沖縄(12) 浜比嘉島 ~ どなんち食堂
離島のもつ独特の雰囲気が好きです。沖縄本島からは日帰りで気軽に行ける離島がたくさんありますが、フェリーで行くのは時間的に難しかったので、橋を渡って行ける島を訪れてみることにしました。
私たちが目指したのは浜比嘉島(はまひがじま)。本島中部にある与勝半島から東へ、海中道路、浜比嘉大橋と渡り継いだところにある、小さな島です。
本島からは、こんな感じの長い海中道路を渡ります。どことなく、フロリダのキーウェストへと向かうセブンマイルブリッジに似ているような…。
浜比嘉島は、琉球創世のアマミキヨとシルミキヨ、男女二人の神様が暮らしていたとされる神話の島です。二人はここで子供たちをもうけ、それが沖縄の人々の祖先となったといわれています。写真の奥の石段を登ったところには、二人のお墓もありました。
波に浸食された、きのこ形の小島が点在する風景は、神話の島にふさわしく、厳かな雰囲気に満ちていました。
島には古い集落がありましたが、ここの集落では、門の向こう側にヒンプンと呼ばれる目隠しの壁があるのが特徴的でした。ヒンプンは魔除けの役割もはたしているそうです。
島内を走っていると、あちこちに「廃校反対!」の立て札があり、掲示板に集会のお知らせが貼ってありました。美しく素朴な島ですが、離島ならではの問題をかかえていることを知りました。
この日はホテル近くの沖縄料理のお店、「どなんち食堂」で夕食をいただきました。最初の日に行った「居食屋 おBAR」の向かいにあります。ちなみに「どなんち」とは、与那国の家という意味だそうです。
最後の夜だったので、何か食べ忘れたものはないか?と、目を皿のようにしてメニューを見ました。(食い意地が張ってます。(笑))
沖縄生まれのタコライスは、タコスの具をごはんにのせて目玉焼きをトッピングし、レタスサラダを組み合わせたワンプレートディッシュ。タコスのロコモコ風といった感じのお料理です。
(左)こちらのお店のタコライスは、それをさらに韓国系に進化させた「石焼タコライス」でした。石焼ビビンバの熱々の器の中に、ごはん、タコスの具、刻んだレタス、トマト、温泉たまごがトッピングされていて、全体を混ぜていただきます。まさに食文化のメルティングポットといったお料理でした。
(右)このお店で一番人気の、紅芋コロッケです。断面の写真がなくて残念ですが、鮮やかな紫色がとても美しいコロッケ。お味も人気のほどが納得できるおいしさでした。
(左)あぐー豚のスタミナ焼き。
(右)そうそう、これを忘れていた、とテビチの煮込みをオーダーしました。テビチとは豚足のことで、沖縄ではポピュラーな食材です。こちらのお店はあっさり味のおでんに煮込んでありました。私はこういう特殊な部位は苦手ですが、ぷるぷるとしたゼラチン質の皮は意外と食べやすかったです。中のお肉も美味でした。
旅行中は車で移動していたので、食事の時にお酒が飲めないのが残念でしたが、そのかわり、部屋にもどってからいただくオリオンビールが、格別においしかったです。
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コメント
今晩は!
沖縄旅行記もいよいよ大詰めなのかしら?
でも、食べるとコラーゲンたっぷりっていう感じで美味しいんですよね。
最後の夕食だったら、私も、心残りのない様にメニューをしっかり吟味すると思います。(笑)
色々な国のフュージョンタコライス、美味しそうですね。
豚足は何と言っても見た目がね~。
あ、そう言えば、ミミガーがなかったかも。私、ミミガー大好きで、よくビールのおつまみにしますよ。こっちもコラーゲンたっぷりっていう感じです。

きのこの形の岩、面白いですね。これ、あと何年(何百年?)くらい浸食に耐えるのかしら・・。何だか気がかりです。
投稿: ごみつ | 2011年4月26日 (火) 02時22分
☆ ごみつさま ☆
おはようございます。
沖縄旅行記、そろそろ最終章に向かっています。(笑)
長々とおつきあいくださって、恐縮です。
フュージョンタコライス、ごはんのおこげがおいしかったです。
テビチは姿さえ想像しなければ…(笑) どちらかというと
甘辛く煮込んだ方が食べやすいのかな?という気がしました。
最後まで心残りがないように…と、メニューを吟味しましたが
そういえばミミガーを忘れていました。><
私はこういう珍味系、どちらかというと苦手ですが
ごみつさんはお好きなのですね。
機会があったら、是非チャレンジしてみます。
このあたりは、こういうきのこ形の小島がそこここにあって
夢の中のような、神秘的な風景でした。
浸食が進んだら、そのうちぽきっと折れてしまうのかしら。
投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年4月26日 (火) 11時17分