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「ビトレイヤー」

ジェームス・マカヴォイ&マーク・ストロング主演のイギリス発のクライム・アクション、「ビトレイヤー」(Welcome to the Punch)を見ました。捜査官と彼が追う大物犯罪者が、はからずも手を結び巨大な組織の陰謀に立ち向かいます。制作総指揮はリドリー・スコット。

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捜査官マックス(ジェームス・マカヴォイ)は、大物犯罪者スターンウッド(マーク・ストロング)を追い詰めるも膝を銃で撃たれ、取り逃がしてしまいます。しかし3年後、国外で隠遁生活を送っていたスターンウッドが、事件に巻き込まれた息子のためにロンドンに戻ってくると知り、マックスは再び執念の火を燃やします。

マックスは、スターンウッドを捕えるべく手を回し追い詰めていきますが、やがて2人はともに政府がからむ巨大な陰謀の渦に巻き込まれていることを知ります。互いに生き延びるため、2人は協力し巨大組織に戦いを挑みますが…。

Welcome_to_the_punch_1

この日は、L.A. ギャング ストーリー(Gangster Squad)とこの作品とどちらを見ようか迷ったのですが、L.A.~の方はバイオレンスが過激そうだったので、こちらを見ることに。ノワールの雰囲気をもった渋い犯罪映画で、なかなかおもしろかったです。

舞台はロンドンですが、煉瓦造りの重厚な街並みではなく、無機質的な高層ビル街(ロンドンの金融地区だとか)で撮影されているのが印象的。全体に青みがかった映像がクール&スタイリッシュで、ふとフランスのノワール「ディーバ」を思い出しました。

物語の始まりは3年前。イギリスの警察はふだんは銃の携帯が認められていないとはじめて知りましたが、丸腰だったマックスはスターンウッドを捕え損ね、それがもとで心身に深い傷を負っていました。しかし因縁の相手がロンドンに戻ると知って、再びかつての情熱を取り戻します。

とはいえ伝説の大物犯罪者スターンウッドがそんなに簡単に捕まるはずがない。熱血漢のマックスと、冷静沈着なスターンウッド。個性の違う二人の、追いつ追われつの駆け引きがスリリングでしたが、2人はそれぞれ大切な人を失ったことで、共通の敵に立ち向かうことになります。

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敵の自宅に友人を装って上り込んで待ち伏せ、母親に銃を向けて黒幕の正体を問いただしますが、そんなこととは知らない母親と相手のちぐはぐなやりとりがおかしかったです。(とはいえ、この後すぐに銃撃戦となるのですが)

敵が身内にいたり、政治の腐敗を描いていたり、とありがちな展開ではあるのですが、因縁の相手との間に生まれる奇妙な連帯感、アンビバレントな男の友情がドラマに深みを与えていました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

今晩は。cherry

この映画、公開中なんですね。私、知らなくって、DVDでご覧になったのかと思っちゃいましたが、面白そうですね。

予告編見てみましたが、マカボイ青年、今回かなりかっこ良いんじゃない!?ワイルドな感じでステキですね。
マーク・ストロングは、先日見た「裏切りのサーカス」での演技も良かったですよね。

イギリスの警官は銃を持ってないのは、昔、学校で教わった記憶がありまうよ。(何の授業だろう?)
日本の警官ですら持ってるのに何でなんでしょうね?(・_・)..?

投稿: ごみつ | 2013年5月28日 (火) 01時00分

敵対している者同士が、何かにきっかけにお互い協力して
いるうちに友情が芽生える・・・
男の友情を楽しめそうですね!

投稿: イザワ | 2013年5月28日 (火) 02時52分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
この作品、地味~に公開されていますが、おもしろかったですよ。
ジェームス・マカヴォイとマーク・ストロングが
渋くてかっこよかったです!

イギリスの警察は、許可なく銃を所持できないというのは意外でした。
実はそれがこの作品の隠れテーマにもなっているのですが。

日本の警官って、ふだん銃を持っているんでしたっけ?
以前、踊る大捜査線で(笑)犯人を追うために銃を所持する許可が出て
ひとりひとり手渡されるシーンがあった気がします…。^^

追記: 今、少しぐぐったら、日本の場合は、所持している警官と所持していない警官がいるようですね。ただ、所持している場合でも、使用するには厳しい制約があるようです。
イギリスは、日本と同じくかなり銃規制は厳しいのですね。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2013年5月28日 (火) 08時54分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
この作品、主人公を支える女性捜査官が登場しますが
恋愛に発展せず? あくまで硬派路線だったのがよかったです。
男くさい作品でした。^^

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2013年5月28日 (火) 08時58分

こんばんは。

ジェームズ・マカヴォイ&マーク・ストロング、そしてロンドンが舞台という理由で観た次第です。
そう無機質なロンドンも中々魅力的でしたね。

>敵の自宅に友人を装って上り込んで待ち伏せ、母親に銃を向けて...
あのシーンは笑えました。でも全体的にはちょっと物足りなかったです。

ジェームズ・マカヴォイはシリアスなドラマが似合う俳優だと感じます。

投稿: margot2005 | 2013年6月17日 (月) 23時55分

☆ margot2005さま ☆
こんにちは。
この作品、キャストもロケーションも魅力的でしたが
あともうひと息… だったかもしれませんね。

とはいえ、私はまあまあ楽しめました。

ジェームス・マカヴォイ、マーク・ストロング、
そしてアンドレア・ライズブロー…と
ちょっと追いかけてみたい俳優さんです。

投稿: ☆ margot2005さま ☆ | 2013年6月18日 (火) 17時25分

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受信: 2013年5月28日 (火) 13時03分

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受信: 2013年10月23日 (水) 21時01分

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