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「デイ・アフター・トゥモロー」

年明けからアメリカ北部を大寒波が襲い、記録的な寒さに。あらゆるものが凍りつく非常事態となっています。

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(左)ナイアガラの滝 (右)シカゴ

このニュースに、2004年公開のパニック映画、「デイ・アフター・トゥモロー」(The Day After Tomorrow)を思い出して、見てみたくなりました。

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映画は、地球温暖化のために極地の氷が融け出して大洋に流れ込み、それによって海流の流れが変わって、異常気象が起こった...という設定です。東京では大粒の雹(ひょう)が降り、ロサンゼルスでは巨大な竜巻が発生し、イギリスでは燃料が凍ってヘリコプターが墜落する事故が起きます。

ニューヨークでは何日もの間、雨が降り続いて洪水が起こり、さらには高潮に襲われます。そして、本来南の海で発生するハリケーン状の渦が極地で発生して、アメリカ北部は氷と雪に覆われるのでした...。

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↑ こちらは映画からのシーン。

今、アメリカに大寒波をもたらしているpolar vortex(極渦)と同じ状況が、10年も前の映画の中で起こっていて驚きました。

10年前といえば、地球温暖化の危機はすでに叫ばれていましたが、それは海面が上昇して島が消えるとか、地表が小さくなるといったものだった気がします。しかしここ数年、それにとどまらず、日本や世界各地で豪雨や竜巻など、大きな自然災害が次々と起きています。

そもそもかつて、日本で竜巻が起こるなんていうことは、そうそうなかったはず。映画はあくまでフィクションなので、かなりおおげさにデフォルメしてはいるのですが、今見るとあまりにリアルな展開で、背中がぞくっと寒くなるのを感じました。

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ドラマの部分は、高校生クイズコンテストに参加するためにニューヨークを訪れていたサム(ジェイク・ギレンホールです。若い!)を中心に展開します。彼は仲間や他の人たちと公立図書館に避難しますが、最後につながった電話で、気象学者の父親から決して外に出ず、中で暖かくして待つよう厳命されます。

しかし、南部に住む人たちがさらに南に向かって避難しているという情報を聞きつけた人々は、サムの制止も聞かず、交通網がストップしている中、歩いて南に避難しようと外に飛び出してしまいます...。

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パーフェクト・フリーズの危機を乗り越えて、やがて嵐は収まり、ようやく晴れ間が広がるところで映画は終わりますが、地球温暖化問題に本気で取り組まなくては、また同じことが起こりうる...と、最後まですっきりとはなれませんでした。

地球温暖化と寒冷化は一見矛盾するようですが、地球の大気や水がすべて循環していることを考えれば、それは表裏一体の問題なのだとわかります。実際、今、北半球が寒波に襲われている一方で、南半球には猛暑が訪れているとか...。

映画を見ながら、何をするわけでもないのですが、じっとしてはいられない気持ちになりました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

この映画は私も観ましたが、以来気になっていろいろ調べています。現時点で分かるのは、やはり地球の大気温度は太陽の輻射熱の影響が一番大きい事でした。ただ、これが厄介で地軸の傾き、太陽自体の活動振幅以外にも変動要素があり、そのなかには銀河系の回転と太陽系自体の回転との影響を指摘する論文もあります。
もちろん地球大気内部の構成要素(二酸化炭素やメタンの含有量)も変動要因であり、現在の科学では未だ完全には解明できていないのが実情です。
今分かるのは、地球が比較的寒い時期であり、氷河期と氷河期の間の間氷期である可能性が高いことです。パウンダー小氷河期といわれた時期が江戸時代にあったように、今後も小規模な小氷河期が断続的に訪れる可能性は十分あると思います。
もしかしたら増大するCO2は氷河期の到来を遅らせているのかもしれません。人間ってつくづく小さな存在だと思いますね。

投稿: ヌマンタ | 2014年1月24日 (金) 17時31分

こんばんは。

ヌマンタさんも、興味を持たれて調べてらしたんですね。

この映画は私もかなり前に見ました。その時は「こんな事起こるワケないよ」みたいなパニックものとしてしか見ていませんでしたが、今回のアメリカの大寒波の映像を見て、にわかに恐ろしくなりました。

私ももう一、この映画見直してみようかしら・・・。

本当に最近の気象は世界的に大きく異変をおこしていて、怖いです。typhoon

投稿: ごみつ | 2014年1月25日 (土) 01時10分

FaceBookで、アメリカの凍りついた写真、何枚も見ています。
本当にCGであるかのような画像ですよね。
子どもの頃、「オズの魔法使い」を読んで
アメリカには竜巻という恐ろしいものがあるのだと
子ども心に思ったような。
あの頃は、日本では普通は聞いたことがなかったように思います。
「ディ・アフター・トゥモロー」は公開当時、劇場で観ました。
今観たらまた、違った感慨をもつでしょうねえ…

投稿: zooey | 2014年1月25日 (土) 15時17分

セレンさん☆
最初の写真の2枚は、まさに映画のようですね!
現実にこんな気候の中で、人々は暮らせているのでしょうか??
ノルウェーでもひどい寒さの時に、家の中でも寒くて亡くなった人とか、鍵穴が凍って家に入れないとかありました。

映画の世界が現実を見据えて作られているとしたら、この先に待っている未来のことを考えると怖くなりますねー

投稿: ノルウェーまだ~む | 2014年1月25日 (土) 16時31分

寒波のニュースを観るたび、私もこの映画を思い出していました!
2004年公開の映画だったのか・・・もっと最近かなと思っていました。
地球温暖化の影響で、こんなアメリカが凍結してしまうなんて、ありえないだろうって、観ていた当時は思っていましたが、大寒波のニュースを見ると、映画の話が現実に起きていると、驚きました。

個人では大きな変化は起こせないけれど、電気節約とか、エコバック使うとか、マイ箸持参とか、自分でできる小さなことを継続していきたいと感じます。

投稿: ruri | 2014年1月26日 (日) 09時39分

☆ ヌマンタさま ☆
こんにちは。
ヌマンタさんは、今まで何度か地球温暖化や氷河期の危機について
ブログに書かれていましたね。
生活の近代化や人々の流動、太陽活動の変化など…
いろいろな原因が複雑なからみあって、今の異常気象が
起こっているのでしょうが、いやはや自然の驚異には驚かされますね。
ちっぽけな人間に何ができるのか、ふと考え込んでしまいます。

投稿: ☆ ヌマンタさま ☆ | 2014年1月26日 (日) 10時52分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
私も10年前でしたら、きっとただのパニック映画としか
見れなかったと思います。
科学者の見解を入れて、映画を作ったのかもしれませんが
それにしても今を予兆するような内容に驚きました。

最近はかつてなかったような規模の自然災害が起きていて
ほんとうに恐ろしくなりますね...。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2014年1月26日 (日) 11時02分

☆ zooeyさま ☆
こんにちは。
アメリカ大寒波の画像や映像、ネットでたくさん出回っていますね。
まるで映画みたいな世界に、驚いています。

竜巻って、アメリカでも主に中西部の大草原で起こっていたので
日本のように平野のない複雑な地形では起こらないもの
と勝手に思い込んでいました。
日本では、ゲリラ豪雨が年々激しさを増している気がしますが
ついには竜巻も起こるようになるなんて...
明らかに気象が変わってきているのを感じますね。

投稿: ☆ zooeyさま ☆ | 2014年1月26日 (日) 11時16分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは。
最初の2枚は、ほんとうに映画みたいですね。
あの水量のナイアガラが凍るなんて、ちょっと信じられません。
ノルウェーも冬は相当に寒そうですが
寒さに慣れていらしても、トラブルが起こることがあるのですね。

今を予兆するような映画の内容に驚きました。
未来のために今私たちに何ができるのか、ふと考えてしまいました。

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2014年1月26日 (日) 11時27分

☆ ruriさま ☆
こんにちは。
ruriさんもこの映画を思い出されていたのですね。
10年前でしたら、今ほど異常気象ではなかったですし
私もきっとただのパニック映画だと笑い飛ばしてしまったと思います。
今を予兆するような内容に驚きました。

今回の大寒波や、大きな自然災害のニュースを目にすると
地球環境のことを本気で考えなくてはいけない
時期に来ている、と改めて思います
私たちにできることを取り組んでいきたいですね。

投稿: ☆ ruriさま ☆ | 2014年1月26日 (日) 11時34分

そうでした、そうでした。
この映画を見たころはまさかこんな現代がすぐに迫っているとは思ってみていなかったのでした。
ありえないシーンと思っていたのに、今では遠くない笑えない事態ですね。
夏の亜熱帯の気温やひょうや竜巻、冬の爆弾低気圧など変化していく自然の猛威の前に成すすべなく迎えるしかないのでしょうか。。。
近未来のエネルギー資源も今は世界的に目下の大きな課題ですね。
家の中でできることをするとともに、この映画観直したくなりました。

投稿: aki | 2014年1月26日 (日) 13時48分

最近の地球規模での気候の変化、このままいくと
どうなるんだろうと考えてしまいます。
最近のニュースになっているロー地震も不気味に千葉を中心に
起きています。
過去の映画や本の内容があたっていることがありますね。
私は、まだ大学生だった頃の「第三の波」を良く覚えています。
あの頃に情報化社会がやってくると書かれていたように思いますが、
まさしく!
凄い人が沢山いるものです。

投稿: イザワ | 2014年1月27日 (月) 01時52分

☆ akiさま ☆
こんにちは。
この映画が公開された10年前は、まだそれほど異常気象は
起こっていなかったですよね。
単純に氷が解けて海面が上昇するだけでなく、気象の変動にも
思いがけない影響を与えるものなのだな...と
まざまざと思い知らされる気がしました。
全てはつながっているのだな...とも。
フィクションの世界ですが、いろいろ考えさせられました。

投稿: ☆ akiさま ☆ | 2014年1月27日 (月) 16時09分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
最近の異常気象は、昔とはけた違いの脅威を感じますね。
人間が重ねてきた横暴に、地球も怒っているのでしょうか…。

科学者の予想がすべてその通りになるわけではないでしょうが
この映画も、科学者の見解を取り入れて
「こういうこともあり得る」と作られたのかもしれませんね。
今を予兆するような内容に驚きました。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2014年1月27日 (月) 16時22分

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