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三菱一号館美術館 「トゥールーズ=ロートレック展」

丸の内の三菱一号館美術館で開催されている、「トゥールーズ=ロートレック展」を見に行きました。

三菱一号館美術館が所蔵するロートレックのポスターやリトグラフなどを中心に、約180点から構成される今回の展覧会。完成前の試し刷りや、親友のために描いたイラストなど、あまり公開されることのない作品もあって、ロートレックがより身近に感じられる魅力的なラインナップとなっていました。

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パリのモンマルトルにあるキャバレー、ムーラン・ルージュのポスターを描いて華々しくデビューしたロートレックは、画家というよりはグラフィック・アーティストとよぶ方がふさわしいかもしれません。

鑑賞して愛でる絵画と違い、商業美術には、お客さんに商品を買ってもらう、足を運んでもらう、という明確な目的があるので、それをロートレックがどのような色や構図でデザインし、伝えようとしているか… と想像しながら鑑賞しました。

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ロートレックを一夜にして有名にした、ムーラン・ルージュのポスター。シルエットの使い方にセンスがあって、しびれます。別の作品の試作版では、手前のシルエットが紫色っぽいのと青みがかっているのと2色展示されていました。青い方はボツになったため、ほとんど残っていない貴重な作品だそうです。

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ロートレックは、日本の浮世絵が大のお気に入りで、作品にもその特徴を取り入れています。(左)シャンソニエのスターのポスターは、写楽の役者絵の影響を受けている作品ですが、大胆な構図とはっきりとした色使いが、スターを堂々とかっこよく見せていますね。

(右)こちらは、歌川広重の名所江戸百景の影響を受けているそうなので、後で広重の絵をネットで探して比べてみました。前景と遠景を対比させている構図は、言われてみるとなるほど、たしかに似ているような気がします。

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どちらもポーランドの小説家の新作のためのポスター。(左)は某男爵のスキャンダルをモデルにしている、(右)はドイツを批判しているとされて、どちらの小説も販売差し止めを要求される騒ぎになったとか。ポスターの影響力も大きかったのでしょうね。

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ロートレックは、娼婦や踊り子など、社会の底辺に生きる女性たちに温かい眼差しを向け、多くの作品を残しました。(左)は「化粧」と題する油彩画、(右)は『彼女たち』という版画集の中から「座る女道化師」という作品。この版画集は、喜多川歌麿が描いた吉原の錦絵からインスピレーションを受けているそうです。

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「54号室の女船客」という作品。ロートレックは、ボルドーに向かう船の中でこの女性に一目惚れし、ボルドーで下りずにそのままリスボンまでついていってしまったそうです。^^

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美術館のある丸の内ブリックスクエアは、秋バラが美しく咲いていました。
最後に、2年前に行ったロートレック展の記事をリンクしておきます。
art Bunkamura ザ・ミュージアム 「ロートレック コネクション」展

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コメント

今晩は。

三菱の「ロートレック展」行かれたのですね。
私も前を通りながら「ロートレックか~~」と気になっていました。

ロートレックのポスターは本当に魅力的ですよね。ミュシャとかもそうですが、広告ポスターみたいな商業ベースのアートって、見てて楽しいんですよね。
小説の挿絵2枚も素敵ですね~。shine

油絵は新鮮ですね!こっちは印象派みたい。

しかし、浮世絵がこの頃の芸術家達に与えた影響を見ると、日本人としてはちょっと鼻高々になります。嬉しいです。confident

投稿: ごみつ | 2011年11月 8日 (火) 00時54分

こんばんは!

モダンですよね。。。
古さを全く感じないセンス。
後世にこんな素晴らしい作品を残せて、のちの人にとっても
美的財産ですね。

このころ、日本の浮世絵はかなり影響を与えていたそうですね。。。
私は、北斎の富嶽三十六景、神奈川沖浪裏のあの波の感じを、
あのころに想像で描いたというのが凄いことだと思っています。

ロートレックが浮世絵の影響を受けていたなんて嬉しくなります^^

投稿: イザワ | 2011年11月 8日 (火) 01時43分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪ ロートレック展、楽しんできました。
今回は三菱が所蔵するリトグラフ作品が中心でしたが
大判のポスターから、世に出ていない試し刷りの貴重な作品まで
いろいろ見ることができてよかったです。
パリの夜の華やいだ空気を堪能してきましたよ。(笑)
商業美術は、デザイン性があって楽しいですね。

油彩画はフランスのロートレック美術館が所蔵する作品が
何点か展示されていましたが(特に初期のものなど)
ポスターとは全く違う雰囲気があって、はっとしました。

日本の浮世絵が、はるか海を渡って
ヨーロッパの芸術家たちに影響を与えていたなんて…
考えただけですてきですね。うれしいですね。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2011年11月 8日 (火) 16時02分

☆ イザワさま ☆
こんにちは♪
ロートレックの作品、パリの夜の華やいだ空気が伝わってくるようで
なんともおしゃれですよね。
人々のざわめきや音楽が今にも聴こえてきそうです。

北斎のあの作品は、なんといっても波が主役で
富士山が波間に小さく見えているんですものね。
あのデザインセンス、ほんとうにすばらしい!と思います。

ロートレック、日本の浮世絵にかなり心酔していたようです。
まだ見ぬ日本が彼の心の中にどんな風に写っていたのか…
想像してみると楽しいですね。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2011年11月 8日 (火) 16時19分

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