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林真理子 「下流の宴」 / ブルーベリーマフィン

友人から借りて、林真理子さんのベストセラー小説、「下流の宴」を読みました。林真理子さんのコラムは、雑誌などで読んだことがあったのですが、小説を読んだのは初めてです。コラムと同じ印象の、時流に合ったスピード感あふれるストーリー展開で、すいすい読めておもしろかったです。

もとは毎日新聞に連載されていたそうですが、当時の読者はきっと毎日、先が気になってしかたがなかっただろうなあと思います。今ちょうどNHKでドラマ化されていて、こちらは私は見ていないのですが、うまく編集しないと視聴者の反感を買うだろうな~などと想像しながら楽しく読みました。

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かくいう私も、読み始めは主人公、福原由美子の言動や考え方に辟易として、ものすごく不愉快な気持ちになっていました。由美子のようにラベルで人を判断するのは、誰しも多かれ少なかれ持っている感情だとは思うのですが、それがあまりにむき出しなので読んでいるほうが恥ずかしくなるくらい。

息子の翔が学校を辞めてフリーターになり、20歳そこそこで結婚すると言い出して、由美子がショックを受ける気持ちはわからなくはないけれど…。固有名詞を多用したリアルな描写は作者ならではで、こんなこと書いてだいじょうぶなの?と思いながら、時にくすりとさせられました。

最初のうちは、由美子やその娘の可奈の価値観にうんざりしながら読み進めていましたが、翔の彼女のタマちゃんが、由美子からひどいことを言われて怒り心頭し、医学部をめざす!と宣言してから、おもしろくなってきました。

医者になると宣言することは、そのまま由美子の価値観を認めることになるのでは?と疑問は感じたものの、やはり逆転劇は気持ちいい。タマちゃんを応援するスポンサーやブレインが次々と現れ、本気で受験勉強をはじめるタマちゃん。面接試験での試験官とのやりとりには笑った、笑った…。

当初は由美子を見返してやろうという思いから勉強をはじめたタマちゃんでしたが、だんだん学ぶおもしろさに目覚め、最後に「誰もやりたがらない、一番きつい現場で医師として働きたい」と決意するに至る場面は感動的。

軽いノリの中にも、作者らしい前向きな姿勢やハングリー精神が感じられて、前半の不快感が救われました。ぴりりと皮肉の効いたラストも秀逸。う~むと考えさせられました。

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フレッシュなブルーベリーを使って、朝食用のマフィンを焼きました。

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私の作るブルーベリーマフィンは藤野真紀子さんのレシピで、すりおろしたオレンジの皮が入るのが特徴です。毎年ブルーベリーが出始めると作りたくなる、お気に入りのお菓子です。

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ブルーベリーがたっぷり入って、ジューシーな味わい。生地に混ぜ込んだオレンジの皮がさわやかさをプラスしてくれます。さくっ、ふわっとおいしくいただきました。

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コメント

今晩は!

ドラマの「下流の宴」って、「マドンナ・ベルデ」の後にはじまったドラマですよね。
予告編でちょっと見て、「絶対パス・・。」なんて思ってたドラマでした。coldsweats01

林真理子さんは、妹が昔はまっててよく読んでたけど、実は私読んだ事ないんですよ。ただ映画の「不機嫌な果実」だけは見た事あって、あんまり好きな作品じゃなかった事もあって、すっかり敬遠してました。

「下流の宴」、小説はかなり楽しく読まれたみたいですね!やっぱり、人気作家だし、文章もうまいんだろうな~。最初の不愉快な描写は、ラストの痛快感を盛り上げるためにも、必要な描写だったのかも・・ですね。

ブルーベリーは星条旗の残りかな?(笑)写真見てるだけで、口の中に酸味がひろがる様です。朝食にピッタリですね!cafe

投稿: ごみつ | 2011年7月 6日 (水) 22時22分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます。cloud
そうそう、私もこの手のドラマ、苦手なので
「絶対パス」と思っていました。(笑)
本は友人が貸してくれたのですが、結構おもしろかったです。
たぶんドラマは、少しアレンジしてあるのではないかしら…。
小説はなかなか読ませますが、映像で見るのはきつそう。

林真理子さん、コラムから受けるミーハーな感じがどうも苦手で
今まで小説を読む気にならなかったのですが…
女性の本音があけすけに書かれているけれど
決して暗い感じがしないのが人気の秘密かな?と思いました。
おっしゃるように、最初に不快感をあおって、後で逆転劇を用意する
ところなど、読者のことをよくわかっているな~と思いました。
さすがに人気作家だけあって、うまいです。(笑)

そう、ブルーベリーは星条旗ケーキの残りです。(笑)
ブルーベリー大好きなので、おいしくいただきました☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年7月 7日 (木) 08時18分

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