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2014年9月

ポーランド祭2014 @六本木ヒルズ

週末、六本木ヒルズに映画を見に行ったら(イーストウッド監督の「ジャージーボーイズ」。とってもすばらしかったです!感想は後日)、大屋根の横を通った時に大好きなショパンのバラードが聴こえてきました。

あれ?なんだろう?と思わず足を止めたら、「ポーランド祭2014」というイベントをやっていました。模擬店やピアノの演奏があって楽しそうでしたが、映画がはじまるところだったので、後で立ち寄ることにしました。

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ポーランド大使館主催のイベントで今年5回目になるそうです。ポーランドといえば大国ドイツとロシアにはさまれ、過去に何度も翻弄されてきた悲しい歴史がありますが、私にとっては大好きなショパンのふるさとでもあります。

ショパンは私の初恋の人で、子どもの頃にはノートにラブレターを書いたりしていました。^^; 今思うとかなりイタいですが、当時クラスには沖田総司にあこがれている子とかもいて、4次元の人にのめり込むのは、それほどめずらしいことではなかったような?気がします。

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それはともかく...最近では、ポーリッシュポタリー(ポーランド食器)が人気がありますね。雑貨屋さんでもよく見かけますし、専門店もあります。この日もいくつかお店が出ていましたが、ぽってりと温もりのある手触り、素朴な手描きの模様に心がなごみました。

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ステージではジャズピアニストのクリヤ・マコトさんの演奏がはじまっていました。驟雨を思わせるパワフルでスピード感あふれる音楽は、手に汗にぎるスリルがあって最高にエキサイティング!のりのりのステージでした。

この後は、がらりと変わってミハウ・ソブコヴィアクさんによるクラシックのステージ。といってもクリヤさんの後では急にトーンダウンしてしまうとおっしゃって、最初に軽めのジャズを橋渡しに演奏され、それからマズルカ、ワルツ...と徐々にショパンの世界に変わりました。

最後は映画「戦場のピアニスト」のラストにも登場した、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。ドラマティックなエンディングにすっかり夢心地になりました。

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ポーランドの伝統料理やお菓子の屋台も出ていましたが、コンサートが終わった時にはそろそろイベントも終わりの時間で片付けはじめていたので、食べられなかったのが残念。代わりにヒルズの洋食屋さんでごはんを食べて帰りました。

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三重テラス

コレド室町で映画を見た後、隣のビル(YUITO ANNEX)に入っている「三重テラス」でお昼をいただきました。ここは三重県のアンテナショップで、三重のおいしいもの、工芸品を扱うショップのほか、三重の食材を使ったレストランがあります。

先日ヒカリエで、三重の食材を使った伝統的な伊勢料理をいただきましたが、こちらのお店は三重の食材を使ったイタリアンというところがユニーク。松阪牛を使ったミートソーススパゲティや伊勢海老のトマトクリームソースのリングイネなど、三重県ならではのラインナップです。

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ランチセットには、どれも「三重三昧三小鉢」という前菜がつきます。この日は、三重野菜のコンソメスープと、伊勢赤鶏の小鉢、そしてお豆腐を使ったサラダでしたが、ひとつひとつ産地の説明がありました。杉のお敷のきりっとした佇まいがすてきです。

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私は期間限定のランチセットをいただきました。尾鷲産マヒマヒ(シイラ)と、飯高町 洞窟きのこのソテー バジルソースです。むっくりと肉厚のマヒマヒは淡白なおいしさ。洞窟きのこは初めて知りましたが、ひとつひとつがごろんと大きく肉厚で、しっかりと食べごたえがありました。

ごはんは三重県産「結びの神」というお米と雑穀をあわせて炊いた十六穀米。結びの神とは、ネーミングがいいですね。

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こちらは、的矢のムール貝と伊勢のアサリを使ったリゾットです。なんとひじきが入っていて、こういう使い方もあるんだ~と発見でした。最初はバターとチーズの濃厚なお味でしたが、後からフレッシュトマトのさわやかな風味が広がりました。

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食後にコーヒーと伊勢茶のティラミスをいただきました。抹茶に比べると風味がやや弱いですが、クリームの酸味を抑えてバランスをとっているようでした。深煎りのコーヒーとともにおいしくいただきました。

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隣のショップでお買い物もしました。ひじきは早速リゾットに入れてみようと思います。メガサイズのベビースターは家族へのおみやげに。

あずきバーの井村屋さんや、ベビースターのおやつカンパニーも三重の会社だそうです。いろいろ楽しい発見がありました。

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「グレートデイズ! -夢に挑んだ父と子-」

フランスでヒットしたヒューマンドラマ、「グレートデイズ! -夢に挑んだ父と子-」(De Toutes nos Forces / The Finishers)を見ました。不器用な父親と車椅子の息子が過酷なトライアスロンのアイアンマンレースにチャレンジする、家族の絆の物語です。

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フランス、アルプスの山々を望む美しいアヌシーの町。車椅子にのる17歳のジュリアンは、家族や周囲に恵まれ、楽しい学校生活を送っていました。ある日、仕事で各地を飛び回っていた父親が解雇され、家にもどってきますが、これまで子育てを妻に任せきりにしていた彼は、息子とうまくつきあえません。

父がかつてトライアスロンの選手だったと知ったジュリアンは、いっしょにレースに出場することを提案。最初は無理だと反対していた両親でしたが、周囲も巻き込んでねばり強く説得するジュリアンの情熱に負け、父はジュリアンとアイアンマンレースに出場することを決意します...。

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障害を乗り越えて、過酷なトライアスロンのレースに挑戦する父子の物語...それだけで結末が読めてしまいそうですが、この映画で描いているのは自立心の芽生えた息子との関わりを描いた、家族のドラマだと思いました。

実際、私は映画を見ていて、彼が障害者であるということを、ほとんど意識することはありませんでした。友だちとふざけあうジュリアンは、どこにでもいる年相応の男の子。積極的に行動し、自分の意見もしっかり主張します。家族も周囲も彼を特別扱いせず、ごく自然に、尊重してつきあっているのが印象的でした。

同じ年頃の息子を持つ身としては、共感できることも多かったです。私も心配してつい手を出しすぎるところがあるので、映画のお母さんは自分を見ているようで、思い切り感情移入しながら見ていました。

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とはいえ、アイアンマンレースは、スイム 3.8km、バイク 180km、ラン 42.195kmを続けて行う、トライアスロンの中で最も過酷なレース。アスリートでさえとてつもなくたいへんなのに、まして障害者を連れて出場することがいかに無謀なチャレンジか、準備の段階からひしひしと伝わってきました。

ジュリアンはともかく、お父さんは実際にこの過酷さを知っているだけに、並々ならない覚悟があったと思います。細身とはいえ大きなジュリアンを乗せたゴムボートを引っ張って泳ぎ、自転車の補助席に乗せてペダルをこぎ、車椅子を押して走るのですから...。

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お父さんにとっては、一人で出場した方がずっとラクなのは確かですが、ジュリアンがいたからこそ、二人はこの難関を乗り越えることができたのだ、とも思います。

監督がフランス中の施設を回って探したというジュリアン役のファビアン・エローくんはじめ、キャストもみなすてきでしたが、ロケーションもすばらしかった。ジュリアンが住むアヌシーの町やトライアスロンが行われたニースの風景。映画を見ながら、私も自転車に乗って走ってみたくなりました。

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無花果を使って & 蒸ししゃぶを楽しむ

書きたいことがいろいろあるのですが、時間がなくてなかなか記事がまとまらないので...気分を変えてお料理の話題を。

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夏の終わり、大好きな無花果(いちじく)が店頭に並びはじめると、そわそわしてきますが、ここのところだいぶお値段が落ち着いてきたので、買ってきてはあれこれ楽しんでいます。

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ゆっくりすごせる休日の朝、エッグベネディクトのプレートを用意しました。イングリッシュマフィンを半分に割って軽くトーストし、生ハムとポーチドエッグをのせます。オランデーソースの代わりに、マヨネーズを生クリームでのばしたソースをかけ、青ネギを散らします。

フレンチドレッシングをあえたベビーリーフにいちじくをバランスよく散らし、冷蔵庫にあったカネリーニ豆のマリネサラダ、きのこのチャウダーを添えました。

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ポーチドエッグは、ちょっと火が入りすぎて半熟卵みたいですが、家族がとろとろの黄身が苦手なので、我が家としてはちょうどいい感じにできました。生ハムのほのかな塩味が絶妙で、おいしくいただきました。

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いちじくは生でいただくのも好きですが、熱を通すとよりおいしくなるような気がします。全体がきれいなピンクになり、種のぷちぷちした食感が楽しめます。この日はいちじくを使ったタルトタタン風チーズケーキを作りました。

4つ割りにしたいちじくをお鍋に入れてグラニュー糖とレモン汁をかけ、火にかけてキャラメリゼします。粗熱がとれたらチーズケーキの生地を流し入れ、そのままオーブンに入れて焼き上げます。

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お鍋ごと冷蔵庫で冷やし、生地が落ち着いたらできあがり。お皿にひっくり返す時は、お鍋を火にかけ、キャラメルを溶かすとうまくいきます。

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さっぱりとしたチーズケーキに、甘酸っぱいいちじくがよく合い、おいしくいただきました。

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先日、かごしま遊楽館でいただいた蒸ししゃぶのセットがおいしかったので、家でまねして作ってみました。

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大きな蒸籠に、野菜と豚バラしゃぶしゃぶ肉を彩りよく並べてお鍋にかけ、野菜に火が通って柔らかくなるまで蒸しました。お店では鹿児島黒豚でしたが、私はどんぐり豚で。イベリコ豚と同じく、どんぐりのえさを食べて育ったという豚肉です。

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この日はお店と同じく、蒸し寿司と豚汁も添えました。蒸し寿司は小さい蒸籠に寿司飯を入れ、上にかにのほぐし身と薄焼き卵の千切り、甘酢生姜をのせて蒸しました。豚汁もお店と同じくしょうがを入れて。デザートには、カップに入ったしろくまアイスをいただきました。^^

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マシュー・ボーンの「白鳥の湖」

東急シアターオーブで上演中のコンテンポラリー・バレエの傑作、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」(Matthew Bourne's Swan Lake)を見に行きました。演出家マシュー・ボーンの代表作で、自身のダンスカンパニー「ニューアドベンチャーズ」(New Adventures)を率いての4回目の来日公演です。

今回、ザ・スワンはトリプルキャスト、王子はダブルキャストとなっていますが、私は、ザ・スワン=ジョナサン・オリヴィエ、王子=サイモン・ウィリアムズという組み合わせで見ました。

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1995年ロンドンで初演して大旋風を巻き起こし、のちにニューヨークに進出。トニー賞はじめ数々の賞を受賞しています。初演でザ・スワンを演じたアダム・クーパーは、この作品で世界的なスターになりました。映画「リトル・ダンサー」のラストシーンは、今も鮮烈な印象が残っています。

おなじみのチャイコフスキーの音楽で展開しますが、伝統的な白鳥の湖とはストーリーもビジュアルも全く違う、現代を舞台にしたオリジナル劇です。何より特徴的なのは、白鳥を演じるのがチュチュをまとった優美な女性ダンサーではなく、雄々しい男性ダンサーたち、ということ。

この豊かなイマジネーションはどこから生まれてくるのだろう?と敬服しますが、見るとこれ以外の白鳥は考えられなくなるくらい、しっくりくるのが不思議です。スタイリッシュで洗練された舞台、鍛え抜かれた体の動きだけで表現されるドラマの深さに、胸がしめつけられるような感動を味わいました。

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舞台はある王国。公務に追われ、母なる女王の愛を求めるも受け入れられない孤独な王子は、湖で出会った美しく雄々しいスワンに魅せられ、心を通わせます。しかし、のちにパーティでスワンそっくりのプレイボーイが現れ、女王を誘惑したために、王子は混乱し、とんでもない行動を起こしてしまいます...。

宿命を背負った孤独な王子と彼が求める白鳥の物語に、私はなぜかエヴァンゲリヲンのシンジくんとカヲルくんを重ねてしまいましたが^^; 王子の孤独と愛がきゅ~っと胸に迫りました。そしてザ・スワンは王子にとって、もう一人の自分でもあるのかな?とも思いました。

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伝統的なバレエのコスチュームとトウシューズの代わりに、ダンサーたちはドレスやパンツ、ハイヒールといったいでたちで、バレエというよりミュージカルのよう。歌やセリフはなく、かといってパントマイムとも違うのですが、登場人物の心情や濃厚な物語が、音楽にのせたダンスだけでしっかりと伝わってきます。

スワンたちの羽毛パンツに裸足、上半身裸という衣装?はインパクトがありますが、野生動物の強さと気高さが感じられ、特に群舞の迫力は圧巻でした。踊っているうちにスワンたちは汗まみれになりますが、汗がこんなに美しいなんて...と感動を覚えました。

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4羽の白鳥がぺたぺた歩きで登場してコミカルなダンスを披露したり、王子のガールフレンドが観劇中に携帯を鳴らしてしまう今風のヤンキー娘だったり、王子がお忍びでナイトクラブに潜入し、けんかをしてつまみ出されたり。

ザ・スワンは、ブラックスワンならぬ黒服をまとった妖艶なザ・ストレンジャーとなってお城のパーティにさっそうと登場したり...とマシュー・ボーンならではの斬新で楽しい演出の数々を堪能しました。

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かごしま遊楽館「いちにぃさん」 & 「中村吉右衛門写真展」

映画のあと、日比谷のシネマズシャンテのすぐ横にある鹿児島アンテナショップ「かごしま遊楽館」2階にあるレストラン、「遊食豚彩 いちにぃさん」でお昼をいただきました。

外の階段から2階にあがるとすでに2組ほどお客様が並んでいましたが、メニューを見ながらあれこれ迷っているうちに、まもなく案内されました。ここは鹿児島の黒豚料理のレストラン。お昼は蒸ししゃぶやとんかつの定食、おそばのセットなどがいただけます。

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私は「黒豚の野菜蒸しセット」をいただきました。メニューをぱっと見ておいしそう!と決めましたが、一番人気のようでこのセットを召し上がっている方が多かったです。

大きな箱型の蒸籠に、野菜とふんわり甘辛味の卵焼き、そしてリボンのようにひらひらとした黒豚バラしゃぶしゃぶ肉がたっぷり。蒸籠に入った少し甘めのそばつゆ風のたれはコクがあり、脂が落ちて旨みが凝縮された黒豚によく合いました。

これに、あたたかい蒸し寿司と大きなお椀に入った豚汁、フルーツがつきます。豚汁はしょうがの風味がさわやかなアクセントになっていて、ほっとするおいしさ。ぽちぽちと穴のあいた器に入った蒸し寿司は、さっぱりした釜飯といった感じで食がすすみました。

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こちらは黒豚とんかつセット。白いごはんと豚汁がつきます。これはロースカツですが、ほかにモモカツ、ヒレカツ、バラカツのセットもあります。こちらもおいしかったですが、蒸ししゃぶの方がよりストレートに、黒豚のおいしさが実感できました。

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食事のあとには、楽しみにしていた「こぐま」をいただきました。こちらのお店では、鹿児島名物のかき氷「しろくま」が食べられるのです。すでにおなかがいっぱいだったので、小さいサイズのこぐまにしましたが、それでも十分な大きさ。

練乳味のかき氷に、小豆やフルーツを飾ってシロクマの顔に見立てていますが、どことなく困った表情のクマさんの顔に見えるでしょうか...? 旅先の鹿児島で食べたしろくまを思い出しながら、去りゆく夏の味を堪能しました。 

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食事のあとは、1階の食品館に寄って、黒豚みそとさつまあげを買いました。さつまあげはたくさんあってどれもおいしそう。私はいくつか入ったセットにしましたが、グリルで軽く焼いて、おろししょうがとおしょうゆをちょんとつけ、おいしくいただきました。また買ってこようと思います。

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このあとは、グッチ銀座 7階ギャラリーで開催されている「中村吉右衛門写真展―SONORAMENTE」(~9月15日まで)を見に行きました。

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写真家 鍋島徳恭さんによる、歌舞伎役者 中村吉右衛門さんの写真展。SONORAMENTEとは、イタリア語で”朗々と”という意味だそうです。会場は、真っ黒な空間に大きな和紙にプリントされた吉右衛門さんの姿が何枚も浮かび上がり圧巻。緊張みなぎる一瞬の表情はどれも迫力がありました。

舞台の写真では、特に目の表情の豊かさ、力強さに圧倒されましたが、その一方で、楽屋で身近な方たちとくつろぐ柔らかな表情にも魅了されました。黒い台紙に吉右衛門さんの写真とご自身のスケッチを組み合わせた作品もセンスがあってすてきでした。

間近で見る舞台衣装も大迫力でした。どっしりと重そうで、これをまとって軽やかに動くだけでもたいへんなことと想像しました。久しぶりに歌舞伎を見に行きたくなりました。

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「プロミスト・ランド」

マット・デイモン主演の「プロミスト・ランド」(Promised Land)を見に行きました。「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント監督との再タッグ。新エネルギーとして注目を浴びるシェールガス革命を背景に描く、社会派テイストのヒューマンドラマです。

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大手エネルギー会社の敏腕ビジネスマン スティーヴ(マット・デイモン)は、シェールガスが埋蔵されているある田舎町を訪れます。彼のミッションは農業以外にさしたる産業のないこの町の住民たちを説得し、採掘権を得ること。

いつものようにうまく根回しし、順調に個別交渉を進めるスティーヴでしたが、特殊な手法による採掘が環境に与えうる悪影響を指摘する地元の科学教師、さらには環境活動家まで現れ、スティーヴは窮地に立たされます...。

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マット・デイモン主演の社会派作品ということで期待して鑑賞。今注目の新エネルギー、シェールガス開発に警鐘を鳴らす作品?と思いきや、”人生にとって大切な何か”を静かに問いかける良質のヒューマンドラマでした。

主演のマットと環境活動家を演じるジョン・クラシンスキーが、脚本を共同執筆していますが、シリアスな題材を扱いながら、ユーモアたっぷり、優しい眼差しで描いているところがとてもいい。多くの人に見ていただけたら、と思うすてきな作品でした。

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冒頭、スーツをびしっと決めていたスティーヴが、交渉に訪れた田舎町では、町外れのモーテルに宿泊しておんぼろ車に乗り、素朴なフランネルのシャツを着て登場。自らもアイオワの田舎町出身というスティーヴのことばは親身に感じられ、住民たちは心を動かされます。

実際、現金収入の乏しい農家の人たちにとって、足元に眠っている宝の山は魅力的。一生、お金の心配をせずに暮らしていけるし、子どもを大学に入れることもできるのですから...。

その一方で、シェール・ガスはまだ未知数の新しいエネルギーであり、採掘することで土壌や水が汚染され、健康被害を及ぼすのでは...?と一抹の不安もよぎります。

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土地にしがらみのない都会人と違い、彼らにとってここは代々守り続けてきた命のゆりかご。映画で何度となく映し出される美しい田園風景は、見ている私たちにも、どうすることが一番いいのか、難しい選択を問いかけているように思いました。

ラストは、百戦錬磨のスティーヴがこんなことでめげたりするかしら?とも思いましたが、レモネードの少女のひとことが彼の心の扉をそっとノックしたのかもしれませんね。

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ブルーベリー狩り 2014

毎年この時期、楽しみにしている練馬区でのブルーベリー狩り。今年の夏はあまりに暑くて、なかなか行けずにいましたが、8月の終わりにようやくすごしやすくなったので、シーズンが終わる前に摘みに行ってきました。

cherry 練馬区ブルーベリー観光農園開園情報

練馬区には20以上のブルーベリー農園があり、開園情報が随時アップデートされています。今年は石神井台にある、ベリーズ愛らんどさんを訪れました。なお、過去の記事はこちら。

cherry ブルーベリー狩り 2010 (内堀農園)
cherry ブルーベリー狩り 2012 (高橋ブルーベリーガーデン)
cherry ブルーベリー狩り 2013 (芹沢農園)

Google Mapをたよりに訪れると、着いた場所には観光体験農園という看板が。区画した畑になすやピーマンなどが植えられていて、サンデーファーマーらしき方たちが畑仕事をしています。その奥に網におおわれたブルーベリーの低木が見えたので、ずんずん歩いて向かいました。

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入口でプラスチックのかごを受け取り、早速ブルーベリーを摘み始めましたが...今年は私たちが来るのが遅かったのか、はたまたこちらの農園が人気で、さんざん摘み取られた後だったのか、大粒のブルーベリーがあまり残っていませんでした。

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よく見ると、いつもの霜が降りたような灰色がかった大粒の品種はあまりなく、色の濃い小さめのブルーベリーが多かったです。でも食べてみると、お味が濃くしまっていておいしい。あちこち味見をしながらお気に入りの木を見つけては摘んでいきました。

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こちらの大粒の品種は、さっぱりとした味わい。取りにくい枝の奥の方に、実がかたまってたくさんついていることがあるので、見つけてはどんどん摘んでいきました。赤い実はまだ熟していない実ですが、熟した濃紺の実とのコンビネーションがとってもきれい。うっとりしました。

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今年は昨年の半分くらいしか摘めなくて、しかも大粒、小粒が混在していますが、それでも1.8kgくらいになりました。摘んだブルーベリーは一部は冷蔵庫に、残りは冷凍庫に入れて、ヨーグルトやグラノーラのトッピングにしたり、スムージーにしたり。

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レアチーズケーキの飾りにしたり。

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ブルーベリーマフィンを焼いたり。早速おいしく楽しんでいます。

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007シリーズ 第11~20作

第1作目から順番に少しずつ見ていた007シリーズ。10作目まできてしばらくお休みしていましたが、先日半年ぶりに再開、ようやくコンプリートしました。\(^o^)/

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第11作 007 ムーンレイカー (Moonraker)
第12作 007 ユア・アイズ・オンリー (For Your Eyes Only)
第13作 007 オクトパシー (Octopussy)
第14作 007 美しき獲物たち (A View to a Kill)
第15作 007 リビング・デイライツ (The Living Daylights)
第16作 007 消されたライセンス (Licence to Kill)
第17作 007 ゴールデンアイ (GoldenEye)
第18作 007 トゥモロー・ネバー・ダイ (Tomorrow Never Dies)
第19作 007 ワールド・イズ・ノット・イナフ (The World Is Not Enough)
第20作 007 ダイ・アナザー・デイ (Die Another Day)

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既に最初の方に見たのは記憶があやふやになっていますが^^; 3作品をピックアップして感想を書き留めておきます。

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007 美しき獲物たち (A View to a Kill)

主題歌が当時大好きだったデュランデュランで、劇場に見に行ったのを覚えています。公開は1985年。ICチップやシリコンバレーなど、情報化時代の幕開けを感じさせる展開に、当時の空気を懐かしく思い出しました。

そして、007の黄金時代を築いた、ロジャー・ムーアが演じる最後のボンドでもあります。ダンディでユーモアのあるムーア=ボンドは魅力的でしたが、さすがにボンドガールとの年齢差が不自然に感じられるようになってきたので、引退も納得です。

スキーに始まり、乗馬、カーチェイス...とアクションも盛りだくさんで、最後のムーア=ボンドを存分に堪能しました。ボンドガールのタニア・ロバーツより、悪役のメイデイを演じるグレース・ジョーンズが印象に残っています。黒豹のような強さとしなやかさ。ラストの献身には泣けました。

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007 消されたライセンス (Licence to Kill)

ボンドを演じるのは第4代ティモシー・ダルトン。ロジャー・ムーアの軽さ、明るさがなくなって、リアルでハードボイルドな展開。硬派なボンドです。それでいて、仕事に私情を持ち込むなど、従来のボンドらしくない一面もありますが、アクション映画としては大迫力で楽しめました。

公開は1989年。冷戦時代最後に作られた記念すべき作品でもあります。舞台はフロリダのキーウェストから中南米とラテンムードたっぷり。Q(デスモンド・リュウェリン)が変装して何度もボンドを助け(時には恋の橋渡しも)、活躍したのもうれしかったです。

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007 ワールド・イズ・ノット・イナフ (The World Is Not Enough)

ボンドを演じるのは、第5代ピアース・ブロスナン。ゴージャスでエレガントなブロスナンはボンドのイメージにぴったり。アクションも決まって、かっこよかったです。リアルでハードな展開ながら、ボンドらしい軽さやユーモアもあって、彼がボンドを演じた4作品はどれも気に入りました。

映像技術が格段に進歩して、スリリングなアクションシーンが増えたのも見どころのひとつ。またMのジュディ・デンチをはじめ、ボンドガールのミシェール・ヨー(第18作)、ハル・ベリー(第20作)など、これまでの年齢や人種を越えて魅力的な女性が活躍するようになりました。

4つの中でひとつ挙げるとしたらこの作品。久しぶりに映像で見るソフィー・マルソーの、大人の女性のかわいらしさにノックアウトされました。悪役ですが、彼女のキャラクターがうまく活かされた役どころでした。

このほかの007シリーズの感想はこちら。
movie 第1~10作
movie 007 カジノ・ロワイヤル (第21作)
movie 007 慰めの報酬 (第22作)
movie 007 スカイフォール (第23作)

次回作はいつかな~?楽しみです。

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リゾナーレ八ヶ岳

1年半、車なしの生活を楽しんでいましたが、ひょんな事情からまた我が家に車がやってきました。これまでずっとセダンでしたが、生活スタイルの変化から今回はじめてのスポーツカーです。

足慣らしを兼ねて、小淵沢にある星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳までドライブに行ってきました。東京から3時間弱。雲の多い日でしたが、高速から見る夏の山々の美しさに魅了されました。

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駐車場をわたって敷地に入ると、人工都市のような不思議な空間が現れます。設計はイタリアの建築家、マリオ・ベリーニ氏。コンクリートの無機質な空間に、茂る緑がほっとするアクセントを添えていました。

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ビュッフェスタイルのレストラン、YY grill(わいわいグリル)でお昼にしました。新鮮な高原野菜にソーセージの種類が充実。チョコレートファウンテンも楽しかった。

食事の後はリゾート内を探索しました。プールや、絵本がたくさんあるブックカフェ、工作教室などあり、お子さんのいるファミリーはたっぷり楽しめそう。私たちは、マルシェやショップをのぞきました。

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夏野菜の美しい彩りに目を奪われます。

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セットの野菜は宝石箱みたい。こちらの富岡農園さんであれこれ野菜を買いました。

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丸なすに2色のズッキーニ、プチトマトいろいろ。万願寺とうがらしをおまけしてくださいました。

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ホワイトコーンやレッドポテトも。

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ショップは雑貨屋さんやジャム、はちみつ、ソーセージ、スイーツのお店などなど。私も少しお買い物しました。水の中に入れて飾る球がとてもきれいだったので...赤を中心に大小3つ選びました。左の蕎麦猪口は、湯呑みや小鉢、デザートカップといろいろに使えそうです。

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雲が降りる山々は幻想的で壮大な風景でした。リゾナーレではハロウィーンやクリスマスなど、季節ごとのイベントもあるようですが、近くで乗馬やトレッキング、美術館めぐりや温泉が楽しめるので、あれこれ組み合わせてもいいですね。以前訪れた、清春芸術村サントリー白州蒸留所もこの近くです。

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【 おまけ 】 素揚げした丸なすと万願寺とうがらしは、鶏の唐揚げとポン酢であえて黒七味をトッピング。緑と黄色のズッキーニは細切りにして、ツナといっしょにクリームパスタに。どちらもおいしくいただきました。

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ラズベリーを使って & 桃のクランブル

久しぶりにコストコに行った折に、ラズベリーを買ってきました。

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輸入ものですが、これだけ大きな生のラズベリーが、リーズナブルに手に入ることはまずないので、コストコに行った時には必ず買ってきます。最初は生のまま少しずつ楽しみ、残りは冷凍して使っています。

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大森由紀子さんのレシピで「ト・フェ」(tôt-fait)を作りました。フランスはロレーヌ地方で作られる、”すぐできる”という意味の焼菓子です。本ではブルーベリーを使っていましたが、ネットをチェックするとりんごやルバーブ、ミラベル(プラム)を使ったものもありました。私はラズベリーで。

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ベリーベリーパンケーキ。パンケーキを焼いて、ラズベリーとブルーベリーをぽんぽんと飾り、粉砂糖をふるいます。今回初めて、明治デザートホイップを試してみましたが、これ簡単でほんとうに便利! 植物性なので口当たりが軽く、低カロリーなのもうれしいです。

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ベリーベリーティラミス。スポンジ生地とチーズクリームを4層に重ねて作るティラミスですが、今回はコーヒーシロップを使わず生地の間に2種類のベリーをぱらぱらと散らし、上にもベリーを飾りました。軽くココアをふるって仕上げます。

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これは別の日。近くで福島県産の桃を買ってきました。甘くてジューシーでほんとうにおいしい。農家の方の情熱が伝わってきます。このまま食べるのが一番ですが、この日はクランブルを作ってみました。

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桃を適当に切り分け、耐熱容器に並べ、薄力粉・グラニュー糖・無塩バターを混ぜてぽろぽろにしたクランブル生地をかけます。

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200℃のオーブンで約40分、表面がほんのり色づくまで焼いたらできあがり。とろり~と柔らかくなった桃に、サクサクのクッキー生地のコンビネーションが最高です。熱々にバニラアイスクリームを添えても、冷やして食べてもおいしいです。

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ヨコハマトリエンナーレ 2014

横浜で3年に一度開催される現代アートの国際展、「ヨコハマトリエンナーレ 2014」(~11月3日)に行ってきました。2001年からはじまり、今年5回目の開催です。テーマは「華氏451の芸術: 世界の中心には忘却の海がある」。

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不可解な作品も多いですが、新しい視点を与えてくれるものもあり、現代アートならではのなんじゃこりゃ~?という感覚を楽しみました。主会場は横浜美術館と新港ピア。巡回バスがあり1日で十分回れますが、私たちは2回に分けて訪れました。

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(左)横浜美術館の入口には、マイケル・ランディの「アート・ビン」。失敗したアートを投げ込むための巨大ゴミ箱です。会期中、誰でも投げ入れることができるそうで、横に階段もついていました。日を追って少しずつアートゴミが増えていくのでしょうか? テーマの”忘却”を象徴する作品です。

(右)ギムホンソック「8つの息」。見た目は風船のようですが、ブロンズにウレタン塗装して作られています。クーンズのバルーン・アートを思い出しました。

最初のコーナーでは、ジョン・ケージの「4分33秒」の楽譜が展示されていました。ピアノのふたを閉じて、その前に黙って4分33秒座ることが演奏、という1952年に発表された衝撃なる無音の音楽。楽譜には、音符のないスコアが延々続いています。

大笑いしたのは、マルセル・ブローターズの「猫のインタビュー」という音声作品。作者が愛猫を相手に、真剣に芸術をめぐる問題について意見を求め、それに猫が絶妙なタイミングでにゃーにゃーと答えています。

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(左)ドラ・ガルシア「華氏451度」。レイ・ブラッドベリのSF小説「華氏451度」を鏡文字で複製した本の山です。華氏451度は紙が燃え始める温度で、小説は、書物を読むことが禁じられ、人々が思考力と記憶力を失っていく世界を描いているとか。

(右)毛利悠子「I/O ある作曲家の部屋」。ピタゴラスイッチ風の自動演奏装置。時々思い出したように、ドラムやオルガンがトンッ、ぶーと音を奏でます。

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Temporary Foundation 「法と星座・Turn Coat / Turn Court」。真っ赤な法廷と緑色のテニスコート、2つのCourtが背中合わせにつながり、ひとつの作品となっています。威圧的な赤い法廷に時おり響く木槌の音が、不穏な気配を高めます。

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後日訪れた新港ピアは、新港埠頭の先にある倉庫のような会場ですが、大型作品のほか、映像作品も多かったです。映像作品ではジャック・ゴールドスタインの「一杯のミルク」がおもしろかった。グラスに入ったミルクが、テーブルをバンバン叩く度に飛び散る様子を延々撮影しています。^^;

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一番気に入ったのは、笠原恵実子「Offering Collection」。約10年かけて撮影したという、世界の献金箱の数々。こういうマニアックなコレクションは見ているだけで楽しい。白いシンプルな額縁に整然と並べられた姿は、蝶かなにかの標本箱に通じるものを感じます。

献金箱のバラエティの豊かさに驚かされ、ひとつひとつ見入ってしまいましたが、彩度を抑えた写真は統一された個性があり、単なる記録写真ではないひとつの作品として惹かれるものがありました。

3年前のヨコハマトリエンナーレのレポートはこちら。
art ヨコハマトリエンナーレ2011 (1)横浜美術館
art ヨコハマトリエンナーレ2011 (2)日本郵船海岸通倉庫

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