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森美術館 「アンディ・ウォーホル展」

森美術館で開催中の「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」(~5月6日まで)を見に行きました。ポップアートの旗手、アンディー・ウォーホルの初期から晩年までの作品と資料、約700点を公開する大回顧展です。

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アンディ・ウォーホルのアートが好きで、これまで代表的なシルクスクリーンの作品を何度も見てきましたが、今回の企画展では、ドローイング、映像、再現アトリエ、そして私的な資料と、いろいろな角度からウォーホルの魅力に触れるのを楽しみにしていました。

入るのに20分ほど並びましたが、ギャラリーではじっくりウォーホルの世界を堪能することができました。通常の企画展に比べ、若い世代がぐっと多いのが印象的。ウォーホルの幅広い人気を実感しました。事前に読んだ光文社新書「ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡」が、本展の理解に役立ちました。

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まず最初に、自画像のコーナー。その数もさることながら表現方法が多種多様。ウォーホルは容姿にコンプレックスを抱いていたそうですが、実はナルシストだったのでは?と思いました。 (右)幼少期の写真からは、貧しく信心深い東欧からの移民であったウォーホルの一面を知ることができました。

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代表作の「キャンベル・スープ缶」と「花」。ニューヨーク近代美術館で初めて32枚からなるキャンベルスープ缶を見た時には、これがアート?!と驚いたものです。アメリカの大量消費社会を表現しているこの作品は、ウォーホルにとっては懐かしいおふくろの味であり、誰もが享受できる豊かさの象徴でもあります。

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こちらも代表作の「マリリン・モンロー」。ウォーホルはモンローが亡くなって間もなく、この一連の作品の制作を始めました。ウォーホルにとって死は大きなテーマで、これを機に、ジャクリーン・ケネディ夫人や、無名人の死亡事故を題材にした「死と惨禍」というシリーズで多くの作品を生み出しています。

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ニューヨークのウォーホルのスタジオ、「シルバー・ファクトリー」が再現されていて感激しました。右に見えるのは、ハインツのトマトケチャップのダンボール箱を、木箱でそっくりにコピーした彫刻作品。ありふれた日用品もウォーホルの手にかかるとクールなオブジェに生まれ変わります。

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商業デザインからアートの道に入ったウォーホルは、アートの仕事もビジネスと捉えました。かつてヨーロッパの画家たちはパトロンである貴族や実業家の肖像画を描きましたが、ウォーホルはあえてビジネスライクに1枚25000ドル、2枚40000ドルで請け負ったというのが興味深いです。

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この頃から作品も多様化を見せていきます。

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ウォーホルは映像作品も数多く残しました。右は、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルを長時間にわたって定点観測した代表作「エンパイア」です。

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最後はウォーホルの私的コレクション。手紙や書籍、雑誌、あれこれを定形のダンボールに保管したという「タイム・カプセル」の中から、ウォーホルが1974年に来日した時の資料約300点が展示されていました。ウォーホルがどんなものに興味を惹かれたか、窺い知ることができて楽しかったです。

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美術館・博物館」カテゴリの記事

コメント

こんにちはー。
アンディ・ウォーホール、行かれたのですね。
先日、大好きな番組「ぷらぷら美術・博物館」で紹介され、
すっかり行った気になっている私です…。
その中でも、アトリエが再現されているのを、興味深く見ました。
う~ん、やっぱり天才アーティストの頭の中はわからないなーと
思いながら。

投稿: linen | 2014年4月 9日 (水) 10時08分

☆ linenさま ☆
こんにちは。
linenさん、TVでご覧になったのですね。
アトリエは、無機質なシルバーのだだっ広い空間で
ロックミュージシャンとか、当時のとんがったアーティストたちが
ここに集まってお互いに刺激を受け合っていたんだろうな...
と感慨深く思いました。
すごくクールな空間だったのでしょうね。
ちょっとのぞいてみたくなりました。

投稿: ☆ linenさま ☆ | 2014年4月 9日 (水) 16時49分

こんばんは!

いや~ん、私、まだ記事作れてない~~。(笑)

このウォーホール展、作品数も多いし、彼の作品の変遷を追える構成になっていたので、とても充実した内容でしたよね!
私も凄く楽しめました!!

そうそう!確かに、通常の展覧会よりも若い人が多かったです。彼の人気がうかがえますよね。

シャーリー・テンプル(ウォーホールと同い年)からもらったサイン入りの写真が展示してあったじゃない?(↑の3枚目の写真のケースの中)
私、何か、これが彼っていう人間の原点なんじゃないの?っていう印象を持ちました。

もし記事つくれたら(汗)私も感想書きますね~~。happy01

投稿: ごみつ | 2014年4月10日 (木) 01時16分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
ウォーホル展、楽しかったですね!

ウォーホルの作品はこれまでにも見る機会がありましたが
今回はこれまでたどってきた道や、交友関係など
いろいろな角度から、彼の内面にぐっと踏み込む内容で
興味深く見ることができました。

ごみつさんの記事、楽しみにしていますね☆

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2014年4月10日 (木) 09時45分

セレンさん☆
あれっ!?スマホからコメント入れたつもりで入ってませんでした~

ウォーフォールいいですね!
これってアートなの?という現代アートもかなりありますが、何より第一人者であり、こうしてみると圧倒的なオリジナリティーがあります。
これはスタジオの再現など、生で見たいですね☆

投稿: ノルウェーまだ~む | 2014年4月13日 (日) 16時47分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんにちは。
コメント、消えてしまったようで、失礼いたしました。><

写真をプリントした作品、実際にあるものをコピーした作品であっても
ひと目でウォーホルだ!とわかる強烈なオリジナリティがありますね。
その自由な発想に驚かされます。
ウォーホルがたどってきた足跡や横顔にも触れられる
わくわくと楽しい企画展でした☆

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2014年4月14日 (月) 09時37分

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