石垣島(6) 水牛車に乗って由布島へ
マングローブクルーズを楽しんだ後は、バスで海岸沿いの道を北に移動しました。
途中の車窓からパチリ。面積の90%がジャングルにおおわれている西表島ですが、合間に小さな集落があり、のんびりと草を食む牛やヤギたちの姿に心なごみました。米は二期作で作られているそうで、一期目の収穫を終え、刈り取られたばかりの田んぼに南国らしさを感じました。
島内での移動でお世話になったのはメリッサ・レオ風のかっこいい女性ドライバー。大きなバスを運転しながらガイドもつとめます。自然が豊かな西表島ですが、10年たってもおそらく今とほとんど変わらないだろう、ということばに島への愛情と誇りが伝わってきました。
水牛車乗り場に着きました。ここからは水牛車に乗って、西表島から400m東にある由布島(ゆぶじま)に渡ります。
由布島は、砂が堆積してできた小さな島。西表島との間に横たわる海は満潮時でも水深1mしかなく、観光用の移動の手段として水牛車が活躍しています。
私たちを乗せてくれた元気くんです。向うに小さく由布島が見えます。15分ほどかけてのんびり海を渡る間、おじさんが三線を鳴らしながら島の民謡を朗々と歌い、旅情たっぷりでした。暑い日でしたが、海をわたる風が心地よかったです。
水牛たちはシフト制で働き?育休もある?ようですが、車を引くのは重くてたいへんそうだなあと思うと、申し訳ない気持ちにもなりました。オスは暴れないよう、種牛以外は去勢してしまうのだそうです。
由布島でお昼をいただいてから、島内を散策しました。島がまるごと亜熱帯植物園となっていて、八重山ならではの南国の植物が葉を茂らせ、めずらしい大きな蝶々がひらひら優雅に舞っています。
由布島にはかつて西表島の水田で働く人たちの集落がありましたが、1969(昭和44)年に大型の台風に襲われて壊滅的な被害を受け、無人島になりました。今は観光に従事する数十人が住んでいるのみですが、小中学校の校門の跡に、かつてのにぎわいの面影を見ることができました。
(左)街路樹にも使われるテリハボクの木陰が心地よい。
休憩中の水牛さん。奥の池には非番の水牛たちや、子育て中のお母さん水牛、2頭の赤ちゃん水牛たちがのんびりとすごしていました。
再び水牛車に乗って西表島に戻る頃には、潮がすっかり引いていました。こうなると歩いて渡ることもできるそうです。
潮が引くと、2つの島の間を車が忙しく行き交うようになり、電線工事も始まりました。島の人々の日常生活が、潮の満ち引きとともにあることを目の当たりにしました。
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コメント
島の皆さんの生活が、オフの日や産休もある牛と
共に、また家族のような存在であることに、
感動を覚えます。
こういった生活が凄く豊かに思えます。
なんか、最近PCの中のバーチャル世界に浸り気味なので(笑)
投稿: イザワ | 2015年8月18日 (火) 11時34分
セレンさん☆
なんて情緒のある景色でしょう!!
水牛車いいですね~~
ゆったりした気分を満喫できそうです。
そして水が引いたら道が現れちゃうのね☆
しかも無人島だなんて、なんだか同じ日本とは思えないですね。
投稿: ノルウェーまだ~む | 2015年8月18日 (火) 14時34分
☆ イザワさま ☆
おはようございます♪
ちゃんと水牛の家系図なるものもあって
島の人たちにとっては家族と同じ存在なのだなあと思いました。
潮の満ち引きなど、自然の摂理とともにある暮らしに
感動を覚えました。
とはいえ、そこは現代ですから
ネット環境も整っているのですけれどね。^^
投稿: ☆ イザワさま ☆ | 2015年8月19日 (水) 09時43分
☆ ノルウェーまだ~むさま ☆
おはようございます♪
水牛車に揺られて...
ここにはのんびり穏やか~な時間が流れていました。
潮の満ち引きでこんなにも様子が変わるなんて...
頭では理解していても、実際に目の当たりにすると
自然の不思議、宇宙の神秘に感動を覚えました。
投稿: ☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ | 2015年8月19日 (水) 09時54分