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「ダーク・シャドウ」

ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演のファンタジー・コメディ、「ダーク・シャドウ」(Dark Shadows)を見ました。1966~71年にアメリカで放映された人気ドラマの映画化で、デップが演じるのは、200年の眠りから覚めたヴァンパイア。バートン監督らしいアーティスティックな映像世界が楽しめました。

Dark_shadows

18世紀、イギリスからアメリカ・メイン州に移住して、水産業で財を成したコリンズ家。息子のバーバナス(ジョニー・デップ)にふられた召使のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)は実は魔女で、復讐のためバーバナスの両親と恋人を死に追いやり、さらにはバーバナスをヴァンパイアに変えて、棺桶に閉じ込め埋めてしまいます。

約200年後の1972年、工事現場から掘り出され、棺桶からよみがえったバーバナムが懐かしい屋敷を訪れると、コリンズ家はすっかり没落し、エリザベス(ミシェル・ファイファー)はじめ、末裔たちがひっそりと暮らしていました。

「家族こそが宝」と信じるバーバナスは、隠し財産をもとにコリンズ家再興をめざしますが、街は水産会社を経営するアンジーことアンジェリークが幅を利かせていました。バーバナスのかつての恋人にそっくりの家庭教師がコリンズ家にやってきたことで、アンジェリークの嫉妬の炎が再び燃え上がります…。

Dark_shadows_2_2

ティム・バートン監督は、特にファンというわけではないのですが、独特の色彩感覚や、幻想的な映像世界に惹かれます。今回も、登場人物たちの青白メイクとクラシックなファッション、ゴシック調のお屋敷、岸壁と荒れ狂う海…など、美しい映像に魅了されました。

200年の眠りから覚めたバーバナスが、すっかり変わってしまった現代社会にとまどいつつも、全く気にせず自分のペースでどんどん入っていくところがおもしろい。特に古くさい話し方のバーバナスと、現代っ子のキャロリン(クロエ・グレース・モリッツ)とのちぐはぐな会話がおかしかったです。

72年のアメリカン・カルチャーが垣間見えるのも楽しい。屋敷を改築する時に流れていたのは、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」。バーバナスが読んでいた本は、エリック・シーガルの「ある愛の詩」。映画館では「スーパーフライ」が上映され、森の中ではヒッピーたちがラブ&ピースを語ります。

そしてなんといっても、魔女のアンジェリークが美しくて魅力的でした。真っ赤なオープンカーで颯爽と登場する場面の鮮やかさ。聞覚えのある曲だと思ってエンドロールをチェックしたら、パーシーフェイス・オーケストラの「夏の日の恋」(Theme from A Summer Place)でした。

アンジェリークとバーバナスのラブシーンは、まるでタンゴを踊っているみたい。バーバナスはヴァンパイアなので、当然人に襲いかかる場面もあるのですが、あまりグロテスクでなくてほっとしました。襲う前に一応「すまない」と断っているところが、なんだか憎めなくておかしかったです。^^

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コメント

観に行かれたのですね。ちょっと癖はありますが、楽しめる映画だと思います。多分・・・続編作られるかも。海に沈められたお方、戻ってきそうだと思ったのは、私だけではないと思います。
日本では放送されませんでしたが、オリジナルはアメリカのTVドラマシリーズだそうですから、続きが見られる気がします。
まぁ、ディップ氏の気持ち次第でしょうがね。

投稿: ヌマンタ | 2012年6月12日 (火) 13時46分

今晩は~。

わ~、観に行かれたんですね~。
なかなか楽しめたでしょう?

バートン作品としては上出来ではないですが、いつもながらの彼の映像世界とジョニデの演技を楽しめました。carouselpony

ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」の記事が、セレンディプティさんとの出会いのきっかけになったので、ティムには感謝です!happy02

そうそう、アンジェリークがきれいなんですよね~。彼女の出番も見せ場ですよね。それとクロエちゃんがまさか○○○だっとは驚きましたね!(笑)

音楽も良かったな~。港町コリンズポートの風景なんかも素敵だしたよね。

投稿: ごみつ | 2012年6月12日 (火) 23時24分

☆ ヌマンタさま ☆
コミカルで楽しい作品でした。
あのラストを見ると、続編が作られそうですね。
一芸に秀でた?登場人物たちのその後も気になりますし。^^
楽しみですね。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2012年6月13日 (水) 08時53分

☆ ごみつさま ☆
おはようございます。
ダーク・シャドウ、楽しかったです♪
T・バートン監督の映像世界は独特の魅力がありますね。
私は特に”紫”に惹かれます。
ジョニー・デップも美しかった(&おかしかった。^^)

そう、ごみつさんとの出会いはチョコレート工場でした。
実は私もそのことを思い出したのですが…
覚えていてくださったなんて、うれしいです。^^

エヴァ・グリーンは、完璧な美しさでしたね。
きっとにらむと恐ろしくて、魔女役がぴったりでした。
クロエちゃんはちょっとけだるい感じが今風でかわいかった。
秘密のその後も気になります。^^

音楽や映像がおしゃれで、バートンワールドが堪能できました☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年6月13日 (水) 09時17分

ジョニーデップは魅力ある役者ですね。
色々な役柄を全て自分のものにしているように思います。
今回はコメディーとのことですが、楽しく、見ごたえが
ありそうですね!

投稿: イザワ | 2012年6月14日 (木) 01時57分

☆ イザワさま ☆
ジョニー・デップは、素顔の役の時よりも
ティム・バートン監督作品に出ている時の方が、
私は好きかもしれません。
ミステリアスな美しさがあって、キャラクターが魅力的です。

コミカルな展開と、美しい映像が楽しめました☆

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2012年6月14日 (木) 13時21分

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