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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

レオナルド・ディカプリオ、マーティン・スコセッシ監督の5度目のタッグとなる映画、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(The Wolf of Wall Street)を見ました。1980~90年代にウォール街で大暴れしていた実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生を描きます。

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ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は22歳でウォール街の投資銀行に入るも、間もなく株価大暴落により倒産。その後転職したペニー株を扱う小さな投資会社で巧みな話術で人々を惹きつけ、たちまち頭角を現したジョーダンは、26歳で証券会社を設立します。

詐欺まがいのあこぎな商売で急成長し、年収4900万ドルを得るほどに成功したジョーダンは、浪費の限りを尽くした破天荒なふるまいに「ウォール街の狼」とよばれるようになりますが、数々の違法行為に、FBIに追われる身となり...。

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伝説の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録を映像化した、実話に基づくドラマ。といっても、金融業界を舞台にしたシリアスな展開はなく、ジョーダンと彼を取り巻く人々の尋常ならざる狂乱が、3時間ノンストップで描かれます。

その徹底ぶりはあきれるほどで、R18+も納得のお下劣さですが^^; これほどひどい主人公であるにもかかわらず、ディカプリオが演じると人間味があって、魅力的に見えてしまうのが不思議。お勧めしにくい作品ですが、レオファンとしては大いに楽しめました。

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序盤で小さな投資会社に転職したジョーダンが、電話一本で客を丸め込み、ペニー株を大量に売りつけることに成功する場面から、もうノックアウトされました。その後 独立してから、ものすごい吸引力でまわりを惹きつけていくジョーダンは、まるで教祖のような存在に見えてきます。

ジョーダンにだまされ、損したお客も相当いたと思いますが、作品ではそうしたネガティブな面が描かれることはありません。監督もディカプリオも、これは拝金主義に警鐘を鳴らす作品とおっしゃっていた気がしますが、う~ん、はたしてそうでしょうか?(笑)

やっていることがめちゃくちゃで逮捕はされるものの、一向に懲りず、その後も自叙伝や講演でしたたかに生きるジョーダンを見ていると、決してそうとは思えないのですが、これは監督ならではのアンチテーゼの表現なのかもしれませんね。

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ジョーダンが声をかけていっしょに証券会社を立ち上げたメンバーは、もともと社会のはみだし者といっていい人たち。しかしジョーダンは成功したのちも彼らを重用し、彼らもまたその期待に応えます。

義理人情に厚く、強い絆で結ばれた彼らを見ているうちに、同じスコセッシ監督の「グッドフェローズ」を思い出しました。彼らのつながりはまさしくファミリーであり、なるほどマフィアのようなものなのかもしれないな...と思いました。

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それにしても、おいくつになられても、こういう映画が撮れるスコセッシ監督はほんとうにすごい。そしてその期待に応えられるディカプリオもすばらしい。

相棒のジョナ・ヒル、妻役のマーゴット・ロビー、小さな役ながら圧倒的な存在感を示すマシュー・マコノヒー、スイスのにやけたバンカーに「アーティスト」のジャン・ディジャルジャン、また3人もの映画監督が俳優として出演し、このお祭り映画を盛り上げていました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

セレンさんご無沙汰しています。
今年も沢山の映画・趣味等を文章で共有して楽しいひとときを過ごせれば嬉しいです。

先日の『少女は〜』やこの『ウルフ〜』、ここ最近私が絶対観たいなぁと思っていた作品なので、セレンさんが早速レポートして下さって、とても嬉しく感じました。
後は、『キックアス』で大ファンになったクロちゃんの『キックアス2』も必見だと思っています。
事情で、映画館へはあと1年くらいは行けない状態なので、DVDが出たら是非観ますね。
ディカプリオはここ最近、本当にいろいろな役を期待を裏切らない、期待以上の魅力的な人物をスクリーンに映してくれますよね〜。DVDでも楽しみです。

先日行かれていた原美術館、私が都内で一番好きな個人美術館です。
カフェダールの雰囲気も大好きで、必ず立ち寄りますよ。

この連休は、文化庁メディア芸術祭に行ければなぁと考えています。
こちらも面白そうなので、もしご興味あればチェックしてみて下さい。

投稿: アサ | 2014年2月 7日 (金) 18時50分

☆ アサさま ☆
こんにちは。雪の土曜日、いかがおすごしですか?
コメント、ありがとうございます。
今年もまたアサさんと映画やアートのことなど
いろいろお話できたらうれしいです。

アサさんも、「少女は~」「ウルフ~」と気になっていらしたのですね。
全くタイプは違いますが^^ どちらも楽しく見ました。
DVDになったら、是非ご覧になってみてくださいね。
クロエちゃんの「キックアス2」も気になります。wink

原美術館、モダンな中にもクラシックな佇まいがあって
すてきな空間ですよね。
今回の企画展もすばらしく、至福の時がすごせました。
今年は春のバルテュス展や、夏のヨコハマトリエンナーレと
現代アートの企画展やイベントが目白押しなので
今からわくわくと楽しみにしています。

文化庁メディア芸術祭もおもしろそうですね。
時間が許せば是非足を運んでみたいです。

投稿: ☆ アサさま ☆ | 2014年2月 8日 (土) 11時33分

スコセッシ監督の作というのは気になっていたのですが
これ3時間なんですよね?
時間的に丁度よかった「アメリカン・ハッスル」の方を選んでしまって
後悔しました。
面白いには面白いのですが
何にも残らないのです。
(という訳でブログにも書いていません)
アカデミー賞最多ノミネートされるほどのものかな?と。
勿論、人によるでしょうが…

投稿: zooey | 2014年2月 8日 (土) 16時57分

こんばんは。

やっぱり「ウルフ・オブ~」面白そうですね!
アップされてる写真からも、作品の熱気が伝わってくる感じがします。
ディカプリオは、もう文句なしに上手いんだろうな・・っていうのは見る前からわかります~。

最近、スコセッシ作品、いまひとつなのが多かったので、この作品期待したいです!

あと「アメリカン・ハッスル」と「ラッシュ」も見たいし、何から見るか迷っちゃうな~。delicious

投稿: ごみつ | 2014年2月 8日 (土) 19時50分

☆ zooeyさま ☆
こんにちは。
「アメリカン・ハッスル」アメリカでの評価が高かったので
私も見たいな~と思っていましたが
日本での評判は今ひとつのようですね...??
zooeyさんも気に入られなかったのですね。
この監督さんの「世界でひとつのプレイブック」が
あまり私好みではなかったので、ひょっとして相性悪いかも...
と躊躇しています。

「ウルフ・オブ~」もおもしろかったですが
何が残るかというと、非常に微妙かも...^^;
かなりお下劣なので、積極的にお勧めするのは憚れれますが
(人格を疑われちゃいそう...(笑))
この馬鹿馬鹿しさを受け入れられる方には楽しめると思います。

投稿: ☆ zooeyさま ☆ | 2014年2月 9日 (日) 15時59分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
「ウルフ・オブ~」おもしろかったですよ!
相当お下品ですが^^; お祭りムービーとして楽しめました。
レオの魅力が堪能できましたが
この作品でオスカーを取ったら、ファンとしては少々複雑かも...(笑)

「アメリカン・ハッスル」「ラッシュ」も気になりますね。
これからアカデミー賞関連で、見応えのある作品が目白押しで
うれしい時期ですね。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2014年2月 9日 (日) 16時14分

こんばんは。
マーティン・スコセッシというと、
タクシードライバーを思い出します。

もう70歳を超えているかと思いますが、発想も
お若いですね。

ポチ!

投稿: イザワ | 2014年2月10日 (月) 02時44分

つい勢いでポチ!って書いてしまい、
すみません。

投稿: イザワ | 2014年2月10日 (月) 02時45分

おはようございます、セレンディピティさん♪
モデルは実在のブローカーなんですよね!
まるで映画の世界!?のような豪快な駆け上がりぶりです。
なんとなくスートーリーも分かっていながら、現実の不況の
どんよりを一蹴して、ディカプリオとその世界に浸るのもい
いですね。

投稿: aki | 2014年2月10日 (月) 09時50分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
スコセッシ監督、感覚がお若いですね。
前作はお孫さんのために作った、子供向けファンタジーでしたが
今回は180度がらりと変わって、大人向けコメディ...と
まだまだスコセッシ節は健在のようです。

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2014年2月11日 (火) 00時47分

☆ akiさま ☆
こんにちは。
このお話、ちょうど日本のバブルの時期と重なりますが
とにかくそのお金遣いの豪快さ、やることのハチャメチャさが
あまりにも常軌を逸していて、これが実話をもとにしている
とはびっくりです。
映画ならではの非現実的な世界が楽しめました。^^

投稿: ☆ akiさま ☆ | 2014年2月11日 (火) 00時54分

セレンさん☆
やっと観て来ました~
想像以上にレオ様が頑張っていましたね。
本当に酷い人物ながら、魅力的に見えてしまうのはレオ様のおかげなのかも。
人情に厚く、強い絆で結ばれていたはずなのに、最後はあれ?結局裏切られたのかな??と、ハテナが出ました。

投稿: ノルウェーまだ~む | 2014年2月14日 (金) 00時06分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは。
ウルフ・オブ~、ご覧になったのですね♪
人にお勧めするのはなかなか勇気がいりますが^^;
おもしろかったですよね??
レオの魅力を堪能できる作品でした。

ブラッドが口を割らずにもどってきた時
「よくやった!」なんて美女たちで歓迎しておきながら
自分はみんなを売っちゃったんですよね??
逮捕されても、不死鳥のようによみがえるところはさすがですね。

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2014年2月14日 (金) 15時06分

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