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2011年9月

横浜 「スカンディヤ」 の北欧料理

日本郵船海岸通倉庫を訪れる前に、海岸通りにある北欧料理の老舗、「SCANDIA」(スカンディヤ)で早めのお昼をいただきました。1963年創業の伝統あるお店ですが、1階の味わいのあるダイニングルームでお手軽にランチがいただけます。

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テーブルにセットされたランチョンマット。北欧テイストのイラストがかわいい♪

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9種類ほどあるランチメニューから、私は「ノルウェー人の家庭料理」にしました。海老、ポテト、ポークの3種類のコロッケの盛り合わせを、ブラウンソースでいただきます。温野菜が彩りを添えていました。バゲットとともに。

ポークのコロッケとはメンチカツのこと。どれも懐かしい味わいでしたが、私は特に海老カツが気に入りました。

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こちらは、「ハンバーグステーキ デンマーク風」です。ブラウンソースで煮込んだハンバーグは、昔ながらの洋食屋さんのような懐かしさ。フライドオニオンがいいアクセントになっていました。たっぷり添えられたポテトが素朴な味わい。ピラフ(バターライス)とともにいただきました。

ダークウッドの落ち着いた店内は、バーカウンターがあり、どことなく異国情緒が感じられます。窓から道ゆく人を眺めながら、食後のコーヒーを楽しみました。

083_convert_20110930080107 大さん橋のすぐそばです。

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ヨコハマトリエンナーレ2011 (2) 日本郵船海岸通倉庫

横浜美術館へ行った翌週は、ヨコハマトリエンナーレのもうひとつの会場、海岸通りにある「日本郵船海岸通倉庫」を訪れました。ここは以前、船→建築展を見に行った日本郵船歴史博物館の裏手にあります。倉庫が会場というのが、いかにも現代アートらしいですね。

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1階の最初の部屋にあった(左)の作品。天井から木の根がぶらさがっていたので???と思ったら、2階にある(中)の木の幹の部分、3階にある(右)の木の先の部分とセットになっていました。会場の特徴をうまく生かしてあって感心。ヘンリック・ホーカンソンさんの作品です。

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(左)ヘンリック・ホーカンソンさんのもうひとつの作品、Fallen Forest(倒れた森)。シュールです。

(右)デワール&ジッケルさんの作品。粘土で作ったカバですが、まるで土の中からひとりでに現れたようにみえました。土の匂いがまだあたりにこもっていて、できたてほやほや…といった感じの作品でした。

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(左)「あれ?何もない!」と思って部屋に入って違う角度から見ると、(右)仕切りが現れます。何十本もの磁気テープを天井から床まで、同じ方向にピンと張ってあるだけですが、Fifth Wall(5番目の壁)というタイトルが効いています。ジルヴィナス・ケンピナスさんの作品です。

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(左)ミンチャ・カントルさんのHoly Flowers(聖なる花)という作品。釘やビスといった無骨な工業部品が、鏡を万華鏡のように使うことでクールなお花に生まれ変わりました。

(右)シガリット・ランダウさんの「棘のある塩のランプ」。有刺鉄線に死海の塩を結晶させています。海に漂うクラゲのように幻想的な作品でした。

一番衝撃的だったのは、クリスチャン・マークレーさんのThe Clock(時計)という作品です。古今のおびただしい数の映画の中から、時計(時刻)が表示されている場面だけを、その時刻の通りにつなぎ合わせて作った、24時間の映像時計です。私は予備知識なしに見始めたので、気づいた時には鳥肌が立ちました。

映像の一部をYou Tubeで見つけたので、リンクさせていただきますね。

clock Christian Marclay "The Clock"

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日本郵船海岸通倉庫は、今はスタジオ、ギャラリーとして使われていますが、裏には船着場があって、かつてここで船積みをしたであろう面影が残っていました。ドックをはさんですぐ向こうに、赤レンガ倉庫が見えます。

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ヨコハマトリエンナーレ2011 (1) 横浜美術館

横浜で3年に一度開催されている現代アートの国際展、「ヨコハマトリエンナーレ2011」を見に行きました。10年目の節目となる今回の展示のテーマは、「OUR MAGIC HOUR 世界はどこまで知ることができるか?」です。

「横浜美術館」と「日本郵船海岸通倉庫」、主に2つの会場で開催されていますが、私たちは2週に分けて、ゆっくり見ることにしました。この日は、みなとみらいにある横浜美術館を訪れました。

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(左)会場となる横浜美術館の前では、ウーゴ・ロンディノーネさんによる12体のお茶目な顔の立体作品がお出迎え♪ なんとなく、ヤクルトミルミルを思い出しました。

(右)トビアス・レーベルガーさんの作品。大きな裸電球のシャンデリアですが、実際に見ると、温かみのあるガラスから降り注ぐ光のシャワーがとてもきれいでした。

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(左)トリエンナーレのポスターにも使われている、ミルチャ・カントルさんのTracking Happiness(幸せを追い求めて)という映像作品。白い空間の中、白装束の女性が前の人の足跡をひたすら掃き消し続ける映像が延々と続きますが、なぜかいつまでも見入ってしまう不思議な魅力のある作品です。

(右)高松のイサム・ノグチ庭園美術館で見た「真夜中の太陽」に再会しました。といってもこちらは横浜美術館に常設されている別の作品です。トリエンナーレの数ある作品の中で、やはりこの凛とした存在感はすごい… 改めて圧倒されました。

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(左)砂澤ビッキさんの「神の舌」という作品。タイトルがおもしろい。こちらも存在感のある作品でした。

(右)一見建築現場の足場のようですが、なんとパイプオルガンになっています。マッシモ・バルトーニさんの作品。大きなオルゴールの上にパイプが組まれ、音を反響させていました。音楽は、不協和音が謎めく、現代音楽風の曲でした。

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(左)写真家の荒木経惟(あらき・のぶよし)さんのコーナー。移りゆく空が美しい…。わざと日付を入れて現像した写真など、モノクロームのノスタルジックな作品もすてきでした。

(右)白い布の上に置かれた小さな小さな作品は、なんと髪の毛で作られています。遠くにセットされた望遠鏡をのぞいて鑑賞します。岩崎貴宏さんの作品。

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美術館を入ってすぐのところにある美しいうずまきは、イ・ジウジェンさんの作品。素材も色もさまざまな着古した洋服を細長く切って巻きつけた円盤は、フォークアートみたい。クリーニングタグやジッパーが、そのままひょこひょこと顔を出しているのがおもしろい。

このほか、横尾忠則さんの絵画「Y字路」シリーズ、ダミアン・ハーストさんの色とりどりの蝶の羽で作ったステンドグラスのような作品、孫遜(スン・シュン)さんのノワール風のアニメーションフィルムなどが、印象的でした。

152_convert_20110928085303_2 ”OUR MAGIC HOUR”ロゴとランドマークタワー 

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渋谷 「GREEN GRILL」 の野菜料理

映画を見た後で、同じ「cocoti SHIBUYA」(ココチ渋谷)に入っている野菜料理のレストラン「GREEN GRILL」(グリーングリル)でお昼をいただきました。

「野菜の力と大地の恵み」をコンセプトにしたこちらのお店では、全国から仕入れたこだわりの新鮮野菜を使ったお料理が楽しめます。モスバーガーの系列だそうですが、ナチュラルウッドにグリーンをアクセントにした清潔感のあるインテリア、高い天井に広々とした空間、と明るく開放的な雰囲気のお店でした。

私たちは、5種類の好きな野菜をプラスできるサラダ、3種類のデリ(お惣菜)に加え、メインのお料理が選べるという「チョイスランチ」をいただきました。

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ベースとなる野菜(数種のレタス、ピーマンなど)に、5種類の好きな野菜をプラスできますが、初めて見る野菜があってわくわくしました。私はどんぐりのような野菜(名前は失念)、生で食べるかぼちゃ(こちらも名前は失念)、キタアカリ(じゃがいも)、れんこん、柿を選びました。ごま風味のドレッシングとともに。

サラダに柿?と思いますが、甘みがそれほどなく、野菜の感覚でいただけました。私が選んだ野菜は、キタアカリ以外はどれもしゃきしゃきとした歯ごたえが楽しめるものでした。キタアカリは皮ごといただきましたが、ねっとりとしたコクがあって、こちらもおいしかったです。

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デリはカウンターに並ぶ、5種類くらいの中から3種類を選んで組み合わせます。私はきのこのマリネ、なすのマリネ、根菜のマリネ、とマリネづくしにしましたが、それぞれ素材にあわせた作り方となっていて、お味の変化が楽しめました。最近はごぼうを皮ごとお料理に使うところが多いですね…。

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メインのお料理は6種類くらいある中から選びます。私は野菜のラザニアにしました。野菜だけを使ったラザニアかと思ったら、ちゃんとひき肉も入っていて、ボリュームたっぷりでした。揚げ茄子がトマトソースによく合います。

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こちらは若鶏のポアレです。パリパリの皮がおいしそう。

前菜で主役の野菜を十分味わい、メインのお料理でお肉をしっかりいただいて、ボリュームたっぷりのランチでした。映画の半券があると、10%OFFになるのでかなりお得です。食後のコーヒーは、帰ってから家でゆっくり楽しみました。

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「ゴーストライター」

ロマン・ポランスキー監督、ユアン・マクレガー主演の映画、「ゴーストライター」(原題:The Ghost Writer)を見ました。イギリスの伝統的な推理小説を読むような、上質な味わいのサスペンス映画でした。

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アダム・ラング英国元首相(ピアーズ・ブロスナン)が自叙伝を出版することになり、亡くなった前任者に代わって、ある男(ユアン・マクレガー)が新しいゴーストライターとして雇われます。

気が進まないままに、ラング元首相が滞在するアメリカ東海岸の島を訪れ、仕事を開始しますが、前任者の原稿や資料を調べるうちに、元首相の過去に不可解な点が浮かび上がってきて…。

名前のない主人公、元首相の黒い疑惑、季節はずれの寒々しい海岸、陰鬱な曇り空、逃げ場のない島というシチュエーション、わけありなポーカーフェイスの登場人物たち…。どれをとっても、見る側を不安な気持ちにさせるのにはぴったりで、最初から最後まで、どきどきしながら楽しめました。

モノクロームに近いダークな色彩、ひたひたと忍び寄る静かな恐怖が、ヒッチコックの映画のようなクラシックな味わいがありました。舞台の大部分はアメリカ東海岸ですが、ヨーロッパの香りが感じられる作品でした。

英国元首相が関わる国際的な陰謀など、ひょっとしたら…と思わせるリアリティがあって、引き込まれました。前任者の原稿に隠された暗号。最後の大どんでん返し。内容が内容だけに、詳細が書けないのがもどかしいですが、正統派のミステリーの味わいに酔いしれました。

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安藤忠雄さん講演会 「夢をつくれ」

目黒通りにあるインテリア専門学校、ICSカレッジオブアーツの主催で建築家の安藤忠雄さんの講演会が行われるとうかがい、聞きに行きました。場所は、めぐろパーシモンホールです。

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講演のタイトルは「夢をつくれ」。抽象的なテーマですが、学生が対象ということで、野心を持て、境界を越えろ、わずかな可能性にかけろ、といった若者たちへのエールが感じられる内容でした。

ご自身の作品を具体的に紹介しながらのお話でしたが、個人の住宅やミュージアムなど、あまり知られていない作品が多く、思いがけないお話がうかがえる貴重な機会となりました。

安藤氏のインタビューや談話は、今までにも幾度となく新聞や雑誌などで読んだことがありましたが、実際にお話を聞くのは、テレビも含めて初めてでした。私の中では穏やかにお話される紳士を勝手に想像していたので、いかにも難波のおっちゃん(!)というお話しぶりに実はかなり驚きました。

最初はイメージとのギャップが大きすぎて、なかなか気持ちの焦点が合わなかったのですが、お話をうかがううちに少しずつ安藤さんのペースに慣れてきました。

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写真は、安藤さんの初期の代表作、「住吉の長屋」です。コンクリート打ち放しの住宅はその後の建築に大きな影響を与えていますが、中庭を通らないと他の部屋に行けないため、かなり評判が悪いと笑ってお話されていました。

安藤氏は狭い土地、変わった地形、限られた予算といったネガティブな要素があるとはりきるタイプのようで、この他にも、はしごのような階段を上り下りする家など、いわゆる狭小住宅をいろいろ手がけていらっしゃいます。

幅が狭くてシャワールームしか作れないので、近くの銭湯と合わせて提案した、という狭小住宅。予算がないので照明をつけず、窓からの自然光だけでアートを鑑賞する美術館。不便をいかに楽しさに変えるか、冗談のようなお話の中に、生き方のヒントのようなものが見えてくる気がしました。

ドイツの個人のミュージアムのお話もおもしろかったです。予算が足らないので、古い重厚な民家を探してきて、その骨組みをそっくりそのまま生かすことにし、建築は地元の村人みんなに手伝ってもらった、というのです。完成パーティでの村人たちのうれしそうな顔に、「石のスープ」の民話を思い出しました。

今の学生たちは、勉強はしてきているが野性が足りないと、安藤氏はおっしゃいます。江戸時代、日本中を歩いて回って作った地図が、今見ても正確である… そういう話に惹かれるとおっしゃる安藤さんに、改めて魅力を感じました。

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「ペーパーバード 幸せは翼にのって」

スペイン映画の「ペーパーバード 幸せは翼にのって」(原題:Pájaros de Papel 英題:Paper Birds)を見ました。1936~9年のスペイン内戦後のフランコ独裁政権時代に生きた、ある喜劇役者と仲間たちの人間ドラマです。ヨーロッパ映画ならではの深い味わいに満ちた作品でした。

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スペイン内戦時代、空襲で大切な家族を亡くした喜劇役者のホルヘは、失意のまま行方知れずになっていました。1年後、内戦が終わったマドリードに、ふらりと戻ってきたホルヘは、かつての仲間エンリケたちと再び舞台に立ち、新しい一歩を踏み出そうとします。

ホルヘとエンリケ、そこに内戦で両親を亡くした少年ミゲルが加わり、家族のような生活が始まります。しかし息子を亡くした傷が癒えないホルヘは、人懐こいミゲルを見ると息子を思い出して辛くなり、時に冷たく突き放してしまうのでした。

さて、内戦が終結したとはいえ、フランコ独裁政権の下、民衆の間には不穏な空気がくすぶっていました。厳しい思想統制を行うフランコ政権は、かつて反フランコ運動に関わっていたらしいホルヘに目をつけ、ホルヘの劇団にも内偵を送ります。

そんな折、ホルヘの劇団に、フランコ総統の御前で公演をするよう命令が下ります。しかしこれには、軍によるある陰謀が隠されていました。策に巻き込まれることを恐れたホルヘたちは、公演の途中で劇場を脱出し、南米に亡命することを企てますが…。

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この作品、最近見た映画の中で私は一番心を動かされました。哀しみと笑い、優しさとおおらかさ… この作品の味わいは、CGとSFXと3Dが束になっても、とてもかなわないと思いました。ヨーロッパ映画の底力を見るような気がしました。

最初はミゲルのことが、なかなか受け入れられなかったホルヘですが、あることがきっかけで、ミゲルを一生守っていこうと心に決めます。それと、フランコ総統への御前公演という重大事件とが、うねるような渦となってドラマティックに展開していくラストに一気に引き込まれました。

列車に乗ったミゲルの手元から、こぼれ落ちるようにいっせいに飛び立っていくペーパーバード(紙で折った鳥)… 忘れられないシーンとなりそうです。

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荻窪 「春木屋」さんの中華そば

午後から荻窪に行く用事があったので、少し早めに家を出て荻窪ラーメンをいただくことにしました。荻窪ラーメンの代表的存在、「春木屋」さんを訪れました。

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場所はJR荻窪駅から歩いて3分ほど、青梅街道沿いにあります。お昼時とあってすでにお店の前には10人前後の人が並んでいました。

いかにも昭和を感じさせる店構えですが、並ぶ場所が決まっていて、メニューが外に張り出してあり、順番が近づくとあらかじめおじさんが注文を聞きに来る という具合にお客様を待たせないシステムができていて感心しました。

メニューはおおまかに言って、中華そば、ワンタンめん、チャーシューめん、つけめんの4種類でした。おじさんが注文を聞きに来る前にメニューを見ておけたので、あわてずに注文できましたよ。

20分ほど待って中に案内されました。入り口を入ってすぐのところにカウンターが続きますが、その奥に小さなスペースがあり、5、6人すわれるテーブル席となっていました。私たちはテーブル席に案内されました。

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そして、中華そばが運ばれてきました♪ ラーメンではなく、中華そば。どことなく懐かしい響きがありますが、その名のとおりに素朴で飾り気のない、昔ながらのラーメンといった感じでした。

スープは和風だしの風味が感じられるあっさりとしたしょうゆ味でした。中華スープというよりも、和風のめんつゆに近い印象を受けましたが、最近は豚骨などのこってり系のスープが多いので、かえって新鮮な味わいでした。

こちらのお店は、1949(昭和24)年創業。奥のスペースには、創業の頃からのお店や周囲の写真が飾ってありましたが、写真はお店の人が撮ったというより、お客様から提供されたものが中心で、常連さんに愛されているお店なんだなあということが伝わってきました。

お店の方たちは威勢がよいというよりは穏やかで、とても感じがよかったです。気分よく、おいしくいただきました。

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お菓子工房 2011

今年も、バザーのお菓子を作りました。例年ラッピングに時間がかかるので、今回は細かく切り分けなくてもいいように、パウンドケーキを作ることにしました。生地を倍量で作って20cm長さのパウンド型で2本同時に焼き、それぞれ半分に切り分けます。

こうすると1種類のパウンドケーキにつき、4個同時にできます。(半分のサイズの型で4本作ることも考えましたが、切り口を見せた方が中身がわかりやすいと思ったので…) 5種類のパウンドケーキを用意したので、全部で20個できました。

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(左)プレーン (中)キャラメル (右)ミックスフルーツ

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(左)コーヒー&くるみ (右)紅茶

小麦粉、グラニュー糖、バターはそれぞれ約1kg、たまごは20個使いました。バターはここのところ品薄のようですが、手に入ってよかったです。

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ケーキはそれぞれラップでぴちっと包んでから、レースペーパーとともにお菓子袋に入れ、リボンをかけました。材料は昨年の残りがあったので、それをそのまま使いました。

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紙袋に入れてデリバリーしました。

備忘録に、過去のバザーのお菓子をリンクしておきます。

cake 2010年(フィナンシエ・キャロットケーキ・ガトーショコラ)
cake 2009年(ポルポローネ4種)
cake 2008年(チョコチップクッキー・シフォンケーキ・パウンドケーキ2種)

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「おじいさんと草原の小学校」

84歳で小学校に入学し、世界最高齢小学生としてギネス登録されている、ケニアのキマニ・マルゲさんを描いた映画、「おじいさんと草原の小学校」(原題:The First Grader)を見ました。

エリザベス女王の誕生秘話を描いた「ブーリン家の姉妹」のジャスティン・チャドウィック監督による作品で、監督にとって長編映画は「ブーリン~」に続いてこれが2作目ということです。私は予告を見ただけで涙ぐんでしまいましたが、期待した通り心に響く作品でした。

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2003年、ようやく無償教育制度が始まったケニアで、84歳のおじいさんが小学校の門をたたきます。彼の名は、キマニ・マルゲ。イギリス統治下では貧しさのために学校に通えず、その後ケニア独立のために戦ってきた彼は、家族を目の前で殺され、自らも10年以上投獄され拷問を受けるという、辛い過去を背負っていました。

最初は門前払いされるマルゲですが、杖をつきながら毎日何キロも歩いてやってくる熱意に打たれて、校長のジェーン先生はマルゲの入学を受け入れます。6歳の子どもたちに交じって熱心に学ぶマルゲですが、父兄の中には、マルゲが革命の戦士だったことを快く思わない人もいました。

一方、84歳の小学生ということが海外メディアで取り上げられるようになると、今度は国の教育制度の広告塔として注目を集めることになり、マルゲのことをやっかむ人も出てきました。その矛先は、マルゲを受け入れるジェーン先生にも向けられ、ついにジェーン先生は転勤を言い渡されます…。

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マルゲが学校に通いたいのは、読みたい手紙があるから、というのが直接の理由。でもほんとうは、失われた80年を取り戻したかったのだと思います。そして、不屈の精神で国の独立を勝ち取った彼は、誰に反対されようとも、学校に通うことを決してあきらめなかっただろうなと確信します。

「将来は獣医になりたい」と目をキラキラしながら話す、マルゲの姿が印象的でした。何歳になっても夢を追い続けること、そのためにあきらめないこと、勇気を持つことを教えてくれたマルゲ…。

マルゲと子どもたちは、それぞれの方法で戦い、ついにジェーン先生を取り戻します。マルゲが伝えてきたフリーダムの精神は、クラスメートたちの心にしっかりと届いていたようです。

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携帯より(4) +Cafe Flug @神保町

携帯より(4) +Cafe Flug @神保町

見たいと思っていた映画が来週で終わってしまうので、
急に思い立って寄ることにしました。用事をすませた後、
ひと休みしながら、時間待ちしているところです。

ランチメニューは…
エスニック風そぼろごはん/目玉焼き/揚げ茄子のマリネ/
水菜のサラダ/ヒクルス/野菜スープ/食後のコーヒー

映画については、後日ご報告しますね。

@ +Cafe Flug (カフェフルーク)

旅行ガイドや、旅に関する本ばかりを集めたブックカフェ
古本屋さん街らしいお店です。
私は、「VOYAGE! -ヴォヤージュ:旅」という
世界の雑貨を集めた本を読みました♪

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渋谷 「Cafe Mame-Hico Part Ⅲ」 のとんかつ

渋谷の喫茶店&とんかつ屋さんの「Cafe Mame-Hico Part Ⅲ」(カフェ マメヒコ パート3)にとんかつを食べに行きました。場所は、東急本店と東急ハンズの間のちょっとごちゃごちゃした一角。ビルの3階にあります。

外に出ている看板は、どう見てもカフェの趣。とんかつの「と」の字も感じられないので、ほんとうにここでいいのかな?と思いつつ階段を上ります。

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(写真はネットからお借りしました)

アンティークなドアを開けると、中はやはり喫茶店風。はてなの表情で様子をうかがうと、カウンターから「お昼ですか?とんかつですか?」と声がかかり、奥に続くもうひとつのドアへと案内されました。

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(写真はネットからお借りしました)

なんと、奥にとんかつ専用の別のスペースがありました。白木のカウンターが清潔な印象です。メニューはヒレカツ、ロースカツ、串かつなどの定食が中心でした。エジカツ丼って何?と思ったら、ソースカツ丼とのこと。私はエジカツ丼をいただくことにしました。

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ごはんの上に線キャベツ、ポテトサラダ、そしてソースをくぐらせたロースカツ。カウンターでおじさんが下準備している時から、豚のきれいなピンク色に感動していましたが、契約牧場から取り寄せているというホエー豚のカツは、ジューシィでとってもおいしかったです。甘めのソースも絶品でした。

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こちらは、ロースカツ定食です。線キャベツは別添えで、カツにはポテトサラダが添えてありました。特製ソースにはケチャップとからしがたらしてあり、カツをディップしていただきます。こちらもかなりおいしかったようです。

連れが「どうしてエジカツ丼というんですか?」と聞くと、職人気質の気難しそうなおじさんは、ぶっきらぼうに「知らねぇよ。」 もう一人の若い感じのいい店員さんが、意味ありげに「ネットで調べるとわかりますよ。」と答えました。

お店はクラシックが流れ、しかも音がよかった。れんが造りだと思っていた壁は、よく見ると木片を積み重ねてありましたが、これも音質を考えてのことかしら? とにかく個性的なお店でした。

どうもいわくありげだったので、あとで調べたところ、このお店の誕生にはドラマティックなエピソードがあるようです。(→ コチラ) ちなみにエジカツ丼とは、この気難しいおじさんの苗字から来ているとのこと。

いわゆるがんこ親父の店って私はちょっと苦手ですが、このお店はそれほど気にならなかったです。ただ、合わないという方もいらっしゃるかもしれません。カツは、文句なしにおいしかったです。

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坂茂 「建築をつくる。人をつくる。」

新聞の紹介記事を見て興味を持ち、建築家の坂茂(ばん・しげる)さん共著の「Voluntary Architects' Network -建築をつくる。人をつくる。」を読みました。

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自然災害などの復興支援にはいろいろ形がありますが、坂茂さんは建築家としての立場から、これまで紙などのリサイクル素材を使った避難所の間仕切りや仮設住宅などを提供されてきました。現在は東日本大震災の復興支援プロジェクトが進行中です。

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(左)避難所で使われる、紙管とカーテンによって組み立てられる間仕切り
(右)現在宮城県女川町で建設中のコンテナ仮設住宅

坂さんはかねてから建築家の仕事は特権階級のためのものではないか、ということに疑問を持っていらしたそうです。建築家の立場から一般の人たちを助ける仕事がしたい、そうした思いからルワンダの難民のためのシェルター、阪神大震災での仮設住宅建設といった働きを始められました。

その活動が世界に知られることとなり、その後は、新潟、トルコ、イタリア、四川、アメリカ、ハイチ…と、大地震やハリケーンなどの被災地において、主にリサイクル可能な素材を用いての組み立て式の住宅やシェルター、公共施設などを設計、設営されています。

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(左)阪神大震災の仮設住宅 (右)四川大震災の仮設小学校

坂さんは2001~09年、慶応大学SFCに研究室を持っていらしたので、通常は学生たちと仮設建築の研究を行い、非常時には現場にかけつけ、現場の状況に応じて必要となる施設や住宅などを用意しました。設営にあたっては学生たちを送り出し、現地の建築系大学とも連携を進めました。

学生たちにとってはまさに生きた授業で、自分たちで工夫して設計し、自分たちの手でつくり、被災地の方たちに喜んでいただけることは、何よりの経験になったことと思います。学生たちが、とってもうらやましくなりました。

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(左)阪神大震災・神戸の紙の教会 現在は震災した台湾に移築
(右)イタリア大震災・ラクイアの仮設音楽ホール

阪神大震災時には神戸に紙素材を使った教会が作られ、コミュニティホールとしても使われました。また、震災した音楽の町、イタリア・ラクイアでは紙素材による音楽ホールが作られ、音楽による復興支援が進められました。

住宅といった実際的な復興支援だけでなく、仮設建築が、被災した方たちの心を支える支援につながっていることに感動しました。現在は、昨年震災したニュージーランドのクライストチャーチで、紙素材による仮設カテドラルが建設中です。

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私の坂建築との出会いは、2005年にニューヨークの桟橋に一時的に建設された「ノマディック美術館」です。中には現代アートが展示され、この後西海岸、アジア、ヨーロッパと順次開催されました。

この美術館、規定の輸送用コンテナと紙管を使っているので、開催地にある資材で建設できてしまうところがすばらしい。坂さんが災害復興支援の仮設建築で培ってこられたノウハウは、イベント会場の間仕切りやパビリオン建築などにも生かされています。

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最後に仮設以外の坂茂さんの代表作品から、昨年フランスのメス市に建設されたポンピドゥーセンター分館です。竹を編んだような屋根は中国の帽子からヒントを得られたということですが、どこかザルのようにも見えて親近感がわきます。

(以上、写真は全てネットからお借りしました)

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「未来を生きる君たちへ」

デンマークを代表するスサンネ・ビア監督の映画、「未来を生きる君たちへ」(原題:Hævnen 英題:In a Better World)を見ました。今年のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で、最優秀外国語映画賞を受賞した作品です。

デンマーク映画はあまりなじみがないな… と思ったら、以前スサンネ・ビア監督の「ある愛の風景」という作品を見ていることがわかって(しかもこの時の主演俳優さんが今回出ている)急に親しみがわいてきました。期待通りにすばらしい作品でした。

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原題のHævnenは復讐という意味だそうですが、私は復讐と表裏をなす「赦し」もまた、この作品のもうひとつのテーマだと思いました。舞台はデンマークのある港町。物語は、ロンドンからの転校生クリスチャンとスウェーデン人のエリアス、2人の少年の家族を軸に進んでいきます。

転校の多かったクリスチャンは、体験からいじめっ子は力でねじ伏せなければわからないと信じていて、そうすることで今まで自分を守ってきました。いじめられっ子のエリアスのことも、相手をなぐり、ナイフで脅すことによって助けます。

一方、アフリカで医療奉仕をしているエリアスの父アントンは非暴力主義者。やり返すこと=復讐からは何も生まれないと信じ、子どもたちもそう育ててきました。

アントンは町で気の荒い男にいきなり殴られますが、殴り返そうとしません。「あいつは殴るしか能がない愚か者だ。私はちっとも痛くなんかない。私の方がずっと強いんだ。」と子どもたちに示すアントンですが、クリスチャンは納得できず、「相手がそのことを理解しなければ意味がない」と答えます。

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私だったら… もしも自分や家族がひどく傷つけられたら、心の中では決して赦すことはできないと思う。かといって、復讐する自分の姿も想像できない。辛くてもなるべく考えないよう、忘れようと努力するような気がします。苦しみに耐えるしかないから。アントンのいうように、復讐からは何も生まれないと思うから。

非暴力主義者のアントンも、映画では完璧な人間とは描かれていません。アフリカでは、医師の良心に従って極悪人ビッグマンの治療をするものの、その後の暴言にがまんできずに、丸腰のままキャンプから追い出してしまいます。そうすれば、ビッグマンは民衆に叩き殺されると知りながら…。

アントンを殴った男を懲らしめるため、クリスチャンは男を探し出し、車を爆破させる計画を立てます。それは思いがけない事態を招くことになりますが、赦しが時として復讐心を変える力を持つこと、その可能性を示してくれたラストには、一筋の希望の光が感じられました。

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目黒通り 「CLASKA」

目黒通りにあるデザイナーズホテル、CLASKA(クラスカ)の1階にあるカフェ、「Kiokuh」でお昼をいただきました。古いホテルを改修して生まれ変わった空間ですが、ホテルというよりはインテリアショップみたい。カフェは、ロビーに続くオープンなスペースにあります。

ランチセットのメニューは4種類あって、私はサーモンのあぶり御膳をいただきました。

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ごはんは白米と玄米と選べます。私は玄米をチョイスしました。脂の乗ったサーモンですが、ポン酢風のたれとわさび、お好みで粉かつおぶしをディップして、さっぱりおいしくいただきました。ひじきの煮物と山芋の梅和え、ヘルシーな小鉢がうれしい。

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こちらは、この日のランチセットでスペアリブの煮込みです。サラダとなめらかなコーンポタージュとともに。

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スペアリブはほろほろに柔らかく、おしょうゆベースの角煮風の味付け。和がらしでなく、粒マスタードがまろやかなアクセントになっていました。いんげん、小松菜など数種類を合わせた緑の野菜もたっぷりいただけておいしかった。

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(右の写真はHPよりお借りしました)

シンプルモダンながら、どこか日本の60年代を感じさせる温かみのあるインテリア。席が広々としていて、くつろげました。

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(写真はHPよりお借りしました)

食事の後はゆっくり深煎りのコーヒーを楽しんでから、2階にあるギャラリーと雑貨屋さん、「DO」に立ち寄ってみました。和テイストの作家ものや職人さんの手仕事のものが中心で、伝統に新しさをプラスした雑貨はどれもすてきでした。

ホテルのお部屋のインテリアもそれぞれ凝っているそうなので、オープンハウスがあったら見てみたいなあと思いました。

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川本三郎 「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」

文筆家の川本三郎さんが、ご自身の69~72年をふりかえって書かれた回顧録、「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」を読みました。初版は88年ですが、昨年、妻夫木聡さんと松山ケンイチさんの主演で映画化されたのを機に、復刊されたものです。

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新左翼運動(全共闘運動)については、後のニュース映像などを見ておぼろげに知っているだけだったので、この本を通じて、60年代という時代の空気、全共闘運動がどういうものだったのか、記憶の断片がつながって、ようやく少し理解できた気がしました。

前半では、大学卒業後、「週刊朝日」「朝日ジャーナル」編集時代の思い出がエッセイ風に綴られています。ある高校生の活動家の話、自殺してしまったあるアイドルの話… どれも興味深かったですが、どの話にも暗い死の影が感じられるのが気になりました。

それはこの時代が、ベトナム戦争と切り離せない関係にあるからに他なりません。心情的には新左翼運動に共感しながら運動を傍観している、ベトナム戦争に反対しながら安全な場所に身を置いている、そうした自分に対して罪の意識を感じてしまう、若き川本氏の苦悩に共感しました。

後半では、川本氏があやしげな活動家Kと関わることによって、Kが起こす自衛官殺害事件の共犯者として逮捕されてしまうまでの経過が、著者の心の動きとともにていねいに描かれています。サスペンスのような緊張感があって引き込まれました。

Kはいかにも怪しい人物で、川本氏がなぜKに肩入れするのか、読みながら私にはどうしても理解できませんでしたが、思想犯が大目に見られていた当時の空気、スクープを取りたいという新米記者の野心、若さゆえの認識の甘さ… いろいろな要因があったのだと思います。

英雄ではない活動家に光を当てたい、という思いが川本氏にあったのかもしれません。しかしKは、ただ大きいことをして世間をあっと言わせたかっただけ。そこに思想など何もなかったのです…。

多少、弁解と受け取れる部分もありますが、この本には川本氏の素直な気持ちがそのまま書かれていると思いました。若い日には失敗を繰り返して、時に傷つきながら成長していくものですが、川本氏の場合、その代償はあまりに大きかった… もっともそのご経験が、今に生きているのだと思いますが。

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本書に登場する、ジャック・ニコルソン主演の映画「ファイブ・イージー・ピーセズ」が見たくなって借りてみました。アメリカン・ニューシネマの代表作ですが、主人公が抱える虚無感など、この時代の空気がものすごくよく伝わってきて、なるほど~と納得しました。

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「ツリー・オブ・ライフ」

記事にするのが遅くなりましたが、2週間ほど前にテレンス・マリック監督、ショーン・ペン&ブラッド・ピット主演の映画、「ツリー・オブ・ライフ」(原題:The Tree of Life)を見ました。今年のカンヌ国際映画賞でパルムドール(最高賞)を受賞した作品です。

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既に公開されてから数週間経っていて、問題?の環境映像的な数十分についても聞き及んでいたので、私なりにイメージをふくらませて見るのを楽しみにしていました。もともと「アース」 「オーシャンズ」といったネイチャー系フィルムが好きな私。監督のメッセージとともに繰り広げられる映像の美しさに酔いしれました。

映画「127時間」を思い出す狭い峡谷は、おかあさんのおなかにいるみたい。また先へ行くほどに細かく枝分かれした大木には、子孫へ脈々と続く命のバトン、あるいは生物の進化を表しているような…?と思いながら、ほわ~っと見ていました。

物語は、人生の半ばを迎え、既に仕事での成功と幸せな家庭を手にしている、でもなぜか表情は浮かないジャック(ショーン・ペン)が、少年時代を回想する形で進みます。パステルトーンに彩られたノスタルジックな映像は美しく、きらきらと輝いていて、環境映像の部分と違和感なくつながっていました。

例えはおかしいですが、これは私の大好きなドキュメンタリー映画、「皇帝ペンギン」(March of the Penguins)の人間版なんだ… とふと思ったら、何か自分の中にすとんと落ち着くものを感じました。広い宇宙のどこかで、ある時代に存在した、ひとつの家族の物語…。

神様の愛に包まれて育てられたジャックですが、厳格な父親(ブラッド・ピット)をどうしても受け入れることができません。さらには愛する弟を亡くし、ジャックは神に問いかけます。あなたは何をしているのですか? どうして私に苦しみをお与えになるのですか…?

ちゃぶ台をひっくりかえす昔ながらの親父をブラッド・ピットが熱く演じています。子どもを思うがゆえに厳しくしつけ、目に見える愛情を示そうとしない父親は、「巨人の星」の例を持ち出すまでもなく、昔の日本にもたくさんいたはず。

その愛は子どもにはなかなか伝わらないかもしれませんが、いつか子ども自身が自分の中に父の存在を見つけた時、ようやく気づくものなのかもしれません。

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携帯より(3) Cafe Fredy Tapas @銀座

携帯より(3) チキンカレープレート @銀座

今日は私用で銀座に来ました。(今、帰り道です)

用事を終えて、コーヒーを飲んで帰ろうとしたら、お隣りの人が食べていたランチプレートがおいしそうだったので、つられてオーダーしてしまいました。

一日煮込んだチキンカレー/十五穀米/チキンサラダ/ブロッコリーのキッシュ/ごぼうのサラダ/グリーンサラダ/ココアシフォンケーキ

カフェラテとといっしょにおいしくいただきました。

@ Cafe Fredy Tapas (かわいいお店です)

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瀬戸内(12) 棟方志功さんの板画 ~ 本町散策

お昼をいただいた後は、大原美術館の裏手、大通りに面したところにある倉敷国際ホテルを訪れました。倉敷の迎賓館として建てられたこのホテルは、ロビーの吹き抜けに、板画家の棟方志功(むなかた・しこう)さんの作品、「大世界の柵〔坤〕(こん) ‐人類より神々へ‐」があります。

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棟方志功さんを支援していた大原総一郎氏の依頼によって、1963年このホテルのために制作されたもので、棟方板画では最大の作品だそうです。美しい木目と手彫りの線に、温かさと重厚感、大胆さと繊細さが感じられる迫力ある作品でした。クラシカルなホテルの雰囲気にとてもよく合っていました。

余談ですが、1970年の大阪万博・日本民藝館に展示された「大世界の柵〔乾〕(けん) ‐人類より神々へ‐」はこれと対を成す作品で、〔坤〕を作った版木の裏面を使って制作されたそうです。

今ある倉敷には大原家の功績が大きく関わっていて、この他にもゆかりのスポットが数多くあります。

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(左)倉敷アイビースクエア。かつての倉敷紡績の工場を改修したもので、今はホテルや倉紡記念館などのある観光複合施設となっています。れんが造りの重厚な建物には美しい回廊や中庭があり、これが工場だったとは信じられません。建物を覆いつくすほどに生い茂る緑のツタがみごとでした。

(右)大原家住宅の裏手にある中国銀行(旧倉敷銀行)。もとは倉敷紡績の資金運用のために大原家が創設した銀行で、建物は大原美術館と同じ薬師寺主計(やくしじ・かずえ)氏が設計しました。大正時代の古めかしくも重厚な洋風建築です。

旅の最後は、倉敷川の裏手にある旧街道、昔ながらの町家の並ぶ本町を散策しました。

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(左)かつて職人や商人が店を構えていた、味わい深い町家の家並みがそのまま残っています。ところどころに、古い町家を利用した雑貨屋さんやカフェなどがありました。(右)270年前の江戸時代の民家を利用した老舗の吉井旅館。

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(左)「蟲文庫」(むしぶんこ)という古本屋さん。木彫りの看板がかわいい。(右)1711年に建てられた重要文化財の「井上家住宅」。2階の窓には防火用の土扉がついています。日曜日のみ公開。

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井上家住宅の前にある「三宅商店」でひと休みしました。江戸時代は日用雑貨のお店だったそうですが、今はケーキや、季節のパフェなどが食べられるカフェとなっています。中は土壁が味わいのある重厚な作りで、広々とした土間の向こうにお座敷が続きます。心なごむ和の空間でした。

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(右の写真は、HPよりお借りしました)

(左)岡山といえば桃。私は桃のかき氷をいただきました。氷の中に桃のコンポートやフランべがたくさん入っていて、桃のおいしさが存分に楽しめました。(右)は桃のパフェ。こちらも桃のコンポートに桃のシャーベットと、桃づくしのぜいたくなお味でした。

このあと倉敷駅までぶらぶら歩き、シャトルに乗って岡山空港へ。最終便で羽田にもどりました。瀬戸内旅行記はこれでおしまいです。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。

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瀬戸内(11) 「旅館くらしき」の御膳 「豆吉本舗」

お昼近くになって、一時パラパラと雨が降りました。この日は、倉敷川沿いにある「旅館くらしき」のレストランで、お昼をいただきました。

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「旅館くらしき」は、もとは砂糖問屋だったそうですが、水運業の衰退を機に、大原氏の助言によって旅館に替わったそうです。(船頭さんのお話より) 白壁に黒い倉敷格子がきりりと美しい、趣のある佇まいでした。

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レストランからは、手入れの行き届いた美しいお庭が見えます。雨に濡れるお庭の緑が、なおのこと瑞々しく感じられました。私たちはお昼限定の「夏の散歩道御膳」をいただきました。

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二段の白木の箱御膳が運ばれ、とんとんと目の前で開かれると、その繊細な美しさに目を見張りました。十二に区切られた木箱には、季節の食材を使ったさまざまな小鉢料理がちょこんと入っていて、思わず歓声をあげてしまうほどのかわいらしさです。

【 お献立 】
サーモン重ね/小茄子田舎煮/冬瓜スープ煮 鶏玉子餡/豚しゃぶサラダ/鰻出汁巻き/貝柱胡瓜もみ/鱧茶碗蒸し/旬菜天麩羅/厚揚げ旨煮/水菜胡麻和え いくら/漬物三種/ココナッツ羹 オレンジ

関西風のおだしを効かせた繊細な味付けで、素材のおいしさがじんわりと伝わってきました。焼き物、揚げ物、煮物、蒸し物… バラエティに富んだお料理は、どれも作る方の技とおもてなしの心が感じられ、ひとつひとつワクワクしながら、おいしくいただきました。

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「旅館くらしき」のお隣は、かつての砂糖問屋の蔵だったところが「豆吉本舗」(まめきち・ほんぽ)という豆菓子屋さんになっています。白壁になまこ壁が、清々しく美しい。

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(どちらもHPよりお借りしました)

こちらのお店には何十種類もの豆菓子があります。おみやげ用に何種類か選び、それぞれ小さな黒い籠に詰めあわせにしました。豆菓子は全て味見することができますが、どれもおいしくて選ぶのに困りました。

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自宅にも同じものを買い求めました。人気No.1の梅干豆は、見た目は梅干そっくりですが、それほどすっぱくなくさわやかな味わい。黒胡麻豆腐豆は穏やかな胡麻風味がおいしい。黒豆きららは炒った黒豆にザラメがアクセントとなって、バリバリといくらでも食べてしまいます。

このほかにも抹茶味やきなこ味、おつまみにぴったりのそら豆の豆菓子や、甘納豆などなど、とにかくたくさんありました。HPを見ると、京都のほか、倉敷、白川郷、松本、湯布院、草津など、どのお店も大都市ではなく、こじんまりと味わいのある町にあるところに、こだわりを感じました。

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瀬戸内(10) 大原美術館

川舟流しを楽しんだ後は、倉敷美観地区のランドマーク、大原美術館を訪れました。

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ギリシャ神殿風の建物ですが、想像していたよりもこじんまりとしてかわいらしく、美観地区の景観に溶け込んでいました。蔦のからまる小さな入り口は、おとぎの国への扉のよう。

大原美術館は、倉敷の実業家 倉敷紡績(クラボウ)の大原孫三郎氏が、親友であり、美術収集のアドヴァイザーであった画家の児島虎次郎氏の業績を讃えて、虎次郎が逝去した翌年の1930年に創設した、日本で最初の西洋近代美術館です。

かねてから事業の利益を社会に貢献したいと願っていた孫三郎に、大原家の支援を受けて国内外で絵画を学んでいた虎次郎は、これからの日本のために西洋の優れた美術作品を収集したいと申し出ます。虎次郎の目利きによって、ヨーロッパ各地からすばらしい作品の数々が集められました。

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大原美術館には、マネ、ゴーギャン、マティスといったすばらしい近代絵画が数多くありますが、エル・グレコの「受胎告知」はそれから300年ほど時代を遡る作品です。虎次郎が偶然パリの画廊で見つけたもので、この作品が日本にあるのは奇跡といわれているそうです。

背景が暗く描かれていることもあり、私は舞台を見ているような錯覚にとらわれました。この絵の中の聖マリアの姿、どこかスペインの陶器人形リヤドロにも通じるような気がします。清らかな美しさに心を打たれました。

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こちらは、児島虎次郎が留学中に描いた作品、「和服を着たベルギーの少女」です。虎次郎へのオマージュとして、本館に入ってすぐのところに展示されていました。写真ではうまくお伝えできませんが、光あふれるとても美しい作品でした。

華やかさの中に気品の感じられる和服姿で、幸せを感じさせる色彩はどこかルノアールの世界に近いものを感じました。虎次郎の充実した留学生活が伝わってくるような作品でした。

大原美術館は西洋美術のある本館のほか、日本の近代・現代絵画のある分館、また工芸・東洋館、児島虎次郎記念館とあり、一日何度でも出入りすることができます。サロンコンサートなども行われているようで、地元の文化活動を支えるとてもすてきな空間だな、と思いました。

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大原美術館の前の今橋を渡ると、大原家住宅(左)があります。その隣(右)は孫三郎氏が病弱な夫人のために特別に作らせたという「有隣荘」です。緑の屋根が個性的なお屋敷で、毎年春と秋には大原美術館主催で特別公開されるそうです。

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(左)大原美術館と住宅の間にかかる今橋。(右)今橋の欄干には、児島虎次郎氏がデザインした、ひとつひとつ違う龍の絵が描かれています。

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そして、美術館の前には白鳥の家族が泳いでいました♪ 茶色いふわふわの毛の子どもたちがとてもかわいかったです。

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瀬戸内(9) 倉敷美観地区 川舟流し

翌朝、ホテルをチェックアウトしてJR高松駅へ。最終日は、高松から瀬戸内海をはさんで対岸にある岡山県・倉敷に向かいました。高松と岡山は、JR快速マリンライナーで約1時間という距離です。

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(左)近代的なJR高松駅。マリンライナーは途中、瀬戸大橋を渡るので楽しみにしていました。(右)車中、瀬戸大橋から見る瀬戸内海の風景。穏やかな海に浮かぶ島々の濃淡のシルエット、行き交う小船… 移りゆく景色に興奮しました。

岡山駅のひとつ手前の茶屋町駅で下り、そこからタクシーで倉敷美観地区に向かいました。(岡山駅で山陽本線に乗り換えて倉敷駅に行く方法もあります。倉敷駅から美観地区までは歩いて15分)

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目の前に現れた、穏やかで美しい倉敷川の風景に息を呑みました。川の両岸には柳の柔らかい緑の葉が、優しい風にそよいでいます。ゆったりとした時の流れを感じる、心安らぐ風景でした。

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ここは、江戸時代、倉敷川を利用した水運業で栄えた頃の、町家が並ぶ風景がそのまま保存されています。この地に創業した倉敷紡績(クラボウ)の大原總一郎氏が、中世の町がそのまま保存されているドイツのローテンブルクを訪れて、倉敷の景観を保存することを決意されたそうです。

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(左)倉敷では、川舟に乗るのを楽しみにしていました。定員が限られているので、まずはチケットを求めて、(右)の倉敷館を訪れました。大正時代に倉敷町役場として建てられた倉敷館は、今は観光案内所となっています。洋風建築ですが、木造の温もりが周囲の町家の景観によく合っていました。

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10時からの川舟に乗ることができました。三角の菅傘をかぶせてもらって、いざ出発♪ 船頭さんのガイドにのせて、船はゆっくりとすべるように進んでいきます。視界が少し低くなったのが、おわかりになるでしょうか…?

江戸時代、幕府の天領だった倉敷は、備中国内の物資の集散地として栄えました。倉敷川周辺に豪商が集まり、商家や蔵が建てられて、町ができました。川沿いにはところどころ船着場が残っていて、物資の積み下ろしをしたであろう、当時の面影を見るこができました。

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高砂橋から今橋の間を約20分で往復する川舟流し。途中背中をかがめながら橋の下をくぐるところもあり、なかなか楽しかったです。川沿いの風景は悠々として美しく、ロマンティックな気分が味わえました。

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(左)船頭さんに教えていただいた、ぐにゃりと曲がった木。その昔、舟をつなぎ留めていた木が、だんだん引っ張られてこのような形になってしまったそうです。(右)川にはアオサギの姿も見えました。

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