« 白だしおでん | トップページ | 渋谷 「Cafe Mame-Hico」 の豆カレー »

「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」

映画、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(原題:Rise of the Planet of the Apes)を見に行きました。1968年に公開された「猿の惑星」では、知能が高度に発達した猿(類人猿)が、退化した人間を支配する300年後の地球が描かれていますが、なぜそうなってしまったか?という発想で作られているのがこの作品です。

  Rise_of_the_planet_of_the_apes_2

製薬会社の研究者ウィル(ジェームス・フランコ)が開発しているアルツハイマーの特効薬が、母体を通じて体内に入ったために、生まれたばかりの小猿のシーザーが飛躍的に知能が発達してしまった… というのが、猿が進化したことのきっかけとなっていました。

シーザーはウィルの家で秘かに飼われていますが、家の中を身軽に移動する姿は、キュリオス・ジョージのようでほんとうにかわいい。でも大きくなるにつれ、人間の子どもたちと遊びたくて窓からそっと外をのぞいたり、手話で「ぼくはペットなの?」と訴える姿に、切ない気持ちでいっぱいになりました。

この作品には、「アバター」と同じパフォーマンス・キャプチャーという技術が使われていて、シーザーも実際に俳優(アンディー・サーキス)が演じています。そのため、アンディー演じるシーザーの心の動き… 哀しみ、寂しさ、そして怒りが、痛いほどに、切ないほどに伝わってきて、胸がしめつけられる思いがしました。

主人公は人間のウィルですが、途中からいつの間にかお猿のシーザーに感情移入している自分がいました。ゴールデンゲートブリッジでの人間vsお猿の攻防戦では、お猿の逆襲に思わず心の中で拍手を送ってしまったほど。

Rise_of_the_planet_of_the_apes_5

この作品では、ジャングルで捕獲され、おりに入れられ、虐待される猿たちの姿が描かれていますが、それはそのまま68年の「猿の惑星」での人間のシーンにつながります。また、本来は人間を救うために開発された薬品が、結果として人間が滅びる原因となったことの皮肉を思いました。

ドラマ、エンターテイメント、メッセージ… どれをとっても、今年の最高傑作のひとつといえる作品。お勧めです。

|

« 白だしおでん | トップページ | 渋谷 「Cafe Mame-Hico」 の豆カレー »

映画」カテゴリの記事

コメント

猿の惑星を観ていないので、この作品は見ようか迷っていたところです。
でもセレンディピティさんの感想を読んでみてみようという気になりました。
こちらの作品を先に見ても楽しめますよね?

先日ようやくワイルドスピードを見てきました。今回のチームは今までの作品の出演者が集まったんですね!知らなかったので見てびっくりしたと同時にとても楽しめました。あと2回くらい映画館で見たいです。笑

投稿: olive | 2011年10月18日 (火) 12時23分

70年代に公開された時は、猿のモデルは日本人だと言われていましたね。圧倒的な輸出で欧米を席巻した日本に対するやっかみが、作品の根底にあると噂されていたものです。今ならシナかコリアでしょうかね。
ただ、いつかわ現生人類を滅ぼす新種は現れると考えています。地球の歴史を顧みれば明白でしょう。まァ、私の生きている間にはないと思います、いや、そう願います。

投稿: ヌマンタ | 2011年10月18日 (火) 13時04分

セレンさんこんばんは^^
予告が始まってからとても観たい映画です。
セレンさんの感想を見させて頂いてさらに観たくなりました。
時間が合えば映画館に行きたいのですが、おそらくDVDになってからになってしまうのではないかなぁ。その時は、前作の猿の惑星ももう一度一緒に観たいと思っています。

投稿: アサ | 2011年10月18日 (火) 19時27分

☆ oliveさま ☆
この作品、予告を見ておもしろそう!と思っていました。
ちょうど先週、TVでオリジナルが放送されていたので
予習しておきましたが、見なくても十分楽しめると思います。
ラストの場面は、旧作を見ておくと
おお~!そういうことだったのか… と納得しますよ。

ワイルドスピード、楽しまれたようですね。あと2回ですか。(笑)
スリルがあって、すかっと爽快な作品でしたね。

投稿: ☆ oliveさま ☆ | 2011年10月19日 (水) 14時07分

☆ ヌマンタさま ☆
過去の猿の惑星シリーズは、人種差別がテーマになっている
と言われていますね。
今回のお猿さんは、特定の人種というより
自然を象徴する存在、という風に私は受け止めました。

生物の進化や退化という自然の流れの中で、
いつか人類が滅びるのはしかたないとしても、
核や新種の生物など、人間が作り出したもののせいで
滅びることになったら… と思うと恐ろしくなりますね。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2011年10月19日 (水) 14時54分

☆ アサさま ☆
猿の惑星、予告を見て、私もおもしろそう!と思っていましたが
期待以上にすばらしい作品でした。

旧作を見ていなくても十分楽しめますが
両方見ておくと、対比している部分や、過去と未来のつながり
がわかって、より深く楽しめると思います。
DVDになったら、是非ご覧になってみてください☆

投稿: ☆ アサさま ☆ | 2011年10月19日 (水) 15時03分

こんにちは。

私もこれと「キャプテン・アメリカ」は、何とか劇場で見たいと思ってます。happy01

旧作の「猿の惑星」シリーズは全部で5作品あって、全体で閉ざされた時間のループが出来あがってるんですよね~。
この「創世記」はちょうど第4作目の「猿の惑星・征服」に相当する部分だと思うのですが、設定を変えてあるので、是非新しいストーリーと撮影技術を楽しみたいです!

ちょっとうるさいだろうと思うのですが(笑)、「猿の惑星」の原作はフランス人のピエール・ブールっていう作家さんの作品で、この人は「戦場にかける橋」の原作者でもあります。
両方とも、彼の戦時中の日本軍の捕虜収容所での経験をもとにして書かれたそうですよ。

「戦場にかける~」はともかく、「猿の惑星」は失礼エピソードですよね~。(`ε´)

あ~、早く見たいな~。movie

投稿: ごみつ | 2011年10月19日 (水) 15時19分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます♪
「猿の惑星:創世記」おもしろかったです!

ごみつさんは、旧シリーズを全部ご覧になっているのですね。
1作目の続きが描かれているのかな?と思ったら
時間が遡っている作品もあるのですね。
旧作品では、何が原因で猿が知能を得る設定になっているのか…
気になります。

今回の作品も、ラストを見ると続編ができそうな予感です。
たぶん時間軸としては、今回の作品と、旧1作目との間を
埋めるものになると思うので、こちらも楽しみです♪

「猿の惑星」と「戦場にかける橋」の原作者が同じ、というのは
今回記事を書く上で調べてわかりましたが
戦時中の日本軍による捕虜体験に基づいていたとは
知りませんでした! 興味深いお話をありがとうございます。
言われてみると、なるほど… と納得しましたが
たしかにちょっと失礼な話ですね。(笑)

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年10月20日 (木) 08時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1151970/42548346

この記事へのトラックバック一覧です: 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」:

» 猿の惑星 創世記(ジェネシス) [ごみつ通信]
Rise Of The Planet Of The Apes2011年/アメリカ [続きを読む]

受信: 2011年10月30日 (日) 00時42分

» 猿の惑星:創世記 ジェネシス [映画の話でコーヒーブレイク]
前回の「セヴァンの地球のなおし方」を見た後に本作を鑑賞。 環境問題のドキュメンタリーを見た後でこの映画の鑑賞は、ちょっときつかったです。 子供の頃見た1968年制作チャールトン・へストン主演の「猿の惑星」。 ここはどこなんだろう?と思っていた「惑星」が実は地...... [続きを読む]

受信: 2011年11月30日 (水) 11時19分

» 猿の惑星:創世記(ジェネシス)2011-081 [単館系]
Twitterで多くの方がツイートしているなかでサイトにある 予告は見ないで観に行ったほうがいいという話だったので サイトは開かず録画してある猿の惑星を軽くチェック後劇場へ。 なんでもパート1のあの世...... [続きを読む]

受信: 2011年12月 1日 (木) 22時39分

» 映画:猿の惑星:創世記 [よしなしごと]
 うちの親父はSFは嫌いなんだけど大のチャールトン・ヘストンファン。そんな親父がテレビで見ていた猿の惑星を一緒に見ていました。子供心ながら、ラストの衝撃は忘れられません。そんなわけでティム・バートンの猿の惑星 ― Planet Of The Apesも楽しみにしていたのに、正直イマイチでした。そんなわけで今回はリメイクではなく初代猿の惑星以前の地球を描いた作品と言うから期待大です。予告編もおもしろそうだし。と言うわけで今回の記事は猿の惑星:創世記です。... [続きを読む]

受信: 2011年12月 3日 (土) 11時08分

» 映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 を観て [kintyres Diary 新館]
11-65.猿の惑星:創世記(ジェネシス)■原題:Rise Of The Planet Of The Apes■製作年・国:2011年、アメリカ■上映時間:106分■字幕:戸田奈津子■鑑賞日:10月14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)■料金:1,000円□監督:ルパート・ワイアット□脚本・...... [続きを読む]

受信: 2011年12月 4日 (日) 17時43分

» 『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」□監督 ルパート・ワイアット□脚本 リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー □キャスト ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、       トム・フェ...... [続きを読む]

受信: 2011年12月22日 (木) 08時14分

» 猿の惑星:創世記(ジェネシス) (Rise of the Planet of the Apes) [Subterranean サブタレイニアン]
監督 ルパート・ワイアット 主演 ジェームズ・フランコ 2011年 アメリカ映画 106分 SF 採点★★★ 相変わらず次々と作られておりますねぇ、“ビギニング”物。確かに物の始まりってのを考えるのは楽しいもんで、私もボーっと鉛筆眺めながら「コレ、木だったんだ…... [続きを読む]

受信: 2012年3月 5日 (月) 12時39分

« 白だしおでん | トップページ | 渋谷 「Cafe Mame-Hico」 の豆カレー »