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2012年3月

愛媛(8) 坂の町 尾道散策

ラーメンを食べた後は、尾道の町を探索しました。まずは、展望台のある千光寺公園を目指しました。高台にある千光寺公園へは、ふもとからロープウェイが出ていますが、私たちはその脇にある天寧寺の境内を通って、天寧寺坂とよばれる坂道を登ることにしました。

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尾道は坂の町といいますが、どちらかというと階段の町。それも、猫が通るような細くて急な階段です。ここで生活していたら、足腰が強くなりそうです。^^ 坂や階段が迷路のように複雑につながっているので、あちこち寄り道しながら高台を目指して歩いていきました。

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坂の途中からの風景です。手前には尾道の街並が広がっています。一見、川のように見えますが、そのすぐ向かいにあるのは「向島」という島です。私たちが渡ってきた新尾道大橋と尾道大橋が並んで架かっているのが見えます。

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千光寺の境内を通って、高台にある千光寺公園に着きました。これは展望台から見る、南西方向の景色です。曇り空の下、瀬戸内海に浮かぶ島々が、水墨画のように美しい、濃淡のシルエットを見せていました。

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千光寺公園からは、千光寺新道とよばれる坂を下りていきました。ここは、尾道出身の映画監督 大林宣彦さんの作品をはじめ、映像によく登場する坂だそうです。坂道の向こうに、尾道の街並、海、そして向島と続く風景。そういえば尾道といえば、自然とこの風景が頭に浮かぶような気がします。

尾道は、林芙美子や志賀直哉など、文学者たちともゆかりのある場所。途中で志賀直哉がかつて住んでいたという住居に立ち寄ったりしながら、のんびり散策を楽しみました。

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坂を下りてから、尾道本通り商店街を通って、駅の方へと歩いてみました。昭和を感じさせる、なんともレトロな味わいのある商店街です。

結構閉まっているお店もあって、一見シャッター通り直前…という風にも思えるのですが、ところどころにナチュラルテイストのかわいい雑貨屋さんやカフェがあって、それがこのレトロな雰囲気に、違和感なく溶け込んでいるのがすてきでした。

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(左)蒲鉾の「桂馬」さんは人気のお店で、たくさんのお客さんでにぎわっていました。(右)上田玩具店という古い看板をそのままに残した、北欧風のかわいい雑貨屋さん。

古い銭湯を、食のセレクトショップとカフェに改装しているお店がおもしろかったので、コーヒーとケーキでひと休みしました。天井が高くて天窓があり、壁はタイル張り… と、ところどころに銭湯の面影が残っているのが楽しかったです。

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最後に海沿いの道を散歩しました。(左)向島とは目と鼻の先で、橋が架かっているとはいえ、ここでは渡し舟がまだまだ重要な交通手段となっているようです。私たちが見ている間に、何往復もしていました。(右)自家用車ならぬ自家用クルーザーも、ここでは生活の足として役に立ちそうですね。

港を見ていると、なんだか気持ちが落ち着きます。この後は駐車場にもどって、再びしまなみ海道を通り、松山へともどりました。今治・松山間は海沿いのルートを走りましたが、海に浮かぶみかん色の夕陽がとても美しかったです。

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愛媛(7) しまなみ海道から尾道へ

今治からは、しまなみ海道を通って広島県の尾道へと向かいました。

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しまなみ海道は、瀬戸内海に浮かぶ島々を10本の橋で結んで、今治と尾道をつなぐドライブルート。穏やかな瀬戸内海と、幾重にも連なる島影、次々と現れる橋の造形美を楽しみました。

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(左)まず最初に渡ったのは、今治と大島とを結ぶ来島海峡大橋。世界初の三連吊橋(3つの吊橋をつないだもの)です。橋の向こう側が霧にかくれて見えないほどに長い。 (右)生口島と因島とを結ぶ生口橋。

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(左)因島と向島とを結ぶ因島大橋。 (右)生口島の瀬戸田PAから見る多々良大橋。世界で3番目に長い斜張橋(斜めに張ったケーブルで橋桁を支える橋)です。この橋が愛媛県と広島県との県境になります。

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瀬戸田PAから見た瀬戸内海の島々。濃淡に重なる島影が美しい。

しまなみ海道は見晴らしがすばらしい道路ですが、自動車道は高速道路だけなので、好きなところで車を停めて景色を眺めることができないのがちょっと残念。そのかわり、自動車道と併行して自転車・歩行者専用道があります。ここをサイクリングしたら最高に気持ちがいいだろうな、と思いました。

瀬戸内海の離島を結んで走るので、この道路ができたことで、地元の方たちの生活は、ずいぶん便利になったことと思います。瀬戸内海には大小たくさんの島がありますが、どんなに小さな島にもちゃんと灯台があるのが、かわいらしかったです。

最後に新尾道大橋を渡ると、そこは尾道。市街に入ったら、市役所横の駐車場に車を停め、まずはお昼に名物の尾道ラーメンをいただくことにしました。

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うかがったのは、こちらの「つたふじ」さんです。既に何組か並んでいましたが、ほどなくして中に入ることができました。中はカウンターが一列あるだけで、人がすれ違えないほどに狭い。ひとり出たらひとり入る、という具合でしたが、タイミングよく並んで座ることができました。

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魚介と豚骨をベースにしたあっさりとしたしょうゆ味のスープに、チャーシュー、メンマ、青ねぎとシンプルなトッピングが潔い。昔ながらといった感じの、素朴な味わいのラーメンでした。

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愛媛(6) タオルの町 今治

翌日はまず、愛媛の北の玄関口 今治を訪れました。ここは国内最大のタオルの生産地。今治港のすぐ近くにあるタオル情報発信基地、テクスポート今治を訪れ、タオルの歴史についての展示コーナーや、ショップをのぞいてみました。

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綿花の栽培に始まり綿織物が盛んだった今治では、明治に入ってからタオルを生産するようになりました。最近は輸入の安いタオルに押され気味でしたが、2007年にJAPANブランドとして「今治タオル」をブランド化。高品質のタオルとして世界に発信しています。

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展示コーナーでは、初期の頃のタオル織機の変遷を見ることができました。これは日本最初のタオル織機。竹ひごを挿して織ることで、タオル特有のパイルを作ることができます。

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(左)今回はテクスポート今治や、道後温泉にある今治タオルのお店で、その手触りのよさに惹かれてピローケースやハンカチなど、いろいろ買い求めました。白いタオルは、お店の方に勧められた「雲ごこち」という商品。その名の通り、ふわふわしっとり、至福の肌触りです。

(右)今治で生産され、厳しい品質基準をクリアしたものだけが、「今治タオル」として認められます。なお、今治タオル公式サイトはコチラ

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テクスポート今治のそばに、今治城がありました。今治は松山とは違う藩なので、ちゃんとお城があるのですね。平地に建つこじんまりとした今治城は、堅牢というよりは、どこかのどかで穏やかな表情をもつ、かわいらしいお城でした。

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愛媛(5) 2つの鯛めし

今回の旅では、道後温泉本館にほど近い茶玻瑠(ちゃはる)さんにお世話になりました。和室のお部屋でゆったりしましたが、それでいてホテルのような気安さがあってくつろげました。お風呂は最上階にあり、夜は城下町松山の美しい夜景が見渡せました。

夕食は和モダンなダイニングルームで懐石料理をいただきました。愛媛ならではのお料理をいくつか紹介させていただきますね。

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(左)海を幸を使った前菜の盛り合わせ。奥の小鉢は数種の海の幸を和えたお料理で複雑な味わいが楽しめました。(右)瀬戸内の海の幸を使ったお鍋。

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(左)道後甘とろ豚のせいろ蒸し。薄い甘とろ豚を何層にも重ねたお肉は、ほろほろと崩れるほどに柔らかかったです。魚介の焼売はあっさりとしたおいしさでした。

(右)愛媛は真鯛が名物だそうで、今回は鯛を使ったお料理をいろいろといただきました。私が一番気に入ったのは鯛の荒炊き。大きな顔の骨の隙間に、むっくりとした鯛のお肉がたっぷりつまっていて、夢中でいただきました。

そして印象的だったのは、鯛めしです。鯛めしは愛媛の郷土料理ですが、地域によって2種類の鯛めしがあることを今回初めて知りました。

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こちらは最初の日にいただいた鯛めし。東予地方と中予地方で食されているもので、松山鯛めし、北条鯛めしとよばれることもあるようです。鯛をごはんにのせて炊き上げてから、身をほぐして混ぜていただく、炊き込みごはん風の鯛めしは、私たちにもなじみのあるお味でした。

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そして次の日には、南予風鯛めしをいただきました。南予地方で食されているもので、宇和島鯛めしとよばれることもあるようです。最初は、鯛茶漬けかと思いましたが、宿の方が食べ方を教えてくださいました。

白いごはんに鯛のお刺身とうずらのたまごをのせて、薬味(青ねぎ・ごま・のり・わさび)を散らし、特製だれ(おしょうゆベースで少し甘めのもの)少々をかけて…

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このようにしていただきます。漁師さんのまかない飯のような風情があって、なんだか楽しい。新鮮な驚きもあって、おいしくいただきました。

朝食はビュッフェでしたが、愛媛といえばポンジュース、そして小魚を骨ごとすり身にして揚げた「じゃこ天」などあり、旅のお味を満喫しました。

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愛媛(4) 坊ちゃんの町 道後温泉

内子から国道56号を一気に北上して松山市内へ。宿泊する道後温泉に向かいました。宿にチェックインしてから、早速湯の町道後をぶらり散歩してみました。

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まず訪れたのは、町のシンボル 道後温泉本館です。1894(明治27)年に建てられた木造三層楼の風格のある建物で、日本最古の公衆浴場といわれています。重厚さと華やかさをあわせもつ、堂々たる佇まいに圧倒されました。

道後温泉は、夏目漱石の小説「坊ちゃん」に登場して一躍有名になりましたが、夏目漱石が松山中学の英語の先生として赴任していた頃、この本館が気に入って、足繁く通っていたそうです。

本館の前からL字に続くおみやげ屋さん街を通って、駅の方に向かいました。

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(左)道後温泉駅にちょうど「坊ちゃん列車」が入ってきました。「坊ちゃん」にも登場するこの列車は、もとは蒸気機関車でしたが、今はディーゼルエンジンで松山市駅と道後温泉駅との間を往復しています。(右)松山市内は、普通の列車(市電)も走っています。

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(左)道後温泉駅は、明治時代の駅舎を復元したもので、古めかしい洋風建築でした。(右)駅前広場。アーケードは本館前へと続くおみやげ屋さん街です。右の方にからくり時計と放生園という足湯があります。

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道後温泉本館前の一六本舗さんで、松山名物の「一六タルト」をいただきました。タルトという名前ですが、ゆずの入った小倉あんを、柔らかいカステラで巻いたロールケーキです。素朴で懐かしい味わいがあって、おいしくいただきました。

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その後、老舗の「山田屋まんじゅう」さんでおみやげを買いました。こちらのおまんじゅうは、歌舞伎俳優の中村獅童さんがその昔、巡業で愛媛を訪れて以来のお気に入りだそうで、今回こちらにうかがうのを楽しみにしていました。(デパートでも取扱いがあります。)

淡雪のような小豆あんを、そのまま透けてみえるほどに、ごくごく薄い皮で包んだおまんじゅうは、繊細で上品なおいしさ。一口で食べられるほどの大きさですが、お茶といっしょに少しずつゆっくり味わいたい。

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本館の正面入り口から左にぐるりと回って…。その昔は、こちらが正面だったそうです。旅の記念に、本館のお風呂にも入りました。廊下は老舗旅館のような重厚さで、いくつも出入り口があって迷ってしまいそうでした。

お風呂場はたくさんの観光客で込み合っていて、ゆっくりくつろぐ…というわけにはいきませんでしたが、タイルやお湯を引いている泉のようなオブジェ?に趣があって、歴史を感じました。

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愛媛(3) 和紙と木蝋の町 内子散策

屋根つき橋を見た後は、内子の市街地を訪れました。ここは、江戸から明治にかけて和紙と木蝋(和ろうそく)の集散地として栄えた場所で、伝統的な商家の町並みが保存されています。町並駐車場に車を停め、内子駅までの道を歩いてみました。

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きれいに修復された町並みを歩きましたが、ほとんど観光客の姿はなく、貸切状態。平日の金曜日ということもありますが、それにしても資料館もお店も開店休業といった感じで、せっかくの観光資源がもったいない。(右)町並保存センター。家の修復への取り組みが紹介されていました。

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(左)古いお家の軒先が無人の野菜スタンドとなっています。(右)味わいのある床屋さん。「ローマの休日」のように、ここでイメージチェンジしてみてはいかが?

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内子はかつて、和ろうそくの材料となる木蝋作りで栄えた町。かつての商家のお屋敷が、木蝋資料館となっていました。和ろうそくが、紅葉が美しい櫨(はぜ)の実からできると知って驚きました。実に含まれる蝋をしぼり取って固め、それを日光にさらして漂白して作るのだそうです。洋ろうそくと比べ手間のかかる高級品です。

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(左)木蝋作りで財をなした、本芳我家(ほんはがけ)のお屋敷。屋根に装飾瓦や漆喰の細工が施された、凝った造りでした。(右)古民家を利用した味わいのあるカフェ。

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お昼は、商家のお屋敷をそのまま生かした「下芳我邸」(しもはがてい)で、名物のお蕎麦とつみ草料理をいただきました。お弁当風にセットされたお膳には季節の花が添えられ、野趣豊かなおもてなしに心が和みました。手入れの行き届いた中庭では、ちょうど梅の花が見ごろでした。

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(左)大正時代に建てられた木造二階建ての歌舞伎劇場、「内子座」。お芝居やコンサートなどが催され、町の芸術文化活動の中心となっているそうです。この日は撮影が行われていて、中が見学できなかったのが残念でした。

(右)大森和蝋燭屋。200年の歴史を持つ老舗の和蝋燭屋さん。童話「赤い蝋燭と人魚」に出てくるような和ろうそくが欲しかったのですが、この日は定休日でした。こちらも残念。

内子は作家の大江健三郎さんの故郷でもあり、その著作の中で”四国の森”として度々登場するので、どんなところかな?と興味を抱いていました。時間がなくて森の方までは行けませんでしたが、味わいのある古い町並みや、素朴な農村の風景が印象的で、心に残りました。

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愛媛(2) 南予地方の屋根つき橋

松山空港に着いてからレンタカーをピックアップして、国道56号を南へ。この日はまず、江戸時代の古い町並みが残る内子町に向かいましたが、集落に入る前に、町はずれにある屋根つき橋を見に行きました。「坂の上の雲」のドラマにも登場した、内子の田丸橋です。

事前に調べておいたとおり、国道56号からうねうねとした山道を進みましたが、めざす橋がなかなか見つからなくてやきもきしました。観光スポットではないので案内板はありませんし、道を尋ねようにも人ひとり歩いていないのです。ようやく橋を見つけた時には、思わず歓声をあげました。

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ひなびた野山にひっそりとたたずむ素朴な屋根つき橋。手作り風の木組みの姿がなんともかわいらしい。屋根は杉の皮でふいてあり、流木が引っかからないよう、橋脚のかわりにサイドから橋を支える構造になっています。

屋根つき橋といえば、映画にもなった「マディソン郡の橋」を思い出します。アメリカでは雪よけのための屋根つき橋を旅先で何度か見たことがありますが、日本ではこの南予地方(南愛媛)に屋根つき橋があり、いくつか保存されているそうです。

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車を近くに停め、橋を渡ってみました。橋はだいぶ古びていて、床板には隙間があり、下を流れる川面がきらきらと輝いています。途中で橋が壊れたらどうしよう…と思いながら恐々渡りました。

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橋の途中には、イラストが描かれた板があり、屋根つき橋が地域の人たちの生活に、どのように生かされていたかをうかがい知ることができました。屋根によって橋を腐敗から守るとともに、農作物の貯蔵庫として、農作業の合間のだんらんの場として、役立てられていたようです。

春はお花見、夏はほたる狩り、秋はお月見… と村人たちの社交場になっていたのかもしれませんね。

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旅行中は、行く先々で菜の花の黄色いお花畑を見かけました。気候は東京と同じくらいでしたが、浅い春をより身近に感じることができました。

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愛媛(1) ボーイング787 ドリームライナー

昨日まで、四国の愛媛方面を旅行してきました。毎日曇りがちで時々雨のパラつく、あいにくのお天気でしたが、たくさん歩き、温泉にゆっくり入って、リフレッシュしてきました。

今回、松山空港への往復便は、全日空(ANA)が世界に先駆けて導入した次世代型コンパクト旅客機、「ボーイング787 ドリームライナー」に乗ることになっていたので、こちらも楽しみにしていました。

ANAが10年前からボーイング社に働きかけて、ユーザという立場から積極的に仕様を提案してきたほか、素材や主翼部分など約35%の重要なパーツを日本の企業が開発したという、画期的な旅客機です。

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ボディを軽量化することで、燃費効率を高め、飛行距離の飛躍的な伸びを実現した、エコで最新鋭の機体だそうですが、乗ってみてまず思ったのは、天井が高くて、圧迫感がないということ。

また、窓にはシェードがついていなくて、電子カーテンといって、ボタンひとつで窓の明るさそのものを微調整できるようになっていました。そして、なんといってもお手洗いが広い。しかもウォシュレットつきです。^^

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帰りは最終便でしたが、乗り込む時に機内がウェルカムのレインボーカラーにライトアップされていてびっくりしました。客室のライトはすべて、環境と目に優しいLEDが採用されているそうです。

このほかあまり体感はしませんでしたが、気圧差やエンジン音、機体の揺れなどを最小限に抑える工夫がされているとか。日本人ならではの細やかな心遣いと、最先端の技術が生かされた飛行機に、わくわくする空の旅となりました。

しばらく旅行記が続きますが、おつきあいくだされば幸いです。

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携帯より(6) 湯屋のある風景

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うちは今、旅の空の下ですら。
こげん所におりますけども、どこぞか、わかるぞなもし?
帰りましたら、お話しさせていただきますけん、
すこうしお待ちくだされや。だんだん。

(いい加減なお国ことばで失礼しました。)

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「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」

ガイ・リッチー監督によるアクション映画、「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」(Sherlock Holmes: A Game of Shadows)を見に行きました。ロバート・ダウニー・Jr.演じるホームズと、ジュード・ロウ演じるワトソンによる、シャーロック・ホームズシリーズの第2弾です。前作の感想はコチラ

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前回と同じく、派手なアクションと、はちゃめちゃぶりが楽しいコメディ作品となっていましたが、今回はホームズの奇人ぶりがさらにパワーアップしていたような気がします。^^ つっこみどころ満載の、あり得ない冒険活劇を楽しみました。

前回のラストで黒幕の存在が示唆されていましたが、今回は満を持して数学者にして犯罪者、ホームズの最強の敵モリアーティ教授との対決です。世界各地で爆破事件を起こし暴れまわっていたモリアーティ教授のさらなる陰謀を暴くため、ホームズ&ワトソンが立ち上がります。

そして、前作のアイリーンに代わって今回ヒロインを務めるのは、スウェーデン版「ミレニアム」シリーズでリスベットを演じたノオミ・ラパス。この作品でハリウッド・デビューと聞いて、とても楽しみにしていました。ウェーブのかかった長い黒髪にエキゾチックなお顔立ちが、ジプシー役にぴったりで、かっこよかったです。

舞台はロンドンから、フランス、ドイツ… そして、最終決戦はスイスへ。ホームズとモリアーティ教授がチェス盤をはさんで、ぎりぎりの脳内バトルへと突き進んでいくクライマックスは、最高にどきどきしました。(ちゃんと落としどころもありますが。^^)

滝壺にまっさかさまに落ちても、ホームズがそのままであるはずがない。最後は、ワトソン&メアリーの新婚旅行でばったり、というオチかと思ったら… 「噛む~とふにゃん、ふにゃん…」のCMを思い出しました。

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「ブラッスリー ル デュック」のビストロ・ランチ

映画を見た後に、六本木ヒルズに2月にオープンしたフレンチカフェ、「ブラッスリー ル デュック」(Brasserie Le Duck)でお昼をいただきました。映画館からは少し離れたところにありますが、六本木通りに面していて、外からもふらりと入りやすい場所にあります。

ランチのメニューは3種類から選べるようになっていました。私はお魚料理をいただきました。

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この日のお魚料理は、真鯛のソテーでした。お皿にのばしたトマトソースの上に、グリルしたなすとズッキーニが放射状にきれいに並べられ、その上にソテーした真鯛が2つ重なるようにのせてあります。真鯛は身がむっくりとして柔らかく、トマトの酸味がさわやかでさっぱりとおいしかったです。

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お肉料理のビーフステーキです。ソースはかかっていなくて、フレンチマスタードでいただくようになっていました。見た目はシンプルすぎておもしろく?ありませんが、お肉の焼き加減がパーフェクトで、とてもおいしかったようです。フレンチフライはアメリカ式にハインツのトマトケチャップをつけていただきました。

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食後のデザートに、コーヒーといっしょに洋梨のタルトをいただきました。四角くカットされたスタイリッシュなタルト。アーモンドパウダーで作られた生地はしっとりとして濃厚でとってもおいしかったです。私はお料理よりも、こちらの方が気に入りました。^^

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お店のスペースは2つに分かれていて、お昼はどちらも同じランチメニューでしたが、夜はレストランとカフェに別れるそうです。レストランの方はビストロ風フランス料理が中心ですが、カフェの方はパスタなどのイタリア料理や、タパス風のスペイン料理など、軽めのメニューもいろいろあるとか。

オープンテラスが好きなので、これから春になって暖かくなるのが待ち遠しいです。

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「ヒューゴの不思議な発明」

マーティン・スコセッシ監督の3Dファンタジー映画、「ヒューゴの不思議な発明」(Hugo)を見に行きました。容赦ない暴力描写が印象強いスコセッシ監督が、12歳の娘さんのために作られた初めてのファンタジー映画、と聞いて気になっていた作品。3Dをみごとに生かした映像表現も楽しみにしていました。

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1930年代のパリ。火事で父を亡くしたヒューゴは、駅の時計台にひとり隠れ住んでいました。父が残したからくり人形の謎を探るため修理していたヒューゴは、駅構内にあるおもちゃ屋でたびたび部品を盗んでいましたが、ある日店の主人ジョルジュにつかまり、大切なノートを取り上げられてしまいます。

ノートを取りもどすため、ジョルジュの娘イザベラに近づいたヒューゴは、イザベラがからくり人形を動かすのに必要なハート形の鍵を持っていることに気づきます。からくり人形を修理した二人は、その人形がジョルジュの過去の秘密と深く関わっていることを知ります…。

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ひらひらと粉雪が舞うパリの街、人をかきわけ進む駅のプラットフォーム、煙を吐きながら突進してくる蒸気機関車、湯気のたちのぼる焼きたてのクロワッサン…。リアルさを追求するというよりも、映像に魔法をかけたような3D映像が魅力的でした。

特に心惹かれたのが、時計台内部の精巧なる美しさ。もともと機械系と3Dとの相性は抜群ですが、いくつもの歯車が複雑に噛み合い、そこにチ、チ、チ…という時計独特の音が重なると、うっとり酔いしれてしまうほどでした。

ジョルジュが、実は映画草創期の映画監督で、特殊効果を映画に初めて取り入れたジョルジュ・メリエスだった、という真実。ジョルジュ・メリエスを知らなかった私も、はじめて知る映画のはじまりの歴史にわくわくしながら見ました。

”忘れられた存在”と過去を封印していたジョルジュの心の扉を開いたヒューゴとイザベラ。それはスコセッシ監督が、映画の先駆者への敬意を込めて、私たちのために開いた扉でもありました。そしてスコセッシ監督にその扉を開かせたのは、ほかならぬ娘さんの存在だったのかもしれません。

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69歳にして新しい世界に果敢にチャレンジされるスコセッシ監督、かっこいいです。

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「坂の上の雲」

今、司馬遼太郎さんの代表作、「坂の上の雲」を読んでいます。企業のトップをはじめ、実業界で活躍されている方が必ずといっていいほど愛読書として挙げられるこの本。日本人として、一度は読んでおかなくてはいけないな… と、思っていました。

本を読んでいるうちに、たしかNHKでドラマをやっていたな…と思い出して、こちらもあわせて見始めました。ドラマは2009年から3年がかりで放映されていて、第1部(全5巻)、第2部(全4巻)がDVDになっています。(第3部は、3月21日発売予定)

  Saka_no_ue_no_kumo  ドラマ「坂の上の雲」公式サイト

先日ようやく第1部を見終わったところですが、近代日本の黎明期を舞台にした壮大なドラマにすっかり魅了されてしまいました。主人公は、伊予松山でともに少年時代を送った3人の男たち、軍人の秋山真之(本木雅弘)・好古(阿部寛)兄弟、そして俳人の正岡子規(香川照之)です。

このほか、子規の妹に菅野美穂さん、母に原田美枝子さん、秋山兄弟の母に竹下景子さん、好古の妻に松たか子さんなど。今の日本で、ベストといえるすばらしいキャスティングです。ナレーションは渡辺謙さん、音楽はジブリ映画でおなじみの久石譲さん。

「坂の上の雲」は、司馬遼太郎さんが「戦争賛美と誤解される」といって存命中は決して映像化を許さなかったそうですが、ドラマを見ると、司馬先生がご心配されたのも無理もない、と納得しました。

というのも、秋山兄弟はじめ、この時代の日本の軍人たちが、とにかくかっこいいのです。明治というのは、日本の軍隊が一番輝いていた時代だったのだな、と実感しました。日本の武士道がまだ生きていて、一方では西洋から最高のものを柔軟に吸収していった時代。

列強から守るため、日本の知力と体力、全てが軍に集約していた、といったら言い過ぎでしょうか。新しい時代の空気を風のようにまとい、国家を背負って前に向かって突き進んでいく若者たちの姿が、とてもまぶしく感じられました。

男たちの物語ではありますが、それを支える女性たちのドラマとしてもまた魅力的でした。私は特に菅野美穂さん演じる律の、真之への切ない思いに何度も涙してしまいました。第一部は青春物語といった感じでしたが、この後はいよいよ日露戦争へと進んでいきます。今後の展開が楽しみです。

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小説は単行本で全6冊という長編ですが、まだ第一巻の途中を読んでいるところです。^^; 文章は、さっぱりとして凛々しく、読みやすいです。(三島由紀夫さんの麗々しい文章の後に読んだので、よけいにそう感じたのかも…。)

ドラマを先行して見ていることもあって、本を読むとその情景が、自然と目の前に浮かんできます。まだまだ先は長いですが、時々寄り道しながら、気長に読み進めたいと思います。

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「吾照里」さんのスンドゥブチゲ

映画を見た後に、六本木ヒルズに入っている韓国料理の「吾照里」(おじょり)さんでお昼をいただきました。吾照里さんはチェーン店で、あちこちで見たことがありますが、食事をするのは初めてです。この日はスンドゥブチゲか石焼ビビンバが選べる基本のランチセットをいただきました。

韓国料理らしく、メインのお料理の前に、お惣菜や韓国風お好み焼き、プルゴギ(焼肉)が次々と運ばれてきました。

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おつまみふうの小皿が3種、サラダ、ビーフブイヨンのスープ。手前右側は韓国お好み焼きのパジョン、甘辛いたれにつけていただきますが、もちもちっとしてとてもおいしかったです。

韓国お好み焼きは日本ではチヂミとよぶことが多いですが、チヂミというのは一種の方言で、本来はジョンとよぶそうです。パジョンというのは、ねぎ入りのジョンのことだとか。こちらのジョンはねぎだけでなく、小エビも入っていました。

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プルゴギのあとに、メインのスンドゥブチゲとごはんが運ばれてきました。スンドゥブチゲは、スンドゥブ(純豆腐)がたっぷり入った湯豆腐風の辛いお鍋。あさりやオキアミなども少し入っていますが、メインはお豆腐。石焼の器に入ったぐつぐつ煮えたお鍋を、はふはふしながらいただきました。

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こちらは石焼ビビンバ。これはかき混ぜる前の状態です。^^ ぐちゃぐちゃになるまでよくかき混ぜると、全体がみごとに調和し、さらにあつあつの器にみるみるうちにできるおこげの香ばしさがプラスされて、ますますおいしくなりました。

映画の半券で15%OFFになるので、かなりお得な気分。ボリュームたっぷりで大満足のお昼になりました。

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「戦火の馬」

スティーブン・スピルバーグ監督の最新作、「戦火の馬」(War Horse)を見に行きました。第一次世界大戦を舞台に、イギリス軍の軍馬として戦場に送られた美しい馬ジョーイが、過酷な運命をくぐり抜けながら、飼い主のアルバートと奇跡的な再会をするまでの物語。スピルバーグ監督らしい、愛あふれるすてきな作品でした。

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イギリスの貧しい農家にひきとられた一頭の美しい馬は、この家の少年アルバートによってジョーイと名づけられて育てられ、やがて家族のようなかけがえのない絆で結ばれていきます。しかし第一世界大戦が始まり、ジョーイはイギリス軍に軍馬として売られることとなります。

アルバートにジョーイを託されたイギリス軍将校が戦死し、ジョーイは仲良しの黒馬とともに、ドイツ軍の手にわたります。その後、運命に導かれるように、ドイツの少年脱走兵、フランスの風車小屋の少女… 多くの人々と出会い、そして別れながら、ジョーイは戦火の中を生き抜いていきます…。

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原作は、マイケル・モーパーゴによる児童小説で、ロンドンで舞台化してヒットしたそうです。次々と展開していく物語に引き込まれて、おばあちゃんのお膝の上で童話を読んでもらっているような、どこか懐かしい気持ちを思い出させてくれる作品でした。

美しいヨーロッパの田園風景、映像を引き立てる音楽もまたドラマティックで、巨匠スピルバーグ監督の手の中で、安心してただ酔いしれながら物語の世界に入り込むことができました。

ジョーイの眼差しによって描かれる戦場の過酷さには胸が痛みましたが、その中で仲良しの黒馬に荷車の引き方を教えてあげたり、脚の弱った黒馬の代わりを買って出たり… ジョーイが黒馬をいたわり、助ける姿が愛おしく、心を打たれました。

アルバートがジョーイに注いだ愛が、ジョーイという存在を通して、人間が本来もっている優しい心を、出会う人たちに気づかせてあげていたのかもしれない。それが結果としてジョーイを、さまざまな困難から救うことになったのかもしれないな、と思いました。

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アルバートを演じたジェレミー・アーヴァインは、この作品がデビュー作ということですが、ジョーイへのまっすぐな愛情が伝わってきて、何度も胸がしめつけられました。すてきな俳優さんです。

このほか、ドイツの少年兵役が、「愛を読むひと」に出ていたデヴィッド・クロスだったり、アルバートのお母さん役が、以前チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレを演じていたエミリー・ワトソンだったり、大好きなイギリスのコツウォルズの村が撮影に使われていたり、うれしい発見がありました。

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「マリアージュ フレール」のルイボスティー

ここのところ体重が少しずつ増えてきているので、しばらくの間アルコールと間食を絶つことにしました。その代わり、気を紛らわすために積極的にフレーバードティーを飲むようにしています。

映画を見た”シネマート新宿”の前に、紅茶専門店の「マリアージュ フレール」(Mariage Frères)があることを思い出して、帰りがけにのぞいてみました。

照明を抑えた小さなお店に、お茶の缶がびっしりと並んだ様子は、まるで昔ながらの薬屋さんといった感じ。こちらのメティス(Metis)というお茶が気に入っているので、それに近い、華やかで甘い香りのお茶をいくつか勧めていただいて、香りを試してみました。

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右は以前から愛飲しているメティスというお茶で、フルーツやスパイス、お花の香りが華やかなルイボスティーです。

ルイボスティーとは、南アフリカに自生するルイボスという植物の葉を乾燥させたもので、紅茶特有の渋みがなくて、フレーバーの香りがストレートに楽しめます。カフェインフリーで、夜寝る前でも気にせずたっぷりといただけるのがうれしい。

今回買い求めたのは左の2つ。中央は、ルージュ・プロヴァンス(Rouge Province)というルイボスティーで、バラとラベンダー、ベリーの甘酸っぱい香りが気に入りました。

左は期間限定のサクラ・グリーンティーです。日本の桜をイメージして作られた緑茶だそうですが、桜というよりはもっと華やかなバラのような香りでした。

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茶葉は、左からサクラ・グリーンティー、ルージュ・プロヴァンス、メティス。

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ルイボスティーは高温で3分ほど抽出しますが、渋みが出にくいので、大雑把に入れてもおいしくいただけるのが私向きかもしれません。グリーンティーは緑茶と同様、少し低めの温度で入れますが、渋みが出やすいので、薄めに入れた方が香りが楽しめて飲みやすいと思いました。

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ふだんはティーカップではなく、マグカップにたっぷり入れて、ごくごく飲んでいます。その時の気分で、いろいろなお味を楽しみたいと思います。

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「ピアノマニア」

世界の名だたるピアニストたちの演奏を影から支える、”調律師”という仕事にスポットを当てたドキュメンタリー映画、「ピアノマニア」(Pianomania)を見に行きました。

主人公は、ピアノの老舗ブランド スタインウェイのドイツ人調律師、シュテファン・クニュップファー。世界の名ピアニストたちから絶大な信頼を得ている彼が、バッハの「フーガの技法」を録音するフランスのピアニスト ピエール=ロラン・エマールのために、最高の音を作り上げるまでの一年間が描かれます。

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ピアノの音色やタッチはどれひとつとして同じではない。それは素人の私も感じていました。発表会で初めて触れるピアノのキーの重さや柔らかさ、音の響き、椅子の座り心地、ペダルがどのくらい影響するか… それらが事前にわからず、子どもなりにナーバスになったことを、ふと思い出しました。

プロは演奏前に、十分に指慣らししておくのだろうな…とは思っていましたが、ピアノ選びに始まり最終的な音の微調整まで、一年もかけて、究極の音作りのために準備するとは、さすがに驚きました。(もっともエマールは、特に音に厳しい調律師泣かせのピアニストのようですが。)

この映画に登場するシュテファンの調律師としての仕事は、単に音程の狂いを直すのではなく、ピアニストが求める微妙な感覚を理解して、それを職人的な技によってピアノの音に反映させていくものです。ピアニストと何度もミーティングを行って調整し、最終的に理想とする音色や響きに仕上げていきます。

ピアニストにとって、演奏会は「一度かぎりの音」、そして録音は「永遠に残る音」。どちらも芸術家として妥協を許さない真剣勝負の場ですが、影で支える調律師もまた同じ覚悟で臨んでいる同志なのだ、とシュテファンとエマール、二人の熱いやり取りの中から伝わってきました。

シュテファンの音作りは、ある意味ユニーク。曲に合わせて、部分的にフェルトを使ったり、時にはハンマーを全部取り替えたり。オルガンのような音を表現するために、ピアノの上部に特製の共鳴板を取り付けることもあります。また偶然紛れ込んだほこりが、よい音を作りだすこともあるのだそうです。

シュテファンのそうした型にはまらない柔軟性とアイデアを生み出す想像力、フットワークの軽さは、いわゆる”気難しい職人”のイメージとは違っていました。素顔のシュテファンは気さくで明るく、コミュニケーションとチームワークを大切にする陽気な仕事人でもありました。

録音では一曲ごとにその曲に合わせて調音するのにも驚きましたが、コンサートの時はそういうわけにはいかないので、どの曲にも対応できるよう調整するのだとか。ホールの音響はもちろん、あらゆる要素を考慮した極限なまでの音作りへのこだわり。”ピアノマニア”の徹底した仕事ぶりに、ただただ圧倒されました。

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きんかんのコンポート & バナナとオレンジのパウンドケーキ

先日レストランでいただいた、きんかんのコンポートがおいしかったので、家でも作ってみました。

きんかんは、私にとってはあまりなじみのないフルーツ。どこで手に入るのかな?と思ったら、風邪予防にいいということで、家の近くのスーパーでも大々的に売っていました。早速2パック買ってきましたよ。

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このまま皮ごとパクッと食べられるということですが、今回はこちらのレシピを参考にして、コンポートを作りました。

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横半分にカットして、へたと種を取り除きます。小さな実の房の中はほとんど種に占められている、というくらいにたくさん入っていました。種を取り除いてから、おそるおそる皮ごとつまんで食べたら、わずかな皮の苦味とさわやかな酸味があって、なかなかおいしかったです。

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白ワインをお鍋にかけてひと煮立ちしたら、グラニュー糖と水を加え、再び煮立ったら、きんかんとバニラオイルを加えます。弱火でことこと煮込んで、皮が柔らかくなったらできあがり。

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これにあわせて、バナナとオレンジのパウンドケーキを作りました。バナナパウンドの生地に、オレンジピールを細かく刻んで混ぜ、焼き上げます。

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スライスしたバナナとオレンジのパウンドケーキ、小さなココットに入れたきんかんのコンポートを、バニラアイスクリームといっしょに盛り合わせました。アイスクリームにはシナモンパウダーをふりかけて。柑橘系のさわやかな風味がひろがって、おいしくいただきました。

きんかんのコンポートは、お店でいただいたのはシロップ漬けのような濃厚なお味でしたが、今回はあっさりとした味わいで、ヨーグルトにもよく合いました。実というよりは皮を楽しむフルーツなので、マーマレードを作ってもおいしそう。またチャレンジしてみたいです。

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