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2015年6月

クロワッサンで朝食を / 死刑台のエレベーター

2012年公開のジャンヌ・モロー主演のヒューマンドラマ、「クロワッサンで朝食を」(Une Estonienne a Paris / A Lady in Paris)を見ました。エストニア出身イルマル・ラーグ監督の長編デビュー作です。

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エストニアの小さな町で、ダメ夫と離婚し、子どもたちは巣立ち、母を看取ってひとりぼっちになったアンヌ(ライネ・マギ)。そんな彼女に、フランス語ができて、老人ホームで働いていた経験を見込まれ、パリでひとりで暮らすエストニア出身の老婦人をお世話する仕事が舞い込みます。

若かりし頃から憧れていたパリ。しかし、パリの高級アパルトマンでアンヌを待ち受けていたのは、偏屈で気難し屋のフリーダ(ジャンヌ・モロー)でした。まもなくアンヌは心無いことばで追い出されますが、依頼主のステファン(パトリック・ピノー)に説得され、しぶしぶ仕事を続けることに...。

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雪深いエストニアにはじまり、憧れのパリに着いてからも、アンヌの心の中を映すような冬の曇り空。大きな起伏のない地味な作品ですが、ともに孤独なアンヌとフリーダが心を寄せ合うようになるまでが繊細に描かれ、最後には胸がしめつけられるような静かな感動を覚えました。

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フリーダの過去について多くは語られませんが、どうやら若い頃、歌手として活躍していた様子。エストニア語を話さず、アンヌの作るエストニア料理も食べず、クロワッサンと紅茶しか口にしない彼女は、故郷のしがらみを捨て、頑なにパリっ子として生きてきたのではないか?そんな風に思えました。

朝からきちんとお化粧し、おしゃれして居住まいを正す姿は、演じるジャンヌ・モローその人とも重なり、只者ではない迫力がありました。そして、息子ほども年の離れたステファンは、フリーダのかつての恋人で、カフェを持たせてもらった恩があって、今も何かと心にかけ、世話を焼いているのでした。

アンヌの献身的な世話の甲斐あって、カフェにも出かけられるようになったフリーダ。アンヌは孤独なフリーダの心を慰めたくて、パリに住むフリーダの昔の友人たちに声をかけてティーパーティを計画しますが、彼女の無垢の善意が結果としてフリーダを傷つけることになってしまいます...。

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フリーダのもとを飛び出したアンヌは、一晩中パリの街を彷徨い歩いてどんなことを思ったでしょう。アンヌはフリーダに自分の未来を見つめ、フリーダはアンヌにかつての自分を重ね...2人はいつの間にかお互いにかけがえのない家族となっていたのですね。

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死刑台のエレベーター
(Ascenseur pour L'echafaud / Elevator to the Gallows)

こちらは、ジャンヌ・モロー主演の1958年のフランス映画。ルイ・マルの監督デビュー作であり、ヌーヴェルヴァーグを代表する作品です。DVDの在庫が少なくてずっと借りられずにいましたが、最近BluRayが出てタイミングよく借りることができました。

モロー演じる社長夫人は、恋人に夫を殺させますが、彼はその後一晩中、電源が落ちた会社のエレベーターに閉じ込められてしまいます。もどってこない恋人を探して、一晩中街を彷徨い歩く夫人。一方、恋人の車は若い男女に盗まれ、彼らは旅先で事件を起こします...。

2つの事件が1つにつながるみごとな展開にうならされましたが、それ以上にノックアウトされたのが若き日のジャンヌ・モローの圧倒的な美しさ! 「クロワッサン~」で、フリーダがかつて妻子ある男性を奪ったために同郷人から爪弾きになっている...という設定が、この映画を見るとすんなり理解できました。^^

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さて...7月4~31日、渋谷のル・シネマで「ヌーヴェルヴァーグの恋人たち」という企画があり、往年のヌーヴェルヴァーグの名作が一挙上映されます。時間がゆるせば、私もいくつか見てみたいなーと思います。

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バースデーの食卓 2015

週末、家族のバースデーをお祝いしました。

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カルディで買ったカリフォルニアのスパークリングワインで乾杯。

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鯛のお刺身とじゃがいも、フルーツトマトのセビーチェ。セビーチェは中南米でポピュラーな魚介のマリネですが、ケイパーやアンチョビなどを使ってイタリア風に仕上げました。

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夏野菜のグリル。オリーブ油をぬってシンプルな塩味で。

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(左)常備菜のラタトゥイユ。 (右)カルディの冷たいスープを初めて買ってみました。かぼちゃとえんどう豆と2種類買って、この日はえんどう豆にしましたが、どちらもおいしかったです。

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夏野菜たっぷり。いろいろ取り分けていただきます。

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(左)テーブルフラワーは庭の紫陽花をカットして飾りました。ANTHROPOLOGIEのキャンドルホルダーは、フィリピンのハンドメイド。

(右)メインのお料理は豚スペアリブのローストにしました。庭のハーブをたこ糸でしばり、ブラシを作ります。

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ローストパンに豚スペアリブを並べて塩こしょう。ハーブのブラシを使って時々オリーブ油をぬりながら、200℃のオーブンでこんがり色づくまで焼いていきます。

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シンプルに、レモンをしぼっていただきました。

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バースデーケーキは定番のショートケーキ。この時期はいちごが手に入らないので、キウイ、缶詰の黄桃・白桃、ブルーベリー、庭のミントを飾りました。真ん中のあいているところに、ナンバーキャンドルを飾ります。

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フルーツの酸味が広がり、さっぱりさわやかにいただきました。

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ハイネケン誘拐の代償

アンソニー・ホプキンズ主演のハイネケン誘拐事件を題材にしたクライム・サスペンス、「ハイネケン誘拐の代償」(Kidnapping Freddy Heineken / Kidnapping Mr. Heineken)を見ました。監督は「ミレニアム」シリーズのダニエル・アルフレッドソン。

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1983年、アムステルダム。世界的なビール会社ハイネケンの経営者、フレディ・ハイネケン(アンソニー・ホプキンズ)と運転手が誘拐され、多額の身代金を要求されます。犯行グループは、犯罪組織に属さない若者5人組。

計画は順調に進んだかに見えましたが、犯罪素人の彼らを相手に、ハイネケンは一歩も引かない強気の態度で接します。拘束が長引くにつれ、なかなか身代金が手に入らない犯人グループに焦りが見え始め...。

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事件に興味があったのと、アンソニー・ホプキンズの演技を楽しみに見に行きました。「羊たちの沈黙」のレクター博士とクラリスさながらの緊迫した駆け引きを期待していたので、その点では少々肩透かしでしたが、事件の概要を知ることができて、映画としてはまあまあ楽しめました。

裕福になるには2つの方法ある。大金を持つか、大勢の友達をもつか。両方はありえない。(There is two ways a man can be rich in this world , he can have a lot of money or he can have a lot of friends , but he cannot have both.)

これがこの映画のテーマになっていて、ホプキンズが語ると重みが感じられますが、お金が絡むと友情にひびがはいる、というのはよくある話で、それほどインパクトはないかな?と思いました。しかも冒頭と劇中、最後のキャプション...と繰り返しこのことばが登場するのが少々しつこい。^^;

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ハイネケンは拘束されてからも堂々としたふるまいで、音楽を変えろ、本を差入れしろ、とわがまま放題。身代金が届かなくていらいらする犯人に、「私が話をつけてやろう」と申し出るほどの余裕を見せます。一方犯人側は、ハイネケンに「警察に協力しないと約束しろ」なんて凄んでいるけど、まるで甘い。

でも彼らが根っからの悪党ではなかったゆえに、ハイネケンは殺されず、彼らも重圧に押し潰されて逃げ切れなかったのかもしれません。犯人が全員逮捕されているのに、身代金が見つからないなど、多くの謎を残しているというこの事件。まだ裏に隠された真実がありそうですね...。

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誘拐 狙われたハイネケン
(Die Heineken Ontvoering / The Heineken Kidnapping)

こちらは2011年製作のオランダ映画です。日本では劇場未公開ですが、ヨーロッパでは犯人の一人が公開差止めを要求したりと、話題になったようです。ハイネケンを演じるのはオランダの名優ルトガー・ハウアー。

前半は今回公開の「ハイネケン~」とほぼ同じですが、後半では警察に助け出されたハイネケンが、持てる財力と政治力を駆使して犯人逮捕に執念を燃やします。特に監禁中、何度も彼を精神的に苦しめた一番若いレムのことを、ハイネケンは赦すことができません。

レムはパリで逮捕されますが、オランダ・フランス間の条約で犯人の受け渡しができません。そこでハイネケンは、オランダ・フランスが国境を接しているカリブのセント・マーティン島に、レムを送るよう画策します...。

これはおもしろかった! 「ハイネケン~」ではハイネケンが犯人たちを翻弄しますが、こちらでは若造のレムが、老練なハイネケンを心理的に追い詰めるのです。レムの父親や恋人のエピソードなど、サイドストーリーもドラマを盛り上げ、とても楽しめました。

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ゴリラコーヒーと、カジュアルランチ

最近のカジュアルランチから。

この日は渋谷で映画を見た後、気になっていたゴリラコーヒー(GORILLA COFFEE)に行ってみました。場所は公園通りを上ってPARCOのスクランブル交差点を右折、T.G.I. FRIDAY'Sの向かいです。

ゴリラコーヒーは2002年にブルックリンでオープンしたコーヒーショップ。ゴリラのようにガツンとくる、おいしいコーヒーがニューヨーカーに人気だとか...。今年1月、渋谷に日本第1号店がオープンしました。

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サンドウィッチがおいしいと聞いたので、看板メニューのゴリラドッグとステーキサンドをシェアして食べてみました。ゴリラドッグはガツンと食べ応えのあるソーセージの上にザワークラウトとフライドオニオンがたっぷり。

ステーキサンドは雑穀入りのフォカッチャに薄くスライスされたビーフとルッコラがたっぷりサンドしてあり、ヘルシーなおいしさ。肝心のコーヒーは、感激!というほどではないですが、普通においしかったです。^^

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(画像はネットからお借りしました)

イメージカラーの赤と黒を効果的に配したインテリア。天井が高く、広々ゆったりとした空間でした。マフィンやアップルパイなど、アメリカンなボリュームたっぷりのスウィーツも魅力的で、見ててわくわくしました。

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この日は日比谷で映画を見た後、中華が食べたくなって有楽町イトシア3階のKAMONKA 點へ。ここはお手頃でおいしいランチセットの種類が充実しています。蒸し料理が好きな私は、(上)の蒸篭蒸しのセットをいただきました。

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ここと4階のイタリアンのお店では、東京駅を出たばかりのゆっくり走る新幹線を目の前で眺められるのも楽しい。東海道新幹線は本数が多く、見ると日本の大動脈であることを肌で実感します。

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この日は日比谷の日生劇場地下の春秋ツギハギへ。ここは劇場街にあって、舞台や映画の前後に軽く食事するのに便利なお店です。この日は週末だったのでランチセットが1種類しかなかったのですが(他にコース料理あり)、平日はお手頃に食べられるランチセット(丼やお刺身膳など)がいろいろあります。

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(画像はネットからお借りしました)

入り口を入ると、天井まであるワインシェルフにまず圧倒されます。場所柄、商用に使われることも多く、席が離れているのでゆったりとくつろげます。

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伊豆 修善寺のホタル

家族のお祝いごとで、伊豆の修禅寺に行ってきました。といっても宿泊したのは修禅寺の中心地からだいぶ離れた狩野川沿いのお宿です。夜は季節の懐石料理をいただきました。一部ご紹介しますね。

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食前酒とともに供された箸付と八寸。胡麻豆腐や笹巻寿司もおいしかったですが、私が一番気に入ったのは右にちらりと映っている完熟トマト寄せ。とろりとしたガスパッチョ風のトマトの上に帆立やヤングコーンなどが添えられています。

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伊豆といえば金目鯛。手前は金目鯛のお刺身です。おしょうゆではなく、もみじおろしとともにポン酢でいただくと、和風カルパッチョといった感じでよく合いました。

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若鮎の燻し焼きです。笹の葉を敷き詰めた炉とともに運ばれてきて、竹串が刺さったままお皿の上にのせてくださるのが風流なおもてなし。鮎が大好きなので、とってもおいしくいただきました。

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焚合せです。小豆といっしょに煮たという小蛸が柔らかく、野菜とのバランスがすばらしい。このほか、夢咲牛の焼きしゃぶや、鯛めしなど、季節の繊細なお料理はどれもおいしかったです。

今回は、観光らしい観光はほとんどしなかったのですが、夕食後に、お宿の方でバンを出してくださり、ホタル狩りに出かけました。狩野川沿いにいくつかスポットがあるそうで、下見をしてその日一番いい場所に案内してくださいます。

手作りのランタンだけが続く真っ暗な農道をそろりそろりと川のほとりまで進むと、ちらりほらりとホタルの光が見えてきます。しばらく待って暗闇に目が慣れてくるにつれ、光の数がどんどん増えてきて...流れ星のように、ほのかな光が飛び交う様子は幻想的でした。

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温泉は大きなお風呂がいくつかあるほか、お部屋にもあり、清流の音を聴きながらゆったりつかることができました。朝、窓を開けると、早くも鮎釣りのおじさんの姿が。素朴な田舎の風景に癒されました。

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朝ごはんは鯵の干物に桜海老など、伊豆ならでは海の幸のほか、生野菜がしゃきしゃきと新鮮で、生き返るようでした。私が一番気に入ったのは手前右にちらりと見える胡麻和え。自分でもよく作るお料理だけに、プロが作る繊細なお味にノックアウトされました。大粒のしじみのお味噌汁もしみじみとおいしかったです。

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珍しかったのがイノシシのベーコンを使ったスープ。獣の味が苦手でジビエもつい避けてしまう私にも、まったくクセがない滋味深いおいしさでした。

紫陽花やクチナシなど、季節を彩る野山の花々も美しく、心づくしのおもてなしに、くつろぎのひと時がすごせました。

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靴職人と魔法のミシン

アダム・サンドラー主演のニューヨークを舞台にしたファンタジードラマ、「靴職人と魔法のミシン」(The Cobbler)を見ました。「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督によるハートウォーミングな物語です。

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ニューヨークの下町で代々続く小さな靴修理店を営むマックス(アダム・サンドラー)。ある日、愛用のミシンが壊れてしまったため、地下に眠っていた先祖代々伝わる旧式のミシンを使って靴を修理したところ、その靴を履いたとたんに持ち主に変身!することを発見します。

それからというもの魔法のミシンを使って年齢も人種も違うさまざまな人たちに変身しては、知らない世界を体験していくマックス。それまでの退屈な日常が、刺激に満ちたものになりますが...。

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予告を見た時から、おもしろそう!と楽しみにしていた作品。同監督の「扉をたたく人」も地味ながら心に染み入る佳作でしたが、本作は、笑えてほっこりと心温まる大人のためのおとぎ話です。

近くに住むきれいなモデルさんのハンサムな恋人になりすましたり、年老いたお母さんのために行方知れずの父親の姿になって現れたり。予告で見たエピソードだけでも結構満足していましたが^^ それらはほんのサイドストーリー。

さえないおじさんが特殊能力を使って正義のために奮闘し、町に平和を取り戻す展開に、胸のすくような爽快感を味わいました。ラストには大きなサプライズも用意されていて...心地よい余韻の残るすてきな作品でした。

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強面のギャングに変身したものの、優しく情けをかけたばかりに、後でかつての手下から脅される羽目になったり。せっかくイケメンに変身してバーで女性に誘われるも、ブルックリンにいる母親に会いに行こうと言って、ドン引きされたり。姿は変身しても、中身はそのまま...ゆえの、ちぐはぐなハプニングがおもしろい。

どうしてわざわざ危険なことに首を突っ込もうとするのか、解せなくてやきもきする場面もありましたが、後から思えば、これは一人前の大人の男になるための通過儀礼だったのだなあと納得しました。

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マックスのお店があるロウアー・イーストサイドは、ごちゃごちゃとした街並みの庶民的なエリアですが、その家賃の安さゆえに、近年は話題の店が次々オープンしています。日本に進出しているドーナッツプラントや、クリントン ストリート ベイキング カンパニーがあるのもこのエリア。

それゆえに、地上げ屋が暗躍し、町を守ろうという運動が起こっているという設定にリアリティを感じました。

そしてマックスが母親と住んでいるのは、ブルックリンのシープシェッドベイ。彼はユダヤ系ですが、Wikipediaによると、ここはもともとロシア系が多いエリアらしい。そして近年は中国系住民が増えている...というのも、映像に出てくる中国語の看板の多さから納得しました。

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レンジで作るキーマカレー & サーモンのクリームパスタ

暑くなってくるとつい食べたくなるカレー...最近お料理本で見つけた”電子レンジで作るキーマカレー”が気に入っています。簡単にできてほんとうにおいしい。本格的な味わいながら、たった15分でできるというのがすばらしい! 私は手際が悪いのでもう少しかかりますが。^^

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おろしにんにく、おろししょうが、たまねぎみじん切り、赤唐辛子、グレープシードオイルをあわせて、レンジで3分チン。豚ひき肉、カレー粉、カレールウ(フレーク状)、ウスターソース、ざく切りトマトを加えてよく混ぜ、さらに6分チンしてできあがり。(少しアレンジしています)

カレールウは、我が家はいつもカロリーオフのプライムジャワカレーを使っていますが、最近ルウがフレーク状になってますます使いやすくなりました。

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キーマカレーっておいしいのですが、具が入っていないのでそのままでは見た目が寂しいのが難。本では温泉卵をのせていましたが、私は野菜の素揚げ(かぼちゃ・なす・いんげん)と茅乃舎さんのらっきょうを添え、IKEAのフライドオニオンをトッピングしました。野菜をキーマカレーにからめながら食べるとおいしいです。

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毎年2月に人間ドックを受けていますが、今年初めてコレステロールの数値が引っかかってしまいました。シリアスなものではなく治療の必要はないそうですが、なるべく動物性脂肪を避けるなど、食事に気を付けてくださいと指導されました。

私の場合、3度の食事は問題ないのですが、間食や食後のデザートに、たまごやバターを使ったものを食べるのがよくなかったみたい...というわけで、今までついつい食べていたチョコレートやアイスクリーム(特にハーゲンダッツのような高脂肪のもの)を封印し、ケーキもあまり作らなくなってしまいました。

といってもガチガチに守っているわけではないですし、和菓子など脂肪を使っていないものはOKなので、それほどストレスは感じていません。牛乳はもう何年も前から豆乳に切り替えていましたが、最近は生クリームも(風味は落ちますが)植物性のホイップクリームを使うようになりました。

...というわけで、春頃に作ったスモークサーモンとグリーンピースのクリームパスタです。パスタはフェットチーネの生パスタを使っています。

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クリーム系パスタは、以前はバターと生クリームで作っていましたが、最近はオリーブ油と植物性のホイップクリームを使って作るようになりました。ところがこれがさっぱりと口当たりが軽く、かえってこの方がおいしい!

マーガリンやサラダ油は体によくないという説もありますし、植物性油脂がなんでもいいわけではないようですが、あれこれ調べながら新しい味にチャレンジするのもまた楽しみです。

【 追記 】 キーマカレーの分量は「続きを読む」をどうぞ。

続きを読む "レンジで作るキーマカレー & サーモンのクリームパスタ"

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サンドラの週末

マリオン・コティヤール主演のヒューマンドラマ、「サンドラの週末」(Deux jours, une nuit / Two Days, One Night)を見ました。突然解雇を言い渡された女性の復職を求めての2日間の奮闘を描くベルギー映画です。

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体調不良で休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)が復帰しようとした矢先の金曜日、会社から突然解雇を言い渡されます。1000ユーロのボーナスと引き換えに彼女を解雇することに、16人の従業員のうち14人が賛同したというのです。

月曜日までに16人の過半数がボーナスを諦めることに同意したら解雇を取り消してもいい、という約束を取り付けたサンドラは、週末の2日間、同僚ひとりひとりの家を訪ね歩いて、説得に回りますが...。

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まず、人事が従業員の多数決で決まる、ということにびっくりしました。

この映画を見て思い出したのが、「キリマンジャロの雪」という(ヘミングウェイの小説ではなく)2011年のフランス映画。誰をリストラするかを組合員がくじ引きで決める場面からはじまり、その時も軽いカルチャーショックを覚えたのでした。

うつ病を患っていたサンドラは、金曜日に通告を受けた時にはショックに打ちのめされますが、家族や一部の同僚たちから励まされ、他の皆をなんとか説得してみようと勇気を奮い起こします。ここから彼女の長い長い2日間がはじまります。

当然ながら、子どもの教育費に充てたい人、家をリフォームしている人、週末も家計を助けるためにアルバイトしている人...皆それぞれに事情があり、サンドラのためにボーナスを返上しよう、なんて言ってくれる人はそうそういません。

サンドラが波風を立てたことで、同僚の中には、親子で殴り合いのけんかをはじめる人や、離婚話にまで発展する人も。それでも、以前サンドラにミスをかばってもらったから...困った時はお互い様だから...と少しずつ協力してくれる人が出てきます。

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私だったら、とてもこんな説得はできないし、逆に同僚から頼まれても困る、復職できたとしてもかえって皆とやりにくくなるのではないかしら...もう一度、会社と交渉するか、さっさと見切りをつけて新しい仕事を見つけた方がいいのでは?なんて思いながら見ていました。

会社とだったらドライな交渉もできるでしょうが、従業員同士の話し合いで解決させるとは、なんて酷な...と思いますが、アメリカのばりばりの資本主義と違い、隣人を助け合うという精神が、フランス文化圏にはまだ生きているのでしょうか。

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オスカー女優のマリオン・コティヤールが、ノーメイク、タンクトップで熱演。何度もくじけそうになりながら、ただひたすら同僚の家を訪れて説得する姿を追う様子は、映画というより、クローズアップ現代の取材フィルムを見ているようですが^^ 結末が気になって引き込まれました。

そして、ラストでのサンドラの決断の潔さ。きっとあの時、彼女の中では、この2日間に話したひとりひとりの顔が浮かんだことと思います。ひと回り大きく、強くなった彼女のさっぱりとした笑顔が心に残りました。

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