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日本の郷土料理を楽しむ

おもしろいお料理の本を見つけました。

Cookbook

旅して見つけて、我が家の定番になった 地方ごはん

旅先でその土地のお料理をいただくのは私も大好き。この本は、いわゆるお料理屋さんの郷土料理というよりは、全国各地の一般のご家庭で作られている、その地方独特のお料理を集めたものです。見ているだけで、その土地を旅した気分になれる楽しい本。早速いくつか作ってみました。

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 宮崎の「チキン南蛮」 

鶏もも肉は塩こしょうし、小麦粉、とき卵と順にまぶして油で揚げます。南蛮だれ(しょうゆ・酢・砂糖)にひたして盛り付け、和風タルタルソース(マヨネーズ・甘酢らっきょうのみじん切り)をかけてできあがり。

チキン南蛮は、全国区の人気があるようで、レシピも何度か見たことがあります。味つけがしっかりしていて、ボリュームたっぷり。お弁当にも好評でした。

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 鹿児島の「豚骨(とんこつ)」 

豚スペアリブの表面を焼きつけ、酒を入れた水でコトコト柔らかくなるまで煮ます。大根・にんじん・ごぼう・こんにゃくを加え、野菜が柔らかくなるまでさらに煮ます。砂糖・みそ・しょうゆを加え、全体にとろりとするまで煮てできあがり。ゆでたさやいんげんを散らします。

これはおいしかった! いり鶏の豚スペアリブ版といった感じですが、味噌のこっくりした風味に心がなごみます。ほんとうは黒砂糖と麦味噌を使うそうですが、私は三温糖と信州味噌で作りました。味は本場と微妙に違うかもしれませんが、これはこれでおいしかったです。

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 広島の「かきめし」 

かきのむき身は少量の酒としょうゆでさっと煮て、身と煮汁を分けます。お米に煮汁と水を足し、かきの身をのせて炊きます。

広島では駅弁にもあるくらいポピュラーなお料理だそうです。あさりごはんは春になると時々作りますが、冬はかきめしがいいですね。あさりごはんより、味つけは少ししっかりめ、が合うようです。

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 香川の「まんばのけんちゃん」 

小松菜と木綿豆腐をさっと炒めて、だし・油揚げを加え、みりん・しょうゆ・塩・砂糖で味付けして軽く煮ます。とき卵をまわし入れて火が通ったらできあがり。

”まんば”は高菜の一種で、”けんちゃん”とはけんちんがなまったのだとか。まんばの代わりに小松菜を使い、煮干だしのかわりにいつもの和風だしで作りましたが、しみじみとした味わいでおいしかったです。めいめいによそいましたが、こういうお料理は大皿にドンッと盛り付けるのがいいですね。

それにしても日本って狭いようで、こんなに食文化にバラエティがあって豊かなんだなあと改めて感動しました。

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コメント

うちですと、宮崎の冷汁でしょうかね。子供の頃に家族で旅行した際、お世話になった方から教わった献立だったと思います。よく夏になると母が作ってくれましたので、なじみ深い料理です。
ただ、母が倒れてからは作っていません。いつぞや、銀座界隈の割烹料理の店で、冷汁を戴きましたが微妙に母のものとは味が違っていました。妹たちも教わっていないみたいで、もはや幻の味となってしまいました。

投稿: ヌマンタ | 2012年11月13日 (火) 14時47分

こんにちはぁ~
楽しそうな本ですね☆
作られたお料理、どれも私も作りたくなりました!
特に豚骨はほんとうに美味しそう。 
これからの季節、お出しの染みた大根は体を温めて
くれますね。
最後の小松菜の煮浸し風も溶き卵を入れるのが新鮮。
これもすぐに真似できそうですぅ~♪

投稿: ゆず | 2012年11月13日 (火) 17時57分

☆ ヌマンタさま ☆
こんにちは。
宮崎の冷汁は、この本にも載っていましたが
きっと各ご家庭によって、お味の違いがあるのでしょうね。
ヌマンタさんにとっての”おふくろの味”なんですね。

ていねいに作ると、結構手間がかかるので
最近は”冷汁の素”も売っている、と書かれていました。
冷汁にかぎらずですが、最近は地方のお料理が若い世代に
伝わっていないそうで、そんなこともあって著者の方は
この本を作られたそうですよ。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2012年11月14日 (水) 08時38分

☆ ゆずさま ☆
こんにちは。
この本、どのお料理もほんとうにおいしそうで
全部作ってみたくなりました。
著者の方が書かれているエピソードやコラムも楽しかったです。

鹿児島の豚骨はとてもおいしかったので
特にこれからの季節、何度もリピートすることになりそうです。^^
小松菜の煮浸しは、たまごを入れることで素朴な風合いに。
いかにも家庭のお惣菜といった味にほっとしました☆

投稿: ☆ ゆずさま ☆ | 2012年11月14日 (水) 08時57分

こんにちは。

本当に、地方、地方で、郷土色にあふれたお料理がたくさんありますよね。
旅行で訪れた先で郷土料理を食べるのは本当に楽しいものですよね。

それにしても、それを家で再現できるセレンディピティさんは本当に凄いですね!
毎回思うけど、ご家族が本当にうらやましいです。

鹿児島の「豚骨」、美味しそうだな~。


投稿: ごみつ | 2012年11月14日 (水) 15時06分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
日本は決して広い国ではないのに、各地方にその土地に根ざした
豊かな食文化が息づいていて、すごいことだな~と思いました。
その土地ならではのお料理をいただくのは、旅の楽しみでもありますね。

実際にその土地で食べたわけではなく
材料も、あるもので代用して作っているので
”なんちゃって”かもしれませんが、旅の気分は楽しめました☆
豚骨、おいしかったです~♪

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2012年11月15日 (木) 09時26分

やはり、日本人の食文化は個性豊かで、しかも美味しそう!!
宮崎はまだ、行ったことがありませんが、他の3県は
行ったことがあります。
しかし、残念ながら、本日ご紹介頂いた料理は
食べたことがありません。
残念!
今度、行った時は、絶対に食べるぞ~(笑

投稿: イザワ | 2012年11月16日 (金) 03時06分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
日本の食文化は本当に豊かですね。
この本で紹介されていたお料理は、いわゆる家庭料理が多かったので
お店ではなかなかお目にかかれないお料理もあるかもしれません。
宮崎の鶏南蛮は、最近人気が急上昇?のようで
こちらでもレシピやお料理を見たことがあります。
そのうちに、召し上がる機会があるかもしれませんね。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2012年11月16日 (金) 09時18分

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