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靴職人と魔法のミシン

アダム・サンドラー主演のニューヨークを舞台にしたファンタジードラマ、「靴職人と魔法のミシン」(The Cobbler)を見ました。「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督によるハートウォーミングな物語です。

The_cobbler_1

ニューヨークの下町で代々続く小さな靴修理店を営むマックス(アダム・サンドラー)。ある日、愛用のミシンが壊れてしまったため、地下に眠っていた先祖代々伝わる旧式のミシンを使って靴を修理したところ、その靴を履いたとたんに持ち主に変身!することを発見します。

それからというもの魔法のミシンを使って年齢も人種も違うさまざまな人たちに変身しては、知らない世界を体験していくマックス。それまでの退屈な日常が、刺激に満ちたものになりますが...。

The_cobbler_9

予告を見た時から、おもしろそう!と楽しみにしていた作品。同監督の「扉をたたく人」も地味ながら心に染み入る佳作でしたが、本作は、笑えてほっこりと心温まる大人のためのおとぎ話です。

近くに住むきれいなモデルさんのハンサムな恋人になりすましたり、年老いたお母さんのために行方知れずの父親の姿になって現れたり。予告で見たエピソードだけでも結構満足していましたが^^ それらはほんのサイドストーリー。

さえないおじさんが特殊能力を使って正義のために奮闘し、町に平和を取り戻す展開に、胸のすくような爽快感を味わいました。ラストには大きなサプライズも用意されていて...心地よい余韻の残るすてきな作品でした。

The_cobbler_3

強面のギャングに変身したものの、優しく情けをかけたばかりに、後でかつての手下から脅される羽目になったり。せっかくイケメンに変身してバーで女性に誘われるも、ブルックリンにいる母親に会いに行こうと言って、ドン引きされたり。姿は変身しても、中身はそのまま...ゆえの、ちぐはぐなハプニングがおもしろい。

どうしてわざわざ危険なことに首を突っ込もうとするのか、解せなくてやきもきする場面もありましたが、後から思えば、これは一人前の大人の男になるための通過儀礼だったのだなあと納得しました。

The_cobbler_6

マックスのお店があるロウアー・イーストサイドは、ごちゃごちゃとした街並みの庶民的なエリアですが、その家賃の安さゆえに、近年は話題の店が次々オープンしています。日本に進出しているドーナッツプラントや、クリントン ストリート ベイキング カンパニーがあるのもこのエリア。

それゆえに、地上げ屋が暗躍し、町を守ろうという運動が起こっているという設定にリアリティを感じました。

そしてマックスが母親と住んでいるのは、ブルックリンのシープシェッドベイ。彼はユダヤ系ですが、Wikipediaによると、ここはもともとロシア系が多いエリアらしい。そして近年は中国系住民が増えている...というのも、映像に出てくる中国語の看板の多さから納得しました。

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映画」カテゴリの記事

コメント

こんにちは!sun

私もこれ、予告編で面白そうだな~って思ってました!

記事を読ませていただいても、笑ったり、ハラハラしたりするシーンがたくさんあって楽しそうですね~。

ここしばらく、公私ともに忙しいので劇場は無理そうですがDVDになったら見てみたいです。
映画はしばらくレイトショーメインになりそうだな~。
先日の「ハンガー・ゲーム」もですが、日本橋東宝はレイトがあるので有難いです。ただ地下鉄の終電が早いので、けっこう帰りはあせります。(笑)subway

投稿: ごみつ | 2015年6月11日 (木) 14時25分

セレンさん☆
これってファンタジーだったのですね!?
地味系だけどあったかいお話~と、私も気になっていました。
なかなか大人になり切れない大人っていうのが、近年映画でも多くみられますが、それって日本だけじゃなく、世界的にそうなのかな…と思ったりしました。

投稿: ノルウェーまだ~む | 2015年6月11日 (木) 15時37分

☆ ごみつさま ☆
こんばんは。
この作品、予告もなかなかいい感じでしたよね。

下町人情話であり
さえないおじさんのアドベンチャーでもあり...
ほっこりはらはらと楽しめました。

日本橋TOHO、いいですね!
ごみつさんのところからだとお仕事帰りに
ふらっと立ち寄れますね☆
レイトショーって私はまだ体験したことがないのですが
なんだか大人の香りがします~。confident

投稿: ☆ ごみつさま ☆ | 2015年6月11日 (木) 22時47分

☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
こんばんは。
う~ん、ファンタジーであり、コメディであり
ヒューマンドラマという感じでしょうか。

主人公のマックスは、母親思いで優しいのですが
おそらくこれまで今ひとつ
自分に自信が持てなかったのでしょうね...
この作品は彼の成長物語にもなっていましたよ。^^

投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2015年6月11日 (木) 22時55分

変身願望・・・もし、リアルに自分で体現できたら
面白いだろうな~(笑)
表面が変わっても中身は自分のままというのが、
なんとも楽しいですね。
そのきっかけが靴というのも(笑
日本間での宴会の後、皆が酔っぱらってバラバラの靴を
はいたら、皆が入れ替わって大騒ぎで面白いだろうな~
とか、男女の靴を左右バラバラに履いたら・・・(笑)
とか、想像すると違う話も作れちゃったりして^^
想像するって楽しいな~~~^^

投稿: イザワ | 2015年6月12日 (金) 11時48分

☆ イザワさま ☆
こんにちは。
洋服を着替えるように、その日の気分で
姿も変えられたらおもしろいかもしれませんね??

>日本間で宴会の後、皆が酔っぱらってバラバラの靴を
なるほど、その発想はなかったです。
たしかに楽しそう~☆

投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2015年6月13日 (土) 16時49分

「扉をたたく人」が好きだったので
私もこの作品、楽しみにしています。
ダスティ・ホフマンも出てるんですよね?
しかしこれも、ごく限られた映画館でしかやってないようですね~

投稿: zooey | 2015年6月13日 (土) 18時36分

☆ zooeyさま ☆
おはようございます。

「扉をたたく人」よかったですよね。
この作品も派手さはないですが、笑えて
ほっこりと心温まる作品でしたよ。
ダスティン・ホフマン、出番は少ないですが
重要な役どころです。^^

上映館が少ないですが(私はシャンテで見ました)
お時間がありましたら☆

投稿: ☆ zooeyさま ☆ | 2015年6月14日 (日) 09時06分

こんばんは。
わたしも予告に惹かれました。
ハートウオーミングなファンタジー良かったです。
「扉をたたく人」も素晴らしい映画でしたし、俳優であるこの監督は才能ありそうですね。
俳優たちも皆素敵でした。

>これは一人前の大人の男になるための通過儀礼だったのだなあと納得しました...
なるほどそうかもですね?
アダム・サンドラーってちょっと好きです。

投稿: margot2005 | 2015年6月27日 (土) 19時35分

☆ margot2005さま ☆
おはようございます。
お返事遅くなって失礼しました。

性や暴力の描写もほとんどなくて
安心して楽しめるコメディ&ファンタジーでした。
「扉をたたく人」も...ですが、この監督さんの
温かい目線が感じられる作品でしたね。
俳優さんたちも皆魅力的でした。

アダム・サンドラー演じる冴えないけれど心優しい
というキャラクターもよかったです。
彼の良さをわかってくれる女性が現れてほっとしました☆

投稿: ☆ margot2005さま ☆ | 2015年6月29日 (月) 08時12分

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