« 「ダーク・シャドウ」 | トップページ | 小淵沢(2) サントリー白州蒸溜所 »

小淵沢(1) 清春芸術村

梅雨の晴れ間の休日、山梨の小淵沢方面にドライブに出かけました。中央自動車道の長坂ICを下りて、まず向かったのは清春芸術村。ここは、銀座の吉井画廊のオーナーが、親交のあった白樺派の作家たちの夢を実現するために作った複合文化施設です。緑豊かな敷地に、美術館やアトリエなどが点在していました。

085_convert_20120613180952 066_convert_20120613175739

廃校になった小学校の跡地に作られたという芸術村。鉄の門をくぐり抜けると、正面に「ラ・リューシュ」があります。パリのモンパルナスにある集合アトリエを再現したもので、オリジナルはエッフェル塔のG・エッフェルが設計、若き日のシャガールやモディリアーニたちが住んでいました。

ここに芸術村が作られた時、まず最初に建てたのがこのラ・リューシュだそうです。芸術家育成の場として、貸アトリエとして使われています。ちなみにラ・リューシュとは”蜂の巣”という意味です。

021_convert_20120613174855 023_convert_20120613175207

(左) 敷地を奥に進むと、奇妙なツリーハウスを発見。これは、「徹(てつ)」と名付けられたお茶室です。設計は藤森照信さん。作家の阿川弘之さんが命名し、縄文建築団(赤瀬川原平、南伸坊さんら)が建設したそうです。はしごをかけて上るというのが、楽しいですね。

(右) もとが小学校だったからか、いくつもの大きな桜の木々が、広大な敷地を取り囲んでありました。桜の季節は、みごとな風景が見られるでしょうね…。写真の木は、一度台風の暴風雨で根元から真二つに割れたのが、それから奇跡的に蘇ったそうです。

025_convert_20120613173312

手前の黄色いオブジェは「エッフェル塔」という名前だったので、現代アート?!と思ったら、パリのエッフェル塔のらせん階段が取替えられた時の、古い階段の一部だそうです。奥に見える四角いコンクリートの箱は、安藤忠雄さん設計の「光の美術館」です。

044_convert_20120614090529 041_convert_20120613173807

「光の美術館 クラーベ・ギャラリー」は、スペインの現代アーティスト、アントニ・クラーベさんの作品を展示する美術館。照明がなく、建物のスリットから入る自然光だけで鑑賞します。陰影をつけることで立体的に見えるよう描かれた作品など、光の入り方が計算されたアートでした。

049_convert_20120614090921_2 061_convert_20120614091328

(左) 白樺林の中に建つ「ルオー礼拝堂」。宗教画家ルオーを記念して建てられたもので、ルオーが彩色したキリスト像と、ステンドグラスがあります。祭壇には自然光が柔らかく降り注ぎ、コンクリート造りなのに温かみを感じる礼拝堂でした。設計は谷口吉生さん。

(右) 森の小道を上ると、新宿から移築されたという、洋画家の梅原龍三郎さんのアトリエがあります。画材やキャンバスなどがそのままに置かれ、たった今までそこにおられたような空気が感じられました。

068_convert_20120613180031 081_convert_20120613180704

(左) こちらも谷口吉生さん設計の「清春白樺美術館」。ゆるやかな階段を上りながらゆっくり見て回れる展示室は、木の床と白い壁のナチュラルモダンなデザイン。ピアノが置かれ、まるで誰かのお家にお邪魔したかのようでした。この日は、ベルナード・カトランの作品展とルオーの常設展を見ることができました。

(右)梅原龍三郎さんが愛用していたという移動アトリエが、ブックストアになっています。改造したトラックの荷台は絵を描くスペースとなっていて、小さな水道もついていました。大きな窓と屋根があり、雨の日も安心して描けますね。^^

美しい緑とアートの融合に、心豊かな時間がすごせました。

|

« 「ダーク・シャドウ」 | トップページ | 小淵沢(2) サントリー白州蒸溜所 »

お出かけ」カテゴリの記事

美術館・博物館」カテゴリの記事

コメント

今晩は!

小淵沢に日帰りドライブに行かれたんですね。
清春芸術村ってはじめて知りましたが、素敵なところですね~~。
私、ルオー礼拝堂とか是非行ってみたいです。

藤森照信先生のツリーハウス面白い!藤森先生も「超芸術トマソン」グループのお一人だから(笑)、仲間うちで工夫してデザインされたのかしら?

それと次の記事の白州蒸留所も緑がきれいな素晴らしいロケーションですね!しかも白州が飲める!!(笑)clover
山崎とか白州なんて、滅多に飲めないですからね~~~。
ハイボールと言えども、ウイスキーが違うと全然違うんですよね。

楽しい小旅行になりましたね。happy01

投稿: ごみつ | 2012年6月15日 (金) 22時28分

☆ ごみつさま ☆
こんばんは。
清春芸術村は、以前から行ってみたいと思っていたので
この機会に計画してみました。
素朴な自然の中、お散歩するようにアートを見て回れる
すてきな場所でした。
ルオー礼拝堂は、小さいながらも心が安らぐ聖なる空間でした。

ツリーハウスのお茶室は、少年のような遊び心が感じられて
楽しかったです。
お仲間でわいわい建てられた様子が目に浮かぶようです。^^
上からの眺めも気持ちよさそうですね。

白州蒸溜所、緑豊かなすばらしい環境の中にありました。
工場は企業秘密もあって核心のところは見れないのですが
最後に贅沢にウイスキーをふるまわれて
サントリーさん、太っ腹でした。(笑)
でもおかげで、すっかりファンになりましたよ。^^

楽しい一日となりました。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年6月17日 (日) 01時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1151970/45649735

この記事へのトラックバック一覧です: 小淵沢(1) 清春芸術村:

« 「ダーク・シャドウ」 | トップページ | 小淵沢(2) サントリー白州蒸溜所 »