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2015年8月

ジュラシック・ワールド

スピルバーグ監督が製作総指揮を務める「ジュラシック」シリーズ第4作、「ジュラシック・ワールド」(Jurassic World)を見ました。

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22年前に事故が起こった「ジュラシック・パーク」に代わって、現在では新しく「ジュラシック・ワールド」が建設され、本物の恐竜と触れ合えるテーマパークとして世界中から観光客を集め、成功を収めていました。

パークでは、さらなる集客のために遺伝子操作による新種の恐竜の開発を進めており、やがて生まれた大型恐竜インドミナス・レックスを秘密裏に飼育していました。しかし、いつしかとてつもない凶暴性と知能を得ていたインドミナスは、飼育員たちを巧みにだまし、檻から脱走してしまいます...。

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先行公開されていたアメリカでの評判がかなりよかったので、早く見たい!と楽しみにしていました。日本での公開に合わせて、第1作の「ジュラシック・パーク」がTV放映されたので、予習もばっちり。

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「ジュラシック・パーク」(1993)で驚いたのが恐竜再生の理論。琥珀に閉じ込められた蚊の血液から恐竜を再生する...って、iPS細胞ではないですか!可能かどうかはともかく、22年前に既にこういう着眼点があったことに驚きました。(ちなみに、虫が入った琥珀のキャンディは、アメリカの博物館では定番のおみやげです。^^)

コップの水のさざ波だけで、恐竜が今しも近づいてくる恐怖をみごとに表現しているところもすごい。さすがはあの「激突!」の監督、とうならされました。

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今回「ジュラシック・ワールド」の中で、パークの経営者の「20年前は恐竜を見るだけで客は大喜びだったけれど、今はそれだけでは満足しない」というようなセリフがありましたが、それは映画の製作スタッフの心の声でもあったのでは、と思います。

「ジュラシック・パーク」から20年後、特殊映像にすっかり慣れている私たちをどうやって驚かせ、楽しませるか...今回、監督に抜擢されたのは、ほぼ新人といっていいコリン・トレボロウ監督で、相当なプレッシャーだったと思いますが、個人的にはとっても楽しめました。

メインの4人は絶対助かるだろうなーとわかっていても、次に何が起こるか、先が読めないドキドキ感があって、手に汗握りながら引き込まれました。あまりに集中して見ていたので、映画が終わった時にはどっと疲れ果てましたが^^ 心地よい満足感に包まれました。

(人間が殺されるなどの)残酷な場面を、スリリングと恐怖のぎりぎりのところを上手に間接的に描いていて、誰もが楽しめる作品になっていたのがよかったです。

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ジュラシック・ワールドは、コスタリカ沖の島という設定ですが、作りはフロリダのディズニーワールドによく似ていました。遠くに見えるホテルとモノレール、パークのシンボルとなるモニュメント、入り口からのアプローチなど。(映画はユニバーサルですが) こんなパークがあったら、私も行きたい!

島から飛び立っていったプテラノドンの行方も気になりますが、クレア(ブライス・ダラス・ハワード)とオーウェン(クリス・プラット)の恋の行方も気になるところ。^^ 2人の子どもたちも、かわいかった。パークの経営者がインド系富豪(イルファーン・カーン)という設定に時代の流れを感じました。

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

映画や美術展の感想など、書きたいことがたまっていますが、少しずつアップしていきたいと思います。まずは、話題のトム・クルーズ最新作、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(Mission: Impossible - Rogue Nation)から。公開最初の週末に見てきました。

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IMFのエージェント イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、犯罪組織「シンジケート」に拘束されるも、危機一髪のところを謎の美女イルサ(レベッカ・ファーガソン)に助けられます。IMFが解体され、組織の後ろ盾を失ったイーサンは、仲間たちの手を借りて、シンジケートの陰謀を阻止すべく奔走しますが...。

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予告を何度も見て楽しみにしていた作品。期待以上におもしろくて大満足でした。回を重ねるごとにパワーアップしているトムのアクションももちろん大迫力で興奮しましたが、この作品の隠れた魅力は、さりげなく散りばめられたクラシックテイストと本物志向かな?と思いました。

監督は、トムとは脚本では何度も組み、「アウトロー」で監督を務めたクリストファー・マッカリー。「アウトロー」のジャック・リーチャーも、自分の腕と頭脳で勝負する今の時代にないアナログなキャラクターで、演じるトムの生身のアクションが魅力でしたが、きっと監督はそんなトムのよき理解者なのでしょうね。

今やCGを使ってどんなありえない映像も”本物らしく”作れるようになりましたが、そういう時代だからこそ、トムのスタントを使わない体を張った”本物の”アクションが、見る人の心をとらえるのかもしれません。(とはいえあまりに無茶するので、つい心配してしまいますが...)

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予告で何度も見た、飛行機のアクションが”ほんの序の口”だったことも驚きですが、その後も、バイクチェイスにカーチェイス、潜水アクション...とどれも期待を裏切らない大迫力で、ハラハラドキドキと楽しめました。

ウィーンのオペラ劇場の「トゥーランドット」の舞台裏で進行する、オーストリア首相の暗殺をめぐっての攻防戦もわくわくしました。私は、ゴッドファーザーPart IIIを思い出しましたが、音楽のある箇所が暗殺の合図になっているという設定は、ヒッチコックの「知りすぎていた男」へのオマージュだとか。

その後、映画の全編を通じて、「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」のフレーズがアレンジされて音楽に使われていたのもすてきでした。ハントとヒロイン イルサの命がけの駆け引きを、トゥーランドットのストーリーになぞらえているのかな?とも思いました。

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イルサを演じるレベッカ・ファーガソンは、クラシックな雰囲気をもつ正統派の美女。スウェーデンの女優さんということで、ついイングリット・バーグマンに重ねて見てしまいますが、成熟した大人の魅力があって、トムとバランスが取れていてよかったです。華麗なアクションにも魅了されました。

敵か?味方か?謎めいているところが007のボンドガールを彷彿とさせますが、あくまで恋愛に向かわず最後まで硬派のヒーローというのが、トム演じるイーサン・ハントらしい。(ハントはたしか愛妻家という設定でもありましたね)

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ボンドが孤高のエージェントであるのに対して、MIはチームワークで悪に立ち向かうところが(スパイ映画らしからぬけれど)楽しい。特にサイモン・ペグのコミカルなキャラクターには、いつもほっこりと癒されます。^^

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石垣島(8) 辺銀食堂 ~ マエサトビーチ ~ おまけの一日

最後の日はホテルをチェックアウトしてから、石垣市街に向かいました。

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市街の中心にあるユーグレナモールです。2本の平行するアーケードの商店街で、おみやげ屋さんが軒を連ね、公設市場もありますが、那覇と比べると規模はかなり小さい。でも島胡椒や島唐辛子、アクセサリーなど、いいお買い物ができました。

ところでユーグレナってあのミドリムシの?と思いましたら、5年前にこの商店街の命名権をユーグレナが譲り受けたそうです。ユニークな事業展開で話題のベンチャーですが、ここにも進出していたなんてと驚きました。

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モールの入り口に、ひときわ美しいオレンジ色の花が咲いていて、ひと目で魅了されました。あとで調べたら、ホウオウボク(鳳凰木)というマダガスカル原産の木で、カエンボク、ジャカランダとともに熱帯三大花樹に数えられているそうです。

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この日はペンギン夫婦が経営する辺銀食堂でお昼をいただきました。場所はユーグレナモールのすぐ近く。事前に予約を入れておきましたが、お昼の予約は11時半からのみ、その後は売り切れ次第終了となります。開店時間にあわせてうかがいました。

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ジャージャンすばのランチセットに石ラー麻婆丼、五色の水餃子とお店の人気メニューを中心にいただきました。どれも石垣島ラー油がよく合います。石ラーは辛いというより味わい深い旨味があってたっぷりかけるとなおおいしい。このあと、ショップの石垣ペンギンさんによっておみやげにも買っていきました。

旅の最後に、マエサトビーチでシュノーケリングを楽しみました。

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海に囲まれている石垣島ですが、潮の流れが速いなどの理由で、泳げるビーチは意外と少ないのです。マエサトビーチは市街から空港に向かう途中にあり、ANAホテルに隣接していてホテルの施設が利用できるのが魅力。監視員が常駐しているので安心です。

石垣島にはボートで沖に出るシュノーケリングのツアーもいろいろありますが、足のつかないところで泳ぐのは怖い...プールに慣れている私も、自然の前には慎重になります。でもここは岩場がないし、さすがにお魚を見るのは難しいかな?と半分あきらめていましたが...

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なんと、少し先の海底に小さな岩場があり、そこにたくさんの魚たちが! 夢中になっていっしょに泳ぎました。だんだん魚が見分けられるようになると、その中にブルーと黄色のラインが隈取り風に入った見るからに悪人顔の魚がいて、これがかなりの乱暴者。何度も甘噛みされて困りました。

夕方、シュノーケルのゴムが切れてしまったので、ちょうどいい頃合いとビーチを後にし、空港へと向かうと...チェックインカウンターに長い列が。私たちが乗る予定の東京行き最終便が、機体のトラブルでフライトがキャンセルになってしまいました。

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翌朝に臨時便が出ることになって、思いがけずに石垣島にもう一泊することになりました。航空会社が用意してくださったのは、キッチン付のコンドミニアムのようなホテル。隣に広々とした公園があって、気持ちよく晴れた朝、最後に名残の散歩を楽しむことができました。

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石垣島(7) 竹富島でサイクリング

西表島から船に乗って、今度は竹富島を訪れました。赤瓦屋根の美しい集落で知られる竹富島。集落を水牛車に乗って観光するのが人気ですが、私たちは由布島で水牛車に乗ったので、ここではサイクリングを楽しむことにしました。

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自転車に乗るのは10年ぶりくらいでしょうか? どうなることかと思いましたが、子どものころに体で覚えたことは意外と忘れないものです。^^ まずは島の外周道路に向かって走り始めましたが、途中で近道しようとして獣道のようなところに入り込んだり^^; 早速ハプニングがありました。

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星砂で知られるカイジ浜です。手のひらを砂に押し付けて、星形の砂(正確には有孔虫の殻)を探しましたが、慣れないせいかうまく見つけられませんでした。以前に比べると星砂の数も減ってきているそうです。きれいなビーチですが、潮の流れが速いので遊泳禁止です。

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海水浴ができるコンドイビーチ。白い砂浜、遠浅の海が美しく、しかも混んでいないのがうらやましい。ここで一日のんびりすごしたら気持ちがいいでしょうね。このあと、夕陽の絶景ポイントで知られる西桟橋に寄ってから、集落の方へと向かいました。

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自転車をこいでのどが渇いたので、パーラーぱいぬ島という島カフェでかき氷をいただくことにしました。お店は屋根のついたオープンスペースで、海の家のような素朴なつくりです。海水浴帰りの若い人たちでにぎわっていましたが、ちょうどいなくなったところをパチリ。

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かき氷は、定番のいちごやメロンのほか、黒糖、シークヮーサー、マンゴーなどの沖縄らしいフレーバーも。私は沖縄名物の”ぜんざい”のミルクがけをいただきました。沖縄ぜんざいとは黒糖で甘く煮た金時豆にかき氷をかけたもので、こちらのお店では白玉も入っていました。

氷はふわふわながら、しっかり押さえてあってボリュームたっぷり。最初は調子よく食べていましたが、最後はだんだん苦しくなってきました。甘く煮た金時豆もおいしかったですが、私はやっぱり小豆の方が好みかな...。でも念願の沖縄ぜんざいが食べられて満足でした。

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集落の中央にある展望塔、なごみの塔です。コンクリート造りで、人ひとりしかのぼれない細くて浅い、かなり急な階段がついています。展望スペースも2人がやっという広さで、スリル満点。ここからは竹富島の赤瓦の美しい集落が一望に見渡せます。

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竹富島では沖縄の昔ながらの景観を守っていて、赤瓦屋根、木造平屋建ての家並みが続いています。今、建築中の家も、赤瓦、木造平屋建ての同じつくりで建てられていて、その徹底ぶりに感動しました。まるでヨーロッパの小さな村みたい。

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小さな島なので、島の人たちの意見がまとまりやすいということもあるかもしれませんが、それでもこうして美しい自然や景観、伝統文化を守り続けていくには、並々ならない努力が必要と思います。日本が目指す将来のモデルは、こんなところにヒントがあるかもしれない、とふと思いました。

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サイクリングに夢中でほとんど写真は撮れなかったのですが、角を曲がるたびに趣のある風景があって、住民の方たちの親切とともに、深く心に刻まれました。

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石垣島(6) 水牛車に乗って由布島へ

マングローブクルーズを楽しんだ後は、バスで海岸沿いの道を北に移動しました。

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途中の車窓からパチリ。面積の90%がジャングルにおおわれている西表島ですが、合間に小さな集落があり、のんびりと草を食む牛やヤギたちの姿に心なごみました。米は二期作で作られているそうで、一期目の収穫を終え、刈り取られたばかりの田んぼに南国らしさを感じました。

島内での移動でお世話になったのはメリッサ・レオ風のかっこいい女性ドライバー。大きなバスを運転しながらガイドもつとめます。自然が豊かな西表島ですが、10年たってもおそらく今とほとんど変わらないだろう、ということばに島への愛情と誇りが伝わってきました。

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水牛車乗り場に着きました。ここからは水牛車に乗って、西表島から400m東にある由布島(ゆぶじま)に渡ります。

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由布島は、砂が堆積してできた小さな島。西表島との間に横たわる海は満潮時でも水深1mしかなく、観光用の移動の手段として水牛車が活躍しています。

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私たちを乗せてくれた元気くんです。向うに小さく由布島が見えます。15分ほどかけてのんびり海を渡る間、おじさんが三線を鳴らしながら島の民謡を朗々と歌い、旅情たっぷりでした。暑い日でしたが、海をわたる風が心地よかったです。

水牛たちはシフト制で働き?育休もある?ようですが、車を引くのは重くてたいへんそうだなあと思うと、申し訳ない気持ちにもなりました。オスは暴れないよう、種牛以外は去勢してしまうのだそうです。

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由布島でお昼をいただいてから、島内を散策しました。島がまるごと亜熱帯植物園となっていて、八重山ならではの南国の植物が葉を茂らせ、めずらしい大きな蝶々がひらひら優雅に舞っています。

由布島にはかつて西表島の水田で働く人たちの集落がありましたが、1969(昭和44)年に大型の台風に襲われて壊滅的な被害を受け、無人島になりました。今は観光に従事する数十人が住んでいるのみですが、小中学校の校門の跡に、かつてのにぎわいの面影を見ることができました。

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(左)街路樹にも使われるテリハボクの木陰が心地よい。

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休憩中の水牛さん。奥の池には非番の水牛たちや、子育て中のお母さん水牛、2頭の赤ちゃん水牛たちがのんびりとすごしていました。

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再び水牛車に乗って西表島に戻る頃には、潮がすっかり引いていました。こうなると歩いて渡ることもできるそうです。

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潮が引くと、2つの島の間を車が忙しく行き交うようになり、電線工事も始まりました。島の人々の日常生活が、潮の満ち引きとともにあることを目の当たりにしました。

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石垣島(5) 西表島でマングローブクルーズ

石垣島(4) 舟蔵の里 からの続きです。翌日は、石垣港から船やバスを乗り継いで西表島・由布島・竹富島の3島をまわるツアーに参加しました。

竹富島はこじんまりとした島で個人でもラクにまわれますが、西表島は石垣島よりも大きく、車がないと島内での移動が難しいのです。また、西表島のアクティビティは潮の満ち引きに大きく左右されるので、その日の干満の時間に合わせてスケジュールが組まれるツアーは、旅行者にはとても助かりました。

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朝早く、迎えのバスに乗って石垣港へ。ここで船やバスなどがセットになったチケットを受け取ります。この日は午前中が満潮だというので、私たちはまず船で西表島に向かい、仲間川のマングローブクルーズに参加することになりました。

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仲間川の河口付近は満潮ということで豊富な水を湛え、川幅は広くまるで海のよう。前日石垣島で見た干潟とはまったく様子が異なる風景に、潮の満ち引きの不思議、さらには宇宙の神秘に思いを馳せました。

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河口から乗り込んだ船は、仲間川を上流へとのぼっていきます。両岸に広大なマングローブのジャングルが広がり、初めて見る風景にわくわく期待が高まりました。船を操縦するお兄さんがガイドをつとめ、楽しく興味深いお話をたくさんうかがいました。

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まず初めて知ったのは、マングローブは植物の名まえではなく、熱帯~亜熱帯の潮の干満のある汽水域で育つ植物の総称だということ。前日石垣島で見たヒルギは、代表的なマングローブ植物のひとつです。西表島では日本に生息する7種類すべてのマングローブ植物を見ることができます。

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河口近くでは背の低いヤエヤマヒルギが枝を延ばしていましたが、上流へと進むうちに、背の高いオヒルギの群落が見えてきました。まっすぐにすくっと伸びるオヒルギの木は、建材にも利用されるそうです。

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マングローブ植物は塩分のある水の中で育つので、塩を排出するための特別なしくみがあります。ところどころに黄色い葉が見えますが、これには意味があり、この葉に塩分を蓄え、たまると水にぽとんと落ちるのだそうです。

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また、枝からいくつもの棒のようなものが垂れ下がっているのが見えました。これは根で、成長するとやがてぽとんと落ちて、あるものは汽水を移動し、あるものは地面に突き刺さり、そこから新芽が伸びて株を増やしていくのだそうです。

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さらに進むと、今度はアダンの群落が見えてきました。前日に見たタコノキの仲間で、実がパイナップルに似ているので、パイナップルモドキともよばれています。そういえばタコノキにも支柱根があったのは、水に根を張って生きるための工夫だったのだなーと思い当りました。

マングローブ植物は陸地で育つものもありますが、どうしてわざわざ汽水域という特殊な生育環境を選んだのか...そこには長い年月にわたる生存競争のドラマがありそうです。

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山の中腹にヤエヤマヤシの群落がありました。周囲の緑に溶け込んで船からはわかりにくいのですが、水辺に1本だけ離れて立つ木があり、姿をはっきり見ることができました。

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最後に折り返し地点で船を降り、少し歩いて樹齢400年、日本最大のサキシマスオウノキを見ました。根が板状に発達し、ひらひらとうねっているのがなんとも神秘的な佇まいです。帰りの船の中からは水辺に根を下ろすサキシマスオウノキが見え、これもマングローブの一種だということがわかりました。

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船の中で、この地に生息するヤエヤマヒルギシジミ(別名:シレナシジミ、マングローブシジミ)を見せてもらいました。直径15㎝もある巨大シジミです。どんなお味がするのか気になるところです。^^

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Suicaのペンギンケーキ

写真展を見る前に...池袋に行ったら、ぜひ訪れたい場所がありました。

池袋のホテルメトロポリタンでSuicaのペンギンケーキがいただけるらしいと聞いて、以前から気になっていたのです。とはいえ、そのためだけにわざわざ行くのもどうかな~と躊躇していたので、今回は願ってもないチャンスでした。

しかもホテルメトロポリタンの場所を調べたら、なんと写真展のある東京芸術劇場の目と鼻の先ではないですか。なんだか運命を感じてしまいました。^^

HPを見ると1日限定50個とあったので、午後になったら売り切れちゃうかもしれない...と気もそぞろに11時頃訪れました。場所はメザニンラウンジ「すずかけ」です。チェックアウトの観光客でにぎわうロビーから階段をのぼって中2階へ。

ラウンジの入り口にメニューがありましたがSuicaケーキが載っていなかったので、スタッフにおそるおそるお訊きすると、にこやかに「ございます」とおっしゃって席に案内してくださいました。

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そわそわと待っていると、夢にまで見た?ペンギンケーキがやってきました。真っ黒のつややかなお顔に、おなじみの愛らしい目とくちばし。まぎれもなくSuicaのペンギンです。クッキーの水かきも添えられていました。すぐに食べるのがもったいなくて、しばしぼ~っと眺めてしまいました。

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そしてそ~っとナイフを入れますと...断面はこんな感じになっています。季節ごとに違うお味が楽しめるそうで、6~8月はホワイトチョコレート&アサイーのテイストとなっていました。

お味は濃厚な中にさわやかさな酸味があり、デリケートで複雑な味わいです。黒い部分はなにでできているんだろう?とそこだけ口に入れてみたりもしたのですが、何のお味かまったくわからず、プロの技に感動しました。ゆっくり少しずつ味わいながら、幸せにおいしくいただきました。

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世界報道写真展2015 @東京芸術劇場 ギャラリー1

石垣島旅行記はしばしお休みして...。

東京芸術劇場 ギャラリー1で開催された「世界報道写真展2015」(8月9日で終了)を見てきました。昨年1年間に撮影された写真を対象とする「世界報道写真コンテスト」の入賞作品の中から、8部門約150点が展示されました。

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世界を巡回し、東京では毎年この時期に開催されている本展。私とっては一年をふりかえり、世界で何が起こっているのか、視覚的に知る貴重な機会となっています。

例年は恵比寿の東京都写真美術館で開催されていますが、今年は改修工事のため、会場が池袋の芸術劇場に変更になったことをうっかり忘れ、あやうく見逃すところでした。閉展間近になんとか見に行くことができました。

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大賞となったのは、デンマークの写真家マッズ・ニッセン氏の作品です。ロシアのサンクトペテルブルクに暮らす同性愛者の悲しみに満ちた表情を、静かなまなざしでとらえています。どこかカラヴァッジョを思わせる光と影の表現に、2012年のピエタと同様、ジャーナリズムとアートのみごとな融合を感じました。

ロシアでは性的マイノリティへの差別や偏見が強まり、国際社会の反発を受けています。昨年のソチ・オリンピックで、主要国の首脳が抗議のために開会式をボイコットしたことも記憶に新しいです。

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リビア北方の海でイタリア海軍巡洋艦に救助された難民たちをとらえた作品です。政情不安定な北アフリカからイタリアに渡ろうとする難民たちは後を絶たず、昨年イタリアが救助し受け入れた難民は15万人以上に上りました。粗末なボートに乗り命がけで航行する人々の姿は、現代のノアの箱舟を思わせます。

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「自然」部門の作品は心を和ませるものがあり毎年楽しみにしていますが、今年は動物たちの受難を題材にした作品が多かったです。写真は、ケニアの自然保護区で親を殺されたサイの子どもに触れる先住民族の若者たちをとらえています。

2012年にもサイの密猟を題材にした作品がありましたが、アフリカでは犯罪組織による密猟が後を絶たず、野生動物の数が激減しています。密猟者たちとそれを阻止する武装化した当局との間で、先住民族たちもまた危険にさらされています。

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コロンビアのワニ革が丈夫さと質の高さから評価され、ワニの養殖と殺処分が急増しています。こうした事態を重く見た女優のジェーン・バーキンがエルメスに対し、バッグに自分の名まえを使わないよう要請したことが、つい先日、大きな話題となりました。(The Huffington Post

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今年は中国を題材にした作品がたくさんありました。急激な経済成長が、公害、格差など、多くの歪みを生み出していることを、さまざまな角度から実感しました。写真は農村から工場に出稼ぎに来て、クリスマス用品を作る19歳の少年です。赤い粉塵にまみれ、マスクは一日に何度も取り替えなければなりません。

残念ながら日本人の受賞はありませんでしたが、日本を題材にしたイタリア人写真家の作品がありました。

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4枚連作のうちの2枚です。名古屋のファストフード店の窓越しに、ひとりで食事する人々をとらえた作品です。私たちにはすっかり見慣れた光景ですが、これもまた現代を写す鏡といえそうです。

今年の受賞作品は、こちらのサイトで見ることができます。
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過去の感想はこちら。
pencil 世界報道写真展2014
pencil 世界報道写真展2013
pencil 世界報道写真展2012
pencil 世界報道写真展2011

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石垣島(4) 舟蔵の里

ホテルにチェックインしてゆっくりくつろいでから、夜は八重山郷土料理の「舟蔵の里」を訪れました。ここはペンギン夫婦の愛理さんが気に入って、ここで働けるのなら石垣島に移住しようと決めたというお食事処です。

ちなみに愛理さん、どうしてもここで働きたいという気持ちを毛筆の手紙に認めて送り、面接のときには沖縄のおばぁ(おばあちゃん)がするように髪をおだんごに結って出向かれたとか...そんなエピソードを本で読んでいたので、今回こちらで食事をするのを楽しみにしていました。

偶然にもホテルから近く、歩いて行ける距離でしたが、夜の道路は街灯がなくて真っ暗になるので懐中電灯をお貸しします、とホテルのスタッフがおっしゃって、それも大げさなので車で行くことにしました。念のため、旅行の前に予約を入れておきました。

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入り口から伝統的な沖縄らしい佇まいにわくわく期待が高まります。3000余坪の敷地に、移築された木造赤瓦の八重山の古民家8軒が点在し、庭園には亜熱帯の植物が生い茂る、旅情あふれる空間でした。

7時半の予約でしたが、まだこんなに明るい...沖縄は南にあるので、夏は東京より昼間が短いはずだけど? 不思議に思って、あとで日の出入りの時刻を調べたら、沖縄は東京より西にあるので日の出、日の入りの時刻がともに東京より遅いとわかって、なるほどと合点しました。(こういう細かいことが気になります。^^;)

趣のある玄関を入って、広いお座敷に通されました。お料理は会席のコースもありますが、私たちは一品料理をあれこれ選んでシェアしていただきました。

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青パパイアのごまよごし。青パパイアをいただくのは初めてでしたが、しゃきしゃきとした食感、クセなく、さっぱりとしておいしかったです。

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ふーちゃんぷるー。沖縄でポピュラーなお麩を使ったチャンプルー(炒め物)です。以前、沖縄で食べて気に入ったお料理ですが、お麩の味わいの深さに驚きます。

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もずくのてんぷら。こういう食べ方もあるんだーと新発見。帰ってから早速まねして作りました。^^

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沖縄ではおなじみの海ぶどう。酢味噌につけていただきます。

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石垣牛なーしびーいりちー。石垣牛と茄子の炒め煮です。(なーしびー=茄子、いりちー=炒め煮) 家庭料理らしいしみじみとした味わいでした。

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アバサー(はりせんぼん)のから揚げ。骨が多くて食べにくいですが、ぷりぷりっとした独特の食感があっておいしかったです。

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そーみんたしゃー。素麺の炒めものです。シンプルながら、つい手がのびるおいしさでした。

民芸風のお店の設え、器もすべてやちむん(沖縄のやきもの)で、旅の気分を満喫しました。さらには食事の途中で、三線と踊りのライブもありました。サトウキビの刈り取りの踊りでは、なぜか私も鍬を手渡され、踊りに参加することに??? 最後は全員、手踊りで盛り上がり、楽しい夜になりました。^^

このあと、石垣島(5) 西表島でマングローブクルーズ に続きます。

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石垣島(3) 川平湾 ~ 御神崎

次に向かったのは、石垣島一の景勝地といわれる川平湾(かびらわん)です。

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島を西へ西へと進むと、遠くに川平湾が見えてきました。エメラルドグリーンの海の風景をイメージしていたので、遠くから見る様子は想像していたのとちょっと違いましたが、とにかく湾をまわって近づいてみました。

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石垣島はどこを訪れてもお土産屋さん一軒なくて、その素朴な雰囲気が魅力でしたが、ここは比較的、観光地らしく整備されていました。駐車場から緑の植込みを抜けると、視界が開けて目の前に真っ白い砂浜と、どこまでも透明な美しい海が現れました。そう、これが私がイメージしていた川平です。^^

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入り江にはいくつもの島影が連なり、穏やかに波が打ち寄せます。ここのビーチは遊泳禁止ですが、船底に窓のついたグラスボートに乗って、ガラス越しに湾内の珊瑚礁を色とりどりのお魚たちが泳ぐ姿を見ることができます。

人待ち顔に並んだボートのひとつがちょうど出発するところだったので、私たちも乗せてもらうことにしました。

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写真だとわかりにくいですが...珊瑚の森を、お魚たちが隠れたり、顔を出したり、元気に泳ぎ回る姿を見ることができました。一番人気はやはりニモ(カクレクマノミ)ですが、ほかにもかわいいお魚、きれいなお魚がたくさんいましたよ。朝早い時間の方が、海の透明度が高くてよりクリアに見えるかもしれませんね。

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展望台から見ると、青から緑とうつりゆく海の色のグラデーションがよりいっそう美しく感じられました。

この日は最後に、島の西端にある御神崎(うがんざき)に寄ってみました。

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白い灯台の先は断崖となっていて、その向こうに紺碧の美しい東シナ海が広がっています。ここは夕日を眺める絶好のスポットとなっているそうですが、まだ日が暮れるには早い時間だったので、名残惜しく後にしました。

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石垣島(2) 赤石食堂 ~ 吹通川のヒルギ群落

お昼はソーキそばが人気の赤石食堂にしようか...と、アイスクリームトラックのお兄さんにお聞きしたところ、「平日でも40~50分並ぶけれど、石垣島で一番おいしい」と太鼓判を押されたので、行ってみることにしました。平久保半島の途中、赤石(あかいし)という集落にあります。

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小さな集落ですが、このお店のまわりだけ石垣島中の観光客が集まっているんじゃないかと思うほどの賑わい。車はほとんどがレンタカーでした。名まえを書いて順番を待つ間、暑くて動きたくないという家族を残して、集落を散策してみました。

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防風林のフクギの木が植えられた、昔ながらの沖縄らしい風景。フクギは以前、沖縄本島の備瀬で見た風景が印象的で心に残っています。

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(左)愛らしいプルメリアの花。 (右)これはクロトンでしょうか。最近は生け花の花材でもよく見かけます。

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サトウキビ畑。

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生垣にハイビスカスが植えられていたり、庭に棕櫚の木が生い茂っていたり...ヤギを飼っているお家もありました。お家の造りも独特で、台風に強いコンクリート造りの家や、赤い瓦屋根の伝統的なお家などいろいろあって、見ているだけで楽しかったです。

お店にもどってしばらくすると、ようやく順番が回ってきました。

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私たちはソーキそばにしましたが、ほかに八重山そば、野菜そばと3種類ありました。ソーキというのは豚スペアリブのことで、こちらのお店では、沖縄そばの上にとろとろになるまで柔らかく甘辛く煮込んだ軟骨ソーキと青ねぎがたっぷりのっていました。

豚ばら肉の角煮といった感じですが、骨がないので食べやすく、お肉がほろほろに崩れるほどに柔らかいのでおそばと食感がよくなじみ、おいしくいただきました。

お昼を食べたあとは平久保半島を南下し、海岸線沿いに西へと進みました。途中で「ヒルギ群落」と書かれた道標があり、神秘的な光景に心惹かれて車を停めて歩いてみました。

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吹通川の河口付近、潮が引いて河原を歩けるようになっていました。ヒルギ群落とありましたが、マングローブじゃないの?と思いましたら...その謎は翌日解けたのでした。(コチラ) マングローブを間近で見たのは初めてだったので、感動しました。潮が満ちた時には、カヌーで行き来することもできるようです。

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よく見ると川では小さな魚が泳ぎ、河原にはシオマネキにカニ、ハゼ、ヤドカリ...と小さな干潟の生き物たちがいっぱい。小さな巣穴から出はいりしたり、河原をぴょんぴょん跳ねたり、ちょこまかした動きがかわいらしく、見飽きることがありませんでした。

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