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「トゥルー・グリット」 「勇気ある追跡」

ジェフ・ブリッジス主演、コーエン兄弟監督の映画、「トゥルー・グリット」(原題:True Grit)を見に行きました。映画を見ている途中でまたもや余震があり、少し劇場がざわつきましたが、なんとか無事に最後まで見ることができました。

「トゥルー・グリット」は、同じ原作で1969年にも映画化されています。(ジョン・ウェイン主演「勇気ある追跡」(原題:True Grit)) 私は予習を兼ねて’69年版も見てみましたが、’69年版を見るか、見るとしたらどちらを先に見るか、は好みの分かれるところかもしれません。

どちらもストーリーの流れはだいたい同じですが、ラストの場面が大きく違いました。今回はちょっぴり哀愁のある、ほろ苦い終わり方で、’69年版を知っていると、どうも後味が悪い…。とはいえ、両方の作品を較べながら、2倍楽しむことができました。

     True_grit トゥルー・グリット(2011)

舞台は西部開拓時代のアーカンソー州フォートスミス。父親を使用人のチェイニーに殺されたマティは、復讐のため連邦保安官のコグバーンを雇い、先住民居留地に逃げたチェイニーを追います。別の犯罪でチェイニーを追うテキサスレンジャーのラビーフと3人で、長いハードな旅に出かけます…。

マティを演じるのは、弱冠14歳のヘイリー・スタンフィールド。ベテラン俳優たちに交じって、勇敢で意志の強いマティを熱演していました。馬商人を相手に一歩も引かないタフな交渉をする場面は、この作品一番の見どころのひとつです。(余談ですが、ヘイリーの顔立ちと落ち着いた声は、どこか蒼井優さんに似ているような…)

旅の間、何かと衝突するコグバーン(ジェフ・ブリッジス)とラビーフ(マット・デイモン)を無邪気に取りなすマティ。二人の大の男が、それぞれマティにいいところを見せようと張り合うところが、おかしかったです。

’69年版はなんといってもジョン・ウェインがヒーローであり、銃を両手にくるくる回しながら悪党たちをやっつける場面は彼のかっこいい最高の見せ場でしたが、’11年版は、ジェフ・ブリッジスが主演ではありますが、マット・デイモンとかっこいい役回りを分け合っていたように思いました。

     True_grit_1969 勇気ある追跡(1969)

コグバーンとラビーフは、新旧の間であまり違和感がありませんでしたが、一番雰囲気が違ったのはマティです。’69年版のマティは、しっかりしていてたくましいながらも、おっとりとして天真爛漫。コグバーンに対する態度は、どこか母親か世話女房のようにも感じられました。(笑)

しかし、しっかりしていてもやっぱり子ども。何かというと「弁護士のダゲット先生」を持ち出すところが、小さい女の子がよく言う「先生に言いつけるから!」みたいで、おかしかったです。

True_grit_book トゥルー・グリット(原作)

原作はしばらく絶版だったようですが、今回の映画化に合わせて、新訳が出版されました。早速図書館に予約を入れたので、こちらも読むのが楽しみです。

【 追記 】 (2011.05.17)

トゥルー・グリットの原作を読みました。大人になったマティが回想する形で書かれたこのお話、今のマティが(世間的に見て)決して幸せとはいえないだけに、14歳の時のこの冒険が、何ものにも代えがたいすばらしい宝物だったのだな、ということが伝わってきました。

そして問題の結末ですが、コーエン版の方が原作に沿っているということがわかりました。ただ映画的にいうと、ジョン・ウェイン版の方がいかにもヒーローものという感じがして私好みでした。また、マティはジョン・ウェイン版の方が、原作のイメージに近かったです。

…という具合に、両方の映画の場面を思い出しながら、楽しく読むことができました。

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コメント

今晩は!

「トゥルー・グリット」やっと鑑賞出来たんですね!途中で地震があったのは怖かったでしょうけどcoldsweats01、良かったですね。

J・ウェインは主演の映画と、コーエン兄弟の映画とでは雰囲気はかなり異なるでしょうけど、新旧の作品を比べて見るのは楽しいですよね。これで原作も読んだら、「トゥルー・グリット」完全制覇ですね。(笑)

私も「トゥルー・グリット」見たいな~。見たらきっと「勇気ある追跡」も見たくなっちゃいそう。horse

投稿: ごみつ | 2011年4月 5日 (火) 22時40分

☆ ごみつさま ☆
「トゥルー・グリット」ようやく見ることができました。
地震は結構大きくて(東京は震度3だったようです)
びっくりしましたが、無事でよかったです。

映画は新旧版、それぞれ持ち味が違っていましたが
どちらもおもしろかったです。
結末が少し違っていたので、原作はどうなっているのか
気になりました。(笑) こちらも読むのが楽しみです。

西部劇をいろいろご覧になっているごみつさんでしたら
また違った感想を持たれるかも…。
機会がありましたら、是非ご覧になってみてください☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年4月 6日 (水) 08時43分

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