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「ノーカントリー」 / スパイスココアケーキ

DVDで、コーエン兄弟監督の映画、「ノーカントリー」(原題;No Country for Old Men)を見ました。

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名作の呼び声が高くずっと気になっていた作品ですが、ハビエル・バルデムが冷酷な殺人鬼を演じると聞いて、バイオレンスの苦手は私はずっと見る勇気が持てずにいました。でも先日ハビエル主演の「BIUTIFUL ビューティフル」を見て、ようやく決心がつきました。

何を考えているのか、まるで捉えどころのない殺人鬼シガー(ハビエル・バルデム)は、不気味で恐ろしかったですが、映画は流血はあるもののグロテスクなシーンはそれほどなく、自分でも驚くほど引き込まれました。

自己分析してみると、私はナイフはダメですが、銃はわりとだいじょうぶなのかもしれません。しかもシガーの使う武器が、とにかく変わっているのです。酸素ボンベを改良したエアガンのようなもので、彼の手作り?と思ったら、家畜を殺す時に使われる道具のようです。

狩りに出かけたテキサスの荒野で殺人現場に出くわし、そこに置き去られていた大金を持ち逃げしたことで事件に巻き込まれたモスと、彼を執拗に追い続ける殺し屋シガーの追跡劇は、緊張感のある展開でおもしろかったです。

この映画のテーマは、原題のNo Country for Old Menと、映画の冒頭と最後に語られる老保安官のことばに表れていると思いました。すなわち、(このような凶悪犯罪が起こるとは)もはや年寄りの手に負える時代ではなくなってしまった…。

今までにないタイプの犯罪や事件が起こった時、私も同じように感じます。最近でいえば、フェイスブックを使って北アフリカで連鎖的に起こった革命運動や、ハッカーによるソニーのユーザ情報流出事件など…。もはや武力だけで国を守れる時代ではなくなった、とちょっと恐ろしいような気がしてきます。

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気分を変えて、最近作ったケーキより。

ココアとシナモン、オールスパイスを入れて、柔らかいシフォンタイプのスパイスケーキを焼きました。黒川愉子さんのレシピです。

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スポンジケーキの生地で作っているので、適度に弾力があってふんわかとした仕上がりです。焼き上がりはもちろんのこと、ケーキドームのふたを開けるたびにふわ~っとスパイスのいい香りがします。

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市販のチョコレートソースでお皿にジグザグ模様を描いて、ケーキを横に倒して置き、軽く泡立てた生クリーム、斜め切りにしたバナナ、ミントの葉で飾りつけしました。

チョコレートとバナナの最強ペアで、おいしくいただきました。

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コメント

映画は観ていないので分かりませんが、一言だけ。20世紀が戦争と革命の時代であったのならば、21世紀は民族と宗教の争乱の時代になる予感がしています。
18世紀以来、世界の主流をなしてきた西洋文明が黄昏を迎えつつあるなか、未来への展望が開けない。それゆえに、テロリズムが輝きをまし、民族と宗教に回帰せざるえない。である以上、武力だけで抑えられる訳がない。
ある意味、恐ろしい時代かもしれません。

投稿: ヌマンタ | 2011年7月20日 (水) 13時08分

こんにちは~。typhoon

あ、「ノー・カントリー」ご覧になったんですね。
バイオレンス色は強いけれど、とても深い作品だったでしょう~?
ハビエルの演技が凄いんですよね~。
雑貨屋のおじさん、殺されなくて本当に良かった。コインで決めちゃうハビエルの異常性がよく出てるシーンでした。

映画を見た当時、一緒に行った友人達と話題になったのが、ハビエルも、追われてるJ・ブローリンも二人とも、若者から高額のお金でシャツを買うシーンがあって、それに意味があるのか?って事でした。
原作も読もうと思って、まだ未読。コーマック・マッカーシーは先に「ロード」を読みたいな・・なんて思ってます。

ちょっと古い記事ですがまたTBさせていただきました~。happy01

投稿: ごみつ | 2011年7月20日 (水) 13時28分

☆ ヌマンタさま ☆
ヌマンタさんは、たしか原作の方をお読みになっていましたね。
民族と宗教の問題は、ある意味、人類始まって以来永遠のissueですね。

かつては腕力とか知力とか、わかりやすい尺度によって
世の中が支配され、それが秩序にもなっていたと思うのですが
今は無力な一市民が、あっという間にものすごい力を持つ
可能性を秘めていて、しかも道徳心が失われているところに
恐さを感じることがあります。
映画の内容とは直接関係がありませんが、ふとそんなことを考えました。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2011年7月21日 (木) 10時08分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪
「ノーカントリー」ずっと気になっていたのですが
ようやく見ることができました。
バイオレンスが心配でしたが、意外とだいじょうぶでした。
ハビエル、恐かった~。すごい迫力でしたね。

シャツのシーン、たしかに奇妙な符合ですね。
相手がどちらも少年、というところに何かヒントがありそう。
不老長寿を追い求めての行動とか…??
これもひょっとしたら、何かの文学からの引用かもしれませんね。
私もいつか原作を読んでみたいです。

TB、ありがとうございました~☆
ごみつさんの記事や、コメントのやりとりから
ご覧になった当時の衝撃が伝わってきました。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年7月21日 (木) 10時27分

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» ノーカントリー [ごみつ通信 ]
No Country For Old Men 2007年/アメリカ (監)ジョエル・コーエン イーサン・コエーン (演)トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウッディ・ハレルソン ケリー・マクドナルド ☆☆☆☆ [画像] 「僕の頭の歴史上最もひどい髪形に感謝します」 第80回アカデミー賞、この作品で助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムの受賞スピーチ。その他、作品賞、監督賞、脚色賞の4部門を受賞。 すべての始まりは1980年代アメリカのテキサス、メキシコ国境に近... [続きを読む]

受信: 2011年7月20日 (水) 13時19分

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