« ブルーベリーのお菓子 | トップページ | 「タイピスト!」 »

国立西洋美術館 「ル・コルビュジエと20世紀美術」

国立西洋美術館で開催されている、「ル・コルビュジエと20世紀美術」展(~11月4日まで)を見に行きました。20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエには、”芸術家”というもうひとつの顔がありました。ル・コルビュジエが創作した美術作品の数々を、彼が設計した美術館の空間で堪能しました。

Le_corbusier_4

建築家としてのル・コルビュジエが好きで、過去にも企画展や本の中で、彼の作品に触れる機会がありましたが、ル・コルビュジエが建築以外にも、絵画、彫刻、版画、タピスリー、映像などの芸術分野で活躍し、多くの作品を残したということを今回初めて知りました。

しかも、朝はアトリエで絵画制作、午後は設計事務所で建築の仕事、とどちらの領域にも等しく情熱を注いでいたそうです。ル・コルビュジエにとって、建築の仕事と芸術活動は、どちらも切り離せないものであり、その両方が彼の創作活動を互いに刺激し、支え合っていたのかもしれません。

国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した日本に唯一の建築物。今回の企画展は、ル・コルビュジエの建築空間の中で彼の美術作品を鑑賞し、その調和をも楽しむ贅沢な経験となりました。なお、この企画展は常設展のチケットで見ることができます。

Le_corbusier_3

企画展を入ってすぐのところには、彩色された木彫りの彫刻が展示されていました。無機質的な造形とぬくもりのある木という素材が、アンバランスで不思議な感覚。ゆるやかなスロープを上がるところには「電子の詩」という映像作品があり、低く電子音楽が流れていました。

Le_corbusier_1 「円卓の前の女性と蹄鉄」

ル・コルビュジエといえば、コンクリートでできた四角い建物が思い浮かびますが、美術作品も建築のイメージと同じく、無機質の美が感じられました。初期の頃は人工物を描いた静物画が多かったですが、途中から、女性やアフリカの原始アートなどが登場し、自然との調和をテーマにした作品が多くなっていました。

国立西洋美術館が他の美術館と違うと感じるのは、順路が明確になっていなくて、アートの森を散策するように、好きな作品を好きなように見られるところ。一見、武骨なコンクリートの空間ですが、形が不規則で、自然光がところどころに取り入れられ、アートをさりげなく引き立てていると思いました。

Le_corbusier_7_2  Le_corbusier_5

ル・コルビュジエは、世界各地の都市計画にも関わってきました。特にインド北部にある都市チャンディガールはその代表で、高等裁判所や議事堂など、ル・コルビュジエ建築も多く点在しているそうです。どんな都市なのか興味がわいてきました。写真はチャンディガールのシンボル、「開いた手」のレリーフです。

Le_corbusier_6_2

パリ南部の国際大学都市にある、「スイス学生会館」の壁画。ル・コルビュジエが設計したコンクリートの建物に、現代アートがみごとに調和しています。

このほか、ポスターやタピスリーなども展示されていました。ル・コルビュジエの多方面における才能の豊かさに圧倒され、建築と美術作品とのみごとなコラボレーションに酔いしれました。

Picasso

この日は、「ピカソが描いた動物たち」(8月25日で終了)という企画展も開催されていました。こちらは夏休みならではの、子供向けのかわいらしい企画。ビュフォンの「博物誌」に寄せた、ピカソの挿絵の数々を見ることができました。無垢な動物たちの姿に心癒されました。

|

« ブルーベリーのお菓子 | トップページ | 「タイピスト!」 »

美術館・博物館」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!

ブログにコメントでおじゃまするのは久しぶりになっちゃいましたが、ツイッターで何度かやりとりさせていただけたので良かったです。
ツイッターって簡単な情報交換には便利ですよね。wink

コルビュジエ、11月まで開催されてるんですね~。知り合いにコルビジェ好きがいるので誘って私も行こうかな~。
私も建築デザインは大好きです。

↑の「タイピスト」、ポスターだけでもこの映画のお洒落感が伝わってきますね!面白そう!ポスターの彼女、バルドーみたいでホント可愛いです。heart04

私は今日「風立ちぬ」行ってきました~。ブログ記事が山の様にたまってしまってるので、まとめて記事にするしかね~なと諦めてます。(笑)

投稿: ごみつ | 2013年9月 3日 (火) 22時38分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
ブログを更新するのはめんどうな時もありますが^^;
Twitterはタイムリーにちょこっと書き留めておけて
手軽にやりとりできるのが便利ですね。

コルビュジエ展、建築家とは違う一面を見ることができてよかったです。
コルビュジエにとって、建築とアートがひとつになって
ひとつの世界を作っているんだなーと思いました。
お時間がありましたら是非。

↑ 「タイピスト」昔テイストのかわいらしい作品でした。
ヒロインのデボラ・フランソワはオードリー・ヘップバーンの再来
という触れ込みだったようですが、それはともかく…
チャーミングな女優さんでしたよ。

「風立ちぬ」見に行かれたのですね~☆
偶然ですが、私も昨日は録画してあった
ジブリの「耳をすませば」を見ました。
宮﨑監督はロマンティックだな~と思いました。
まとめ記事、楽しみにしていますね☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2013年9月 4日 (水) 14時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1151970/53071680

この記事へのトラックバック一覧です: 国立西洋美術館 「ル・コルビュジエと20世紀美術」:

« ブルーベリーのお菓子 | トップページ | 「タイピスト!」 »