« 五月花形歌舞伎 「西郷と豚姫」「紅葉狩」「女殺油地獄」 | トップページ | 池井戸潤 「下町ロケット」 »

「モナリザ・スマイル」

DVDで、ジュリア・ロバーツ主演のアメリカ東部の名門女子大を舞台にした青春ドラマ、「モナリザ・スマイル」(Mona Lisa Smile)を見ました。先日ジャクソン・ポロック展を見た後、この映画にポロックの作品が登場すると知って借りたのですが、見たら私好みのとてもすてきな作品でした。

Mona_lisa_smile

↑ 彼女たちの視線の先に、ポロックの作品があります。

1953年秋。西海岸から東部の名門ウェルズリー大学に赴任することになり、期待に胸おどらせる美術講師のキャサリン(ジュリア・ロバーツ)。しかしそこは旧態依然とした伝統の残る保守的な大学で、学生たちは結婚して家庭を守ることこそが一番の幸せと信じていました。

学生たちは優秀なだけに新任講師に手厳しく、キャサリンは完璧に予習をしてくる学生たちに、初日から徹底的に言い負かされてしまいます。しかし後にキャサリンは、教科書に載っていない現代美術を取り上げることで、学生たちに伝統にしばられず、自分で考え行動することの大切さを教えていきます…。

Mona_lisa_smile2

西海岸から東部の伝統校に乗り込んでくる進歩的な講師という役どころに、ジュリア・ロバーツがぴったりはまっていました。そして、彼女と向き合う学生たちを若手女優たちがみずみずしく演じ、魅力的なハーモニーを奏でます。

母親が同窓会長で伝統を何より重んじるリーダーのベティ(キルスティン・ダンスト)、結婚とロースクール進学との狭間で悩むジョーン(ジュリア・スタイルズ)、恋愛に奔放なジゼル(マギー・ギレンホール)、容姿に自信がもてない内気なコニー(ジニファー・グッドウィン)。

最初は皆、リーダーのベティに逆らえずキャサリンに反抗的でしたが、キャサリンと接していくうちに、徐々に彼女の考え方に共感を覚え惹かれていきます。学生たちが自分の生き方を模索し、悩みながらも、最後にはそれぞれ”自分の意志”で進む道を決めていく姿に、すがすがしい感動を覚えました。

また、学生たちとの関わりの中で、キャサリン自身も自分を見つめ直します。型破りな授業が大学から問題視され、大学に残りたいならカリキュラムを守るようにと宣告されたキャサリンは、ある決断をします…。

ウェルズリー大学は、ヒラリー・クリントンの母校でもあります。進歩的で聡明、行動力のある女性ですが、元クリントン大統領のスキャンダルの時に見せた賢いふるまいには、ウェルズリーの教育が生きていたのだなと実感しました。

50年代の女性たちのクラシックなファッションや音楽、ローラ・アシュレイ風のインテリア、美しいニューイングランド地方の風景と伝統校のキャンパスなど、どれも魅力的でした。

Pollock

「モナリザ・スマイル」に先立って、「ポロック 2人だけのアトリエ」(Pollock)も見ました。こちらはエド・ハリスが監督、主演を務める、ポロックの半生を描いた作品。ポロック展を見たすぐ後だったので、ポロックのプライベートな横顔に触れることができて興味深かったです。

ポロックの恋人を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンはこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞していますが、「モナリザ・スマイル」ではキャサリンの同僚役で出演しています。「モナリザ・スマイル」にポロック作品が登場するのは、そういうつながりもあったのかな?とふと思いました。

|

« 五月花形歌舞伎 「西郷と豚姫」「紅葉狩」「女殺油地獄」 | トップページ | 池井戸潤 「下町ロケット」 »

映画」カテゴリの記事

コメント

今晩は!

「モナリザスマイル」キャストも魅力的だし、当時評判も良かったので楽しみに見たのですが、実は私はあんまりピンとこなかった作品でした。coldsweats01

見たのがかなり前なのであんまり詳しく覚えてないのですが、ジュリア・ロバーツのキャラクターに共感が持てなかった記憶が・・。

当時の女の子たちの様子とか、ファッションとか、あれこれ映像的には楽しめるシーンがいっぱいあったんですけどね。それと生徒達もとっても魅力的でした。

「ポロック」はエド・ハリスが好きなので、ちょっと気になってた作品です。アーチストを描いた作品は大好きなので機会があったら是非見てみたいです!happy01

投稿: ごみつ | 2012年5月18日 (金) 03時06分

ジュリア・ロバーツというと、私はどうしてもプリティ・ウーマンを
思い起こします。

名門女子大の話。
私には、名門大、女子大とも縁がありませんが、アメリカの
大学生活、青春物語に興味があります。

以前、勤めていた会社から期限付きでボストンにある大学で
研修を受けたことがありますが、広い大学の構内で寝食共にした
30人の生活は忘れられない思い出です。
久々に思い出しました(笑

投稿: イザワ | 2012年5月18日 (金) 10時15分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪
ごみつさん、「モナリザ・スマイル」ご覧になったのですね。
私は結構気に入ったのですが、ごみつさんには
ピンとこなかったのですね。
ジュリア・ロバーツのキャラクターに共感できなかった
というのはなんとなくわかる気がします。
他の作品でもいえますが、ジュリアは男性にルーズな役が多くて
いつもちょっと…と思ってしまいます。

女の子たちは魅力的でしたね。
設定は全く違いますが、「17歳のカルテ」をちょっと思い出しました。
悩める乙女たち、というお話に弱いのかも。^^;

「ポロック」は伝記ものなので、おもしろい…というわけでは
ないのですが、アーティストとしてのポロックに興味のある方には
楽しめると思います。
エド・ハリスが、ポロックにそっくりです。@@

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年5月18日 (金) 15時52分

☆ イザワさま ☆
アメリカの大学を舞台にした青春ドラマ、私も好きです。
イザワさんのボストンでの研修のお話は
何度かうかがって、よく覚えています。
イザワさんはボストンの写真集も出されたのですものね。
貴重なご経験をされたことと思います。

ボストンは大学の多い文教都市ですが
この映画の舞台になったウェルズリー大学も
ボストン郊外にある大学なんですよ。
アメリカの学生街は独特の雰囲気があってすてきですね。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2012年5月18日 (金) 15時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1151970/45295799

この記事へのトラックバック一覧です: 「モナリザ・スマイル」:

« 五月花形歌舞伎 「西郷と豚姫」「紅葉狩」「女殺油地獄」 | トップページ | 池井戸潤 「下町ロケット」 »