こちらも読むのが楽しみです。

【 追記 】 (2011.05.17)

トゥルー・グリットの原作を読みました。大人になったマティが回想する形で書かれたこのお話、今のマティが(世間的に見て)決して幸せとはいえないだけに、14歳の時のこの冒険が、何ものにも代えがたいすばらしい宝物だったのだな、ということが伝わってきました。

そして問題の結末ですが、コーエン版の方が原作に沿っているということがわかりました。ただ映画的にいうと、ジョン・ウェイン版の方がいかにもヒーローものという感じがして私好みでした。また、マティはジョン・ウェイン版の方が、原作のイメージに近かったです。

…という具合に、両方の映画の場面を思い出しながら、楽しく読むことができました。

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春野菜の蒸し煮

春野菜のおいしい季節。私は最近よく、お鍋で蒸し煮にしていただいています。

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お鍋にオリーブ油とつぶしたにんにくを入れて熱します。香りが立ってきたら、野菜(キャベツ・ブロッコリー・グリーンアスパラガス・プチトマトなど)を入れて塩をふり、酒(料理酒でも白ワインでも)を加えてふたをします。キャベツが柔らかくなったら、仕上げにバターを加えてできあがり。

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短時間で簡単にできるシンプルなお料理ですが、野菜の旨味がぎゅ~っと凝縮されて、とてもおいしい。最近のお気に入りです。

このまま食べてもおいしいですが、先日はこれをパスタでいただきました。

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野菜の蒸し煮を作ったら、生クリームとハムを加え、ゆでたてのパスタを入れてひと混ぜします。この日はショートパスタのカラマーリを使いました。

野菜のうまみがしっかりしみた蒸し汁とまろやかな生クリームが合わさって、なんともおいしいスープパスタになりました。とても塩だけで味付けしているとは思えない、複雑な味わいです。

このほか野菜の蒸し煮は、ブイヨンと豆乳を加えて、野菜スープにしてもおいしいです。

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「永遠の0」

放送作家、百田尚樹(ひゃくた・なおき)さんのデビュー作でベストセラーの「永遠の0」を読みました。0(ゼロ)とは第二次世界大戦で活躍した戦闘機、零戦のこと。これは家族のもとに生きて帰ることだけを考えて戦闘機乗りとしての責任を全うし、最後には特攻として散ったある兵士の物語です。

司法浪人生の健太郎とフリーライターの姉慶子は、戦死した祖父のことを調べるため、戦友会の名簿をもとに祖父を知っている人たちを訪ね歩きます。真珠湾、ラバウル、ガダルカナル…かつて祖父とともに戦った仲間たちの話から、徐々に浮かび上がる祖父宮部久蔵の姿。そして最後に驚愕の事実が明らかになります…。

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読み始めてすぐに、これは今までの戦争小説と違う、と思いました。小説の中で取材に応じる元兵士たちの話からは、米軍がいかに戦略や軍備、物量や兵士の技量の面で優れていたかが語られます。そこに米軍への憎しみはなく、まるでスポーツの試合相手に拍手を送るような印象さえ受けました。

一方で、机上で無謀な戦略を立て、未来ある若者たちを十死零生の特攻として送り出した軍上層部を厳しく批判しています。命を大切にし、最後まで生き延びようとすることが、真に尊く、勇気ある生き方と描いているところが、今の時代らしく新鮮に感じられました。戦後生まれである作者ならではの視点だと思いました。

この小説では、関わりのある人たちの目を通して、石を彫っていくように、宮部久蔵という人物の輪郭が少しずつ明らかになっていきます。いきなり「宮部は臆病者だ!」という人に会い、ショックを受ける孫たちですが、取材を進めるにつれ、祖父がいかに優秀なパイロットで、いかに家族を愛していたかがわかってきます。

それほどまでに命を惜しいと思っていた祖父が、どうして軍隊に入り、航空練習生になったのか? そしてずっと特攻を拒否し続けていた祖父が、なぜ最後には受け入れたのか? そうした疑問に対する答えが徐々に明らかになる過程は、まるで推理小説を読むようなおもしろさがありました。

戦争小説とはいえ、全体的に軽いタッチで書かれていますが、宮部が教官として、特攻予備生たちに戦闘機の操縦を教える立場になってからのくだりは、心を乱さずにはいられませんでした。そして戦争中、彼は自分だけでなく、周りの全ての人々に「生きよ」というメッセージを送り続けていたことに心が熱くなりました。

残してきた妻に「必ず帰ってくる」と約束した宮部は、思いがけない形でその約束を果たします。それが明らかになった時、彼の愛の深さに心を打たれました。

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