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瀬戸内(9) 倉敷美観地区 川舟流し

翌朝、ホテルをチェックアウトしてJR高松駅へ。最終日は、高松から瀬戸内海をはさんで対岸にある岡山県・倉敷に向かいました。高松と岡山は、JR快速マリンライナーで約1時間という距離です。

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(左)近代的なJR高松駅。マリンライナーは途中、瀬戸大橋を渡るので楽しみにしていました。(右)車中、瀬戸大橋から見る瀬戸内海の風景。穏やかな海に浮かぶ島々の濃淡のシルエット、行き交う小船… 移りゆく景色に興奮しました。

岡山駅のひとつ手前の茶屋町駅で下り、そこからタクシーで倉敷美観地区に向かいました。(岡山駅で山陽本線に乗り換えて倉敷駅に行く方法もあります。倉敷駅から美観地区までは歩いて15分)

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目の前に現れた、穏やかで美しい倉敷川の風景に息を呑みました。川の両岸には柳の柔らかい緑の葉が、優しい風にそよいでいます。ゆったりとした時の流れを感じる、心安らぐ風景でした。

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ここは、江戸時代、倉敷川を利用した水運業で栄えた頃の、町家が並ぶ風景がそのまま保存されています。この地に創業した倉敷紡績(クラボウ)の大原總一郎氏が、中世の町がそのまま保存されているドイツのローテンブルクを訪れて、倉敷の景観を保存することを決意されたそうです。

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(左)倉敷では、川舟に乗るのを楽しみにしていました。定員が限られているので、まずはチケットを求めて、(右)の倉敷館を訪れました。大正時代に倉敷町役場として建てられた倉敷館は、今は観光案内所となっています。洋風建築ですが、木造の温もりが周囲の町家の景観によく合っていました。

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10時からの川舟に乗ることができました。三角の菅傘をかぶせてもらって、いざ出発♪ 船頭さんのガイドにのせて、船はゆっくりとすべるように進んでいきます。視界が少し低くなったのが、おわかりになるでしょうか…?

江戸時代、幕府の天領だった倉敷は、備中国内の物資の集散地として栄えました。倉敷川周辺に豪商が集まり、商家や蔵が建てられて、町ができました。川沿いにはところどころ船着場が残っていて、物資の積み下ろしをしたであろう、当時の面影を見るこができました。

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高砂橋から今橋の間を約20分で往復する川舟流し。途中背中をかがめながら橋の下をくぐるところもあり、なかなか楽しかったです。川沿いの風景は悠々として美しく、ロマンティックな気分が味わえました。

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(左)船頭さんに教えていただいた、ぐにゃりと曲がった木。その昔、舟をつなぎ留めていた木が、だんだん引っ張られてこのような形になってしまったそうです。(右)川にはアオサギの姿も見えました。

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コメント

今晩は!

倉敷も行かれたのですね!
写真を拝見すると本当にステキなところですね。ホームページも見ましたがきれいですよね~。風情があります。
私行った事がないので、いつか訪れてみたいです。

曲がっちゃった木、ちょと可愛そうね。


投稿: ごみつ | 2011年9月 2日 (金) 01時43分

旅行記、楽しく拝見しています。
瀬戸内の島々も四国も行ったことがないので興味津々で読んでいましたが、倉敷にも行かれたんですね〜。
倉敷は行ってみたいところのひとつです。ただ新潟からだと便が悪くてなかなか行けません。
美観地区というだけあってとっても素敵な雰囲気の町並みですね。
水路の両側にしなだれる柳の木が風流だなぁ。新潟も昔お堀だった通り沿いに柳の木が植えてあるんですよ。新潟も昔はこんな風だったのかなぁと想像してしまいました。

投稿: olive | 2011年9月 2日 (金) 12時32分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。台風は進路をそれたのかしら?
今日も晴れましたね。

倉敷、いつか行ってみたいな~と思っていたのですが
地図を見ていて高松から近いことがわかり
この機会に足を伸ばしてみました。
小さな宝石箱と呼ぶのにふさわしい、とても美しい町でした。
機会がありましたら是非…。

曲がった木、ちょっとかわいそうですが
生命力の強さに感動しました。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年9月 2日 (金) 16時06分

☆ oliveさま ☆
旅行記、見てくださり、ありがとうございます。
倉敷は私も憧れながら、なかなか行く機会がなかったのですが
地図を見て、高松から電車で行けることがわかり
この機会に足を伸ばしてみました。
江戸時代の町家の家並みや、川辺の風景など
風情のあるとてもすてきな街でした。
季節柄、柳の緑が瑞々しくて美しかったです♪

新潟も古い都市なので(たしか開港したのは横浜と同じ年ですよね)
きっと味わいのある風景が残っているでしょうね。
柳の繊細な枝ぶりは、水辺によく似合いますね。

投稿: ☆ oliveさま ☆ | 2011年9月 2日 (金) 16時19分

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