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鎌倉散策(1) 鎌倉文学館 ~ 由比ヶ浜

秋の一日、鎌倉散策に出かけました。鎌倉は小さい頃から、ハイキング、社会科見学とよく訪れた懐かしい場所。見所はいろいろありますが、今回は由比ガ浜~長谷を中心に歩きました。

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まずはJR横須賀線の鎌倉駅で江ノ電に乗り替えます。撮り鉄気分で写真をパチリ。住宅街の間を縫うように走る単線列車の江ノ電に、旅の気分が高まりました。

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2つめの由比ヶ浜駅を下りて、最初に訪れたのは鎌倉文学館です。入り口から鬱蒼とした林の中のゆるやかなアプローチをのぼると、見事な洋館が見えてきました。ここはもとは前田侯爵の別邸で、現在は鎌倉市に寄贈され、鎌倉文学館となっています。古い洋館好きの私は、以前から是非訪れたいと思っていました。

クリーム色の壁にダークブラウンの木枠、ステンドグラス、アールデコ調のシンプルな照明…。洋風でありながら、どこか和製の趣の感じられる、温かみのあるインテリアがすてきでした。そして2階の大きな窓から見える、鎌倉の海の景色がすばらしかったです。

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鎌倉ゆかりの文学者は、川端康成、夏目漱石、芥川龍之介はじめ、300人以上もいるそうです。豊かな自然に恵まれながらも交通の便利な鎌倉は、都会を離れて心穏やかに執筆活動を行うのには、まさにうってつけの環境なのかもしれません。常設展では、鎌倉の文学都市としとしての歩みが紹介されていました。

この日は、このほか「芥川龍之介と久米正雄」という企画展を見ました。高校、大学の同級生で、卒業後は夏目漱石の門下生として文学の道を歩んだ二人は、最良の友でありライバルだったようです。久米正雄のおやじギャグを芥川龍之介が暴露していたり…と、二人の楽しそうな青春時代がうかがえました。

中でも、夏目漱石が二人に宛てた直筆の手紙には心を打たれました。二人のよいところをそれぞれ挙げるとともに、「あせってはいけません」と励ましていて、師の愛を見る思いがしました。このほか、35歳で自ら命を絶った芥川龍之介が家族に宛てた、貴重な遺書の実物を見ることができました。

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展示を見た後は、庭園を歩きました。手入れの行き届いたきれいな芝生の向こうにみごとなバラ園があり、ちょうど秋バラが咲き誇っていました。バラは何十種類もあり、中には”春の雪”(旧前田侯爵別邸が登場する三島由紀夫の小説)など、鎌倉にちなんだ名前のものもありました。

鎌倉文学館でゆっくりすごした後は、住宅街の中を通って由比ヶ浜まで歩きました。古い日本家屋と、今風のナチュラルモダンな家とが違和感なく建ち並ぶ美しい住宅街。マンションの敷地にサーフボード置き場があるのが、いかにも湘南らしい風景でした。

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この日は雲ひとつないお天気でしたが、風が強くて海のそばは寒かったです。目に砂が入って困りました。波もかなり高かったですが、サーフィンには絶好のようで、何人もウィンドサーフィンをしている人を見かけました。

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鎌倉の住宅街は、路地裏のような細い道がたくさんあっておもしろかったです。
(左)江ノ電の踏み切りも、こんなに細い幅のがあって、楽しい気分になりました。

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コメント

うちの娘が、写真の大学に入ってすぐ、一緒に行ったのが
鎌倉。。
文学館へは、行かなかったですが、由比ヶ浜は、一所懸命に撮影してました。
浜から街へ移っても、街をサーフボードを担いでいるサーファーもいて
そんな姿も絵になりました。
住宅街も雰囲気が良く、もう、数年前ですが、娘とスナップ撮影した
日を思い出しました^^

投稿: イザワ | 2011年11月26日 (土) 02時56分

え、江の電が綺麗になっている~!?あの濃い緑のおんぼろ車両はどこ行った~~~
余談ですが、あの界隈のアパートやマンションには、駐車場ならぬサーフボード置き場が常設されています。そうしないと、若い方が入居してくれないそうです。

投稿: ヌマンタ | 2011年11月26日 (土) 14時59分

☆ イザワさま ☆
イザワさんは、ここはお嬢様と撮影に行かれたことがあるのですね。
思い出の場所ですね。
ビーチは、ポイントをどこにおいたらいいのかわからなくて
写真に撮るのが難しかったです。
ほんとうは波の高さや、ウィンドサーフィンの様子を
うまく伝えられるとよかったですが…
この日は風が強くて、迫ってくる波が迫力ありました。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2011年11月26日 (土) 16時30分

☆ ヌマンタさま ☆
写真に映っている電車は、1両は昔の緑の車両で
あとの2両には鎌倉の名所のイラストが描かれていました。
帰りに乗った電車は、3両とも緑の車両でしたよ。

サーフボード置き場があるのは、湘南ならではですね。
住宅街を歩いていると、この地域の方たちの
スローなライフスタイルが伝わってきました。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2011年11月26日 (土) 16時42分

今晩は!

鎌倉散策に行かれたのですね~。
お天気も良かったみたいだし、気持ちの良い行楽日になりましたね。

そうそう、セレンディピティさん、昔の洋館がお好きですよね。記事でも、よく出かけられてるし、人気フレーズランキングでも上位ですね!鎌倉文学館もとても素敵な洋館ですね。houseshine

鎌倉はもうしばら~く訪れていないので、次の機会にはここも是非訪れてみたいです。
芥川龍之介の遺書ってあの「漠然とした不安・・」っていう文章のかしら?家族宛てのものは、読むのがちょっと辛そうです。
庭園のバラ、きれいですね。

海も気持ちよさそう~~~。wave

投稿: ごみつ | 2011年11月28日 (月) 01時57分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪
鎌倉、紅葉狩りをかねてでかけましたが
紅葉はこれからだったのか?それとも終わってしまったのか?
いずれにしても、あまりきれいな紅葉を見ることができなくて残念でしたが
散策は楽しかったです。
古い洋館やアンティークのインテリアを見るのが好きなので
鎌倉文学館は訪れるのを楽しみにしていました。
バラの庭園や海の眺めもすばらしかったです。

芥川龍之介の遺書はいろいろあるようですが
今回私が見たのは、子どもたちに宛てた箇条書きのものです。
淡々とした調子で、簡潔に書かれた文面が印象的でした。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年11月28日 (月) 10時46分

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