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山種美術館 「琳派から日本画へ」

山種美術館で開催されている「琳派から日本画へ -和歌のこころ・絵のこころ-」展(~3月31日まで)を見に行きました。琳派に影響を与えたという平安古筆から江戸時代の琳派作品、そして近代日本画へと、和歌と装飾性に着目した千年にわたるコレクションです。

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尾形光琳や酒井抱一など、琳派の作品の大胆な構図やデザインが好きで、その影響を受けた近代日本画にも惹かれます。本展では、琳派のルーツとなる平安時代の古筆にまで遡って見ることができるというので、楽しみにしていました。

藤原定信の石山切など、貴重な出展がありましたが、平安時代の古筆については勉強不足で、今ひとつ消化しきれなかった…というのが正直なところ。でも、今でいう、カリグラフィ・アートに通じるものがあるなあと感じながら、流麗な書の作品を絵画の感覚で鑑賞しました。

このほか、印象に残った作品をいくつかご紹介させていただきますね。

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柴田是真 「波に千鳥」
画面を大胆に分断する波と空の構図に魅せられました。漆工家でもある柴田是真。この作品も漆を混ぜた顔料で描かれていて、よく見るときらりと光沢があるのが、さりげない個性が感じられてすてきでした。

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下村観山 「老松白藤」
堂々たる風格の老松と、優美でしなやかな白藤の対比が印象的。大胆な構図にまず圧倒されますが、藤の花弁の一枚一枚、松の葉の一本一本が繊細に描きこまれていて、引き込まれるように見入ってしまいました。

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速水御舟 「紅梅・白梅」
2対の掛け軸それぞれに描かれた紅梅と白梅が、月を見ながらお話しているように感じられるロマンティックな作品。今回の展覧会では、月を描いた作品が多く出展されていましたが、どれも印象的でした。

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加山又造 「千羽鶴」
太陽と月、うねるように広がる波、そして羽ばたきが聞こえてきそうなたくさんの鶴、鶴、鶴…。幻想的で壮大な風景に圧倒されました。どこまでも続く波と鶴に、エッシャーの「メタモルフォーゼ」を思い出しました。

山種美術館のロビーには、この千羽鶴をもとにした陶板壁画が常設展示されていますが、モダンなデザイン性のあって、こちらもすてきな作品です。

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コメント

今晩は。cherry

そう言えば日本画の展覧会にはあまり行った事がないのですが、こうやって系統だって作品を鑑賞できると、さらに興味深く鑑賞できそうです。

速水御舟の「紅梅・白梅」は素敵ですね。これ私も好きです。やっぱり日本人として、こういう絵画には心魅かれるものがありますね。

こういう日本画を静かな空間の中で、ゆっくりと鑑賞できたら心地良いだろうな~。confident

投稿: ごみつ | 2013年3月14日 (木) 22時06分

柴田是真作「波に千鳥」に構図の面白さを
感じました。
写真も露出やシャッタースピードなど大切な要素が
色々とありますが、でもなんといっても構図と見せ方だと
思っています。
正直、露出やシャッタースピードなど、適正というものは
あまりなく、作者の意図する魅せ方で設定を変えます。
ただ、構図だけは一番個性がでる部分で、写真、絵画など
共通点は構図。
その意味でとても面白いと思います。

投稿: イザワ | 2013年3月15日 (金) 04時01分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
私も以前は全くといっていいほど日本画は見なかったのですが
昨年くらいから少しずつ興味が出てきました。

年齢を重ねて、心に響くようになったのか、あるいは
ようやく日本画のよさがわかってきた、ということでしょうか。
江戸時代の作品が、モダンでかっこいい!と思うこともあって
いろいろ発見があるのが楽しいです。

紅梅・白梅は、私もとても心惹れた作品です。
この間合いがまた、なんともすてきだなーと思いました。

山種美術館は家からもわりと近いですし
こじんまりとして隠れ家的なところが気に入っているので
機会があれば、また足を運んでみたいです。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2013年3月15日 (金) 15時49分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
「波に千鳥」すてきな作品ですよね。
大胆な構図がおもしろいですし
黒と白、それとこれは柿色とでもいうのか
色の対比やバランスも絶妙で。

写真も、同じ被写体でも、何をどう撮りたいかで
全く違ったものになるのでしょうね。
ぼかしやブレを、効果的に使う場合もあるでしょうし…

空間をどう切り取って、構図を決めるか
そこには絵とはまた違った難しさがありそうですね。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2013年3月15日 (金) 16時12分

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