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2012年2月

大根と鶏肉の甘辛煮 & 大根のセンチュ

春が訪れる前に…^^ 大根を使ったお料理をまとめてアップしておきます。

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chick 大根と鶏肉の甘辛煮 chick

これと似たお料理は、私はよく豚バラ肉を使って作りますが、今回は鶏の骨つきぶつ切り肉を使って作ってみました。詳しいレシピはコチラ

  1. 鍋に油を熱し、鶏肉をこんがりと焼き、取り出します。
  2. 同じ鍋で、皮をむいて乱切りにした大根を炒め、1の鶏肉をもどし、ひたひたの水を加えて煮立てます。
  3. アクを取ったら、酒・みりん・しょうゆを加え、材料が柔らかくなって味がしみこむまでコトコト煮こみ、最後にゆでたまごを加えて軽く煮ます。かいわれといっしょに盛り付けてできあがり。

こっくりと味がしみた大根がおいしかった。豚バラ肉を使うよりも短時間にでき、ヘルシーにいただけました。

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clover 大根のセンチュ clover

センチュとは韓国のあえものだそうですが、作ってみての感想は、コチュジャン入りのナムル、といった感じでした。ピリッとした味がアクセントになって、さっぱりいただけました。詳しいレシピはコチラ

  1. 千切りにした大根は塩で軽くあえておきます。
  2. にんにくすりおろし・白すりごま・酢・コチュジャン・しょうゆ・砂糖・ごま油・一味唐辛子を混ぜ、水気をしぼった大根と、セリの葉先をいっしょにあえます。

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一応ひとりひとりこんな風に盛り付けましたが、後を引くおいしさで、たくさんおかわりしてしまいました。

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pig 塩豚と和野菜のポトフ pig

塩漬けにした豚かたまり肉と和野菜(大根・白菜・にんじん・長ねぎ)を使って、ポトフを作ってみました。和野菜ですが、素材を生かしたあっさりとした洋風の味付けがよく合いました。

  1. 豚ロースかたまり肉に粗塩をすりこんでラップし、冷凍庫に数日~1週間くらい入れて、塩豚を作っておきます。
  2. 鍋に塩豚と水を入れて火にかけ、煮立ったらアクを取り、ベイリーフと粒こしょう、ブーケガルニ(または香味野菜)を加えてしばらくコトコト煮こみます。
  3. ブーケガルニ(香味野菜)を取り除き、輪切りにして下煮した大根、ぶつ切りにしたにんじん、白菜8分の1くらい、5cm長さに切った長ねぎを加えてさらにコトコト煮こみます。最後に塩味を調えてできあがり。

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おでんのように和がらしも合うかな?と思ったのですが、結局粒マスタードといっしょにいただきました。粒マスタードのとけたスープがまた、おいしかったです。

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「この愛のために撃て」

DVDで、フランス発のフィルム・ノワール、「この愛のために撃て」(À Bout Portant / Point Blank)を見ました。フランス映画ならではの、陰影のある映像と人物描写。パリの裏通りを疾走しながら次々と展開する、緊張感あふれるアクションシーンにわくわくしました。

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病院で看護助手として働くサミュエルは、出産間近の妻ナディアと幸せに暮らしていましたが、ある日暴漢が家に押し入り、ナディアは誘拐されてしまいます。その後、サミュエルは誘拐犯から、前日に交通事故で病院に運び込まれたある男を、3時間以内に連れ出すよう要求されます。

妻を助けるため、わけもわからず男を病院から連れ出すサミュエル。その男がある重大事件の容疑者サルテと判明したことで、警察からも追われる身となったサミュエルは、サルテと行動を共にしながら、妻を取り戻すためパリの街を命がけで奔走します…。

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サスペンスなので核心には触れませんが、感じたことを少し…。

原題と英題は、”至近距離から”あるいは”まっすぐにねらいを定めて”という意味。邦題はややありきたりですが、タイトル通り、主人公のサミュエルが妻を取り戻すために命がけで奮闘します。フランスの俳優さんはあまりなじみがないのですが、悪役を含めどの俳優さんもとても魅力的でした。

冒頭、サミュエルとナディアの幸せな日常が描かれますが、その愛情表現が控えめながら濃厚でロマンティック。フランスはさすがに愛の国と実感しました。サミュエルが妊婦のナディアを下にも置かぬよう大切にしているのもフランスらしい。出生率が高いのも納得です。

犯罪組織の黒幕がベッドでくつろぎながら見ているTVで流れていたのが、ジャン=ジャック・ベネックス監督の「ディーバ」に出てくるオペラのアリアだったのであっ!と驚きました。後で気になって調べましたら、この作品はどうやら「ディーバ」へのオマージュでもあるようです。

サミュエルとサルテがいっしょに行動するうちに、少しずつ奇妙な連帯感で結ばれていくところもよかったです。サルテは犯罪組織の一員ですが、決してサミュエルを傷つけません。一方、サルテは犯人から弟をひどく侮辱されますが、それがあの後日譚につながっているのだな…と納得しました。

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この作品は、フレッド・カヴァイエ監督による第2作。デビュー作の「すべて彼女のために」も大ヒットして、のちにハリウッドで、ラッセル・クロウ主演の「スリーデイズ」としてリメイクされました。「すべて~」と「スリーデイズ」もそのうちに見てみたいです。

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中目黒 「やきとり処 じんや」

夜、中目黒に用事があって、軽く食べて帰ることになったので、以前ごみつさんにご紹介していただいた「やきとり処 じんや」さんに行ってみました。

駅からほど近い小路にあって、ダークな木目調の外観が入りやすい雰囲気。カウンターのほかテーブル席もありますが、全体的にスペースがゆったりとしています。ジャズが流れる中、静かに話ができて落ち着けました。

ビールとともに、やきとりを中心に、早速あれこれ注文してみました。

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最初に運ばれてきたのがこちら。手羽先、とり、皮など…。焼き鳥はたれでいただきました。備長炭で焼いた焼き鳥は独特の香ばしさがあって、とてもおいしかったです。

写真中央はもつ煮込み。実は内臓系が苦手で今まで避けていたこともあって、もつ煮込みを食べたのはたぶん初めてです。味噌仕立てのスープになっていましたが、しょうがの風味が効いておいしかった~。まったくクセがなくて、拍子抜けしました。きっと何か秘訣があるのでしょうね。

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(左)つくね。濃い目のタレと卵黄で、こっくりとした味わい。お肉がふっくらとして、おいしかったです。(右)ねぎ。ピーマンの肉詰めもこんな風にしていただくと、なんだか新鮮。

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(左)若鶏のおろしポン酢仕立て。こういうお料理、好きです。(右)〆はキムチ雑炊。ほかなピリ辛味がおいしい。体がぽかぽか温まりました。

私はビールしかいただかなかったのですが、本格焼酎がいちおし?のようで、大瓶が並んでいました。焼酎はラベルのデザインが渋いものが多くて、絵になりますね。お店のスタッフも控えめで感じよく、楽しくおいしい時間がすごせました。

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服部真澄 「天の方舟」

「龍の契り」「鷲の驕り」などで知られる服部真澄さんの最新刊、「天の方舟」を読みました。社会派エンターテイメントと思って読み始めたら、企業サスペンス、はたまたホラー? 

最後の方は少々失速気味でしたが、途上国開発援助という美名のもとに行われている不正や不当なお金の流れについて、どこまでほんとうかはともかく、意識を向けることができて興味深かったです。

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学生時代からお金に執着のあった黒谷七波は、国際支援の世界では水面下で億という多額の援助金(ODA)が動くということを知り、途上国開発支援プロジェクトを企画する、大手開発コンサルティング会社に就職します。

提携する建設会社のキーパーソン宮里に接近した七波は、宮里の口利きで徐々に大きな仕事を任されるようになり、裏金のしくみについても精通していきます。上司や建設会社から信頼を得た七波は、ついには新しく開設するベトナム駐在所の所長に抜擢されます。

しかし、ベトナムのインフラを整える大プロジェクトに携わり、それに関わる富を得る高揚感に酔うもつかの間、手がけている橋が崩落し、多くの現地作業員が死亡するという大惨事が起こります…。

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政官財、それに相手国政府や現地業者もからんでの賄賂やリベートについてのからくりが、スピード感あふれる軽いタッチで書かれていて、ぽんぽんと読み進めることができました。

あくまでフィクションなので、多分に脚色されていると思いますし、実際には真摯な思いで地道に途上国援助に携わっている方たちもおおぜいいらっしゃると思いますが、こういう一面がある… と知り得たことは勉強になりました。

七波が入社して初めて携わったタンザニアのプロジェクトは、乾燥した地域に現地の人が望まない水田を作るというもの。援助の内容は現地の希望を無視して、国家間の都合や利権だけで決められるという現実に、国際貢献に夢を描いて入社した仲間たちは挫折し、辞めていきます。

現地の人が望まないプロジェクトであれば心が痛むけれど、ベトナムのプロジェクトのように、現地の期待を一身に背負っていて、しかも、お金を自由に使い、動かすことができる立場にいたら、その一部を自分のものにすることに、さほどの罪の意識は働かないのかもしれません。

私は最初から最後まで、主人公の七波に共感することはできませんでしたが、賄賂やリベートがあたりまえの世界では、”話がわかる人”でないと大きな仕事に携わることができず、いつの間にか善悪の感覚が麻痺していくのでは…と、恐ろしくなりました。

日本のODAが関わったベトナムの橋梁崩落事故は、2007年に実際に起こった事故ですが、日本ではほとんど報道されなかったそうです。リベートを捻出するために橋の安全性や、現場で働く作業員たちの命が軽視されたのであれば… 問題は根深いと思いました。

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MOTHER'S食堂の和定食

映画を見た後に、六本木ヒルズに昨年12月オープンした「MOTHER'S食堂 おふくろのせなか」でお昼をいただきました。おもしろい店名ですが、ここは最近流行り?の社員食堂風の定食屋さん。ランチタイムには、小鉢のお惣菜のついた日替わりの和定食が、リーズナブルに楽しめます。

この日は基本の、「本日の肉料理定食」と「本日の魚料理定食」をいただきました。メインのお料理に、小鉢2品、ごはん、お味噌汁がつきます。ほかには、海鮮丼やカレーライスといったメニューがありましたよ。

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お酢のドリンクを飲みながら待っていると、小鉢がたくさん載った大きなお盆が運ばれてきました。好きなお惣菜を2品ずつ選ぶことができます。この中から、「切り干し大根の酢の物」「なすの煮びたし」「マカロニサラダ」「いんげんのごま和え」の4品をいただきました。

どれも家庭の代表的な常備菜ですが、私は特に干しえびといっしょにゆっくり煮含めた、なすの煮びたしが気に入りました。

こちらのお店もそうでしたが、最近は東京でも、お惣菜のことを京都風に「おばんざい」とよぶお店が増えてきたような気がします。おばんざい、京都のイメージとあいまって、はんなりとやわらかな語感がいいですね。

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こちらは本日の肉料理定食。この日のメインのお料理は、ひれかつの卵とじでした。ひれかつは、3つもあってボリュームたっぷり。お肉が柔らかくて、食べやすかったです。

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私は本日の魚料理定食をいただきました。この日のメインのお料理は、しまほっけの干物でした。肉厚のしまほっけは、塩味ひかえめで身がむっくりとやわらかく、とてもおいしかったです。

どちらの定食も、ごはん、お味噌汁ともにおかわり自由です。

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(写真はお店のエントランス。HPよりお借りしました。)

お料理は昔ながらの和定食で、スタッフはおそろいの白い割烹着を着ていらっしゃいますが、お店のインテリアは、和のアイテムをオブジェのように配した、モダンでとんがったスタイル… というのが、テーマパークのような印象でした。

お料理は、飽きの来ないお味でおいしかったです。

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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

ジョナサン・サフラン・フォア原作のベストセラー小説を、「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」のスティーブン・ダルトリー監督が映画化した作品、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(Extremely Loud and Incredibly Close)を見に行きました。

「リトル・ダンサー」(Billy Elliot)も、「しあわせの隠れ場所」(The Blind Side)のサンドラ・ブロックも大好きなので、とても楽しみにしていた作品。全編にわたって主人公の少年を見つめる、作り手の限りなく優しい眼差し。映画を見終わったときには、しみじみと温かい気持ちに包まれました。

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ニューヨークで起きた9.11の同時多発テロで、最愛の父(トム・ハンクス)を亡くしてしまったオスカー(トーマス・ホーン)。空っぽの棺とさよならしなければならなかったオスカーは、その死を受け入れることができずにいましたが、1年後、父のクローゼットで”ブラック”と書かれた封筒に入った謎の鍵を見つけます。

生前、父と探検ごっこをするのが大好きだったオスカーは、これは父親からのメッセージに違いない!と、その鍵に合う鍵穴を求めて、ニューヨーク中のブラックさんを探す冒険に出かけます…。

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心が張り裂けるばかりの哀しみやさまざまな恐怖と戦いながら、ひとりで知らない大人たちに会いに行くオスカー。もともと好奇心旺盛で、ひとつのことをとことん追求するタイプではあったけれど、彼の何かに突き動かされるような行動には、どうしてもそうしなければならない理由があったのだ…と後でわかります。

さまざまなブラックさんとの出会い。ブラックさん探しを手伝ってくれた謎のおじいちゃんとの出会い。鍵の結末はオスカーが期待していたものとはちょっと違っていたけれど、形は違えど結果的にはそれら全てが、お父さんからの贈り物であり、メッセージだったのだと思います。

そして多くを語らず、オスカーの哀しみをただ黙って受け留めていたかに見えた母(サンドラ・ブロック)が、実は積極的にオスカーのためにはたらいていたのだ、という真実。私はそれを知った時は思わず涙ぐんでしまったけれど、後になって共感の気持ちへと変わっていきました。

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トム・ハンクス、サンドラ・ブロックという2大スターが出演しますが、あくまで主演はオスカーを演じるトーマス・ホーンくん。トムとサンドラは映画の中の両親と同じく、控えめに、しかししっかりとトーマスくんを支えています。

トーマスくんはこれがデビュー作とのことですが、膨大なセリフ量もさることながら、なにより表現力がすばらしくて圧倒されました。トムやサンドラに一歩も引けを取らず、繊細で一筋縄ではいかない難しい役どころをみごとに演じきっていました。これからの活躍が楽しみです。

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「クシ・ガーデン」のマクロビ・ランチ

ポロック展を見た後に、マクロバイオティック(自然食)カフェの「クシ・ガーデン デリ&カフェ」でお昼をいただきました。場所は竹橋駅に直結しているパレスサイド・ビルディングの1階です。

こちらはマクロバイオティクスの第一人者 久司道夫さん認定のお店で、玄米ごはんと有機野菜を使ったヘルシーなお料理が楽しめます。私は、玄米ごはんに3種類のお惣菜が選べるレディースセットをいただきました。

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レディースセットには、玄米ごはん(or玄米おにぎり)、お好みのお惣菜3種類、お味噌汁(orスープ)にデザートがつきます。15食限定とありましたが、ほとんどの方がこちらをオーダーしていたような…。^^

3種類のお惣菜、私は「ひじきとくるみの酢の物」「さつまいもとりんごのクスクスサラダ」「ロースト野菜のローズマリー風味」を選びましたが、それぞれ違った個性があって、どれもおいしかったです。

ひじきとくるみはお肌によさそうな組み合わせ。ロースト野菜は香辛料が入ったエキゾチックな味わい。クスクスサラダはレーズンが入って、素材の甘みを生かしたお味でした。玄米ごはんも久しぶりでおいしかった。じっくり噛み締めていただきました。

そしてびっくりしたのがプチデザートのブラウニー。卵、バター、お砂糖は一切使っていないのに、濃厚でしっとりとした本格的なお味でした。レシピを教えていただきたいくらい…。動物性のものを全く使っていないのに、ボリュームたっぷり、大満足のランチでした。

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カフェの入っていたパレスサイド・ビルディングは、60年代に建てられた古いオフィスビルですが、レストラン街の階段の手すりが、イームズシェルチェアを思わせるワイヤーを使ったミッドセンチュリーのデザインで感動しました。(写真がないのが残念)

空間にとけこんだ何気ないモダンデザインが新鮮でした。

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東京国立近代美術館 「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」

竹橋の東京国立近代美術館で開催されている、「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」(~5月6日まで)を見に行きました。

日本初となる今回の回顧展では、国内に所蔵されている全作品約30点と、海外から集められた重要作品、あわせて約70点を、初期から全盛期、晩年に至るまでの足跡をたどりながら、見ることができました。制作中の映像や写真、再現アトリエも展示され、ポロックの魅力がまるごと堪能できる作品展でした。

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ポロックは1930~50年代にニューヨークで活躍した、現代美術を代表するアーティスト。絵の具を撒き散らした抽象絵画で知られますが、初期の頃は、地方主義といわれる絵画を描き、ネイティブ・アメリカンのアートや、メキシコの壁画、またヨーロッパのモダンアートの影響を受けながら、自身の道を模索していました。

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初期の作品から。(左)は「西へ」という作品。西部の都市を点々と引越ししていた少年時代に思いを馳せた作品でしょうか。 (右)「無題 蛇の仮面のある構成」。蛇や仮面のモチーフや原色の色遣いが、ネイティブ・アメリカンやメキシコのプリミティブ・アートを思わせます。この頃、ピカソに傾倒していたというのも納得です。

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ピカソに対抗して自分の方向を模索していたポロックは、1942年から塗料を作品に流し込む「ポーリング」「ドロッピング」という新しい技法に目覚めました。最初は部分的に用いるだけでしたが、翌43年からは積極的に取り入れ、ポーリングだけで画面を埋め尽くす作品を次々と生み出していきます。

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ポロックの代表作品で、全盛期の傑作、「インディアンレッドの地の壁画」。かなり大きな作品で、間近で見ると絵の具を編み込んだような立体感が感じられました。ふつふつと湧き上がるエネルギーに圧倒されました。

ポロックは完成品だけでなく、その過程も作品だと考えていました。会場では映像で、制作している様子を見ることができましたが、床に置かれたキャンパスに踊りかかるように塗料を撒き散らすポロックの姿は、神がかりな迫力があり、「アクションペインティング」ということばがぴったり来ました。

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その後も新しい表現を模索していたポロックは、ポーリングしたアートをくり貫き、下に別のキャンパスを重ねる技法にチャレンジしていました。私は「カットアウト」というこの作品を見て、南米に伝わるモラ(パッチワークに似た手芸)を思い出しました。

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晩年は黒を基調にした「ブラック・ポーリング」とよばれる作風が多くなります。衰退期との見方もありますが、私は日本の民藝アートに近いものを感じました。日本の書のような作品もあって(実際には違うのですが)シンパシーを感じました。

「カオス」と酷評されたこともあるポロックの作品ですが、アメリカのアートを初めて世界に認めさせたことには大きな意味があると思います。ニューヨークが現代アートの発信地として注目されるようになったのも、ポロックが道筋をつけたことが大きいのではないでしょうか。

アルコール依存症で、飲酒運転による自動車事故で44歳の生涯を閉じたポロック。自らのアートを模索し続けた彼は、永遠の美の旅人だったのかもしれません。

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いちじく入りガトーショコラ / 「モンブラン」のモンブラン

先日、「シェ・ソーマ」さんでいただいた、いちじくの入ったガトーショコラがおいしかったので、早速まねして作ってみました。

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下準備した型にガトーショコラの生地を半分入れたら、4つ割りにした干しいちじくを散らします。残りの生地をのせて平らにならし、オーブンに入れて焼き上げました。干しいちじくは、やわらかいセミドライタイプのものを使いました。

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上に粉砂糖をふるってできあがり~♪

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バニラアイスクリーム、いちごといっしょに盛り付けて、ココアをふるいました。

ビターチョコレートをたっぷり使い、アーモンドパウダー、メレンゲを加えて、しっとり仕上げたガトーショコラ。干しいちじくがところどころに顔を出し、コクのある風味、種のじゃりっとした独特の食感が楽しめました。

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自由が丘の老舗のケーキ屋さん、「モンブラン」のケーキをおみやげにいただきました。

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モンブラン、チョコレートケーキ、ミルフィーユ、シュークリーム。どれも定番の、懐かしさを感じるケーキです。

「モンブラン」さんは、スウィーツ激戦区の自由が丘で一番古いケーキ屋さん。モンブランを日本に初めて紹介したお店でもあります。

カスタードクリームの入ったカップケーキにマロンクリームをくるりとしぼり、白いメレンゲの帽子をかぶったモンブラン。老舗のお味をおいしくいただきました。

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「アリス・クリードの失踪」

DVDで、クライム・サスペンス映画の「アリス・クリードの失踪」(The Disappearance of Alice Creed)を見ました。イギリスの新鋭、J・ブレイクソン監督の長編デビュー作。インディペンデント系映画ならではの、実験的アイデアとチャレンジ精神にあふれた作品でした。

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映画が終わってエンド・クレジットを見て初めて気がついたのですが、この作品には完全に3人、すなわち2人の誘拐犯と、彼らが誘拐したアリス・クリードしか登場しません。

たしかに振り返ってみると、身代金の交渉も、警察への通報も、相手が(声さえも)登場しなかったことに思い当たるのですが、映画を見ている時には、相手の気配を濃厚に感じて、全くそのことに気づきませんでした。

そして冒頭の全くセリフのない5分間。2人の誘拐犯が、アリスを誘拐・監禁するための準備を、黙々と用意周到に進めている…とだんだんわかってきますが、シャープでキレのあるカットの連続、独特のリズムとスピード感に引き込まれました。

アリスが誘拐されベッドに縛られた時点では、これで万事休す、とてもこの状態から逃げ出せるはずはない、としか思えないのですが、その後、アリスと誘拐犯のひとりの間で秘密が生じたことで、思いがけず3人の関係が微妙に変化していきます。

共犯を装っても、3人が3人とも相手を信用するわけがない。^^ 生き残りと200万ポンドという大金をめぐって、だましだまされ、二転三転と繰り広げられる心理バトル、駆け引きの連続がスリリングでした。結局笑うのは誰か? 最後まで予想がつかず、どきどきして楽しめました。

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トロピカルフルーツグラタンとココットのお菓子

沖縄のおみやげに、トロピカルフルーツのセットをいただきました。

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普通のパイナップルよりひと回り小さく桃の香りのするピーチパイン、断面が星形のスターフルーツ、そしてパッションフルーツが入っていました。そのまま少しずついただいてから、フルーツグラタンを作ってみました。

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ピーチパインとスターフルーツ。パッションフルーツは食べ頃にはまだ少し早かったので、かわりに家にあったバナナを入れてみました。ピーチパインとバナナは一口サイズ、スターフルーツは星形の断面を生かしてスライスし、ココットに等分に注いだグラタンソースの上にバランスよく入れます。

グラタンソースは、サワークリーム、生クリーム、全卵+卵黄、バニラオイルを混ぜて作りました。そのままオーブンに入れて、薄く色づくまで焼きます。

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グラタンソースにはお砂糖を加えていないので、お好みではちみつやメイプルシロップ、練乳などをかけていただきます。私は練乳を少しかけましたが、トロピカルな味によく合いましたよ。今回はトロピカルフルーツだけで作りましたが、ベリーなどを入れると彩りよく、かわいく仕上がります。

Cocotte_sweets 小さいからかんたん ココット型で作るスイーツ

レシピはこちらの本を参考にしました。先日作ったフォンダンショコラも、この本に載っていたものです。気軽に作れる簡単スイーツがいろいろ紹介されているので、ほかにもいくつか作ってみましたよ。

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砕いたオレオで作ったボトムの上に、チョコレートチーズケーキの生地を流し、上に溶かしチョコレートをほんの少したらして模様を描き、オーブンで蒸し焼きにします。

粗熱が取れたら冷蔵庫に入れますが、食べる少し前に冷蔵庫から出しておいた方が、とろりとした柔らかい食感が楽しめます。クリームチーズのたっぷり入った濃厚な味です。

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キャラメルソテーしたりんごをココットに等分に分けて、上にクランブル(薄力粉・グラニュー糖・バター)をのせます。くるみを散らしてシナモンパウダーをふり、オーブンで焼いてできあがり。

りんごの素朴な風合いが楽しめる大好きなお菓子。りんご以外にも、洋梨、いちじく、いちご、バナナ…といろいろ季節のフルーツで応用できます。

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「ドラゴン・タトゥーの女」

デヴィッド・フィンチャー監督、ダニエル・クレイグ×ルーニー・マーラ主演のミステリー映画、「ドラゴン・タトゥーの女」(The Girl with the Dragon Tattoo)を見に行きました。

原作はスウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる世界的ベストセラー小説、「ミレニアム」3部作の第1作。既に本国スウェーデンで映画化され大ヒットしましたが、今回ハリウッドで再映画化されました。

スウェーデン版がとてもおもしろかったので、今回の作品も楽しみにしていました。フィンチャー監督ならではの洗練された映像美、ヒロイン リスベットのキャラクター描写の違い…など、あれこれ比較しながら楽しく見ました。

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全体としては、北欧独特の情け容赦のない冷酷さやアクの強さが少し薄まって、マイルドな仕上がりになっている印象を受けました。バイオレンスや猟奇的犯罪の表現も穏やかになっていたように感じましたが、ひょっとしたら既にスウェーデン版を見ていて、免疫があったからかもしれません。^^

私はヒロインのリスベットに惚れ込んでいたので、今回も楽しみにしていました。フィンチャー版ではルーニー・マーラが演じていますが、「ソーシャル・ネットワーク」で見たかわいい女子学生とは全くの別人! 体をかなりしぼって顔の骨格さえ違って見えましたし、過酷なシーンにも果敢にチャレンジしていました。

ただ、隙があってどこかに”女の子”がのぞいてしまうところ、ミカエルに恋心?を抱くようになるところは、”決して誰にも心を許さないリスベット”のイメージとちょっと違う気がしました。途中、ミカエルに「あなたと仕事するの好き」というセリフがありましたが、リスベットはそんなことは絶対に言わない…と思ってしまいました。

ミカエルとリスベットが、ハリエット失踪事件の謎に少しずつ迫っていく過程は、やはりおもしろかったです。スウェーデン版では聖書の鍵を解く場面をていねいに描いていましたが、フィンチャー版ではリスベットが国内の猟奇連続殺人とヴァンゲル家に関する資料とを突き合わせて真相に行き着く場面にわくわくしました。

ハリエット失踪事件の結末はフィンチャー監督のオリジナルになっていましたが、私はこれはこれで意外性があって楽しめました。続編を匂わせる場面は封印されていたので、最終的には映画会社の判断となるのでしょうか。^^ 後日談もきれいに完結していて、気持ちのよいエンディングでした。

スウェーデン版ドラゴンタトゥーの感想は、以前こちらで記事にしています。
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物語は、ミカエルの名誉毀損事件、ハリエット失踪事件、リスベットの背景などが複雑にかみ合っていますし、たくさん登場するスウェーデンの固有名詞が聞き慣れないので、事前に原作を読むかスウェーデン版を見ておくと、より映画の世界に入りやすいかもしれません。

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自由が丘 「シェ・ソーマ」のフレンチ・ランチ

自由が丘にあるかわいい一軒家のフレンチ・レストラン、「シェ・ソーマ」(Chez Soma)でお昼をいただきました。お昼時はとにかく女性のお客様が多く、お店の中はにぎやかな話し声に満ちていました。オードブルとメインのお料理を1つずつ選べるプリフィクスのコースをいただきました。

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私は、オードブルにわかさぎのエスカベーシュをいただきました。揚げたわかさぎを生野菜といっしょにフレンチドレッシングであえたお料理で、わずかに甘みを感じるドレッシングが全体をうまくまとめていました。

お皿に描かれたオレンジ色のクロスは、からすみかな?と思ったらオレンジの皮のすりおろしでした。オレンジと生野菜の明るい彩りに、一足先に春がやってきたような軽やかさを感じました。

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こちらはかぶのクリームスープです。上にゆずの皮のすりおろしが散らしてあり、鮮烈な香りが楽しめました。かぶのポタージュは私も時々作りますが、プロの作るお味は(あたりまえですが)全然違う!とてもまろやかなお味でした。見た目だけではお伝えしにくいですが、ほんとうにおいしかったです。

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メインのお料理、私はほうぼうのポワレをいただきました。柔らかく煮込んだ白菜をクリーミィな白いソースであえ、その上にポワレしたほうぼうがのっています。芽キャベツとカリカリベーコンが添えてありました。

上にのっているひらひらしたものは、揚げたごぼうかな?と思ったらフライドオニオンならぬ長ねぎを揚げたものでした。ねぎの食感と香りがいいアクセントになっていました。

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ビーフのシャリアピンステーキです。オニオンたっぷりのソースがお肉によく合っておいしかった。お肉は柔らかく、アメリカのがっつりしたステーキとはまた違う繊細なお味でした。付け合せはポテトのフライと、プチヴェール(結球していない芽キャベツ)です。オリエンタルな絵柄のお皿もすてきでした。

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デザートは4種類もあって感激しました。手前左から紅茶のムース、きんかんのコンポート、バニラのアイスクリーム。奥はいちじくの入ったガトーショコラです。コーヒーとともにいただきました。

紅茶のムースはアールグレイでしょうか。その香りの高さにまず驚きました。皮ごときんかんのコンポートといちじく入りガトーショコラは私には初めて食べるお味で、そのアイデアが新鮮でした。

季節感をさりげなく取り入れたお料理には、どれも作られた方のおもてなしの心が伝わってくるようで、とてもうれしく、おいしくいただきました。大満足のランチでした。

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「フロレスタ」のドーナツ / 唐辛子いろいろ

先日、東京ミッドタウンに行った際、地下の食品街に新しくドーナツ屋さんがオープンしているのを発見。どんなお味か気になって、早速買ってみました。

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フロレスタ」(floresta)というこちらのドーナツ屋さんは、ナチュラルテイストのインテリアや、素朴な雰囲気のドーナツが、「はらドーナッツ」さんに少し似ているように思いました。

「はらドーナッツ」さんは神戸のお豆腐屋さんが始めたという、おからを使ったドーナツのお店ですが、「フロレスタ」さんは奈良県のご夫婦が始めた、国産・有機の材料など自然素材を使った手作りドーナツのお店。

どちらもヘルシー志向というコンセプトに、近いものを感じたのかもしれません。店名のフロレスタは、ポルトガル語で”森”という意味だそうです。オーナーの方の、自然との共存への思いが伝わってくるような気がしました。

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プレーンなドーナツも気になりましたが、今回はチョコレート、塩キャラメル、ココナッツチョコの3種類を買ってみました。食べるときには、袋に書かれている指示通りに、軽くトーストで温め、余熱でさらに温めていただきました。チョコレートがほんの少しとろりと溶けて、ほのかな温かさがあっておいしかったです。

断面の写真がなくて恐縮ですが、全粒粉を混ぜた小麦粉に三温糖、きび砂糖、はちみつ、豆乳、たまご… と主に植物性の素材で作られていて、おかあさんが作ったおやつといった雰囲気の優しい風合いのドーナツでした。

あとでHPを見たら、ミッドタウンのお店は期間限定(5月7日まで)とのこと。ショップは関西を中心に展開しているようですが、都内にも麻布十番など何店舗かあるようです。

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おまけです。唐辛子好きな家族のために、でかけた先や旅先で七味唐辛子や一味唐辛子を見つけては買っているうちに、いつの間にかたくさん集まってしまいました。

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ちなみに、東京・浅草寺門前の「やげん掘」、京都・清水寺前の「七味家」、長野・善光寺門前の「八幡屋磯五郎」の3つは、日本三大七味唐辛子と言われているそうです。

左下の「舞妓はんひぃ~ひぃ~」は京都の「おちゃのこさいさい」というお店のもので、世界一辛い一味唐辛子だとか。国産の本鷹唐辛子とハバネロが入っていますが、ほんの少しで強烈な辛さなので、結局七味と併せて使うことが多いです。^^

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「デザート・フラワー」

DVDで、映画「デザート・フラワー」(Desert Flower)を見ました。ソマリア出身の世界的なファッションモデル、ワリス・ディリーのベストセラー自伝「砂漠の花ディリー」を、ワリス本人の監修のもと映画化した作品です。

ソマリアの砂漠で遊牧民の家庭に生まれた裸足の少女が、単身ロンドンに渡り、世界で活躍するトップモデルに登りつめていく、というサクセス・ストーリーですが、この作品のほんとうのメッセージは別のところにありました…。

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ソマリアの貧しい遊牧民の家庭に生まれたワリスは、13歳の時にお金とひきかえに老人と結婚させられそうになり逃亡。裸足で何日も歩いて砂漠を脱出し、その後、親戚のつてでロンドンに渡ります。

職を失って路上生活を送っていたワリスは、ダンサー志望のマリリンと知り合い、彼女のもとに転がり込みます。その後、アルバイト先のハンバーガーショップで、一流ファッションカメラマンにスカウトされ、トップモデルへの道を歩き始めます…。

遊牧民の少女が世界のトップモデルへ。ワリスの人生はそれだけで十分にドラマティックですが、この作品のもうひとつのテーマは、ワリスが生まれた地域に根付く、FGM(Female Genital Mutilation)という悪しき風習の告発にありました。

私はこれは割礼と同じ民族的な風習…くらいの乏しい認識しかなかったので、今回、ワリスの告白によって初めてその実態と詳細を知り、衝撃を受けました。ワリスはわずか3歳の時に不衛生な方法でFGMを施され、以後長年にわたって精神的・肉体的な苦痛を抱えてきたのです。

私は基本的には、その土地の伝統や風習は尊重すべきで、他の文化圏の人がとやかく言う権利はないと思っていますが、FGMのように、男性優位のために女性を肉体的・精神的にひどく傷つけ、一方的に過度な負担を強いることは、やはり問題だと思いました。

ワリスがトップモデルとして成功したのは、彼女の生まれ持った美しさ、内面からくるピュアな輝きはもちろんですが、モデルとしての努力、勇気、決断力、そして多くの幸福な出会いに恵まれたことも大きいと思います。

成功を手にしたワリスが、同じ痛みに苦しめられてきた女性たち、そのことに疑問を抱く余地すら与えられなかった女性たちのために、自身の経験を告白し、FGMの廃絶に向けて立ち上がった勇気に拍手を送りたいです。

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火鍋を楽しむ♪

以前から気になっていた火鍋を食べに、渋谷の「老湯火鍋房」(らおたん・ひなべぼう)さんを訪れました。

火鍋は内モンゴルか四川がルーツといわれている中華鍋。現在では、2つに仕切られたお鍋に白湯(パイタン)と麻辣(マーラー)、2種類のスープをそれぞれ煮立て、好きな食材を煮込みながら、薄切りのラム肉をしゃぶしゃぶのようにして食べる、というスタイルが定着しているようです。

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早速、火鍋のスープが運ばれてきました♪ 火鍋独特の2つに仕切られたお鍋に、白濁した白湯スープと、真っ赤な麻辣スープ、2種類のスープが。そして、そのどちらにも香辛料、香味野菜がたっぷりと入っていました。こちらのお店では、60種類以上の漢方・薬剤を使っているそうです。

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最初に野菜の盛り合わせとお肉の盛り合わせ(ラム・鶏・豚)、後から魚介盛り合わせ(海老・いか・帆立・たこ)を追加しました。

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お店の方のアドバイスで、スープが煮立ってきたら、まず野菜を入れて煮込み、野菜が食べごろになってからお肉をしゃぶしゃぶして、いっしょにいただきました。

とにかく香辛料が大小たくさん入っているので、野菜と見分けがつかなくて食べにくい。^^; 香辛料は食べてはいけないわけではないのですが、うっかりガリッと噛むと、苦かったり独特の風味がしたりして、結構スリリングでした。

ブーケガルニみたいに、袋に入れて後でまとめて引き上げられたらラクなのでは?と思いましたが、混沌としたお鍋を、悪戦苦闘しながら食べるのが、また楽しかったです。

白湯スープは鶏がらスープのようなあっさりとしたお味で、中華香辛料の風味がそのまま味わえました。真っ赤な麻辣スープは見た目はかなり辛そうですが、香辛料をたくさん使った複雑な味わいのマイルドな辛さでした。

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お鍋の具材に小籠包もいただきました。小籠包は冷凍した状態でくるので、そのままお鍋に入れます。しばらく煮込んで、中まで火が通ったら食べごろ。お鍋をつついているうちに、皮が破けてしまいましたがsweat01 風味よくおいしくいただきました。

このほか途中で麻辣スープに中華麺を入れていただきましたが、坦々麺のようでおいしかった。最後は白湯スープの中の香辛料を穴あきおたまで取り除き、ごはんと卵でおじやにしていただきました。薬効成分が体のすみずみにまで行き渡るようで、こちらもおいしかったです。

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こちらが店内の様子。カジュアルながら色調を抑えたオリエンタルなインテリア。わいわいとした活気が台湾屋台(あくまでイメージですが^^)といった雰囲気で楽しかったです。

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三島由紀夫 「奔馬」

三島由紀夫氏の小説『豊饒の海』4部作の第1巻、「春の雪」がとても気に入ったので、第2巻「奔馬」(ほんば)も読んでみたくなりました。「春の海」は絢爛たる美しさに彩られた悲劇的な恋愛物語でしたが、「奔馬」はがらりと変わり、右翼の青年テロリストを主人公とした硬派で男くさい物語です。

とても私には共感できそうもないな… と思いながら読み始めましたが、読み終わったときには主人公の純粋な精神、自分が信じる理想に向かってまっすぐに突き進む情熱に、すっかり魅了されていました。数百ページの間に、私の心を180度変えてしまった三島氏の筆力に改めて感服しました。

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『豊饒の海』は輪廻転生をテーマとした4部作。「春の雪」で20歳の生涯を閉じた松枝清顕の生まれ変わりとして、「奔馬」では凛々しく麗しい少年剣士 飯沼勲が、颯爽と登場します。

皇国思想に心酔している勲は、腐敗した政治、疲弊した社会を自らの手によって改革しようと、信頼できる同士を集め、諸悪のもととなる要人たちの暗殺を計画します。

それは、暗殺後自らの命を絶ち、魂の叫びを天に届けることで成し遂げられる、という神聖なものでしたが、直前になって計画が警察の知るところとなり、未遂に潰えてしまいます…。

思想的には私とは相容れないもので、全く共感できないのにもかかわらず、読み進むうちに、勲にどうしようもなく惹かれていく自分がいました。それは石鹸の香りがするような若々しい理想、一点の曇りなく晴れ渡った青空のように清く高らかな精神が、私にとって尊く、まぶしく映ったからかもしれません。

そしてそれは私だけでなく、勲の周囲の大人たちにとっても同じことでした。勲を愛するがゆえに、彼を失いたくないがために、周囲の大人たちは”大人のやり方によって”彼を救います。しかしそれは、彼の純粋たる精神を、抹殺することに他ならないものでした。

私は死をもって美とする考え方はよしとしませんが、勲が求めた道は、三島氏にとって理想とする生き方だったのかもしれない… とふと思いました。

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上野 「井泉 本店」さんのヒレかつ定食

先日、私用で上野方面にでかけた際に、「お箸できれるやわらかいとんかつ」のキャッチフレーズでおなじみのとんかつ屋さんの老舗、「井泉 本店」さんでお昼をいただきました。

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住所は湯島ですが、場所はどちらかというと上野広小路に近く、春日通りから小路を入ったところにあります。老舗の風格を感じる趣のあるお店の佇まいにわくわくしました。

のれんをくぐって中に入ると調理場とカウンターがあり、お昼時の活気にあふれていました。線キャベツを山盛りのせたお皿が揚げたてのとんかつを待つばかりに並べられ、お店の人が忙しく行き交っています。私たちは1階奥のお座敷に案内されました。

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この日はお店の名物、「ヒレかつ定食」をいただきました。山盛りの線キャベツが添えられた肉厚のヒレかつに、お店の特製ソースとねりがらしをつけていただきます。定食にはこのほか、大盛りごはんと刻んだからし菜のお漬物、豚汁がついていました。

ヒレかつは柔らかくて食べやすく、衣がさくっと香ばしくておいしかったです。適度なとろみの特製のとんかつソースがよく合いました。

とんかつに豚汁?と思いましたが、中にヒレ肉の端切れが入っていたので、なるほどと納得しました。この豚汁、具がだいたい同じ大きさと形に切り揃えてあって、全体的にころころしていたのが印象的でした。1cm輪切りの生のねぎが、しゃきっとしておいしかったです。

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ぶたさんマークでおなじみの井泉さんはチェーン店だと思っていましたら、こちらの本店で修行した板前さんへの暖簾分けによって、全国へ広がっていったそうです。○○井泉、○○泉という屋号で知られ、まい泉さんもそのひとつだそうですよ。

また井泉さんは、カツサンド発祥のお店でもあります。このあたりはもとは下谷花柳界があり、芸者さんたちが行き交っていた町。井泉さんでも、芸者衆がお座敷で踊りを披露したり、長唄などのお稽古をしたりしていたそうです。カツサンドは、初代女将さんが芸者衆が口元を汚さずに食べられるよう、考案されたのだとか。

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HPのクーポンで、カツサンドをおみやげにいただきました。定食のヒレかつより少し薄く、小さめにカットされたカツサンドは、たしかに芸者さんのおちょぼ口でも食べやすそう。とんかつソースもおみやげに買ったので、しばらく家でも井泉さんのお味を楽しみたいと思います。

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ドライトマトを作る♪

イタリア料理に使うドライトマトを、自分で作ってみました。

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使用したのはプチトマト。2パック用意しました。夏でしたらサンサンと輝く太陽の下で干して作るのもいいですが、今は日光が弱く風が強いので、ちょっとエコには反しますが、お手軽かつ衛生的にオーブンで作ることにしました。

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天板にオーブンペーパーを敷いて、横半分に切ったプチトマトを並べます。私はこの上から軽く塩をふりました。120℃にセットしたオーブンに入れます。

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1時間後。種の部分に少し水分が残った状態のセミドライトマトのできあがり。お好みでこのままお料理に使ってもいいですが…

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私はさらに1時間オーブンに入れて、もう少しドライにしました。かなり縮んでいますがカリカリではなく、そのままお料理に使えるほどの柔らかさです。早速できたてのドライトマトを使ってパスタを作ってみました。

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自家製セミドライトマトと、ツナと三つ葉のスパゲティです♪ みじん切りにしたにんにくと赤唐辛子をオリーブ油で熱し、油を切ったツナとドライトマトをなじませます。ゆでたてのパスタを加えて塩こしょう。最後に三つ葉を和えました。

ドライトマトが、ものすごくおいしかった! トマトの風味と甘みと酸味が凝縮されて、まるでフルーツのよう。あんずに似た味わいがありました。柔らかさもちょうどよく、市販のドライトマトとは比べ物にならないほどのおいしさです。

今回はプチトマト2パック分(!)いっぺんに食べてしまいましたが、残ったドライトマトは瓶などに入れて、かぶるほどのオリーブ油を注いで保存できます。

あまりに簡単においしくできたので、また気軽に作ろうと思います。今度は、なすやきのこなど、他の野菜も試してみたいです。

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「君を想って海をゆく」

DVDで、クルド難民の若者とフランス人水泳コーチとの心の交流を描いたフランス映画、「君を想って海をゆく」(Welcome)を見ました。移民の若者と出会ったことで心を動かされ、少しずつ変わっていく年配の男性の物語に、以前見た「扉をたたく人」を思い出しましたが、少しテイストの似た私好みの作品でした。

「扉をたたく人」はニューヨークが舞台でしたが、この作品はドーバー海峡に面したフランスのカレという港町が舞台となっています。クルド難民やフランスの移民事情について初めて知ることも多く、興味深く見ました。切ないエンディングながら、静かに心に響く作品でした。

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フランスのカレは、対岸のイギリスのドーバーと航路やトンネルで結ばれている港町。フランスとはいえ英語を話す住民も多く、イギリスに一番近い国境の町ということが映像から伝わってきました。港にはイギリスへの密入国をねらい、多くの難民が路上生活しています。

その中にクルド難民の若者、ビラルの姿がありました。彼は、家族とともにロンドンに移住した恋人に会うために、母国イラクからはるばる4000km歩いてこの町にたどりつき、ドーバー海峡という最後の難関を目の前にしているところでした。

最初は仲間とともにトラックの荷台にもぐり込んだものの、すぐに見つかり連れ戻されてしまったビラル。そして彼は無謀にも、泳いでドーバー海峡を渡ることを決意します…。

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ビラルは、町のプールで水泳コーチをしているシモンに2回だけレッスンを受け、その後は黙々とひとりで練習を続けていました。ビラルの計画を察したシモンは、真冬の海を10時間泳いで渡るのは無理だと忠告しますが、ビラルは聞く耳を持ちません。彼の心にあるのは、ただ恋人に会いたい…という若い情熱でした。

妻と離婚調停中のシモンがビラルを応援するようになったのは、最初は、難民支援のボランティアをしている妻の心を取り戻せたら…という淡い期待があったのかもしれません。しかしビラルと接していくうちに、シモンの中で何かが変わっていったのだと思います。

ビラルの、ただ恋人に会いたいというまっすぐな思い、そのためには命さえ惜しまない無鉄砲な情熱、そして将来への夢…。それらが、シモンが忘れかけていた何かに火をつけ、この若者の願いをかなえてあげたい、という父親のような思いに駆り立てたのかもしれません。

中東の政情不安などによって発生する難民は、ヨーロッパ諸国にとって深刻な問題となっていて、センチメンタルな感情だけでは解決しない… とわかってはいるけれど、この小さな物語にぽっと心が温まるのを感じました。

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「毛利 Salvatore Cuomo」のランチビュッフェ

映画を見た後に、六本木ヒルズ内にあるカジュアルイタリアン、毛利 Salvatore Cuomo(サルヴァトーレ・クオモ)でお昼をいただきました。宅配ピザもあるSalvatore Cuomoですが、こちらのお店は毛利庭園に面していて、景色を楽しみながら食事ができます。

暖かい時期でしたらオープンテラスで食事をするのが気持ちいいですが、この日は空気も凍るほどの寒さだったので店内で。高さのある椅子は個人的には座りにくくて苦手ですが、雰囲気はよかったです。お昼は食べ放題のランチビュッフェをいただきました。

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サラダやマリネなどがある、冷菜のコーナーから。海老のマリネ、きのこのマリネ、チキンサラダ、ジャーマンポテト、生野菜をオニオンドレッシングでいただきました。どれも想像できるお味ではありますが、海老のマリネとチキンサラダ(たぶんローストチキンを使っているのでは)が気に入りました。

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こちらはパスタやピザのある温菜のコーナーから。小柱のスパゲティ、トマトソースのペンネ、ツナのピザ、ピザ・マルゲリータ、鶏肉のポルペッタ(ミートボール)、オリーブ油と塩味で作るイタリア風きんぴらごぼうをいただきました。

ピザに定評のあるお店なので楽しみにしていましたが、お料理は保温されていなくて、ピザもパスタも若干冷めていたのが残念でした。できたてが出てきたのを見計らって、取りに行くのがいいかもしれません。この後食べた、焼きたてのピザはおいしかったです。

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ソーセージポトフとガーリックトースト。ポトフは薄味で野菜のお味がそのままに楽しめました。

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デザートはチョコレートケーキと、クランベリーゼリー。ゼリーはたぶんJELL-Oのゼラチンを使っていると思いますが、アメリカンなお味がなんとも懐かしかったです。

映画チケットの半券で、食事が10%OFFになります。六本木ヒルズには、もうひとつSalvatore Cuomoのお店があります。以前の記事はコチラ。
restaurant The Kitchen Salvatore Cuomo 六本木

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食事の後は、寒い中ほんの少しだけ毛利庭園を歩きました。冬枯れの日本庭園もまた、侘び寂びが感じられて美しい…。

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ビルの陰で日が当たらないためか、芝生には雪がまだかなり残っていました。風がぴゅ-ぴゅ-冷たくて、さすがにすぐにギブアップ。早々に建物の中に引き上げました。

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