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2012年11月

箱根のおいしいおみやげ

箱根では温泉でゆっくりくつろいでから、おみやげを買って帰りました。まずは「楽遊壽林 自然館」のすぐ近くにある、宮ノ下の「渡邊ベーカリー」へ。

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名物の梅干あんぱんと、昔ながらの懐かしい菓子パンをいくつか買いました。梅干あんぱんは、あんぱんの中に小田原名物の大きな梅干がまるごと一個入っています。びっくりするような組み合わせですが、桜あんぱんをパワフルにした感じで、甘塩っぽさがクセになるお味です。

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↑ あんこの下に梅干が顔をのぞかせています…。最後に梅干が残ってしまうと少々きついので、先に梅干とあんこが半々になるように少しずつ食べていくのがお勧めです。^^ 私は豆乳クリームパンも気に入りました。

こちらのお店は、パンの中にビーフシチューの入った温泉シチューパンも人気で、店内で熱々をいただくことができます。

この後、国道1号沿いにある「鈴廣かまぼこの里」に寄りました。ここはかまぼこのテーマパークといった感じで、大きなショップのほかレストランや博物館まであります。この日は大雨だったので、大きな地下駐車場に車を入れてそのままお買い物ができるのは助かりました。

ショップにはかまぼこのほか、小田原・箱根の食のおみやげがいろいろ揃っています。おでん種がおいしそうだったので、この日の夕ごはんはおでんに決定しました。^^

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帰ってから用意したので煮込み時間は1時間ほど…。小豆島の生しょうゆを使っているので、色は薄い仕上がりですが、味はよくしみておいしかったです。体がぽかぽかに温まりました。木の葉の形の練り物がかわいいですね。

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(左)かまぼことわさび漬けは、おつまみに。 (右)翌日は、えぼだいの干物をいただきました。おいしいおみやげで、旅の余韻を楽しみました。

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雨の紅葉の箱根

昨日は紅葉を見に、箱根まで出かけてきました。用事をすませて11時頃東京を出ると、間もなく予報通りにポツポツ雨が降ってきました…。>< 箱根に着く頃にはいよいよ本降りに。それでも湯本から箱根の山を縫うようにのぼっていくと、煙る霧の中、みごとな紅葉を楽しむことができました。

ほんとうはきれいな庭園で紅葉狩りの予定でしたが、あきらめて温泉でのんびりくつろぐことにしました。この日訪れたのは、宮ノ下にある「楽遊壽林(らくゆうじゅりん) 自然館」。早川渓谷の自然豊かな森の中にある日帰り温泉です。

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駐車場から早川渓谷方向を見下ろすと、霧に煙る錦の森が広がっていました。森の中の石段を落ち葉を踏みしめながら下りていくと味わい深い木の門があり、さらに下りると大正時代に建てられたという落ち着いた佇まいの日本家屋に着きました。

受付をすませてから、囲炉裏のあるお座敷でお昼をいただきました。

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私は箱根そば御膳をいただきました。(左)まず運ばれてきた一の膳には、ふろふき大根、もち巾着、箱根名物のくみ上げ湯葉ときんぴらごぼう。(右)続く二の膳には、4種類の臼挽きそばがありました。お料理は山の中にふさわしい、野趣豊かな素朴な味わいでした。

平日の大雨ということで、紅葉シーズンにもかかわらずお客様も少なくゆっくりすごせました。食事の後、少し休んでから温泉へ。温泉も途中からは貸切状態でした。

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雨にぬれる紅葉が美しい…。

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露天風呂は山の斜面に3段並んでありました。渓谷の底に向かってどこまでも続く紅葉の絨毯は、それはそれはみごとでした。そろそろ落葉も始まっていて、晩秋の趣がまた味わいがありました。美しい自然に抱かれて、雨が降っているのも気にならなかったです。

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建物の中からパチリ。来週あたりはそろそろ紅葉もおしまいでしょうか。でも冬の枯れ木の寂しげな風景もまた味わいがあってすてきでしょうね。

帰る時には雨はますます激しく降り、あちこちで事故があったようで途中で渋滞に巻き込まれてしまいましたが>< 美しい紅葉を愛でて楽しい一日となりました。

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「人生の特等席」

クリント・イーストウッド主演の最新作、「人生の特等席」(Trouble with the Curve)を見ました。メジャーリーグの名スカウトとして仕事一筋に生きてきた父と疎遠だった娘が、野球を通じて絆を取り戻していく物語。長年イーストウッドのもとでプロデューサーを務めてきたロバート・ロレンツの監督デビュー作です。

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アトランタ・ブレーブスの名スカウトとして腕を振るってきたガス(クリント・イーストウッド)は、年齢による衰えが見え始め、球団幹部からその手腕が疑問視されるようになっていました。

長年のわだかまりから今は離れて暮らし、弁護士としてがんばっている娘のミッキー(エイミー・アダムス)は、父の体を心配し、ガスの最後になるかもしれないスカウトの旅に同行することを決意します…。

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イーストウッドのいぶし銀のような渋い演技が光るすてきな作品でした。物語の展開はある意味予測できなくはないのですが、それでも素直に感動し、心地よく泣けました。胸のすくようなエンディングに、ハッピーな気持ちでいっぱいになりました。

ガスは目や耳、自分の勘を頼りにこれまで多くの選手たちを見出してきたベテランスカウト。しかし時代はコンピュータを使ったデータ分析によるスカウトがもてはやされるようになり、ガスの昔ながらのやり方で球団幹部を納得させるのは難しくなっていました。

一方、小さい頃からいつもガスのそばにいて野球を見る目を養ってきたミッキーは、6歳で母を亡くしてからは親戚の家や寄宿学校に預けられて育ち、父親から疎外されたと感じて傷ついていました。

父娘はお互いを思いながらも、不器用でぎこちなく、なかなか関係を修復できませんが、間を取り持つ?レッドソックスのスカウト ジョニー(ジャスティン・ティンバーレイク)がいい味を出していました。そして一見ゆるめに並行して展開するスカウト劇が、二人の絆を取り戻す決定打となっていたのが心憎かったです。

目が見えなくなって足元がふらついても、車をあちこちぶつけても、最愛の妻のお墓の前でおろおろ泣いても、年輪を重ねたイーストウッドが演じると、どれも味わい深くて魅力的。ミッキーにちょっかいを出す酒場の男をぶっとばすところは、最高にかっこよかったです。

高慢な新人ボーは、いずれ馬脚を露すとは思っていましたが、なるほどあれが伏線になっていたとは…^^ ミッキーとジョニーの恋愛パートは少々余計な気もしましたが、娘の幸せを願うガスの笑顔を見ると、これもまたよかったのかな?と思いました。^^

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「善き人のためのソナタ」

壁崩壊前の東ベルリンを舞台に、国家保安庁(シュタージ)による厳しい監視社会と、その中で苦悩する人々の姿を静かな筆致で描いたドラマ、「善き人のためのソナタ」(Das Leben der Anderen / The Lives of Others)を見ました。2007年アカデミー賞外国語映画賞受賞作品です。

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1984年、東ベルリン。シュタージの有能な局員ヴィースラーは、反体制の疑いのある劇作家ドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタを監視するよう命じられます。早速ドライマンの部屋に盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を始めますが…。

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冷戦時の東ドイツに敷かれていた監視体制の厳しさに衝撃を受けました。自分の周りのいたるところに監視の目があり(時には家族が監視員であることも)、うっかりジョークすら言えない日常。一度反体制と烙印を押されたら最後、徹底的に生きる術を奪われ、社会から抹殺される恐怖。

まして芸術家にとって、自由な表現を奪われることがどれほど辛いことか。ドライマンは西側諸国に評価されている劇作家ということで要注意人物としてマークされますが、実はこの指令には、ドライマンの恋人クリスタを我が物にしたいという大臣の思欲がからんでいました。

ヴィースラーはまじめな局員であり、純粋に国家への忠誠心から使命感に燃えて、ドライマンの監視を始めます。しかし毎日盗聴を続けていくうちに彼が知るのは、ドライマンとクリスタが愛と信頼によって支えあい、国家という制約の中で、懸命に自分らしく生きようと悩みもがく姿でした。

一方では私欲や出世のために動く大臣や上司の存在があり、ヴィースラーの中で何かが少しずつ変わり始めます。ヴィースラーがドライマンの弾く美しいピアノソナタの旋律に涙したのは、彼がこれまでの人生で失わざるを得なかった人間性を取り戻した瞬間なのかもしれません…。

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ドライマンは自分が逮捕されないことを常々不思議に思っていましたが、ベルリンの壁崩壊後の情報開示で、実はそれまである人物のうその報告によって守られていた、という事実を知ります。そして、ドライマンはその人物ヴィースラーにだけわかる方法で、感謝の気持ちを伝えるのです…。

物語は途中、ドライマンの告発に端を発するドラマティックな展開がありますが、全体的にはとても控えめな印象です。ついに一言もことばを交わすことのなかったドライマンとヴィースラーが心を通わせるラストの場面が、静かな余韻となって心に響きました。

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オレンジづくしのティータイム

輸入のオレンジやグレープフルーツは一年を通じてありますが、みかんやゆずが出回るようになると、冬が近づいているんだなあと感じます。もともと柑橘類は好きですが、そんな季節のめぐりを無意識に感じてか、先日輸入食品のお店で、気がつけばオレンジのものばかり手に取っていました。

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左の36 Chocola'sは、ベルギーのHamletという会社のもの。ポテトチップスにチョコレートコーティングしたものではなく、極々薄いチョコレート。ライスクリスプが入っていてプチプチした食感が楽しめます。今回はオレンジを買いましたが、ストロベリーもお気に入り。

右奥のオレンジケーキは、フランスのForchyという会社のもの。フルーツケーキとオレンジケーキとあって、どちらもおいしそうでしたが、今回はオレンジケーキを買ってみました。右手前はおなじみPOMPADOURのオレンジルイボスティー。

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オレンジづくしのティータイムとなりました。オレンジケーキはあらかじめ薄くスライスしてありました。オレンジピールがぎっしり入った濃厚な味わい。チョコレートはパリッと薄く、クリーミィな甘さが広がります。どちらも本国ではおそらくスーパーなどで売っているお菓子だと思いますが、そのレベルの高さに驚きます。

ルイボスティーは複雑な味わいのフレーバーが好きですが、たまにはオレンジだけですっきりシンプルにいただくのもいいな。ティーバッグなのでお手軽に楽しめます。

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【 おまけ 】 少し前ですが、玄関前の寄せ植えを、冬バージョンにしました。ピンクの濃淡のガーデンシクラメンと、ノースポールを組み合わせました。どちらも小ぶりのお花がかわいい。大好きな組み合わせです。

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「ディア・ブラザー」

ヒラリー・スワンク、サム・ロックウェル主演の実話にもとづくドラマ、「ディア・ブラザー」(Conviction)を見ました。殺人罪で逮捕され終身刑となった兄を救うために、自ら弁護士の資格を取り無罪を勝ち取った女性の物語。2010年の作品です。(日本ではDVDリリースのみ)

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不遇な家庭に生まれ、小さい頃から肩を寄せ合うように生きてきたケニー(サム・ロックウェル)とベティ・アン(ヒラリー・スワンク)兄妹。今はそれぞれ家庭を持ち、幸せな人生を送っていましたが、ある日突然ケニーが殺人の容疑で逮捕され、裁判で終身刑を言い渡されてしまいます。

兄の無実を信じるベティ・アンでしたが、それを証明できる優秀な弁護士を雇うだけの費用の余裕はありません。そこで彼女は自ら弁護士資格を取り、兄のために戦うことを決意します。しかし、それは長い長い苦難の道への始まりでした…。

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アメリカでの興行がふるわず、日本では劇場未公開となりましたが、主人公のがんばりに素直に感動できる作品でした。日本でも先頃、某殺人事件で容疑者とされていた男性がDNA鑑定で無罪が証明され逆転勝訴した…というニュースがあったばかりだったので、まさにタイムリーで興味深く見ました。

ケニーは子煩悩な家庭人ですが、すぐにかっとなるタチでけんかっ早い。何かと問題を起こすので、日頃から警察に目をつけられていたようです。そこで、ただ加害者と同じ血液型というだけで、殺人犯として逮捕されてしまいます。1990年当時はまだDNA鑑定という科学的手法はなかったのです。

なんとしてでもケニーを助けたいベティ・アンは、自ら弁護士になることを決意しますが、まずは高校卒業資格を取るところから… という気の遠くなるような長い道のり。働きながら大学に通い、勉強しながら家事や子育てもこなさなければなりません。そのしわ寄せは家族にいき、結局夫と2人の息子たちは家を出てしまいます。

大切な家庭を壊してまで、何が彼女を駆り立てるのか…。ケニーとベティ・アンは恵まれない家庭でお互いを支え合い、誰よりも強い絆で結ばれ生きてきました。傍からみると、ケニーは素行が悪く、限りなくグレーにも見えるのですが^^; ベティ・アンにはケニーの無実が一点の曇りなく信じられたのでしょうね。

その後ベティ・アンは、DNAによる科学捜査を文献で知りますが、既に事件から10年以上が経過しているので、証拠品を探すのも至難の業。ようやく見つけるも、今度は警察に「実行犯でなくても、共犯の可能性がある」と反論されてしまいます。

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最終的にベティ・アンは18年かけ無罪を勝ち取りますが、死刑のある州だったらケニーはとっくに死んでいた、という事実にぞくっとしました。死刑制度の是非はともかく、誤認逮捕が関係する人たちの人生を大きく狂わせるということを、捜査する側は常に肝に銘じて欲しいです。不正捜査などもってのほか。

最後まで粘り強くあきらめない主人公に、ヒラリー・スワンクはぴったりのキャスティングでした。彼女を支える親友役を、「グッド・ウィル・ハンティング」のミニー・ドライヴァーが演じていたのもうれしかったです。

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日本の郷土料理を楽しむ

おもしろいお料理の本を見つけました。

Cookbook

旅して見つけて、我が家の定番になった 地方ごはん

旅先でその土地のお料理をいただくのは私も大好き。この本は、いわゆるお料理屋さんの郷土料理というよりは、全国各地の一般のご家庭で作られている、その地方独特のお料理を集めたものです。見ているだけで、その土地を旅した気分になれる楽しい本。早速いくつか作ってみました。

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chick 宮崎の「チキン南蛮」 chick

鶏もも肉は塩こしょうし、小麦粉、とき卵と順にまぶして油で揚げます。南蛮だれ(しょうゆ・酢・砂糖)にひたして盛り付け、和風タルタルソース(マヨネーズ・甘酢らっきょうのみじん切り)をかけてできあがり。

チキン南蛮は、全国区の人気があるようで、レシピも何度か見たことがあります。味つけがしっかりしていて、ボリュームたっぷり。お弁当にも好評でした。

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pig 鹿児島の「豚骨(とんこつ)」 pig

豚スペアリブの表面を焼きつけ、酒を入れた水でコトコト柔らかくなるまで煮ます。大根・にんじん・ごぼう・こんにゃくを加え、野菜が柔らかくなるまでさらに煮ます。砂糖・みそ・しょうゆを加え、全体にとろりとするまで煮てできあがり。ゆでたさやいんげんを散らします。

これはおいしかった! いり鶏の豚スペアリブ版といった感じですが、味噌のこっくりした風味に心がなごみます。ほんとうは黒砂糖と麦味噌を使うそうですが、私は三温糖と信州味噌で作りました。味は本場と微妙に違うかもしれませんが、これはこれでおいしかったです。

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wave 広島の「かきめし」 wave

かきのむき身は少量の酒としょうゆでさっと煮て、身と煮汁を分けます。お米に煮汁と水を足し、かきの身をのせて炊きます。

広島では駅弁にもあるくらいポピュラーなお料理だそうです。あさりごはんは春になると時々作りますが、冬はかきめしがいいですね。あさりごはんより、味つけは少ししっかりめ、が合うようです。

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clover 香川の「まんばのけんちゃん」 clover

小松菜と木綿豆腐をさっと炒めて、だし・油揚げを加え、みりん・しょうゆ・塩・砂糖で味付けして軽く煮ます。とき卵をまわし入れて火が通ったらできあがり。

”まんば”は高菜の一種で、”けんちゃん”とはけんちんがなまったのだとか。まんばの代わりに小松菜を使い、煮干だしのかわりにいつもの和風だしで作りましたが、しみじみとした味わいでおいしかったです。めいめいによそいましたが、こういうお料理は大皿にドンッと盛り付けるのがいいですね。

それにしても日本って狭いようで、こんなに食文化にバラエティがあって豊かなんだなあと改めて感動しました。

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「ペイド・バック」

ヘレン・ミレン、サム・ワーシントン、ジェシカ・チャステインらが共演するスパイ・サスペンス、「ペイド・バック」(The Debt)を見ました。イスラエル映画HaHov(The Debt)のハリウッドリメイクで、2010年の作品(日本ではDVDリリースのみ)。監督は、「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン。

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1965年、イスラエルの諜報機関モサドから、レイチェル(ジェシカ・チャステイン)、ステファン、デヴィッド(サム・ワーシントン)の3人の工作員が、東ベルリンに派遣されます。彼らの任務は、偽名で産婦人科医としてひっそり生きているナチスの戦犯フォーゲルを捕まえ、イスラエルに連行して軍事裁判にかけること。

3人は周到に準備してフォーゲルを拉致しますが、国外脱出に失敗。しばらく隠れ家に潜伏している間に、フォーゲルは逃亡しようとし、もみあったレイチェルに射殺されます。その後、3人は無事に帰国し、若き勇敢な英雄として賞賛されますが、実は3人はある重大な秘密を抱えていました…。

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上質で重厚な心理サスペンスで、私好みの作品。アクションシーンやスリリングな展開もありますが、ドラマとして見応えがありました。物語は1997年のイスラエルから、現在のレイチェル(ヘレン・ミレン)が過去を振り返る形で進行していきます。

前半は、まだ若かった3人が、不安と緊張に押しつぶされそうになりながらXデイに向けて準備する日々、隠れ家で潜伏中、出口の見えない恐怖に震える日々、そして3人の間で交錯する恋愛感情… そうした繊細な心の動きがていねいに、そしてサスペンスフルに描かれます。

任務に失敗した3人は祖国から見放されることを恐れ、ステファンの提案によってある秘密を共有します。しかしそれは、輝く栄光の陰で、その後30年間、3人を苦しめ続けることとなります。

そして心の重圧に耐えかねたデヴィッドが謎の自殺を遂げ、その死に30年前の秘密が関わっていると知ったステファンとレイチェルは、ある計画によって過去を清算することを決意します…。

3人は、現在と過去をそれぞれ別の俳優さんが演じていますが、キャラクターがうまく引き継がれていて、違和感がなかったです。特に若い頃のレイチェルを演じるジェシカ・チャステインの、繊細な演技が印象的でした。ヘレン・ミレンのアクションも、なかなかかっこよかったです。^^

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アイスランド料理を楽しむ

先日、アイスランドの小説を読んだ後に、偶然アイスランド料理の本を見つけました。

Iceland_3 アイスランド大使の食卓

大使夫人がご紹介されるアイスランドの郷土料理と食のお話。トラベルガイドもあって、美しい風景に旅情をかきたてられました。早速いくつかお料理を作ってみましたよ。

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chick チキン&サンドライトマト chick

アイスランドではラムやシーフードを使ったお料理が多く、鶏肉やドライトマトは比較的新しい食材だそうです。薄切りのたまねぎと一口大に切った鶏胸肉を炒めて塩こしょうし、ドライトマトと生クリーム、ハーブを入れて軽く煮込みました。

ドライトマトの旨味と酸味で、クリーミィなソースが複雑な味わいに。自家製のセミドライトマトを使ったので生クリームによくなじみ、きれいなオレンジ色のソースになりました。生クリームと豆乳を半々にしたら、よりあっさり仕上がりそうです。

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アイスランドの定番ポテト料理だそうですが、紫芋、さつまいも、じゃがいもと3種類のポテトを組み合わせました。皮をむいて一口大に切ったポテトを耐熱皿に並べ、塩こしょう。オリーブ油をたら~りし、ローズマリーの枝を散らしてオーブンで焼きます。ほくほくと秋の味覚でした。

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cake おばあちゃんのオレンジパウンドケーキ cake

おばあさまからの秘伝のレシピだそうです。分量が多かったので、たまごを3個→2個にし、他の材料を全て3分の2にして作りました。本ではオレンジ生地のパウンドケーキに、オレンジとチョコレートを合わせたソースをかけていましたが、私はオレンジ生地にほんの少しチョコチップを混ぜて焼いてみました。

オレンジの香りがふんわり広がるパウンドケーキ。チョコチップがいいアクセントになりました。同じ生地でマフィンやマドレーヌを作ってもおいしそうです。

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食材で珍しかったのは、パフィンとスキール。パフィンは野生の渡り鳥で、夏になるとアイスランドに何百万羽とやってくるそうです。胸肉をソテーにして食べますが、見た目のかわいらしさに似ず、鹿肉のような力強いお味だそうです。

スキールはアイスランドでポピュラーなフレッシュチーズ。いろいろなフレーバーがあり、お味はヨーグルトに似ているそうです。歴史は古く、誰もが子どもの頃から慣れ親しんだお味だそうです。

旅のページでは、美しい風景の数々に目を奪われました。赤い壁のかわいらしいお家が並ぶ海沿いの町は、カナダのプリンスエドワード島に少し似ていると思いましたが、一方では大瀑布や、湖のように広い温泉など、島国とは思えない雄大な自然があって圧倒されました。

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「アルゴ」

ベン・アフレック監督・主演の実話に基づくサスペンス、「アルゴ」(Argo)を見ました。1979年に起こったイランアメリカ大使館人質事件の裏側で進行していた、6名の人質救出作戦。事件後18年間機密扱いとなっていた、極秘作戦の真相を描きます。

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1979年のイラン革命後、時のパーレビ国王を受け入れたアメリカに反発した過激派たちはアメリカ大使館を占拠。パーレビ国王の引渡しを要求して中にいた52人を人質に取ります。しかし混乱の中、6人の職員がカナダ大使の私邸に逃げ込みます。

6人の存在が過激派に知れれば、処刑されるのは必至。彼ら6人を無事に出国させるため、人質救出のスペシャリスト、CIAのトニー・メンデス(ベン・アフレック)に白羽の矢が立てられます。万策尽きる中、メンデスはTVで「最後の猿の惑星」を見て、突拍子もない作戦を思いつきます…。

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ベン・アフレック監督作品ということで楽しみにしていましたが、期待通りにおもしろかったです。シリアスな題材なのに、思わず笑みがこぼれる軽やかさ。中盤以降は、どきどきさせるしかけがいくつもあって、最後まで手に汗握るスリリングな展開が楽しめました。

メンデスの作戦は、「アルゴ」という架空の映画製作をでっちあげ、6人をカナダ人の撮影クルーに見立てて出国させるという大胆不敵なもの。ハリウッドの友人に協力を求め、即席の事務所を開設し、大々的に製作発表まで行います。

カナダ人として6人の偽パスポートを用意してイランに乗り込むメンデス。あまりの奇策に最初はとまどいを隠せない6人でしたが、そうしている間にも、イラン側は細断された大使館名簿の復元作業を行っていて、6人の存在がばれるのも時間の問題になっていました…。

最後の難関、空港のシーンは一番はらはらしましたが、感動したのは当初この計画に一番乗り気でなかった男性職員が、監督になりきってアドリブで空港側と交渉し、メンバーの危機を救ったこと。飛行機が無事にイラン領空を出た時には、ほっとして涙してしまいました…。

アメリカのアラブ諸国への介入をさりげなく批判し、ハリウッドの虚構の世界を皮肉りながらも、最後には隣国カナダとのパートナーシップを強調し、アメリカ万歳になっているのが心憎い。そのほかにも随所にベン・アフレックの”巧さ”が光る作品でした。

過去のベン・アフレック監督作品の感想をリンクしておきます。一作ごとにパワーアップしていて、これからの活躍が楽しみです。
movie 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」
movie 「ザ・タウン」

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「pen」11/15号 バウハウス特集

雑誌「pen」最新号の第2特集は、「バウハウスの哲学」です。

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美容院で女性誌を読むのも楽しみですが、自分で買うのはなぜか男性誌の方が多いです。特に「pen」と「Casa BRUTUS」はアート、デザイン系の記事が充実していて好きな雑誌です。今回はバウハウスの特集だったので、思わず買ってしまいました。

バウハウスは、1919年から14年間だけドイツに存在したアートと建築の造形学校。現代へと続くモダン・デザインの潮流を作り、今もなお私たちの周りにある身近なデザインに大きな影響を与えています。

象徴するのが、あるバウハウス展でのエピソード。「このような家具はいくらでもあるのに、なぜわざわざ美術館に展示するのですか?」という質問があったそうですが、それこそがバウハウス・デザインがごく自然に私たちの周囲にとけ込んでいることを物語っています。

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バウハウスを代表するデザインのひとつ、マルセル・ブロイヤーのスチールパイプを使った椅子です。誰もがどこかで見たことがあるデザインだと思います。ブロイヤーは自転車に乗っていてスチールパイプを使うことを思いついたそうですが、当初このデザインは驚きと戸惑いをもって迎えられたそうです。

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バウハウス初代学長、ヴァルター・グロピウスの部屋(再現)。幾何学的に構成された色と形の美しさにはっとします。バウハウスでは、それまで相反するものと考えられていた、機能と美しさをみごとに融合させたモダン・デザインの実験住宅も多く設計しています。

自分が住むとしたら、アンティークのあるカントリーテイストの空間が好みですが、バウハウス・デザインの機能的な美しさは、モダンアートに通じる鮮烈な感動を与えてくれます。

ところで今回初めて知ったのですが、高井戸のミサワホーム総合研究所に「ミサワ バウハウス コレクション」という展示スペースがあり、随時テーマを設けて企画展を行っているそうです。予約制だそうですが、機会があれば是非足を運んでみたいと思いました。

バウハウスについては何度か記事にしているので、リンクさせていただきますね。
chair バウハウス・デッサウ展 @東京藝術大学美術館
chair バウハウス・テイスト バウハウス・キッチン展 @パナソニック電工汐留ミュージアム

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セミドライプルーンのお菓子

先日、生のプルーンを使ったお菓子について書きましたが、今回はおなじみのセミドライプルーンを使ったお菓子です。ここ1、2ヶ月の間に作ったお菓子を、3種ご紹介させていただきますね。

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cherry プルーンのカトルカール cherry

スクエア型ひとつでざっくり作るケーキ」という本からのレシピです。スパイスと紅茶で煮たプルーンをスクエア型の底に並べ、カトルカール(卵・砂糖・小麦粉・バターを同量入れて作るケーキ)の生地にプルーンの煮汁を混ぜて、上から流し込みます。焼きあがったらひっくり返してできあがり。

生地にも紅茶とスパイスの風味が溶け込んで、柔らかく煮たプルーンとよくなじみ、しっとりおいしく仕上がりました。プルーンの断面が見えるようにカットするときれいです。

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cherry ファー・オ・プルノー cherry

少し前のjnude(無料紙)に載っていた、ル・コルドンブルーのレシピです。プディング生地にダークチェリーを混ぜて焼くファーブルトンを、ドライプルーンを使って作りました。仕上げに粉砂糖をふるいます。

優しい甘さのもちもちとしたプディング生地に、コクのあるプルーンがよく合いました。簡単でおいしい素朴なお菓子です。

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cherry ヨーグルトチョコレートケーキ cherry

ヨーグルトのお菓子」という本からのレシピです。生地にヨーグルトを混ぜて焼く、さっぱりタイプのブラウニー。生地を型に流してから、小さくカットしたドライプルーン(私はセミドライのいちじくも)をちょこちょこのせて焼きました。

ヨーグルトの酸味や風味はほとんど感じませんが、しっとり軽い食感に仕上がりました。

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