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シェリル・サンドバーグ 「LEAN IN (リーン・イン)」

フェイスブックのCOO シェリル・サンドバーグさんの話題作を読みました。

Lean_in

シェリル・サンドバーグ
LEAN IN (リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
(Lean In: Women, Work, and  the Will to be Lead)

フェイスブックという新進気鋭の会社を支えるやり手の女性エグゼクティブということで、どんな方だろうと興味を持っていました。これは彼女の半生をジェンダーという視点から描いた本。タイトルのLEAN INには”一歩踏み出そう”というメッセージが込められています。

読んでまず感じたのは、これは男勝りの従来型のワーキングウーマンの話ではない、ということ。華麗な学歴と経歴からすでに特別...と思われるシェリルですが、彼女が語ることばには、日本とアメリカという土壌の違いを超えて、共感できる部分がたくさんありました。

語り口はストレートでわかりやすく、彼女のざっくばらんな人柄が伝わってきて、楽しく読めました。シェリルのことばを裏付ける事例や数値データも豊富で、説得力があります。ビジネスに限らず、やりたいことを見つけた時、環境を変えようと思った時、一歩前に踏み出す勇気を与えてくれる本だと思いました。

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アメリカはジェンダーに対する意識が高く、女性が社会で活躍しやすい環境にあると思っていたので、シェリルをはじめアメリカの多くの女性が、子供の頃から植えつけられた女性のあるべき姿にとらわれ、引っ込み思案になっているという告白は、意外な驚きでした。

私のまわりを見ると、社会に出てからキャリアを中断させずに仕事を続けている友人は、独身か、お子さんがいないか、ご両親の協力があるか、のいずれかであるのが現実です。2児の母でもあるシェリルがその壁をどうやって乗り越えたのか、興味がありました。

彼女の場合、東海岸の古い価値観の社会から、(当時、まだ未知数だった)グーグル、フェイスブックという新しい感覚をもった会社に飛び込んだこと、また理解あるパートナーと出会ったことが、道を切り開くきっかけになったのではないかな、と思いました。

これからの時代は、夫が働き、妻が支えるという伝統的な役割分担にはリスクがあり、男女を問わず、仕事も子育てもどちらもできるようにしておく方が、(病気や失業、家族の介護など)予期せぬ問題にぶつかった時、柔軟に対応できるようにも思います。

おやじ世代が引退して、今の子どもたちが社会を作っていく頃には、男女のあり方もだいぶ変わっているかもしれませんね。

【 追記 】 (2014.01.20)
今日の日経一面より。2013年、35~44歳の子育て世代で、働く女性が初めて7割超えたそうです。景気回復による求人数の増加と、子育て環境の改善が追い風に。詳細記事はコチラ

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コメント

本当にそう思います。
私は、会社から独立して6年経ちますが、
明日から、中期の病気になって入院すると
収入がすぐにストップしてしまいます。
その際に家内が家計を支えられるようなキャリアがあれば
安心ですが、うちは、ほぼ専業主婦で来ているので若干不安。
当面は貯蓄と保険で耐えられるようにしておかないとと思っています。
老後も近い将来やってきますし、年金需給はどんどん先送りになるし
じっくり、考えると不安が付きません。
が、とりあえずは、希望を持って楽しく行きたいものです^^

投稿: イザワ | 2014年1月19日 (日) 21時14分

この本、気になってました。
FaceBookの創始者であるマイケル・ザッカーバーグ氏は
映画「ソーシャル・ネットワーク」を観る限りや評判によると
実に嫌なヤツだったようですがw
女性の方は均衡が取れた、素敵な人だったのですね。

投稿: zooey | 2014年1月20日 (月) 09時06分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
自営の方の場合は、特にそうした不安はありますよね。
でも女性はいざという時に強いですから、だいじょうぶですよ。
きっとなんとかなるだろう...と私も思っています。^^

これまでは専業主婦が手厚く保護されたり
そもそもまわりに子育て環境が整っていなかったり
女性が仕事を続けにくい状況にありましたものね...。
息子世代は、だいぶ変わっていくような気がしています。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2014年1月20日 (月) 10時12分

☆ zooeyさま ☆
こんにちは。
この本、特に女性にはうなずけるところがたくさんあって
楽しめると思います。

私はザッカーバーグのファンでもあるので
シェリルが泣いて彼にハグしてもらったエピソードでは
軽くジェラシーを感じましたが^^
20代の若造の会社に飛び込む、シェリルの勇気もすごいですよね。
しかも彼女が入ってからフェイスブックの評価も上がっていますし
やっぱりスーパーウーマンですね。

投稿: ☆ zooeyさま ☆ | 2014年1月20日 (月) 10時24分

こんばんは、セレンディピティさん。
フェイスブックのCOOはこんなに可愛らしい女性だったのですね。
私は外資系数社に勤めましたが、それでもやはり環境を整えて結婚、出産、子育ての壁は厚いようです。
ブランク後にキャリアを活かせる仕事に付くのは至難の技ですし。
こちらの本を読んで見たくなりました。

*ゼロ・グラビティのトラックバックありがとうございました。
偶然にもセレンディピティさんの記事を読めていなくて良かったみたいです♪

投稿: aki | 2014年1月21日 (火) 23時22分

☆ akiさま ☆
こんにちは。
シェリルさん、かわいらしくて女性から見ても魅力的ですね。

私は現役を退いてからだいぶ経ちますが
新聞などで得られる情報では、女性をめぐる環境が
少しずついい方向に変わってきている、と感じます。
シェリルさんのような方が、いい影響力になるといいですね。

投稿: ☆ akiさま ☆ | 2014年1月22日 (水) 11時44分

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