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ベスト・オブ・ザ・ベスト @ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館が5月18日より新築工事のため長期休館に入ります。休館前最後の企画展は、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」(~5月17日)。所蔵作品1600点の中から選び抜かれた、極上の160点を堪能しました。

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(アールデコ風の題字がすてき)

今年開館63年を迎えたブリヂストン美術館。ギャラリーに並ぶ彫刻作品に迎えられるようにして最初の展示室に入ると、ブリヂストン美術館のこれまでのあゆみが紹介されていました。

ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏は福岡県久留米市出身。小学校時代の図画の先生でもあった坂本繁次郎画伯から、同郷の画家 青木繁の作品が散逸しないよう集めて欲しいと頼まれ、「海の幸」などの代表作を購入したことが絵画蒐集のきっかけとなったそうです。

後に日本の代表的な洋画家の作品に加え、彼らが手本としたフランスの画家たちの作品も集めるようになり、特にフランス印象派から現代につらなる絵画や彫刻などの近代美術を好まれた氏は、ご自身の審美眼によって質の高い美術作品を集めてこられました。

1950年に渡米された石橋氏は、都心のビルにあるニューヨーク近代美術館(MoMA)に感銘を受け、コレクションを一般公開することを決意。1952年に現在の美術館を設立されました。MoMAは私にとっても特に思い入れのある大好きな美術館なので、こうした経緯がなおのことうれしく、心に響きました。

今回心をとらえた作品からいくつかご紹介させていただきますね。

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カイユボット 「ピアノを弾く若い男」 (1876)
ピアノ好きということもあって、ひと目見て心を奪われました。場所はカイユボットのパリの邸宅で、モデルは弟さんとのことですが、横顔がどことなくレイフ・ファインズに似ていたのも気に入った理由かも。新収蔵作品で今回初公開。

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モネ 「雨のベリーヌ」 (1886)
「睡蓮」(1903)も、「黄昏、ヴェネツィア」(1908)も好きですが、今回特に心をとらえたのはこの作品。筆さばきと白い波頭から、激しい雨の様子が目の前に浮かびました。

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(左) マネ 「自画像」 (1878-79)
2点しか存在しないとされるマネの自画像のうちの1点。荒々しい筆さばきは、アニメーションのように今にも動き出しそうです。

(右) ルノワール 「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」 (1876)
モデルは、ルノワールのパトロンだった出版業者シャルパンティエ氏の長女(4歳)。はちきれるばかりの生命力に無敵の美しさがあって圧倒されます。見ているだけで幸せな気持ちになりました。

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ドニ 「バッカス祭」 (1920)
あふれる生命力、にぎやかで楽しい雰囲気に酔いました。ドニが、スイス ジュネーヴの毛皮店から依頼を受けた作品で、店名にちなんで中央に虎が描かれています。

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藤田嗣治 「猫のいる静物」 (1939-40)
ペンで描いたような繊細な筆致は、日本画の筆が用いられているそうです。洗練された雰囲気のあるおしゃれな作品。

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セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 (1904-06)
この構図が好きで、写真を撮る時にも意識したくなります。(コチラ

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クレー 「島」 (1932)
近くで見ると砂を混ぜて描かれているのがわかります。ざらついた質感と温かみを感じる色味。私には洞窟壁画のようなプリミティブな魅力が感じられました。

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コメント

こんばんは~!

ブリジストン美術館、改修工事に入るんですね!京橋再開発の一環かしら?1~2年はお休みになるのかな~?

ブリジストン美術館は、こじんまりとしていてとても落ち着く美術館で、私も好きな場所です。
ただ職場に近すぎて、逆に思いのほか足を運んでないんですよね!

今回は所蔵品から選りすぐりを展示しているみたいですし、是非休館までに見に行きたいです!
記事で紹介されてる作品、どれも本当に素敵~~。
160点、見ごたえありそうです!happy02

投稿: ごみつ | 2015年2月25日 (水) 01時16分

☆ ごみつさま ☆
こんにちは。
ブリヂストン美術館、数年間ということで期間ははっきりしていませんが
しばらくお休みするそうです。
京橋~日本橋は再開発ラッシュですね。

私も久しぶりに訪れましたが、
あらためて愛すべきすてきな美術館だなーと感動しました。

途中で作品の入れ替えが多少あって
後半は、青木繁の「海の幸」ほか
久留米のブリヂストン美術館からの出品があるようです。

お近くなので、お時間がありましたら是非。

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2015年2月25日 (水) 10時18分

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