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2012年7月

東急シアターオーブ杮落とし公演 「ウエスト・サイド・ストーリー」

渋谷ヒカリエに7月18日にオープンしたミュージカル劇場、「東急シアターオーブ」のこけら落とし公演を見に行きました。演目はブロードウェイ・ミュージカルの「ウエスト・サイド・ストーリー」。1957年の初演当時の演出をリバイバルしたもので、48年ぶりの来日公演です。

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ウエスト・サイド・ストーリーは好きなミュージカルですし、新しい劇場を体感するのも楽しみで、わくわくしていました。ヒカリエの11階にある劇場入り口から、ガラス越しに広がる都心の風景を眺めながら、長いエスカレーターを上って上階のエントランスへと向かうと、自然と気持ちが高揚してきました。

ホールの内部はメタリックな硬質のデザインで、宇宙船を思わせるカチッとした作り。オーブとは天球という意味だそうですが、球形に広がるホールは、どの席からも舞台が近く見えるよう設計されているのでしょうか。新しい劇場らしく、字幕が標準装備されていました。

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ストーリーは、ニューヨークの敵対する2つの不良グループ、「ジェッツ」の元リーダー トニーと、「シャークス」のリーダーの妹マリアの悲恋の物語です。「ロミオとジュリエット」を下敷きにしたもので、バルコニーのシーンは、ニューヨークらしく煉瓦のアパートメントの外にある黒い鉄製の階段にアレンジされています。

ウエスト・サイド・ストーリーは子どもの頃にTVで映画を見たことはあるものの、舞台を見るのは初めてです。バーンスタインによるおなじみのナンバーの数々はどれもよく覚えていたので、思わず口ずさむほどに懐かしく、歌に踊りに音楽… と生の舞台ならではの迫力を存分に楽しむことができました。

昔、映画で見た時にはニューヨークの不良の話と思っていましたが、今改めて見ると、なわばりをめぐっての争いや、やられたらやりかえす復讐の連鎖など、現代にも通じる普遍的なテーマであることに気づかされます。半世紀前の作品とは思えない、新鮮な感動を味わいました。

どのミュージカルナンバーも好きですが、黒い鉄製のバルコニーでマリアとトニーが歌う"Tonight"の切なくもロマンティックな掛け合いに心を奪われました。また決闘前に、登場人物たちが順番に歌いつないで、2つの異なるTonightがうねるようにひとつに盛り上がっていくところも、高揚感があって大好きです。

シャークスの女の子たちが楽しそうに歌う"I Feel Pretty"では、歌声がひときわ長く続く女の子がいて、会場が大いに盛り上がりました。シャークスはプエルトリコからの移民という設定なので、歌やセリフはどれもスペイン語交じりでリアリティがありました。

不良グループの俳優さんたちはみんな気のいいお兄さんといった感じで、とてもワルには見えなかったです。^^ 特にジェッツのリーダーは、小柄でかわいらしい俳優さんでした。 それでもいよいよ決闘という場面で、舞台の前全面に鉄の網が下りてくるところは、どきっとする緊張感がありました。

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今回、久しぶりに映画の方も再見しましたが、やっぱりかっこよかった! ニューヨークの空撮から入るオープニングはじっくり時間をかけていて、最初はちょっとじれましたが、後から何度も繰り返し見てしまいました。壁の落書きになっているエンドクレジットもセンスよく、最後まで余韻にひたることができました。

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「和田倉噴水公園レストラン」

有楽町から仲通りをぶらぶら歩いて… 大手町の「和田倉噴水公園レストラン」でお昼をいただきました。すぐ横のパレスホテルが経営するカジュアルスタイルのレストランです。

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ビルの間にぽっかりとあいたスペースは、まさに都会のオアシスといった感じ。お休みの日は人々もどことなくのんびりしていて、見ている方もゆったりした気持ちになります。初夏の陽射しが降り注ぐ窓辺の席で、噴水の涼しげな風景を見ながら、遅めのお昼をいただきました。

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平日はブッフェのランチがありますが、週末はアラカルトの軽食メニューとなります。左はとろとろのオムライス、私は大好きなクラブハウスサンドウィッチをいただきました。

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(左)スチームの噴水が涼しげ~♪ (右)後に見えるのは、5月に新装オープンしたパレスホテル

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(左)最近は節電のために噴水を止めてしまっているところが多いので、こういう威勢のいい?風景を見るとなんだか気持ちが豊かになります。(右)手入れの行き届いた花壇の花々がきれい。

皇居の周りはジョギングしている人のほか、自転車がとても多かったです。暑い中たいへんですが、たくさん汗をかいていい運動になりそう。この後はぶらぶらと丸の内の方へ。

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丸ビルから見る復元工事中の東京駅。覆いも取れて、すっかりきれいになりました。10月のオープンまであと一息ですね。

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「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」

リュック・ベッソン監督、ミシェル・ヨー主演の映画、「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(The Lady)を見ました。ビルマの非暴力民主化運動のリーダーとして軍事政権と闘い、”鋼鉄の蘭”とよばれるアウンサンスーチーの激動の半生を描いた作品です。

アクション映画の印象が強いミシェル・ヨーとリュック・ベッソン監督の作品というのが意外で、楽しみにしていました。脚本に惚れこんだミシェルが、是非演じたい!とベッソン監督に働きかけ、映画化が実現したそうです。アウンサンスーチーの不屈の魂がそのまま宿ったような、ミシェルの迫真の演技に圧倒されました。

アウンサンスーチーが命をかけて取り組むビルマの民主化運動が中心に描かれますが、遠くイギリスから彼女を献身的に支えてきた夫マイケル(デヴィッド・シューリス)との愛の物語が、作品をよりドラマティックにしていました。

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1988年。イギリス人の夫マイケルと2人の息子とともに英オックスフォードで幸せに暮らしていたアウンサンスーチーは、病気の母を見舞うために祖国ビルマを訪れます。しかしその時、軍事政権が学生たちの反政府運動を武力で制圧するさまを目のあたりにし、衝撃を受けます。

民主主義運動家たちは、「ビルマ建国の父」として亡き今も国民から敬愛されているアウンサン将軍の娘スーチーに、民主化運動のリーダーになってほしいと懇願します。政治経験のないスーチーでしたが、夫の励ましに背中を押され、選挙に出馬することを決意します。

しかしそれは軍事政権との長い闘いの始まりでした。辺境に点在する少数民族のもとにも隈なく足を運び、民主化運動を推し進めるスーチーは国民の圧倒的支持を集めますが、それを敵視する軍事政権は運動家たちを投獄し、スーチーには外界と接触できないよう自宅軟禁を言い渡します…。

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とにかく、のべ15年という長きにわたる自宅軟禁にも揺るがない、アウンサンスーチーの強靭な精神力に圧倒されました。海外生活が長く、すでにイギリス人と結婚していたスーチーを民主化運動という茨の道へと導いたのは、祖国愛ということばでは表しきれないスーチーの強い使命感なのだと思います。

軟禁中はイギリスに住む家族と電話で話すこともままならず、家族がビルマに入国することも許されません。軍はそうした圧力をかけることで、スーチーにイギリスに帰国させようとしますが、そうすれば二度とビルマに入国できないことがわかっているので、自宅に留まります。

夫のマイケルは、スーチーの身の安全を守るため、そして彼女の運動が広く国際社会で理解されることを願い、ノーベル平和賞受賞に向け準備を進めます。スーチーが軟禁中の自宅で、長男による受賞スピーチを小さなラジオで聞く場面は感動的で、家族の絆に心を揺さぶられました。

軍からのどのような圧力にも屈しないスーチーでしたが、夫が癌に侵され余命わずかと知った時はどれほど苦しかったことでしょう。しかし今会いに行けば、これまで二人でがんばってきたことがすべて無になってしまうと、身を引き裂かれるような思いの中で別れを告げたのでした…。

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映画の制作が進む2010年、国際社会からの支援によって、ようやく軟禁を解かれたアウンサンスーチー。ビルマの民主化に向け、その一歩が今踏み出されたところです。

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ベーグルを作る

ベーグルが大好きで、時々ベーグル屋さん(BAGLE & BAGLEがお気に入り^^)で買ってきますが、そういえば自分で焼いたことがなかったな… と思い、先日初めてチャレンジしてみました。

といっても生地作りは、ホームベーカリー(パン焼き機)におまかせです。取扱説明書にもレシピが載っていますが、私はコチラの本を参考にしました。

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ベーグルは、生地をドーナツ形に成形した後、”熱湯でゆでる”というステップが入るのがユニーク。こうすることで、ベーグル独特のもちもちの食感になるのでしょうか。

ベーグル生地をオーブン用のペーパーにのせると、ゆでる時に扱いやすいです。片面を1分ゆでたらペーパーをはずしながら生地をひっくりかえし、もう片面を1分ゆでます。後はオーブンで焼いてできあがり♪

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4個分のレシピでしたが、小ぶりのサイズにして6個作りました。3個はプレーン、あとの3個は表面にごまを散らして焼いてセサミに。ちょっと無骨でぶかっこうなところが、かえってニューヨークのベーグルみたい??

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朝食にベーグルサンドを作りました。プレーンベーグルを横にカットしてクリームチーズをぬり、BLTならぬHLT(ハム・レタス・トマト)サンドウィッチに。もちっとした弾力はまさしくベーグル! おいしくできて感激しました。

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翌日はセサミベーグルを定番のスモークドサーモンと合わせてみました。ベーグルにクリームチーズをぬり、レタスの上にスモークドサーモンをのせます。上に万能ねぎとみょうがを散らしていただきましたが、こちらもおいしかった♪

思ったより簡単にできたベーグル。今度はシナモンレーズンとか、メイプルウォルナッツとか、いろいろな生地にもトライしてみたいです。

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すみだ水族館

浅草でお昼を食べた後は、都営浅草線に乗って2駅先の押上へ。5月に開業した東京スカイツリータウンを訪れました。前回訪れた時はオープン前でまだ工事中でしたが、完成した今は駅から直通で入れるようになっていました。連休とあって、たくさんの人で賑わっていましたよ。

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スカイツリーを足元から見上げて…。よく見ると、鉄塔に細い階段が張り巡らされています。いざという時には階段で上り下りできるようになっているのでしょうね。スカイツリーにも当日券で上れるようになりましたが、またの機会に… 

この日の目当てはすみだ水族館です。混んではいましたが、それほど並ばずに入ることができました。年2回でもとが取れるという甘い誘惑に、つい年間パスポートを購入してしまいました。^^;

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入るとまず目に飛び込んでくるのが、「自然水景」のコーナーです。自然の生態系と景観の美しさを再現した水槽で、魚たちは水草が光合成して作る酸素を呼吸するしくみになっています。水草のジャングルで気持ちよさそうに泳ぐ魚たち。ジオラマのような風景に引き込まれました。

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(左)もうひとつの自然水景の水槽には、広大な水中草原が表現されていて、幻想的な風景にうっとりしました。 (右)クラゲのコーナー。ふわりふわりと水中に漂うクラゲの姿には、胎内の記憶を呼び起こすような安らぎを感じます。

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東京大水槽。小笠原諸島の海が表現されています。ダイバーのお兄さんの周りに、エサを求めて魚たちが集まってきました。色とりどりの魚たちの姿に見とれながら、美しい南の海の世界に思いを馳せました。

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そして一番の目玉?は、マゼランペンギンが泳ぐ国内最大級のプールです。かわいいペンギンたちにたくさん会えて興奮しました。個人的には水面がもう少し低い位置にある方が、ペンギンの生態が観察しやすいと思いましたがが、これだけ広くて深いプールでしたら、ペンギンたちものびのび泳げますね。

このほか、砂からひょこひょこ顔を出すチンアナゴの水槽や、東京湾のいきものたちを展示した水槽など。小規模ながら、人気のペンギンや話題の小笠原などにフォーカスし、見どころを押さえた作りになっていました。今度はすいている時をねらって、ゆっくり訪れようと思います。

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水族館のあとは、ショッピングセンターの東京ソラマチを見て歩きました。ファッションやフードのほか、ソラマチ限定グッズやおみやげのお店も充実していました。江戸切子や羽子板など地元すみだの伝統工芸を紹介したコーナーもあって興味深かったです。

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ファッションのセレクトショップBEAMSが提供するソフトクリーム屋さん、Lemson's(レムソンズ)でひと休みしました。何種類ものソフトクリームやトッピングから、好きなものを好きなだけ自分でカップに選んで入れる、量り売りタイプのソフトクリーム屋さんです。

100g350円と少々割高で、調子にのってあれもこれもとたくさん入れると、すごい金額になるのでご注意を。^^ カップが大きいので、シェアして食べてもいいですね。私はフローズンヨーグルトにマンゴーアイス、フルーツ、シリアル、チョコレートスプレーなど… さっぱりおいしくいただきました。

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浅草 「カフェ ムルソー」

浅草にある、スカイツリーの見えるリバーサイドカフェ、「カフェ ムルソー」(Cafe Meursault)でお昼をいただきました。場所は、吾妻橋から隅田川に沿って少し南に向かったところにあります。

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(左)スカイツリーの開業に合わせて、松屋浅草が、開業当時のアールデコの外観に復刻しました。 (右)吾妻橋からのおなじみの風景。アサヒビール本社ビルの向こうにスカイツリーが見えます。

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こじんまりとしたお店は、壁一面が開いていて、すぐ目の前を隅田川が流れています。集合住宅に半分隠れてしまっていますが、スカイツリーもよく見えました。この日はお店の前にはしけが停泊していてクレーンが見えていますが、お天気もよく、外の空気が気持ちよかったです。

私たちは軽食にグリーンサラダとコンソメスープ、食後にコーヒーとデザートのつくブランチセットをいただきました。

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私は本日のキッシュをいただきました。この日はかぼちゃとベーコンのキッシュでした。切り分けたのではなく、ころんと円い一人サイズのキッシュです。中にかぼちゃがごろごろ入っていて、なかなかのボリュームでした。自家製のほうれん草ブレッドは、軽くトーストしてあり、ふわふわさくっとした食感です。

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こちらはレモンハーブチキンのサンドウィッチ。こんがり焼き目のついたグリルドチキンがおいしかったです。パンは同じくほうれん草ブレッドでしたが、具のボリュームに対してパンがちょっと柔らかすぎる気もしました。

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食事はごく普通という印象でしたが、こちらのお店はなんといってもケーキがおいしかったです。地下に別にケーキショップがあるので、ケーキが自慢なのかもしれません。私はレアチーズケーキにしましたが、2層になっていてとってもおいしかったです。フランボアーズの酸味がよく合いました。

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こちらはチョコレート&バナナケーキ。ムース風のケーキですが、ふわふわと軽すぎずしっとりしていました。チョコレートの芳醇で濃厚な風味が広がって、こちらもおいしかったです。

大小さまざまな屋形船や水上バスが行き交う様子を眺めながら、食後のコーヒーをゆっくり楽しみました。

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「だれもがクジラを愛してる。」

ドリュー・バリモア主演の映画、「だれもがクジラを愛してる。」(Big Miracle)を見ました。1988年10月、アラスカ沖で氷に閉じ込められてしまったクジラの家族の救出劇を、この時取材に関わったジャーナリストの著作をもとに映画化したヒューマンドラマです。

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発端は、アラスカのローカルTVで放送された小さなニュースでした。

群れからはぐれたクジラの親子3頭が北極海を覆った厚い氷に閉じ込められ、出られなくなってしまったのです。クジラはわずかに開いた氷の穴から時折顔を出しては呼吸しますが、この寒さでは氷がふさがるのは時間の問題。肺呼吸のクジラは氷の下を何キロも泳いで脱出することはできません。

原住民のイヌピアトに言わせれば、食べてしまうのが一番手っ取り早い。しかしグリーンピースの活動家レイチェル(ドリュー・バリモア)がメディアで騒ぎ始めたことで、彼らは食べるに食べられない状況となり、世論を配慮して救出に協力することを決めます。

レイチェルの「クジラを救いたい」という狂信的で独善ともいえる思いは、やがて関係者の「これを利用して、自然保護というイメージアップを図りたい」という思惑とぶつかり、現地の石油採掘会社や知事、さらには大統領まで動かし、最終的には当時冷戦関係にあったソ連に救出用の砕氷船を要請する話にまで発展します…。

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野生生物が大好きな私ですが、グリーンピースの活動については、ヒステリックで独善的と思うこともしばしばです。ただ、目の前に困っているクジラを見てしまった以上、助けないわけにはいかない、という気持ちもよくわかります。

きっかけは打算や目論見であっても、そしてクジラを3頭助けることが即自然保護につながるわけではなくても、動物の小さな命に人々の心や国さえもひとつにする力を持っていること、そして国が乗り出さなくては太刀打ちできないほどの極寒の自然の驚異も感じ取ることができました。

戦争するのに理由がいくらでも作れるように、仲直りだってほんの小さな理由やきっかけがあればできるのかもしれない… そんなことをふと思える場面もありました。(だからこそ、オリンピックといったスポーツの世界大会があるのでしょうね。)

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↑ クジラが息継ぎしながら移動できるよう、穴の架け橋を掘り続ける人たち

極寒の小さな田舎町に、世界中から取材陣がやってきて、てんやわんやのお祭り騒ぎに。クジラは無事に脱出し、宴の後、地元イヌピアトの少年はちょっぴり寂しそうでしたが、彼にとってこの救出劇は、いつまでも心に残るすてきな思い出になることでしょう。 

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生きくらげのサラダ3種

最近オープンしたお気に入りの八百屋さんでは、珍しい野菜が手に入るのがうれしい。先日のルバーブも、大きなズッキーニも、こちらのお店で見つけたものですが、先日は初めて秋田県産の生きくらげを見つけました。

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きくらげはきのこの仲間ですが、湿り気があって、肉厚でぷるんぷるんしていて海藻みたい。乾燥きくらげは、もどして炒めものに使うことが多いですが、生きくらげは熱湯で30秒ほどさっとゆでて、そのままサラダで食べるのがお勧めとのこと。早速いろいろ作ってみました。

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きくらげといえば、まずは中華かな?と思って…。薄切りにして塩でしんなりさせたきゅうり、ゆでたもやし、さっとゆでて一口大に切ったきくらげを合わせ、中華ドレッシング(ポン酢・ごま油・白ごま)で和えました。乾燥きくらげはコリコリしていますが、生きくらげはぷよぷよした食感です。

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今度は和風の酢の物にしてみました。薄切りにして塩でしんなりさせたきゅうり、さっとゆでて一口大に切ったきくらげ、同じく一口大に切ったトマトを器に盛り合わせて合わせ酢(酢・だし・砂糖・しょうゆ)をかけ、白ごまを散らしました。トマトを入れることで、サラダ感覚でいただけました。

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最後はイタリアンテイストのサラダにしてみました。一口大に切ったトマト、縞目に皮をむいて5mm厚さに切ったきゅうり、薄切りにしたゆでだこ、さっとゆでて一口大に切ったきくらげを、イタリアンドレッシング(白バルサミコ酢・オリーブ油・塩こしょう・かくし味にしょうゆ少々)で和えました。小口切りにした青ねぎとみょうがを散らして。

どのサラダも夏にぴったりの味で、とてもおいしくいただきました。生きくらげ、見つけたらまた買ってこようと思います。今度は炒めものも試してみたいな。

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「トイ・ストーリー3」

先日TV放映された、「トイ・ストーリー3」(Toy Story 3)を見ました。トイ・ストーリーは大好きで、1、2は見ていましたが、その後は子ども映画から離れてしまったこともあって、3を見逃していました。久しぶりに見ると、やっぱりディズニーっていいな…。懐かしくて、切なくて、温かい気持ちでいっぱいになりました。

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今回は、アンディが大学進学のために家を出ることになり、おもちゃたちとさよならする…というお話。引越しの準備をしていたアンディは、ウッディだけを手元に残し、あとのおもちゃは屋根裏部屋にしまうつもりでしたが、捨てられたと勘違いしたおもちゃたちは、保育園行きのダンボール箱に入り込みます。

保育園で新しい子どもたちにまた遊んでもらえる。そう期待したおもちゃたちですが、そこはリーダーのくまのぬいぐるみロッツォが支配していて、バズたちはおもちゃを乱暴に扱う年少組の子どもたちの部屋をあてがわれてしまいます…。

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アンディのおもちゃたちにはどれも思い入れがあって感情移入してしまうので、保育園でおもちゃたちが小さな子どもたちにぶんぶん振り回されたり、古株のおもちゃたちにいじめられたりするシーンはつらかった…。

ようやく保育園を脱出するもののゴミ収集車に放り込まれて(マックイーンの「ゲッタウェイ」を思い出しました)ゴミ処理場に運ばれ、いよいよ燃やされそうになるところでは、「これはディズニーだからだいじょうぶ」と自分に言い聞かせながらも、最後までどきどきしてしまいました。

ウッディは悪者のロッツォに、命の危険を顧みずに手を差し伸べますが、ロッツォはウッディたちを裏切ります。それでもそうしたロッツォに、最後にはちゃんと救済の道を用意しているところがディズニーらしくて、うれしくなりました。

アンディが家を出る日、寂しさをこらえてアンディを送り出すおかあさんの姿を見たウッディは、自分からアンディとさよならする決心をします…。いつかは通らなければいけない子ども時代との決別の時を、美しくさわやかに描いたラストに胸が熱くなりました。

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登場するおもちゃたちはどれも大好きですが、今回は特にレックスがかわいくて、かわいくて…。声は三ツ矢雄二さんですが、さすがの存在感でした。最後に新しいお友だちのトリクシーとじゃれあうシーンには、「ほんとうによかったね」と声をかけたくなりました。

1、2はアメリカで見たので、今回初めて日本語版を見ましたが、声の吹き替えだけでなく、ダンボールに書かれた文字や案内板、バズの取扱説明書まで日本語表示になっている徹底ぶりに驚きました。CGを作る段階から、日本語版スタッフが関わっているのでしょうね。

となると、スペイン語バージョンでは、バズが突然スペイン語を話し出すところはどうなっているのか気になります。情熱的なヒスパニック・バズには大笑いしました。そうそう、ラストにトトロが登場していたのも、うれしいサプライズでした。

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ズッキーニのキッシュ &にんじんサラダプレート

八百屋さんで、大きなズッキーニを見つけました。

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京都産のズッキーニでしたが、いつものサイズの3倍はありそうです。(ほかの野菜と並べてみましたが、大きさが伝わるでしょうか…。) 3分の1を使って、ズッキーニのキッシュを作ってみました。(残りは、先日のビーンズスープと、麻婆なす&ズッキーニになりました。)

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  1. キッシュ生地(薄力粉・砂糖・塩・卵黄・バター・冷水)を作ってパイ型に敷き詰め、空焼きします。
  2. ズッキーニ、たまねぎ、ベーコンを炒めて塩こしょうし、冷ましておきます。
  3. たまご、生クリーム、豆乳、塩こしょう、ナツメグ、チーズのすりおろしを混ぜ、アパレイユ(卵液)を作ります。
  4. 1に2を詰めて3を注ぎ、オーブンで焼いてできあがり。

ポイントは、具をよく炒めて水分を飛ばしておくことと、完全に冷ましてからキッシュ生地に詰めること。具に水分や水蒸気が残っていると、キッシュ生地がふやけて柔らかくなってしまいます。

キッシュ生地を作るかわりに、冷凍のパイシートを使ってもいいですし、キッシュ生地なしで、具とアパレイユだけで耐熱容器に作ってもおいしくできます。チーズはグリュイエールがベストですが、とけるチーズでも。私は家にあった6Pチーズをすりおろして入れました。^^

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こんがりとした焼き色に、ところどころに見えるズッキーニのグリーンがきれい。具はほうれんそう、菜の花、ブロッコリー、アスパラガス、きのこ…など、その時々のお好みの季節の野菜で。

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この日は、にんじんサラダと、残りもののコーンポタージュを添えて、ランチプレートにしていただきました。キッシュはぺろりと平らげて、おかわりしてしまいましたよ。

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にんじんサラダは、できるだけ細く切ったにんじんに、ドレッシング(白ワインビネガー・オリーブ油・塩・砂糖)とレーズンを和えておきます。レーズンは黒と白、2色使いました。しゃきっとした触感と甘酸っぱい味が楽しめて、さっぱりおいしくいただきました。

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「崖っぷちの男」

サム・ワーシントン主演のニューヨークを舞台にしたアクション・サスペンス、「崖っぷちの男」(Man on a Ledge)を見ました。高層ホテルの上階の窓の外から、今まさに飛び降りようとしている男のほんとうの目的は? ひやっとして、はらはらして、最後にすかっとする楽しい作品でした。

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ダイヤモンドを盗んだ罪で投獄された、元警察官のニック・キャシディ(サム・ワーシントン)が脱獄し、当のダイヤを探し出して自らの無実を証明しよう…と奮闘するお話。で、それがなぜビルからの飛び降りなのか? それにはニックの壮大にて綿密な計画が隠されているのでした。

物語は、ホテルから飛び降りようとしているニックと彼の説得にあたる交渉人のリディア(エリザベス・バンクス)、どこかのビルに忍び込んで何やら工作している弟(ジェイミー・ベル)とその彼女、ダイヤを盗まれた宝石王(エド・ハリス)の3つ場面がパラレルに進行していきます。

誰が味方で誰が敵か、なんとな~く予測がつきますし、お話の展開も決して斬新なものではないのですが、少しずつ明らかになっていく計画の見せ方のタイミングが絶妙で、その都度サプライズがあって楽しめました。

しかもニックの計画が、ぎりぎりの可能性の連続の上に成り立っているので、ビルの外、わずか数十センチの縁に立つニックの足元に広がる眺望をはじめ、そのきわどいはらはら感をいっしょに共有できました。

緊張感のある局面にいるはずの、弟くんとその彼女(セクシーなラテン美女!)のノー天気なやりとりも、なんだか楽しくてなごめました。^^ そして最後の最後にビッグサプライズが用意されていて、やられた!と思うと同時に、ハッピーな爽快感に包まれました。

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ハワイ料理を楽しむ

夏にぴったりのハワイ料理を、いろいろ作って楽しんでいます。

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ホノルル食堂 ハワイごはん常夏メニュー32
参考にしたのはこちらの本。ごはんにも合う味で、普段の食事に取り入れやすかったです。簡単にできるお料理が多く、気軽にトライできました。いくつかご紹介させていただきますね。

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pisces ロミロミサーモン (Lomi Lomi Salmon) pisces
サーモンのお刺身、トマト、赤ピーマン、きゅうりを大きさをそろえて切り、たまねぎはみじん切りにします。オリーブ油を加えて塩で味を調え、全体を混ぜてできあがり。

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chick フリフリチキン (Huli Huli Chicken) chick
鶏もも肉に、にんにくのすりおろし、塩、こしょう、パプリカパウダー、コリアンダーシード、サラダ油をもみ込みます。グリルかオーブンに入れ、皮がパリパリになるまで焼いたらできあがり。

fish アヒ・ポキ (Ahi Poke) fish
アヒ(まぐろ)のお刺身の角切り、海藻ミックス、たまねぎのみじん切りを合わせ、ドレッシング(ごま油、しょうがのすりおろし、しょうゆ)で和えます。あさつきのみじん切りを散らしてできあがり。

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pig ハワイアン・スペアリブ (Hawaiian Sparerib) pig
豚スペアリブ肉に、赤唐辛子、にんにくスライス、塩こしょう、しょうゆ、オリーブ油をすりこみ、1時間ほどおきます。お鍋に入れて、コーラを注ぎ、ことこと水気がなくなるまで煮込んだらできあがり。マッシュドポテトとともに。

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sun ビーンズ・スープ (Beans Soup) sun
にんにくをオリーブ油で炒めたら、ベーコンを加えて炒め、野菜(セロリ・赤ピーマン・ズッキーニ・キャベツなど)を入れてさらに炒めます。豆の水煮、トマト、ブイヨンを加えて、ことこと煮込んだらできあがり。

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banana パイナップルのハウピア (Pineapple Haupia) banana
ココナッツミルク、砂糖、コーンスターチ、水をお鍋に入れて火にかけ、煮立ってきたら火を弱め、泡だて器で混ぜます。とろみがついてきたら器に入れ、冷蔵庫で冷やします。細かく切ったパイナップルを飾ってできあがり。

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ロミロミ(揉む)、フリフリ(回転する)など、ハワイ独特の語感が楽しい。スペアリブにコーラを入れて煮込むと、最初は汚い泡がぶくぶく出てきてあせりますが、かまわず煮込むと最後には照りとなって、おいしく仕上がります。

ポキはタコで作ってもおいしいですし、ビーンズスープはお好みの野菜や豆で。ハウピアはゼラチンではなく、コーンスターチで固めます。本にはこのほか、ロコモコ、ラウラウ、カルーアピッグなどハワイを代表するお料理が紹介されていて、旅の気分が楽しめました。

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東京都写真美術館 「世界報道写真展2012」

今年も、恵比寿の東京都写真美術館で開催されている、「世界報道写真展2012」(~8月5日まで)を見に行きました。2011年に撮影され、今年の世界報道写真コンテストで受賞した作品、9部門 約170点を一堂に見ることができました。

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今回の写真展は、なんといっても東日本大震災と、アラブの春(アラブ諸国で連鎖的に起こった反政府運動)に関する作品が多く出展され、他を圧倒していました。震災に関しては、日本人3名を含む7人の写真家が受賞しましたが、大きなパネル写真の数々を見て、改めてその甚大な被害と爪痕の深さが胸に迫りました。

その中で異彩を放って印象的だったのは、フランスの写真家ドニ・ルーヴルさんによる、被災したコンノトクさんのポートレートです。年輪の刻まれた、まっすぐにこちらを見据えた表情はたおやかで、苦難を乗り越え強く生きる力が伝わってきました。

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大賞を受賞したのは、ニューヨークタイムズ紙に掲載された、スペインの写真家サムエル・アランダさんの作品です。イエメンの首都サヌアにある野戦病院となっているモスクで、反政府デモに参加して催涙ガスを浴び、苦しんでいる息子と、それを抱きかかえる母親の姿が描かれています。

ピエタ(イエスの亡骸を抱くマリア)を連想させるこの写真。黒い民族衣装で全身をすっぽりと覆った女性の表情は見えなくとも、体全体から深い悲しみと苦悩、慈しみの心が痛いほどに伝わってきて、胸が締め付けられました。

Pieta_3 ミケランジェロ作 サン・ピエトロのピエタ

ニュースや現代社会の問題をテーマにした作品には、目を背けたくなる衝撃的な写真も少なくありませんでしたが、今、世界のどこで何が起こっているのか、何が問題になっているのか、その一端を知ることができました。一枚の写真にも、長編ドキュメンタリーを見るような重みを感じました。

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世界各地で見られる児童結婚の問題。年端のいかない少女の結婚は、就学の機会を奪い、身心にも大きな負担をかけています。

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サイの密猟の問題。アジア新興国の間でサイの角を食べることが健康によいとされ、乱獲されています。

中国食材のフカひれが高値で取引されるため、世界の90%のサメが乱獲されているという報告もありました。これからは、中華料理店でフカひれは決して食べるまいと心に決めました。><

スポーツやアートをテーマとした作品には、楽しい、心が和むものもありました。上海で開催された世界水泳選手権大会の写真では、高飛び込みをする選手の美しいシルエットに魅せられました。

受賞作品は、こちらのサイトで見ることができます。
camera 2012 WORLD PRESS PHOTO

また、昨年の記事はこちら。
pencil 世界報道写真展2011

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「セブン」

デヴィッド・フィンチャー監督、モーガン・フリーマン&ブラッド・ピット主演の映画、「セブン」(Se7en)を見ました。”7つの大罪”をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、それを追う2人の刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。1995年のヒット作です。

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退職を前にしたベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)と、新米刑事ミルズ(ブラッド・ピット)の担当エリアで、猟奇殺人事件が続いて起こります。現場に残されたメッセージから、それがダンテの「神曲」に示される”7つの大罪”になぞらえた連続殺人だと推理したサマセットは、ミルズとともに犯人を追います。

二人は、犯人にあと一歩のところまで迫るも取り逃がしてしまいますが、5番目の殺人が発覚した後、犯人ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)自ら出頭してきます。逮捕されたジョン・ドゥは、残り2つの殺人は既に終えていると言い、「死体のありかを教える」とサマセットとミルズを挑発しますが…。

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サイコ・サスペンスの傑作といわれる作品ですが、これはおもしろかった! 決して愉快な話ではありませんが、次なる展開へと心が奪われて、衝撃のラストまで目が離せませんでした。凄惨な犯行現場も、気にならなかったほど…。

とにかく、これほど冷酷無慈悲で、鋭利な頭脳を持った、クレイジーな犯罪者を見たことがありません。個人的には、「羊たちの沈黙」のレクター博士や、「ノーカントリー」のシガーより恐怖を感じました。ジョン・ドゥのあの表情… 今思い出しても、ぞくっとします。

犯人の部屋をつきとめ、意気揚々と家宅捜索しているミルズに、犯人は「計画を変更した」と告げますが、それが犯人からの恐るべき復讐あるいは挑戦状だったとは… 後でその意味がわかったときには、背筋が凍りました。

ただよくわからなかったのは、ジョン・ドゥが6番目の犯行をいつ行ったか、どうやって配達の指示を出したのか、ということ。6番目の犯行を行った後に出頭したとしたら最後のパラドックスは成り立たないし、共犯者がいたとも考えられないので…。どなたかご存知でしたら教えてください。^^

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読書傾向から犯人を割り出す手法には、「J・エドガー」を思い出しました。音楽は全体的に不穏なサウンドで、恐怖と不安を駆り立てていましたが、図書館の場面だけは「G線上のアリア」が流れていて、ほっと心が安らぎました。

ミュージックビデオを手がけてこられたフィンチャー監督のダークな映像が、スタイリッシュでかっこいい。オープニング映像は007みたい。上から下へと流れるエンドロールにも意表をつかれました。そしてこの作品を見て、フィンチャー監督が「ドラゴン・タトゥーの女」を映画化した理由がよくわかりました。

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山種美術館 「福田平八郎と日本画モダン」展

恵比寿の山種美術館で開催されている、「福田平八郎と日本画モダン」展(~7月22日まで)を見に行きました。福田平八郎さんは存じ上げなかったのですが、駅でポスターを見て、そのデザインセンスにひと目でノックアウトされ、その後、新聞の美術評を読んで、絶対に見に行こうと楽しみにしていました。

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福田平八郎は大正から昭和にかけて活躍された日本画家で、シンプルでモダン、明快な色と形の画風で知られています。今回は生誕120年を記念した特別展で、平八郎の作品約20点と、同時代に活躍した他の画家たちの”モダンな日本画”約40点を見ることができました。

私の心を捕らえたポスターは、「雨」という平八郎の代表作品です。瓦の重なりが均一したリズムを持っていながら、その瓦一枚一枚に表情が感じられるのがおもしろい。瓦に落ちた雨粒のしみで、雨を表現しているのに、俳句のようなセンスを感じました。

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会場に入ってまず目に入るのが、「筍」という作品。一面に散り敷かれた竹の落ち葉はシンプルな輪郭のみで、そこからにょきっと伸びる筍の存在感に圧倒されました。筍の皮の巻きは先端にいくほど狭く、軽快なリズムが感じられました。

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今回の展覧会では、前期と後期でかなり作品の入れ替えがあり、前期に展示された作品が見れなかったのが残念でした。これは前期に展示された「漣」(さざなみ)という作品。金箔の上にプラチナ箔を重ねることで水面のきらめきが表現されているそうですが、実際に見てみたかったです… 残念。

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平八郎は、「漣」でそのモダンな画風を確立して注目されましたが、初期の頃は、当時の京都画壇で流行していた、中国風の絵画を描いていたそうです。その頃の代表作「牡丹」は、細密に描かれ、幽玄夢幻といった雰囲気で、その後のシンプル&ポップな画風とは全く違っていて驚きました。

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(左)は「青柿」、(右)は「芥子花」という作品。どちらも自然の造形美を、シンプルかつ大胆に図案化していて楽しい。日本画というよりは、グラフィックデザインといった感じです。

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「日本画モダン」のコーナーでは、平八郎が影響を受けた、あるいは平八郎が影響を与えたとされる作品が展示されて興味深かったです。

(左)は徳岡神泉の「芋図」、(右)は小野竹喬の「晨朝」(しんちょう)という作品で、どちらも平八郎の後の時代の作品ですが、こうして並べてみると、その影響を感じ取ることができました。このほか、平八郎の唯一の弟子であったという、正井和行の静謐でシンプルな風景画に惹かれました。

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