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2013年をふりかえって (本・アート・舞台)

2013年をふりかえって...昨年読んだ本と、美術展、舞台の中からお気に入りをピックアップします。おつきあいくだされば幸いです。

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昨年、最も衝撃だったのは尊敬する山崎豊子さんが亡くなられたことです。体調を崩されているとうかがっていたので、「運命の人」が最後の作品になるかもしれないと覚悟していましたが、そのうち新潮で連載が始まって、喜んでいた矢先のできごとでした。最後までペンを離さなかった豊子先生。ご冥福をお祈りします。

さて、昨年は32冊とやや少なめでした。記事もあまり書けませんでしたが、多くの良書と出会えたことは喜びです。そんな中、私に興奮を与えてくれたノンフィクションと実話に基づく3冊を選びました。

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マイケル・サンデル 「それをお金で買いますか」
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー他 「ビッグデータの正体」
百田直樹 「海賊とよばれた男」(上・下)

左・中の2冊の感想は、リンク先をご参照いただけたらと思います。ベストセラーになった「海賊とよばれた男」は、出光興産の創業者、出光佐三さん(小説では國岡鐡造)を描いた伝記小説です。

戦争に敗れ石油の大切さを思い知らされた國岡は、米石油メジャーとイギリスを敵に回して、単独イランと取引し、日本に石油を運び入れます。気骨と胆力の経営者はまた、社員ひとりひとりを家族のように大切にし、守り抜く信念の人でもありました。男たちの奮闘に胸が熱くなりました。

art アート art

美術展はなるべく幅広く見ていますが、好みからいくとやはり近代以降のアートに惹かれます。特に同時代を生きる現代アートは、現在進行形の未知数のおもしろさを感じます。昨年見た中から、私にとって記念碑的な美術展3つを選びました。

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奇跡のクラーク・コレクション @三菱一号館美術館
光り輝くルノアール。名画を所有するコレクターの喜びを初めて理解しました。コレクターといえば、ジョン&キミコ・パワーズ夫妻のアメリカン・ポップ・アート展も圧巻でした。

アンドレアス・グルスキー展 @国立新美術館
100のことばを尽くしてもこのアーティストの作品は説明できない。実物を美術館の広いスペースで鑑賞できたことは大きな喜びでした。

坂茂 建築の考え方と作り方 @水戸芸術館
尊敬する建築家、坂茂さんの初めての個展を見るために水戸まで出かけたことも、いい思い出になりました。

drama 舞台 drama

昨年のトピックスは、なんといっても歌舞伎座新開場。先代の伝統を生かしつつ最新鋭の舞台装置を設えた劇場として生まれ変わりましたが、贔屓の?B席からは部分的に見えないのが残念。歌舞伎は庶民の味方ですから、後方からもよく見えるミュージカル劇場のような思い切った設計もありだったかもしれません。

夏以降は私事でなかなか足を運べませんでしたが、一年続いた杮落し公演では豪華俳優陣による名作の数々を堪能しました。その中から特に気に入った演目を2つ書き留めておきます。

菅原伝授手習鑑 寺子屋 (三津五郎・幸四郎・魁春・福助 他)
平家女護島 俊寛 (吉右衛門・梅玉・歌六・仁左衛門 他)

今年も多くの感動に出会える年となりますように。

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コメント

おはようございます。
うわー本もたくさん読まれているのですね。
私はなかなか…
数少ない読書の中でもやはり「海賊と~」はパパンの会社の創始者がモデルということもあり、楽しく読みました。
下巻はとにかく一気に読んでしまいましたね。
パパンにも薦めると、「社員教育で全部やっているから読まん!」と一蹴されてしまいました(涙)

美術展も幅広いジャンルでご覧になるのですね。
私は今日青山劇場の「真田十勇士」に行って来ます♪

投稿: ノルウェーまだ~む | 2014年1月 9日 (木) 09時18分

出光氏は、数十年前お見かけしたことがあります。歌舞伎座の二つ隣の出光興産の旧本社ビルの非常階段を、なんと出光氏ご本人が掃除していました。なにかの本に社屋の清掃は社長自ら率先してやると書かれてあったのですが、間違いなく事実でした。政府の反対を押し切り、欧米のメジャーの妨害もものともせずに産油権をぶんどったお人。凄まじい人がいたものです。

投稿: ヌマンタ | 2014年1月 9日 (木) 10時27分

こんばんは。

2013年の本・アート・舞台の記事、楽しく読ませていただきました!

映画もですが、昨年は地味ながらもカチっとした中味の濃そうな作品がチョイスされてますよね。

それにしてもアート部門のグルスキー展がけっこう意外でした。かなり気に入られたんですね!
私もこの展覧会には感銘を受けました。happy01

舞台は、ミュージカルよりも歌舞伎をチョイスされたんですね~。
新しい世界をのぞくのは、本当に刺激的だし楽しいものです。

今年も心を動かされる作品にたくさん出会いたいですよね!!shine

投稿: ごみつ | 2014年1月 9日 (木) 23時24分

こんにちはー。
映画、アート、本…とその数にびっくりです!
1年が私より長いのかなぁ~なんて。
やっぱりお好みは、“硬派”な感じなのですしょうか。
私も昨年はたっくさん本が読めましたが、
年々やわからかい傾向のものが好みになってきました。
年のせいかも…。

投稿: linen | 2014年1月10日 (金) 10時09分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは♪
なんと!パパンさんの会社はこちらでいらっしゃいましたか。
(まだ~むさんとのやりとりを今改めて思い返して
なるほど~と納得しました。^^)
それでは、なおのこと感慨深く読まれたでしょうね。
この本を読んで、初めて知ることばかりでしたが
とにかくすごい方だな...と感動しました。
下巻の日章丸の展開はどきどきで
無事についた時には涙ぐんでしまいましたよ。

「真田十勇士」は勘九郎さんですね!
いいな~。ご報告楽しみにしていますね。

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2014年1月10日 (金) 15時35分

☆ ヌマンタさま ☆
こんにちは。
なんと、ヌマンタさんは出光氏がお掃除していらっしゃるところを
お見かけしたことがあるのですね。よくおわかりになりましたね。^^
一事が万事、社長のそういう後姿を見ていたら
周りで働く社員たちも、それにこたえて、がんばろうと思いますね。
今の時代にはなかなかいない経営者ですね。

日章丸の時も、一歩まちがえれば国を裏切る行為とされるのに
国益を守るために、危険を冒して信じる道を突き進む姿に
驚きと感銘を受けました。ほんとうにすごい方ですね。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2014年1月10日 (金) 16時36分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは♪
おつきあいくださり、ありがとうございました☆

グルスキー展は、衝撃でした。
やはり広いスペースで、あの大きさで実物を見なければ
この作品のすごさは理解できませんね…
そういう意味では、全く新しいタイプのアートだと思いました。
出会えたことが幸せでした。

歌舞伎はちょうど歌舞伎座の開場もあって
名作とよばれる作品を豪華キャストで見ることができ、うれしかったです。
今年もまた時間を作ってちょこちょこと見に行きたいなーと思います。

今年もすてきな作品に出会いたいですね☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2014年1月10日 (金) 16時46分

☆ linenさま ☆
こんにちは。
おつきあいくださり、ありがとうございます。^^
そうですね...映画にしても本にしても
軽い作品や、コミカルな作品も大好きなのですが
重厚でドラマティックな作品に、より心が動かされるからかもしれません。
linenさんは、たくさん本を読んでいらっしゃいますよね!
またお話をうかがえたらうれしいです。
私は遅読で、なかなか進まないのですが
ゆっくり楽しんでいけたらなーと思います。^^

投稿: ☆ linenさま ☆ | 2014年1月10日 (金) 17時01分

ご無沙汰しております。
ステキな作品をいつも紹介して頂き、ありがとうございます。
私も読んだ、読んでみたいと感動を共有させてもらっています。
今年もよろしくお願いします。

投稿: Lisa | 2014年1月11日 (土) 18時18分

☆ Lisaさま ☆
こんにちは♪ お久しぶりです。
コメントありがとうございました。

読書好きのLisaさんに感動を共有していただいて
とてもうれしいです。
今年もどうぞよろしくお願いします。

投稿: ☆ Lisaさま ☆ | 2014年1月12日 (日) 16時47分

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