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愛媛(9) 焼き物の里 砥部 ~ 坂の上の雲ミュージアム

最終日はホテルをチェックアウトしてから、まず焼き物の里 砥部(とべ)へと向かいました。松山からは車で南へ40分ほど。ここには、砥部焼の窯元が約100軒あります。まずは、「砥部焼観光センター 炎の里」を訪れて、砥部焼の作業場をのぞいてみました。

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(左)ろくろ回しの作業場。(右)絵付けの作業場はガラスの向こうにありました。手前に砥部焼の完成品が並んでいます。砥部焼は白磁に藍色の模様が描かれるのが特徴で、主に普段使いの食器として親しまれているそうです。(藍以外の色も使われますが、藍が最も発色がいいそうです。)

このセンターには、1階に砥部焼の売店があり、2階では絵付け体験ができるようになっていました。素焼きの器を選んで自由に絵付けをすると、後から完成品を送っていただけるそうです。

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この後は、里山をさらに奥に進み、若手作家たちの窯元が集まっているという陶里ヶ丘というエリアを訪れました。旅の記念に何か買い求めたいと思い、いくつかギャラリーを訪れましたが、これ!というお気に入りに出会えなくて残念でした。

山裾一帯にみかん畑が広がっているのが、愛媛ならではの風景です。霧に煙る幻想的な里山の景色を眺めながら、松山へともどりました。

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松山ではまず、松山城のふもとに2007年にオープンした「坂の上の雲ミュージアム」を訪れました。松山市では、司馬遼太郎さんの小説「坂の上の雲」をテーマに、街全体をひとつのミュージアムとする活動を進めていて、ここはその中心を担う施設となっています。

展示は松山出身の3人の主人公、秋山好古・真之兄弟と正岡子規の生い立ちに関するものが中心で、特に目新しい内容ではありませんでしたが、ここでは、安藤忠雄さんが設計された建築を見るのを楽しみにしていました。

コンクリートとガラス面を組み合わせた三角形の建物で、2階から4階へにかけて、ゆるやかなスロープを回遊するように上りながら、各展示を見て回れるようになっています。三角形は3人の主人公、スロープは一朶(いちだ)の雲を見つめながら上っていく坂道を表しているのでしょうか。

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(左)産経新聞に4年半にわたって連載された「坂の上の雲」全1296回が、壁一面を埋め尽くしていたのが圧巻でした。 (右)建物の中心を貫くように設けられた階段は、支柱の役割も果たしています。

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坂の上の雲ミュージアムのすぐ裏手に、「萬翠荘」という大きな洋館があって目を惹きました。これは、旧松山藩主の子孫、久松定謨(ひさまつ・さだこと)伯爵が建てた別邸だそうで、フランスに長く駐在されていた伯爵好みのフランス風の建築となっています。

若き日の久松定謨に同行してフランスに留学したのが、「坂の上の雲」の主人公 秋山好古で、それが後にフランスの騎兵戦術を日本に取り入れるきっかけとなりました。建物を見ながら、運命のめぐりあわせと、それによって歴史が作られていくことの神秘を思わずにはいられませんでした。

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コメント

こんにちは。cherry

セレンディピティさんのご旅行は、いつもきちんとスケジュールが組まれてて、見どころをおさえてある事に、毎回とても感心させられまうs。

前回のタオルの今治もですが、砥部っていう焼き物の町もはじめて知りました。今回はお気に入りの作品が見つからなくて残念でしたね~。

「坂の上の雲ミュージアム」は原作を読んでいる最中だと興味が湧く展示内容だった事と思います。ここは安藤忠雄さんの設計なんだ~。

「萬翠荘」も素晴らしい建物ですね!洋館好きのセレンさんならきっととても堪能できたのではないかしら?houseshine

投稿: ごみつ | 2012年4月 2日 (月) 16時51分

自由に絵付した陶器が旅行の後に送られて
来るのっていいですね。
その陶器を見て、また旅を思い出せて2度美味しいかも(笑
歴史的な建物もあって最終日も思い切り楽しまれたようで
良かったです!
いつも無駄のないスケジュールで、旅上手!!
私も少し落ち着いたら旅にでたくなりました^^

投稿: イザワ | 2012年4月 2日 (月) 21時31分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
嵐の前の静かさ… いよいよ空がどんよりしてきましたね。
お帰り、気をつけてくださいね。

そんな風に言っていただくと恐縮です。
私、昔から(今でも)地図を見るのが大好きで
旅の計画をあれこれ立てるのを楽しみにしています。
砥部焼は、私も聞いたことがあるな…というくらいでしたが
白磁に藍の模様は飽きが来ないデザインで使いやすそうでした。
お気に入りが見つからなかったのは残念です。

司馬遼太郎さんも安藤忠雄さんも同じ大阪の出身で
以前安藤さんが、(大阪にある)司馬遼太郎記念館の設計をされた
というつながりがあったようです。
街全体がミュージアムというだけあって、この「萬翠荘」をはじめ
あちこちに「坂の上の雲」のゆかりの場所があって
小説の登場人物たちの背景を、より身近に感じることができました☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年4月 3日 (火) 13時01分

☆ イザワさま ☆
私たちは結局絵付けはしなかったのですが
小さなお子さんとか、結構参加されている方が
いらっしゃいましたよ。
旅の、そして成長の?いい思い出になりそうですね。
今回の旅はお天気が今ひとつすぐれなかったのが残念ですが、
小説の舞台や、この土地ならではの風景に出会えてよかったです。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2012年4月 3日 (火) 13時29分

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