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軽井沢(1) 軽井沢千住博美術館

気持ちよく晴れた秋の一日、日帰りで軽井沢に行ってきました。この日の一番の目的は、昨年(2011年)オープンした「軽井沢千住博美術館」を訪れること。世界で活躍している日本画家、千住博(せんじゅ・ひろし)さんの美術館です。

千住さんの作品は以前旅先の直島で拝見して、日本画に対するイメージが大きく変わりました。建物を設計したのが建築ユニットSANAAの西沢立衛(にしざわ・りゅうえい)さんということもあり、アートと建築のコラボレーションを楽しみにしていました。

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美術館の入り口へのアプローチです。美術館を取り囲むようにカラーリーフガーデンがあり、その美しさに思わず足を止めました。色とりどりの葉の表情の豊かさに心が弾みます。

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展示室は、自然光が降り注ぐ真っ白な空間でした。床は土地の不規則な起伏をそのまま生かしてあり、ゆるやかに傾斜しています。アートの森を散策するように作品を見て回ることができました。

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代表作の「ウォーターフォール」のシリーズから。直島で見た時には、轟音が聞こえてくるような臨場感を感じましたが、今回は同じ臨場感でも、一瞬を切り取ったような静寂の世界を感じました。

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(左)「フラットウォーター」シリーズ。ハワイ島キラウェア火山の裾野に広がる溶岩台地を描いた作品ですが、白い水たまりと黒い溶岩のコントラストのおもしろさに目を奪われました。

(右)「星のふる夜に」という絵本の原画のシリーズ。森を抜け出して街まで散歩する小鹿の物語が、移りゆく風景によって描かれます。降るような星空、夜明けの空、森と湖のシルエットが印象的で、詩情を感じさせる作品群です。

このほか、「デイフォール/ナイトフォール」という作品も圧巻でした。蛍光塗料で描かれた滝が、ブラックライトに照らされて暗闇の中に浮かび上がります。幽玄な美しさに魅せられました。

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美術館のあとは、併設されているギャラリー館を訪れました。ここでは千住博さんが先ごろ発表された源氏物語絵巻の原画が展示されていました。

登場人物ではなく、空や草木を描くことで表現された源氏物語。和紙の質感や岩絵の具のにじみやぼかしを生かした作品群は、伝統とモダンがみごとに調和していて、日本人の心に響きました。

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美術館を上から見たところ。同じ西沢さん(SANAA)が設計された、スイスのロレックス・ラーニングセンターに少し似ています。

(*印の写真は美術館HPよりお借りしました。)

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コメント

こんばんは。

あ~、良い天気で気持ち良さそう。sun
日帰りにはもってこいの、お天気で良かったですね!

千住博さんの美術館、内装も素敵ですね。差しこんでくる太陽の日の加減で、作品の印象も変わってきそう。

滝シリーズは有名ですけど、やっぱり1作、1作、それぞれの作品の顔っていうか印象が異なるから、まとめて鑑賞できるのはこの美術館ならではすね。shine

それに作品が大きいから、やっぱり画集とかじゃ(大型の本も出てますが)、なかなかこの迫力は味わえないと思うし。

素敵な休日になりましたね~。happy01

投稿: ごみつ | 2012年10月 1日 (月) 23時42分

流石!
という感じですね。絵画や写真を惹きたてるための
建物、内装も含めて表現。
観てみたい場所ですね。
軽井沢は昔の会社の先輩が住んでいるので
訪問と「軽井沢千住博美術館」を一緒に周るコースで
考えてみようかな~^^
遊びに来いと言われているので^^

投稿: イザワ | 2012年10月 2日 (火) 01時02分

セレンさんこんにちは。
ご無沙汰しております。

直島、懐かしいですね。この時の記事は本当によく覚えています。
私がコメントをさせて頂いたのも初めてでした。

軽井沢のこの千住さんの美術館もとても気になっていました。
晴れた日に行ってみたいとは思いますが、他の天気や季節でも、作品の見え方が変わりそうですね。

投稿: アサ | 2012年10月 2日 (火) 11時40分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪
学校のお休みに合わせて、平日にでかけましたが
お天気に恵まれて、いい一日になりました☆

千住博さんの作品を堪能できるすてきな美術館でした。
作品に合わせて設計されたギャラリーもまたすばらしかったです。

ウォーターフォールは、水の流れが絵の具の流れで表現されていたので
キャンパスを立てて、絵の具を上から流して描かれたのかな?
また、水煙の部分は霧吹きを使われたのかしら?
とあれこれ想像しながら見るのも楽しかったです。

ところどころにベンチが置かれていて、座ってゆっくり時間をかけて
作品を鑑賞することができました☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年10月 2日 (火) 16時02分

☆ イザワさま ☆
こんにちは♪
千住博さんの作品もすばらしかったですが
それに合わせて設計された美術館、というのがなんとも贅沢ですね。
歩いたり、ベンチに腰掛けたり…
まるでお散歩するように作品を鑑賞して
心豊かな時間がすごせました。

軽井沢にお知り合いがいらっしゃるのですね☆
機会がありましたら是非。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2012年10月 2日 (火) 16時09分

☆ アサさま ☆
こんにちは。
そうです。直島の記事の時に、アサさんが初めて
コメントをくださったのですよね。
そのご縁で今もこうしてお話できてとてもうれしいです。

千住博さんの魅力が堪能できる美術館でした。
窓が広く、外との一体感がありました。
この日は陽射しが燦々と降り注いでいましたが
季節やお天気によって、また違った表情が楽しめそうですね。

投稿: ☆ アサさま ☆ | 2012年10月 2日 (火) 16時24分

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